hunny bunny scramble
§ こんなところ来るんじゃなかった。 最初に思ったのはそれだった。 高級感あるフロアに、煌めくシャンデリア、流れる音楽と、欲望のたぎる音。 カジノなんて場所、自分が来ることになるとは思わなかった。い...
2021-06-17 04:48:54 +0000 UTC View Post
§ こんなところ来るんじゃなかった。 最初に思ったのはそれだった。 高級感あるフロアに、煌めくシャンデリア、流れる音楽と、欲望のたぎる音。 カジノなんて場所、自分が来ることになるとは思わなかった。い...
2021-06-17 04:48:54 +0000 UTC View Post§ 生徒らは、暗闇の中を這いまわる。僅かに湿っぽく、埃っぽく、華やかな香りと、うだるような蒸れの中を。 その空気は異様そのもの。或るものはうなだれ、或るものは涙を啜り、壁を叩いては出してくれと叫ぶの...
2021-05-31 11:54:32 +0000 UTC View Post§ 悪くない提案だと思った。 独り身、趣味なし、気力なし。おまけに家に籠りきりだから、ペットでも飼えと言われたのだ。 確かに悪くはないと言った。元気が出る、可愛い奴がいいとも言った。 だが。 「こん...
2021-05-16 09:31:10 +0000 UTC View Post§ 「まったく、キミは度し難いな」 穏やかな、けれどわずかに慈愛を含んだ声が言う。荘厳なほど巨大な少女が俺に笑みかけ、呆れたように、愛しむように。 「度し難い、本当に度し難い小人だよ」 一点のくすみもな...
2021-04-29 10:15:56 +0000 UTC View Post俺の毎日に今日はなく、昨日はなく、明日はなく、ただただ繰り返される凌辱の変奏で埋めつくされていった。 壊れたら捨てられる。そんな恐怖ととてつもない巨体の肉感に襲われながら、これまでと同様俺はなぶられ...
2021-03-31 06:36:09 +0000 UTC View Post物事は変わる。スイッチ一つで、一気に。 眠気はコーヒー一杯で吹き飛び、日常には時折魔が宿る。 一蹴りで。 「あ」 「ぎゃっ!?」 朝の通勤列車、車内へ乗り込む無数の少女たち。そのうち一人に蹴飛ばされて...
2021-02-27 13:46:45 +0000 UTC View Post§ 沛然たる驟雨、車軸を流すような大雨に湯煙も鈍く湿りだした。けぶる温泉街、弾ける女性らの悲鳴にはしゃぎ声。慌てて屋台を引く者や、傘もなく走り惑う者、今日も街は女人の声で姦しい。 そこを一人、足早に...
2021-01-30 16:28:02 +0000 UTC View Post§ 異世界だった。 100倍娘たちの園、巨人種ひしめく本当の世界は魔境だったのだ。残酷なまでに巨大な美少女たちが、超越的なスケールで俺の上を行ったり来たり。注意しなければ気づいてさえもらえない体格差はグ...
2020-12-24 12:15:53 +0000 UTC View Post§ とんでもないお鉢が回ってきた。 豪邸の相続人に選ばれたのだ。 曰く、母の姉の義父の外国の……、とにかくほとんど無縁な誰かの邸宅らしい。海外出身で会ったことすらない御仁には感謝の念に堪えないが、...
2020-11-27 12:03:07 +0000 UTC View Post§ 潜んで忍んで漁って逃げて、僕は糧を頂戴する。生きる道はそれしか知らない。僕は今日もコソ泥だ。 或いはそれも、小男の生きる宿命というもの。若い娘ならいざ知らず、ただ小さいだけの小人男子を飼う物好き...
2020-10-28 16:54:12 +0000 UTC View Post§ 最近痛感したことがある。 「次は算数な」 物を教えるというのは楽じゃない。 「鶴と亀が30匹いた時に足の本数が84本……こら、聞きなさい!」 ことにそれが、聞く気のない生徒ならなおさら。 「ね~ね~ユキ~...
2020-10-06 23:55:16 +0000 UTC View Post§ 世にくだらないことの数あれど、居場所のないパーティーほど馬鹿馬鹿しいこともない。成り上がりの父を持つのも善し悪しというもので、それも今となってはかつての栄光、しかも彼亡きあとの惰性で招かれたとあれ...
2020-08-31 11:57:39 +0000 UTC View Post§ 街は少女と共にあった。 もちろん、初めにあったのは街ではあったものの。 だから、彼女と会うのに苦労はない。 《これはそっちに置けばいいんですか? え? あっち?》 美少女が、土いじりでもするよう...
2020-07-31 14:08:28 +0000 UTC View Post§ 「こちら山で取れました蕨、ぜんまい、こごみの天ぷら、ご一緒に塩と出汁で……」 軽やかな声。 膳に並べられていく、山料理。 鍋を、大皿を、折れてしまいそうな細腕がテキパキとそろえていく。 それは、...
2020-06-30 11:25:35 +0000 UTC View Post§ 「なぁ、梨奈」 暖かいものに包まれたまま、俺は呻くように言った。 「ん~?」 それに呼応して、もぞりと動く暖かさ、柔らかさ。それは母親の胎のように安寧で、微熱立ち上る特上のソファのよう。確かな弾力に身...
2020-06-14 15:47:28 +0000 UTC View Post§ 教室にミスはつきもの。 「じゃあ……、5番の子?」 「はい、ママ。……あっ」 よくある言い間違いに学友たちも笑う。赤面すれば更に笑われる。当然だ。高校生にもなってこれは恥ずかしい。しかも、ママだ...
2020-05-06 09:44:44 +0000 UTC View Post§ 家族が出来た。 飛び切りの美少女で、高身長の白人娘。 義妹だった。 「Nice to meet you!」 そう言って手を差しだした、その姿を今なお鮮明に覚えている。ベージュ色のツーサイドアップ、瞠目するほどの可憐な少...
2020-03-31 12:28:38 +0000 UTC View Post§ ご主人大好き犬耳ペット。 そんな2人と立場が入れ替わったとき。 その途方もない巨体を、俺に受け止められるはずもなかった。 「ルナ、熱い……」 「……♡」 ソファでギュッと俺を抱きしめるルナ。何時間...
2020-02-28 08:44:20 +0000 UTC View Post§ 不規則なグラフとにらめっこしていた。 そんな折のことだった。 「ねえご主人、ご飯まだなんだけど」 聞こえてきたのは、足元から湧くふてぶてしい声。 けれど、声の主の姿が見えない。 「……ん、モカか。...
2020-01-31 08:01:29 +0000 UTC View Post§ 玄関を開けた瞬間、とびきりの美少女に飛びつかれた。 寮暮らしの男子高生、無論美女に知り合いなどいない。 「おわっ!?」 「おかえりなさいユキにぃ!」 白ワンピースの体を受け止めながら、俺は目を白黒...
2019-12-31 12:46:28 +0000 UTC View Post§ ブーツにリボン、袴は葡萄色。当世風の娘に僕は売られた。 ガス灯並び、まだラジオは珍しい時分。 まだまだ男の肩身は狭いのだ。 文字通り。 物理的に。 だから今日。 僕は、彼女の名を呼ぶにさえ大...
2019-11-30 14:35:25 +0000 UTC View Post§ 同級生とじゃれていた時、担任に呼び止められた。 「ちょっと頼まれてくれないか?」 「なんすか? 今遊ぶのに忙しいんですけど」 あほたれと、出席簿の角で叩かれる。“体罰!”と笑って抗議してから、聞いた...
2019-11-07 15:32:31 +0000 UTC View Post§ 一つだけ。 一つだけ僥倖だったのは、発作時にみらいさんがいたことだった。 不幸続きの日々の中で、それは何よりの光であり、災いを補ってあまりある幸福とさえ言えただろう。 少なくとも、結果的には。 ...
2019-08-30 10:30:59 +0000 UTC View Post§ メイドたち、僕以外のすべての人間は、脅威そのものだった。 最も小さなメイドだって、僕をまるごと踏み潰せる巨大さなのだ。まして中級メイドは手のひらに僕を乗せられて、最上種に至っては足指でさえ僕より...
2019-07-31 10:14:42 +0000 UTC View Post§ 僕らは互いに手をつないで、小さな体を寄せ合って、広い世界を前に立ち尽くしていた。赤毛の僕と、黒髪の少女。10歳にも満たない僕らはまだまだ子供で、自分が何でどこに行くかも知らなかったんだ。一緒に見た夕...
2019-06-29 17:24:04 +0000 UTC View Post§ 歓声は高く天井を打った。 プールサイドでに音は混じり轟いて、なお鋭く笛の音が鳴る。 水面の光の反射、激しく上がる水しぶき。 魚のように泳ぐ選手たちが、覇を競ってしのぎ合う。 無論、俺より遅い者...
2019-06-10 11:29:31 +0000 UTC View Post§ 駅へ往く道中、美香の姿がふと目についた。 学期末、わらわらと群れなす女子児童に混じり、大荷物。周囲の児童より頭ひとつ抜けたベージュの髪。発育の良い小学生となれば、俺はすぐにそれが美香とわかった。 ...
2019-05-25 09:31:23 +0000 UTC View Post§ 小人に生まれたのが悪いんだよ。 ミーナは初めにそう言った。 君はボクのワクチンだ。僕を前に、そう言い放ったのだ。 僕は後ずさる。 目前にある、エメラルドみたいにキラキラした目。僕の顔より大きな...
2019-04-28 12:38:21 +0000 UTC View Post§ 放課後、カラオケでも、という話は残念ながらお流れとなった。 雪村が断ったからだ。 「ごめーん、今日ちょっと忙しくてさ」 手を合わせて雪村は悪いねと笑った。 そうなれば後は空中分解。 「なら俺はいっ...
2019-04-21 19:04:00 +0000 UTC View Post