レンタルご主人様 その4
Added 2023-07-24 14:59:57 +0000 UTC■ マゾヒストのユーザーの希望通りのご主人様をレンタルすることが出来るサービス『レンタルご主人様』。成績優秀な大学生・九条優紀は、そのサービスを利用して自分の理想のご主人様にメス犬調教をしてもらっていた。レンタルのご主人様とはその時限りの付き合いというのが鉄則なのだが、ある日プライベートで『ご主人様』らしき人物と関わり合うことになってしまった優紀は……
■ 『ご主人様』視点から見た、『ペット』のゆきっちの様子。恵まれたプロポーションでぐいぐい来る彼女は、めちゃくちゃ浮いた存在だと思いますーw-ウム
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今日の衣装は、やたらと露出の激しいボンデージ衣装だった。
それを確認したあたしは、思わず天井を仰ぎ見てしまう。
(……最近、こういうオプション付けられるの増えたなー)
前はもっと、露出控え目の女王様衣装が選ばれることが多かったのだけど。
最近は仕事でなければ拒否したいレベルのボンデージ衣装が多い。
「そろそろNGとか設定した方がいいんかなぁ……でも稼ぎになるしぃ……」
とても悩ましい話だった。
あたしの立場がサディスト側で、攻める側じゃなければ、間違いなくNGにしてたとは思う。
でも、基本的にこっちに主導権があるし、向こうからは何も出来ないような設定だから、見た目を向こうの好みに合わせるくらいは受け入れた方がいいのかもしれない。
(ええい、いまは、考えないようにしよう! タイマー動かしてるし……!)
着替えで時間を稼げばそれだけあたし自身は楽できるけど、その分顧客満足度は下がってしまう。
ぱっと着替えて、ぱっとプレイを開始する。
この業界で長くやっていくためにはそういう気遣いが必要だった。
(稼げるうちにしっかり溜めないとだし……こんないいお店で働ける以上は、全力でやらなきゃだし!)
お金は大事だ。うちはあまり裕福な家庭ではないから、出来る限り自分のことは自分で稼いでなんとかするしかない。
そういう意味では、福利厚生や援助補助がしっかりしているこの店でなるべく稼いでおきたい。
あたしはそう改めて決意を固め、その衣装を身に着けていく。
今回のボンデージ衣装は、実にシンプルな造りだった。
まず胸を真横に横切るベルト。それをブラ代わりに胸を隠すようになっている。
あたしの胸はぺちゃぱい――というかまな板――否、スレンダーだからズレる心配はない。
そのベルトには胸中心から下にベルトが伸びていて、それを下半身に通す。それは股間を縦断して後ろまで伸び、腰の辺りで左右に分割され――前のベルトに再び接続される。
股間を覆う部分は若干伸縮性があって、ベルトで出来たパンツのような状態になった。
「…………いや、やっぱこれやばいっしょ!?」
鏡の中に映ってる自分の姿を見たあたしの顔が滅茶苦茶赤くなっている。
いまのあたしの身体を覆っているのはそのベルトだけで、とんでもなく露出度が高い。ちょっと身体を捻ると、ベルトが食い込んで来て変な感触が生まれる。
まだグローブとかブーツとかはあるけれど。
「これじゃあ、女王様っていうか、痴女じゃん……」
オプションとして、お客様側――つまりは奴隷側が『ご主人様』側のコスチュームを指定出来るものがある。
いままでそのオプションで着せられたのは、スチュワーデスとか学校の制服とかナース服とかだったから、別にいいかと思っていたけれど、まさかこんなどちらかといえば奴隷側が着るタイプのコスチュームを指定する人がいるとは。
「まじはずいんだけど……あーもう……っ」
あたしはめちゃくちゃ火照っている頬を自覚しつつ、さっさと指定されたコスチュームを全部切ることにした。
残りのコスチュームは良く身に着けるラバーグローブと、ロングブーツ。
ただ、今回のロングブーツはかなり長くて、足の付け根に迫る丈だった。
グローブも同じで、力こぶが出来る二の腕の、ほとんど根本まで迫っている。
胴体部分の露出が激しいにもかかわらず、両手両足はしっかり覆われている。
余計に露出している胴体分が気になってしまう。
(まったく……いい趣味してるわ……ほんと……)
嫌味八割でそんなことを考えつつ、私はさらにチョーカーを身に着ける。
このチョーカーも今回のものは随分太いので、胴体以外をなるべく覆ってやろうという魂胆が透けて見える。
「うーん……どっちかっていうと、これは女王様というより、奴隷のコスチュームじゃない……? わかんないけど」
これならまだ全裸の方がマシじゃなかろうか。
そんなことを考えてしまいつつ、これ以上客を待たせるわけにもいかない。
あたしは観念して髪の毛をポニーテールに括る。邪魔にならないように、動きやすいように整えた。
「ふー……っ」
大きく息を吐いて、気持ちを落ち着ける。
これからあたしは『ご主人様』になるのだから、みっともなく動揺したり、恥ずかしがったりしてはいられない。
(堂々とするのが……ご主人様ってもんなんでしょ? わかんないけど)
この店で働き始めて早一年ほど。
いまだにご主人様だとかなんだとかはよくわかっていないけれど、それでもやらなければならない。
(こんな割りのいいアルバイト……他にないんだから……!)
あたしはそう改めて覚悟を決めつつ――脱衣所からベッドルームへと向かう。
ベッドルームでは、あたしという『ご主人様』が来るのをいまかいまかと期待している様子で待っている人がいる。
あたしがベッドルームに入ると、その視線が滅茶苦茶体に注がれているのを感じた。
(う……めっちゃくちゃ見てる……! レンズ越しにもわかるかんね……!)
全頭マスクを被ったその人の瞳は、分厚いレンズで隠されている。
こっちが素顔を晒しているのに向こうは顔を隠せるというのは少しズルい気がするけれど、そう言う店なので仕方ない。
一応、こっちのプライベートは保証されているから、それで納得するしかなかった。
(に、しても……世の中には、ほんと変わった人も多いわよね……)
あたしをご『ご主人様』として指定する人は、大抵が割と高めの歳のおじさんである。あたしにはよくわからない範疇の話だけど、何でもあたしみたいないかにも小生意気そうなギャルに嬲られるのが気持ちいいのだとかなんとか。
本当に意味がわからない。
それはとにかく、あたしの相手は男性であることが極めて多かった。
しかし今日の相手は違う。スレンダーな体格で、長い髪がなければ男に間違われかねない貧乳のあたしとは比べ物にならないほどの豊満具合の胸が目の前で揺れている。
今日のあたしの相手は女性だった。ただし初めてではなく、もう何度も指名されては、主従関係のプレイを行っていた。
「……お待たせ、ゆきっち♡ 今日もしっかり虐めてあげるから――覚悟しなね?」
あたしがそう彼女に――ゆきっちに呼びかける。
ゆきっちというのは彼女が自分をそう呼ぶように指示して来た名称で、どういう謂れがあるのかはしらない。
本名に関係しているのかもしれないし、あるいはハンドルネームみたいに全く関係ないということも考えられる。
彼女の個人情報は仲介をしてくれる運営しか知らないので、あたしは彼女のことを何も知らなかった。
どこを責められたら弱いとか、プレイに関係することしか把握していない。
このサービスの間しか関わり合いのない相手だし、それでいいとは思っている。
ゆきっちはたぶんあたしとそう歳の変わらない、若い女性の会員だ。
いつも全身を覆うようなコスチュームで身を固めているから、どんな姿かたちをしているのか、ほとんどわからない状態だった。
(どう考えてもサービスを利用する側じゃなくて、あたしみたいにサービスを提供する側なんだけどなぁ)
もちろん顏は確認できていないから、物凄いブスで不細工で、とてもそういう対象にならないという可能性もあるけれど。
少なくとも、私が把握できる範囲でいうと、彼女はとんでもなく魅力的な身体付きをしている。
まず何と言ってもその胸。パッドでも入れて増量してるんじゃないかというくらいにデカい。
最初見た時は小ぶりのスイカでも押し込んでいるのかと思った。
でもそう言う格好をしているからこそわかるのだけど、それは間違いなく彼女が自前で持っているもので、恐らくは豊胸手術なども介していない天然ものだった。
それだけでも十分すぎるくらいなのに、腰は細くてお尻は大きい。
だらしないわけではなく、ちゃんと引き締まっていてそれだからヤバい。男の人なら一発で虜になってしまうような、そんな性的魅力に満ち溢れている。
同性で、どちらかというと体つきに関してコンプレックスを持っているあたしだからそこまで暴走しなくて済んでいるけれど、男性の『ご主人様』であれば魅了されてうっかり暴走してしまいかねないほどの、危険なスタイルをしていた。
その手の店で客を取れば、瞬く間に大人気になりそうな体のポテンシャルをしている。
そんなゆきっちは現在、全身をラバースーツに包んでいた。
そのコスチュームはゆきっちのお気に入りらしいけれど、体にぴっちり張り付くラバースーツは、その身体を卑猥に彩り、魅力を引き出して何倍にもしている。
いつも被っている全頭マスクは、口の部分だけが空いているものなのだけど、今回は少し違う。
口のところには丸い円形の栓のような蓋があった。
開口具の一種で、口の中をその円筒形の器具が埋めてしまっている。
本来は男性の性器を咥え込ませ、フェラチオを強制させるためのものだ。
『ご主人様』であるあたしは女なのに、あえてその口枷を選んだのは、恐らく理由がある。
彼女はあたしが部屋に入って来たのを確認すると、中腰になり、両手を頭の後ろで組んで肘を頭の横にまで上げ、両足は爪先立ちになって膝を左右に開いた。
そして背筋を伸ばし、その無駄にデカい胸を張ってあたしに向けて突き出してくる。
そのポーズは、あたしに自分の体の全てを委ねるという、完全服従のポーズである。
「フーッ……フーッ……フーッ……」
鼻息を荒くしているのが、あたしのいる位置ですら聞こえて来る。
あたしはそんなゆきっちの変態っぷりを助長するポーズを見て、心臓がドクンと高鳴るのを感じた。
心臓の鼓動が早くなって、興奮してしまっていることを自覚しつつ、あたしはゆきっちの傍に歩み寄った。
『ご主人様』として平静を装いつつ、手を伸ばしてゆきっちの口を塞いでいる口枷の蓋を摘まむ。
排水溝の栓の如く、引っ張って抜けるかと思いきや、意外と抵抗が強かった。
ただひっぱるだけでは外れないようだ。
(と、なると……捻る、のかしら……)
予想しながらその蓋を捻ってみる。
「ンぅ……ッ!」
すると予想通り、蓋が半回転して、その蓋が少し浮き上がった。
捻った瞬間、ゆきっちが反応して呻いたところを見ると、この口枷の蓋がただの蓋でないことは明らかだ。
「ふふ、ふ……♡ いくわよ、ゆきっち♡」
力を込めてその蓋を引っ張る。
結構大きな抵抗感と共に、その栓はゆきっちの中から抜けていく。
それと同時に、ゆきっちの身体がびくんっ、と小さく痙攣した。
蓋を引っ張っていく過程でわかっていたことだけど、やはり想像した通りの状態になっている。
蓋の内側には、柔らかい素材で出来た、突起物が生やされていた。
唾液でドロドロになったそれが、徐々にゆきっちの口の中から出て来て、その全貌を露わにしていく。
男性器を意識した形をしているその突起物はかなり長くて、彼女のかなり深いところまでを貫いていたことが窺える。
それを引き摺り出していくと、引き出されていく中でかなりの苦しみを生み出しているらしく、ゆきっちは相当苦しみに悶えていた。
「……ッ! ンぅう……!」
ずるずると引き出されていき、とうとう先端がゆきっちの口から 飛び出す。
「~~ッ! ゴホッ! ンホッ!」
突起物は全部抜けたけれど、口の中には円筒形の部品が残っている。
だからゆきっちは喋れない。あまり喋らせる気もなかったけれど、あたしはあえて煽るように、抜き取ったそれの突起物の側面で、彼女の頬をぺちぺちと叩いた。
「こんなぶっとくて長いものを咥えてたのねぇ……全く、ゆきっちは変態さんなんだから……仕方ない子ね♡」
素のあたしは割とドン引きだったけれど、『ご主人様』のあたしはそういうわけにもいかない。
ゆきっちを煽るような言葉を口にして、彼女が存分に興奮できるよう、言葉責めを行う。
「そんな変態な子は……また、思い切りイジめてあげなきゃいけないわよねぇ?」
そうゆきっちの顎を掴みながら呼びかけると、彼女の身体が震えるのが伝わって来た。
それが恐怖などによる震えではないことは、あたしでなくても容易に理解出来ただろう。
長大な突起物が抜け落ちて、ぽっかり空いた口の穴の中で――
ゆきっちの唾液塗れの赤い舌が、責めを何かを求めるようにチロチロと動いているのだから。
つづく