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全身触手スーツを作った悪の科学者 触手繁殖苗床の章 今野恵子④

■ 自らの作り出した生物兵器の暴走で死んだと思われていた悪の科学者は、自らの作った生物兵器に自分の人格や知識、記憶をすべて引き継いで生きていた! たまたま見つけた度の過ぎた薄幸の少女にして虐められっ子・鈴木ハナ子の体を覆い、乗っ取った。ハナ子の立場を乗っ取った悪の科学者は、再起するべく都合の悪い相手を徐々にその力を使って浸食していくのだった。 

■ ある意味、ただ殺されるよりも残酷な状態。それが不可抗力とはいえ、苛めを放置した教師に下った罰なのかもしれませんーw-ウム


■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは全体向けを主に書き、たまに支援者様向けの部分(外伝や視点違い)も書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。

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 碌に解しもしていない女性器に、女性の細い腕とはいえ、拳を突き入れられて無事でいられる者は少ない。

 その女教師がフィストファック愛好家だった、などという奇跡でもあれば話は別だが、さすがにそんな奇跡はなかった。

「~~~~~っ! ~~~~っ!」

 別の触手で口は塞いであるから、女教師は必死に藻掻くことしか出来ない。

 苦しんでいる女教師の様子を見て、僕の皮に覆われたハナ子が昏い笑みを浮かべるのがわかった。

 やはりいじめを放置されたことによって培われた恨みつらみは、相当大きいようだ。

(まあ、この女教師を嬲るだけで満足してくれるなら、僕としてもありがたいことだしねぇ)

 こっちになにかしらの害意を向けてこないのであれば、こちらとしては都合のいい話だ。

 女教師を必要以上に嬲る程度のことは、全く問題にならない代償だ。

(さて……そろそろ良さそうか……?)

 女教師の膣に突っ込んでいた手には、触手の卵を握っている。

 出来る限り苦しみを与えることが必要ではあるが、ここから先は触手の特殊能力も存分に活用させてもらおう。

 膣に挿し込んでいる手の先端から、極細の触手を伸ばし、女教師の最奥――子宮口に突き刺した。

「ギッ――!」

 子宮口に直接刺激を加えられて、女教師が身体を波打たせて暴れる。

 あまりの凄惨な光景に、用務員室の隅で津木景ミナミが震えている。そいつに侵蝕させている触手に動かないように命じているため、逃げることも出来ずにそこで震えていることしか出来ないのだ。

(完全に心折れるまではまだまだかかりそうだな……まあ、こいつの処理を追えたらじっくりやってやるか)

 逃げようとした分、多少厳しく扱うことになるだろうが――それもまたこいつの身から出た錆という奴だ。

 僕はそんなことを考えながら、女教師の膣に入れた手から伸ばした触手に、改めて指示を出す。

 僕の命令を受け、子宮口に突き刺さった触手は、特性の分泌液をその場所に注入する。

 本来なら媚薬的な効果も付与するのだが、痛みで発狂しない程度の効果に留めておいた。

 その方が苦しみが増すからだ。案の定、女教師は金切り声を上げて悶絶し、正気を保てているのか怪しいレベルで暴れ回る。

 もちろん、それらの抵抗は触手で抑え込んでいるので全て無駄に終わっていた。

「そろそろ頃合いかな?」

 僕はそう呟くと、子宮口の具合を確認する。女教師の子宮口は、異様な軟らかさでその口を開いていた。指を伸ばし、その穴を軽く突いて見ると、ずぶりと容易く奥まで入ってしまった。

 まあ広げられるべきではないところを広げられた女教師は、当然のように藻掻き苦しむわけだが、それは僕の知ったことではない。

「ここにこうして……っと!」

 握り込んでいた触手の卵をその穴へと押し込んでいく。

 握れるサイズだからそう大きなものではないのだが、いずれにしてもそんなものを押し込められれば、どれほどの痛みになるかは想像に難くない。

 女教師はわずかに暴れられる範囲で身体を波打たせ、少しでも楽になろうと必死だった。

 そんな女教師の様子に構わず、俺はその卵を最後まで押し込む。

――ごりゅっ。

 鈍い感触が手の先から伝わって来た。子宮口を突破し、卵が子宮の中に入ったのだ。

「オゴッッ、オッ」

 口を塞いであるはずなのに、女教師はそう呻いた。よほど苦しかったようだ。

 俺はそんな女教師の膣から、挿し込んでいた手を抜く。ギチギチに締め付けられていたため、少し手が赤くなっていた。

「ふぅ……やれやれ」

 手を抜いた後の女教師の膣は、だらしなく開いたままだった。いまなら小さな瓶くらいなら楽に押し込んでしまえそうだ。

 広がった膣の奥、柔らかくなった子宮口が見える。そこは暫くピクピク震えていたが、すぐにその部分が固くなって動かなくなるのが見えた。

 一時的に柔らかくしていただけで、効果はすぐ消えるようになっていたのだ。

 これでもう子宮内部の触手の卵を取り出す手段はなくなった。無理矢理やるなら帝王切開のように外科手術的な方法もあるが、それくらいしないと取り出せないということだ。

 ただ仮にこの女教師がすぐに病院に駆け込み、状況を理解した医者が即座に外科手術を行ったとしても、それで取り出せると思って貰っては困る。

「くっくっくっ……さて、そろそろ始まるかな?」

 僕がそう呟いて見守る中、それは唐突に始まった。

 少し落ち着き始めていた女教師が、目を見開いて自分の腹部に視線を落とす。

「フグッ……? ――ッ、ぐうぅっ!?」

 最初はわずかな違和感だったのだろうが、それはすぐに意識を飛ばすほどの激痛へと変わったようだ。

 身体を仰け反らせて目を剥き、ガタガタと身体を震わせている。

 女教師の腹部が異様なレベルで膨らんでいた。

 丁度場所的には子宮のある位置で、そこがどうして膨らんでいるのか、などといったことはわかりきったことだ。

 子宮の中に入り込んだ触手の卵が、その形を崩し、無数の触手となって女教師の子宮全体を覆い尽くしていた。

 それらの触手は布を糸で縫うかのように、女教師の子宮壁を縦横無尽に貫いている。それだけでもとんでもない衝撃だろう。

 その上で触手たちは、女教師の子宮を自分たちが繁殖出来るような仕組みに作り替えていた。

 触手を育む苗床へと化しているのだ。

 もはや女教師の子宮にはまともな人間の胎児を孕む機能はなくなった。触手を孕み、生むだけの苗床としての価値しか彼女の子宮にはない。

 なんと悲劇的なことだろうか。

 それを命令している自分がいうのもなんだが。

 女教師の腹部はどんどん膨らむ。触手たちがその身体をどんどん作り替えているので、それが膨らんだことによって他の内蔵の機能が死ぬことはない。

 まあ機能が死なないというだけで、肥大化した子宮に圧迫されることによる苦しみは全く変わらないのだが。

 臨月の妊婦ほどに膨らんだ女教師の腹部は、いまにも爆発しそうなほど皮が張り詰めていた。それは当然のことだ。本来妊娠した女性の身体は、徐々に変化していくものだ。

 女教師の身体も当然そうなることは出来るように元からなっているが、課程を全てすっ飛ばして膨らんだお腹という結果だけを押しつけられているのだから、彼女の皮膚はいまにも引き千切れてしまいそうだった。

 実際ちょっと裂け目が入っているような気もする。引っ張られすぎて血管が千切れたのか、外に出血していなくとも、かなりグロテスクな見た目だ。

「オブ……ッ、オッ……」

 白目を剥いたまま呻く女教師。

 その股間の性器が内側から盛り上がった。

 ぶちゅっ、という生々しい水音が響くと同時に、その股間から触手が這い出してくる。

 それはいま生まれたばかりの触手ではなく、子宮を自分たち用に作り替えた触手だ。

 卵として子宮内に入り込んだ時にはそう大きな触手ではなかったが、触手の成長を促進する機能を持たされた子宮内で成長し、出てきたのである。

「よしよし、順調みたいだな」

 一から触手を生み出すにはまだ時間がかかるだろうけれど、まずは一つ目の苗床が稼働したわけだ。

 しかし、問題はある。女教師が突然姿を見せなくなっては騒ぎになるだろう。かといってこのままこいつを戻せば、本人が言わずともその膨らんだ腹部のせいで間違いなく異変を察知されてしまう。

 そこで僕は、かなり荒っぽい方法でその問題を解決することにした。

 普通の苗床にはしないことだが、こいつに関してはこれくらいの扱いで丁度いい。

「まずはあれと同じように、お前の神経系統を完全に掌握させてもらおうか」

 すでに何も聞こえていないだろう女教師のこめかみに、僕は触手を突き立てた。





 身体が、重い。

 私は身も心も重くなった自分の体を引き摺るようにして、なんとか職員室へとたどり着いた。

 そこでは、同僚の中村先生が待っていた。

「ああ、やっと帰って来た! 用事があって探していたのに、何をして……大丈夫ですか?」

 いつもは横柄な態度が鼻につく中村先生は、思わずといった様子でそう尋ねてきた。

 中村先生が心配になるレベルで、私の顔色は悪いのだろう。さっきまでこの世の地獄を味わっていたのだから、そんな顔色になっていて当然だった。

 私は中村先生に本当のことを話してしまいたくなったけれど――そう思いかけただけで頭が割れそうなほどの痛みが走る。

 思わず顔を顰めたつもりだったけれど、私の顔は笑顔を張り付かせたままだった。

「っ……だい、じょうぶです、中村先生……ご用件は?」

 抗っても無駄だということは散々理解させられていたので、私は中村先生にそう尋ねた。

 中村先生は何か言いたげだったけれど、私が大丈夫だと言っているのでそれ以上何も言えなかったようだ。

「え、ええと、このプリントなんですがね……」

 用事の内容自体はくだらないあら探しみたいなものだった。

 私はそれを作り笑いで受け流しつつ、身体の中で何かが蠢く異様な感覚に吐き気がした。

 せめて深呼吸でも出来ればまだ良かったのだけど、今の私にそれは望めない。

 なぜなら――


 膨らんだ子宮が、私の体内の器官を破裂寸前まで圧迫しているからだ。


 外見に異常が出て、異変を察知されてしまうのなら、外見に異常が出ないようにすればいいという理屈はわかる。

 わかるけれど、それをされる側からしたら堪った者ではなかった。

 ありとあらゆる臓器が押し潰されて悲鳴を上げている。心臓すらも圧迫されているせいで、私の意識は何度も遠ざかった。まともにポンプ機能を果たせていない証拠だ。

 ただ、致命的なレベルに達する寸前に、体中に染みこんだ触手が対処してしまうため、私は生かさず殺さずの状態を維持させられていた。

 いっそ喉を掻き切って死んでしまいたくなるけれど、それも出来ない。

 私の身体に張り巡らされている神経には悉く触手が絡みつき、その動きを完全にコントロールしているからだ。

 私はただ、あの鈴木さんに取り付いている化け物に命じられたように「いままでと変わらない日常を送れ」ということを忠実に守ることしか出来なかった。

 触手が体中を侵食しているのはわかるけれど、思考が読まれてしまうのはどういう理屈なのだろか。

 もう鈴木さんに取り付いている化け物は傍にいないのに、私は常にあの化け物に監視されているような気分だった。

 私の体調が悪いとしか思っていないのか、中村先生は用事を済ませるとさっさとその場から立ち去ってしまう。

 私の異変に気付いてくれるようなことはなかった。

(……まあ、そもそも……この学校の教師にそんな期待なんてできないわよね)

 私も含め、鈴木さんに対する虐めを全員が黙認していたようなものだから、当然だけど。

 そもそも私がこの学校に赴任して来てから、虐めの渦中のクラスを担当しているということがあってか、殆どの先生は私に深く関わろうとしてこなかった。

 いざ鈴木さんへの虐めが外部に発覚したときに「担任が報告もせずに黙殺していたせいで上に虐めの情報が入ってこなかった』といって切り捨てるつもりだったのだろう。

 それがわかっていてその一部となり、どうにも出来なかった私がいうのもなんだけど、本当にこの学校は腐り果てている。

(まあ、もういいや……どうなっても)

 どうせもう自分は助からないだろう。身体の中をぐちゃぐちゃにかき回されてしまった。

 仮にあの化け物が死んだとしても、そこからまともな生活に戻れるとは思わない。

 ある意味では、鈴木さんを見捨てたことによる天罰が私に下ったというだけのことなのだから、受け入れるしかない。

 私は教員用に配付されている学生名簿を手に取る。

 そして、そのページを一枚ずつ捲っていった。

 私には苦しみ抜きながら日常生活を送ると共に、もうひとつ大事な役割を与えられていた。


 その役割とは、次の『苗床候補』の選定だ。


 苗床にするのに何か基準があるのかどうかは知らないけれど、まずは学生名簿を見て、この学校に通っている女子たちの情報を全部あの化け物に伝える。

 次の犠牲者を差し出せと言われているに等しい状況だったけれど、私はそれに何の痛痒も覚えていなかった。気が遠くなるほどの苦痛が常に与えられていて、細かいことを考えている余裕がなかった――というのは言い訳だろうか。

 機械的に学生名簿のページを捲っていると、不意に頭痛が鋭くなる。

 思わず手を止め、開いているページを認識した。

 それは私の担当するクラス――つまり、鈴木さんや津木景さんが所属しているクラスのページだった。

 嘘くさい笑顔が並んでいる。唯一、鈴木さんだけがどうしても笑えなかったのか、真顔で移っていた。

 やはりこの写真と比べても、いまの鈴木さんは活き活きとしているように感じる。

 化け物に取り付かれた結果、活力を取り戻すなんて、なんて皮肉な話だろうか。

 そんなことをぼんやりと思っていると、腹部が疼いた。それは、次の苗床候補を見つけた時の合図だ。

 私の役割はその苗床候補を、襲われやすいような場所に導くところまで含まれている。

(私のクラスの生徒なら……いくらでも誘き出しようはあるわね……)

 そんなことを思いつつ、一体誰が化け物の目に叶ったのか確かめて見ることにした。

 一番左上の生徒から順番に指していき、先程のように子宮が震わせられればそれが苗床候補だ。

 私がとりあえず一番左上の男子生徒から指を指していこうとすると――いきなり子宮が震えた。

「えっ」

 思わず声が出てしまう。怪訝そうにこちらを見てくる先生もいたけれど、無視。

 まさかいきなり震えるとは思っていなかった。男子生徒でも苗床にするのには関係ないということだろうか。

 しかし、ふと私はそこで閃いてしまった。まさか。

 恐る恐る、私は次の生徒へと指を動かす。


 子宮が震わされた。


 身体を中から揺らされる不快感を必死に堪えながら、私はさらに次の生徒も指を指す。

 やはり子宮が震える。男子も女子も関係なく、全ての生徒を指した時に、私の子宮は震わせられた。


 そう、化け物の次のターゲットは――私の担当クラスの生徒全員だったのだ。



今野恵子④おわり

つづく


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