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夜空さくら
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姉好き妹はセクサロイド 4


 こずえお姉ちゃんが、わたしの股間に生えた――というか展開した――疑似男性器を見て、目を見開いている。

 そんな初心なお姉ちゃんの可愛らしい反応に、ぞくぞくとする快感を覚えた。

 心臓部の駆動が速くなったような気がする。

(ううん、気のせいじゃなくて、ほんとに速くなってる……この身体、わかりやすくていいなぁ)

 セクサロイド化したわたしの身体は、外からみたらあまり機械っぽくはないけど、中身はれっきとした機械だ。生体部品はほとんどない。

 だから、少し意識を向ければ、自分の身体がどんな風に動いているかは数値でわかる。常に脈拍や呼吸数を計測しているのと同じだ。

 その数値はお姉ちゃんとエッチなことをし始めてから、どんどん上昇している。表面には愛液の分泌以外には表れていないけど。

 その気になればそれらの数値上の変化もすべてなかったことにもできるのだけど、そんな勿体ないことはしない。

 数値の上昇に合わせて、肌の色が変化するようにしておいた。

(あんまり機械的すぎると、お姉ちゃんに引かれるかもしれないしね)

 セクサロイドモードに行為を任せておいて、いまさらかもしれないけれど。

 ともかく、わたしはお姉ちゃんとこうして交わることができることに、思う存分興奮していた。前からお姉ちゃんとこうしたかったのだから、興奮するのは当然だ。

 その興奮度合いに合わせて、疑似男性器はどんどん大きさと太さを増していく。

 本来の男性器には血管が浮かんていたり、皮がたるんでいたり、生物としてみると結構グロテスクなものだけど、わたしのそれはもっとスマートな見た目をしている。

 あまりリアルすぎると、わたし自身が直視できないという理由もあって、輪郭は本物に似せているけど、ディテールはあえてぼかしたものになっていた。

 精嚢、つまり金玉にあたるものもない。精液を作る装置を体外に出す理由はなかったし、男性器のみの方がすっきりしていてわかりやすい。

『精液を分泌する機能は現在オミットされています。排出するのは疑似精液ですので、妊娠の可能性はありません。その点はご安心ください』

 セクサロイドモードのわたしが、そう淡々と説明する。

 将来的には保存してあるわたしの遺伝子情報を人工精子に組み込んで、お姉ちゃんにわたしの子供を産んで貰うということも考えてはいるけど、それはまだまだ先の話だった。

 しばらくの間は、お姉ちゃんとの間に何の邪魔も作らずに愛し合いたい。

 わたしの意図に気付いているのかいないのか、お姉ちゃんの視線は大きく膨張した疑似男性器に釘付けだった。

(入るかどうか心配なのかな?)

 お姉ちゃんは挿入される経験がない。どの程度の大きさまで入るのか、本当に入れて大丈夫なのか、不安なのだろう。

 実のところ、そのあたりは全く心配ないことだった。

 疑似男性器というだけあって、大きさや太さは自由自在にできるからだ。

 そもそもこの疑似男性器には芯こそあるものの、全体としてはかなり柔らかい素材で出来ている。ちょっと握ればその強さに応じて形が変わるのがわかるはずだった。

『疑似男性器に触れてみますか?』

 安心して欲しい、というわたしの想いを汲んだのか、セクサロイドモードがお姉ちゃんに促す。

 お姉ちゃんはごくりと息を吞みながら、その手をゆっくり伸ばしてきた。緊張しているのがはっきりと伝わって来て、ますます微笑ましく感じてしまう。

 いままでの関係では決してなかったことだ。

 恐る恐る、という言葉がぴったりの動きのお姉ちゃんの手が、わたしの疑似男性器に触れた。

 触れられた瞬間、わたしの精神は気持ちいい刺激に貫かれる。もし生身であったなら、盛大に腰を引いて逃がしてしまっていただろう。

 もちろん、いま身体を動かしているのはセクサロイドのプログラムだから、わたしの精神がどんなに感じても微動だにしない。

 身体を動かして快感から逃れることが出来ないということであり、わたしにとってはかなりキツい責め苦だった。。

(あ、う……っ!)

 実質的に、身体を拘束されて快感を与えられているのと変わらない。わたしは触れているお姉ちゃんにも全くわからない状態で、精神の牢獄の中で身悶えていた。

 いまはまだお姉ちゃんも探り探りだからいいけれど、積極的にお姉ちゃんが動くようになったらまずいかもしれない。

(しゅ、主導権は渡さないようにしなきゃ……!)

 わたしが頭の中でそう決意していることを知らないお姉ちゃんは、疑似とはいえ初めて触れる男性器に心奪われている様子だった。

「お、大きい……けど、柔らかい……それに……あったかい……」

 ギュッと、お姉ちゃんの手がわたしの疑似男性器を握り締めた。

 それまで優しく触れていたのに、完全な不意打ちだった。

(んぎゅ……っ!)

 快感が弾けてわたしの意識が途切れそうになる。けれど、表面にその反応は出ないため、お姉ちゃんは気にせず男性器を握り続けていた。

 愛液が溢れ、太ももを伝っていくのがわかる。それにお姉ちゃんが気付く前に、疑似男性器の先端からも、透明な液体が溢れた。

 溢れたそれが、男性器を掴んでいたお姉ちゃんの手の甲にかかる。お姉ちゃんは慌てて手を離した。

「ひゃっ! しゃ、射精したの……? い、いえ、違うわよね……?」

 透明な液は滞りなく挿入するために、疑似男性器に塗す潤滑油だった。

 手の甲についたそれをどうしたらいいのかわからず、お姉ちゃんはうろたえている。

 だけど、すぐにその頬が熱を帯び始めた。

 元々すでに顔は赤くなっていたけど、じんわりと赤みが増していく。さらに、呼吸まで荒くなり始め、目が潤む。

「……っ、なに、これ……? この、匂い……が……」

『疑似男性器から分泌される液体には、口内や掌などから分泌されるものより、強力な興奮作用を有する媚薬が含まれています。その影響でしょう』

 冷静に指摘するわたしの身体。

 わたし自身はお姉ちゃんの身体に目が引き付けられていた。

 愛撫している中で、下着も全部脱がしてしまっていたから、お姉ちゃんはいま全裸だ。

 そのお姉ちゃんの股間、秘部の割れ目から透明な愛液がとろりと溢れ出していた。

 つまり、お姉ちゃんも愛液を激しく分泌するほどに興奮してくれているのだ。

 媚薬による補助はあるとはいえ、お姉ちゃんの様子を見る限り、それを嫌がっている様子はない。

 その事実に、わたしは強い幸福感を覚えた。

(これなら、問題ないよね……? お姉ちゃんをもっともっと気持ちよくしてあげなくちゃ)

 わたしはお姉ちゃんに覆い被さるようにして、再度ベッドに押し倒した。

 最初押し倒した時は抵抗していたお姉ちゃんだけど、いまは素直に押し倒されてくれる。

『挿入の許可を――入れてもいい? お姉ちゃん』

 便利なセクサロイドモードを一端停止し、人間としての『わたし』になってそう問い掛ける。

 お姉ちゃんは驚き、戸惑いつつも、その思考はかなり揺れているのがわかった。

(あともうひと押しってところかな……なら)

 わたしはお姉ちゃんの両脇に手を伸ばし、持ち上げる。

「ひゃ!? か、花楓!?」

 持ち上げたお姉ちゃんと体勢を入れ替え、わたしがベッドに寝転び、お姉ちゃんをわたしに跨がらせる。

 お姉ちゃんのお尻の割れ目に、ちょうどわたしのそそり立った男性器がくっついた。

「ひゃんっ」

 お尻を拭くか洗うときくらいしか触れないであろう場所に対する刺激に、お姉ちゃんが可愛らしい悲鳴をあげる。

 愛しさが増すのを感じつつ、わたしはお姉ちゃんの両手を掴んで、自分の胸へと導いた。

『今度はお姉ちゃんがわたしを気持ちよくして? ……この大きさだと、やりにくいかな』

 いまのわたしの胸は、元の身体の大きさが基準になっている。絶壁だったわけじゃないけど、揉むというには少し物足りない大きさだった。

 身体の機能を使って、乳房を大きく膨らませる。

 セクサロイドとしての機能を使えば、大きさだって自由自在なのだ。

 触れていた乳房がみるみる内に大きくなっていくのを感じたお姉ちゃんは、驚きに目を見開いている。いままで、お姉ちゃんがわたしの前でこんなに表情を変えることはなかった。

 病気で不安定だったわたしを安心させるためか、いつだって穏やかな笑顔を浮かべてくれていた。

 そんな風に落ち着いた大人の女性のお姉ちゃんも好きだったけど、年相応に驚き、表情がころころ変わるいまのお姉ちゃんはさらに愛おしい。

 わたしの乳房は、お姉ちゃんの手に余るくらいに大きく膨らんだ。お姉ちゃんのものより大きくなっている。

 お姉ちゃんは急に大きくなったわたしの乳房を持て余していたけれど、やがて覚悟を決めたのか、ゆっくりと手を動かし始める。

 わたしはそれに満足しつつ、乳房の表面から汗程度の勢いで媚薬を分泌させ始めた。

 わたしの乳房を揉めば揉むほど、それがお姉ちゃんの掌に浸透していくように。

 それはお姉ちゃんの視点からだと、妹の乳房を揉む内に興奮が増していくように感じるだろう。

 そうなればあとは流れで挿入に導けるはずだった。

 わたしはお姉ちゃんの性的興奮が高まるのを願いつつ、その時を待った。





 私以上に大きくなった花楓の――妹の乳房を揉む。

 彼女の身体に跨がり、彼女の股間からそそり立つ疑似男性器の存在をお尻で感じながら、私は花楓の胸を揉む手を止められなかった。

 じんわりとした湿り気を掌に感じる。

 それが自分の手に滲んだ自分の汗なのか、花楓が汗のようなものを分泌しているのか、どちらなのか私にはわからなかった。

 ただ、その湿り気を感じるほどに、わたしはどんどん手の先が敏感になっていくのを感じていた。

 柔らかな花楓の乳房の感触がダイレクトに私に伝わってくる。その感触は本物の乳房と遜色がなく、先端にある小さな突起の感触も正確に表現されていた。

(掌に、当たって……んんっ)

 乳房を揉むと、その動きに連動して掌をくすぐるように存在を主張してきていた。

 少し手をずらして、その部分に直接目を向けてみると、生々しくも綺麗な桃色をした花楓の乳首が、小指の先ほどにも大きくなって、触れて欲しいとばかりに揺れていた。

 乳房全体を揉みながら、人差し指と中指の間で花楓の乳首を挟む。

 花楓は表面上、まったく動じている様子がなかったけど、気持ちよくなっているのは確かなはずだった。

 もっとわかりやすく反応してくれはしないものか。

 そう私が思った、次の瞬間だった。

 花楓の乳房から暖かな液体が噴きだしたのは。

 それは乳房を掴んでいる私の掌に直撃し、どろりとした液体が乳房全体に広がっていく。

「ひゃっ」

 思わず花楓の胸から手を離した私は、空気に触れた掌が猛烈な快感を生じさせ始めたのを自覚する。

 まるで手が性感帯になってしまったかのような、そんな強烈な快感だった。

「んうぅ……っ!? か、花楓……っ、これ、は……!」

『疑似母乳にも、快感を覚えていただくための成分が含まれています』

 やっぱり。

 花楓が分泌する液体はすべて人間を興奮させるためのものになっているのだと、改めて知らされた気分だった。

 花楓とただ触れあっているだけで、性的に興奮させられるわけだ。

 セクサロイドとしては、あって当たり前の機能だ。

 触れるだけでここまで気持ちよくなれるのなら、この液体を吞んだらどうなってしまうのだろうか。

 その時、私はもう冷静な判断が出来なくなっていた――というよりは、ただでさえ花楓という大好きな存在と『そういったこと』をしているという興奮に、薬の興奮まで上乗せされて訳がわからない心持ちになっていた。

 だから私は、吸い寄せられるように、自然と身体が動いて。


 気付いた時には――花楓の乳房に吸い付いていた。


つづく


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