※月2回更新の2回目です!!
*This is the second of two monthly updates!

※月2回更新の1回目です!! *This is the first of two monthly updates! ■試合内容 JKリーグ対女子リーグ対抗戦の第4試合はアンナVSエリカ。 鉄壁の肉体を誇るJKと女子リーグ随一の腕力を誇る女の闘い。 だが二人の間にはどうやら昔の因縁があるらしく……? 的な感じで試合の序盤戦までをお送りします~。 挿絵は立ち絵...
JKリーグ対女子リーグ対抗戦の第4試合はアンナVSエリカ。
アンナにとってはデビュー戦で惨敗を喫してしまったエリカに対するリベンジでもあり絶対に負けたくない闘い。
下馬評に反して試合の主導権を握るアンナに対してエリカは…………
的な感じで試合の中盤戦までをお送りします~。
挿絵は立ち絵や差分など含む全4枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!
またSSは約8400文字となります。(pixiv換算で読了まで約16分です)
■Content of the match
The 4th match of the High School Girl League vs. Women's League competition, Anna vs. Erika.
For Anna, this was a fight she did not want to lose, as it was her revenge for her disastrous loss to Erika in her debut match.
Anna, contrary to the rumors, takes control of the match, while Erika...
So here's the story up to the middle game of the match~.
There are a total of 4 illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!
★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。
There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)
★For non-Japanese users★
Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m
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League Semifinal Match - Anna VS Erika
※JK=Jyoshi Kousei=High school girl
(守ってるだけじゃ、いずれ圧し潰される!!
こっちから攻めないと……待ってるのは確実な敗北よ!!)
そして若干大振り気味に放たれた右フックのタイミングに合わせて、少女は反撃の狼煙を上げていく。
「やぁっっ!!!」
「ここで鋭いカウンターが炸裂!!!
アンナ選手、とうとう反撃に躍り出ました!!」
「こぷぅっっっ……」
少女が放ったその一撃は女の腹へと深く潜り込んでいき、本来格上であるはずのエリカを一発で悶絶させるに至っていた。
「お゙っ……あぁっ…………」
予想だにしなかった反撃は完全に緩み切っていた腹を的確に射抜き、女は瞳から大粒の涙を零しパクパクと酸素を求めて口を蠢かせている。
(大丈夫、私の拳はエリカさんに通じる……なら、攻撃あるのみ!!)
先の一撃に確かな手応えを感じたアンナは動きの止まっているエリカへと追撃の拳を繰り出していった。
「ぶっ……がひゅっ!!」
教科書通りのワンツーが女の顔面を打ち据え、健康的な汗と共に口元からは唾液の飛沫が舞い散っていく。
「アンナ選手、ここでチャンスを逃さず追撃に出ました!!
エリカ選手は苦しい展開になってしまったかぁ!!?」
「っっ、このっ……舐めるなっ!!」
ワンツーで体勢を崩されてしまったものの、エリカは苦し紛れに右ストレートを打ち返していく。
(反撃……でもこれならブロック間に合いそう)
だが不格好な姿勢で打ったその一撃はアンナに容易く防御されてしまい、流れを変えるには至らない。
「つぅっ……」
(ガード越しでも効かされるっ……けど、ここで攻めないとこの人には勝てない!!)
グローブで穿たれた箇所に痺れる様な痛みを感じるも、少女は強く拳を握りしめてガラ空きの顔面へと全力の右ストレートを見舞っていった。
「ぶひゅっっっ!!!」
「強烈な一撃が炸裂~~~~~!!!
アンナ選手、下馬評に反して試合の主導権を完全に握っております!!」
身長差があるため下から打ち上げ気味になったストレートをモロに喰らい、たたらを踏んで後退を余儀なくされてしまうエリカ。
(チャンス……ここで一気に仕留める!!)
隙だらけの姿を晒している因縁の女の元へ駆け出そうと、足に力を込めるアンナ。
「……っっ!!」
だが対戦相手の女からとてつもない”圧”を感じた為、少女は前へと進む一歩を踏み出す事が出来なかった。
飢えた肉食獣の様なギラついた瞳で間合いの外にいる敵を見つめるエリカ。
その鋭い眼光は、少女の奥底に眠る惨敗の記憶を呼び起こすのに十分な程の圧力を纏っていた。
「あ~っとアンナ選手、ここで追撃の手が止まってしまった!!
試合は一旦仕切り直しか!!?」
(くっ……ここは攻めなきゃいけない場面なのに……踏み込めない!!)
無意識で身体が反応してしまった為、本人はなぜ動けなかったのか理解出来ていない。だが折角のチャンスを無駄にしてしまった後悔だけが彼女の心に渦巻いていた。
数秒ほど睨み合いが続いた後、エリカは表情を和らげると愉しげな笑みを浮かべて目の前の少女に語りかけていく。
「いや~驚いたわ……強くなったね、アンナちゃん」
ある意味目指していた目標の一つでもある人からストレートな褒め言葉を貰い若干気分が高揚するものの、試合中であるため一切気を緩める事はなく、アンナはいつも通り冷静に言葉を返していった。
「どうも……貴女からそう言って貰えると嬉しいわね」
「でも…………」
アンナが言い終わるとほぼ同時のタイミング、エリカは被せる様に一言だけ呟くと共に右腕を大きく引き絞りながら少女へと急接近していく。
(見え見えの大振りっ……でも、この距離はガードしないと万が一躱せなかった時に致命傷になりかねない!!)
踏み込みの勢いも加算された、エリカ全力の右ストレート。
「おらぁっっ!!!」
万が一を考えて確実に防ぐべき場面だと判断したアンナは両腕でガードを固めていく。
「くぅっっ!!!」
猛烈な打撃音がリングに響くものの目論見通り直撃は防ぐ事に成功したアンナ。
だが余りにも強烈な一撃を腕で受け止めたせいで体勢が崩れてしまい、反撃に移る事が出来ないでいた。
そんな中、顔を上げればエリカが左腕を引き絞っており、次の攻撃に移ろうとしている姿が目に入ってくる。
(やばっ……これは避けれない!!
でも、さっきボディを耐えきったのだから次は顔面を狙ってくるはず!!)
最初の一撃以外は顔面狙いの攻撃ばかりだった事を踏まえ、再びガードを上げて顔面周りの防御をガチガチに固めるアンナ。
―――――それが誘導された物だと気付かずに。
「おぶぅぅぅぅっっ!!!!」
女子リーグ随一の腕力を誇る”紅蓮の剛腕乙女”の一撃が、少女の力の込められていない無防備な腹筋を貫く。
「あ゙っ……お゙あ゙あ゙っっ…………」
柔らかな腹の奥深くまでグローブがめり込んでいき、嗚咽が発せられる少女の口からはマウスピースと共に大量のどろっとした唾液が零れ落ちていった。
「あ~っと、アンナ選手遂に捕まってしまったぁ!!
完全に悶絶してしまっております!! これは危険な状況だぁ!!!」
耐え難い腹部の痛みから涙目で固まってしまった少女へと、女の愉しげな声が投げかけられていく。
「顔面、来ると思ったでしょ? …………分かりやすくて助かるわぁ」
絶対的な自信を誇る自分の拳を真っ向から受け切られてしまった屈辱をエリカは忘れてはおらず、必ずボディでアンナを”わからせて”やろうと考えていた。
その為、執拗に顔面ばかりを狙い相手の意識が上に集中しきった頃を見計らって再びのボディを叩き込んでいったのだった。
「あ゙ゔっ…………お゙あ゙っ…………」
(やっぱり……この人のパンチ、エリザベス以上だわ!!)
全力で腹筋に力を込める事でようやく防ぐ事が叶う程の一撃。
それを無防備な状態の腹で受け止めてしまった結果、たった一発で少女は悶絶させられてしまい、ここまで積み重ねてきた有利を一気に覆されてしまう。
「それじゃ行くぜ、アンナちゃん」
動きが止まり、涙目で震える少女目掛けてエリカは追撃の拳を繰り出していく。
(あっ、右……来る……でも今は動けな)
目でその動きを追う事は出来ても未だ身体は言うことを聞かず、少女は顔面でその紅い弾丸を受け入れてしまう。
「ぶびゅぅぅぅっっっ…………」
白い頬に力強いフックが直撃し、顔の角度が一気に90度程回転させられてしまう。
ぐにゃりと形を歪められた少女の唇から唾液の雫が勢いよく飛び散り、キャンバスへと小さな音を立てて落ちていった。
「お次はこっち!!」
興奮で頬を紅潮させた女が左ボディを繰り出していく。
完全に横を向かさせれてしまっている少女はその拳を認識する事すら出来ず、またしても無防備な腹でその一撃を受け入れてしまう。
「ごふぅぅぅぅっっっ!!!」
突き上げる拳の威力でたまらず身体をくの字にさせられてしまうアンナ。
大きく見開かれた瞳は対戦相手の姿を写してはおらず、足元にあるキャンバスのみを視界に捉えていた。
「まだまだっ!!!」
軽く姿勢を低くした直後、くの字に折れてこれ見よがしに差し出されている顎へ向けてエリカは右アッパーを放っていく。
「こひゅっっ…………」
またしても何も出来ずその剛腕を受けてしまったアンナ。
インパクトの衝撃で一瞬だけ身体が宙に浮かされてしまったものの、次の瞬間には何とか着地に成功した為ダウンする事はなく辛うじて踏みとどまれていた。
「遂に紅蓮の剛腕乙女の本領発揮か!!
アンナ選手滅多打ちだ~~~~!!!」
並のボクサーであれば一発でダウンを奪える代物にも関わらず、それを3発連続して叩き込まれてしまったアンナ。
「へぇ、やるじゃん……まだ立ってるだなんて、鉄の女ってのもフカシじゃなさそうだね」
未だ意識を失わず自分の足で立てているのは彼女の日々の鍛錬の賜物であり、他のJKリーグの選手では例え王者である凛香だろうとダウンを余儀なくされていただろう。
―――――だが、それだけだった。
「……ぅ……ぁ……あぁっ…………」
僅かながらに意識も残されておりファイティングポーズを構えてはいるものの、膝はガクガクと震えており目の焦点もブレてしまっている。
(このままじゃヤバい……ガード、しないと…………)
構えている腕も虚仮威し以上の役割を果たす事はなく、あくまで立っているだけ。
もはや棒立ちと何ら変わらない状態の少女に次の行動を起こす為の余力などあるはずもなく――――――
「ぶびゅぅぅぅぅっっっ………………」
再び放たれた女の強打が形だけのガードを軽々と貫き、汗を纏った艶めかしい肉体は壊れた玩具の様に勢いよく弾き飛ばされてしまった。
「アンナ選手、エリカ選手の猛攻を前に為す術なくダウ~~~ン!!!」
「ぁ……うぅっ…………」
ピクピクと弱々しく蠢く肉体は完全に脱力しきっており、色の抜け落ちた瞳と相まって少女の意識が失われてしまっている事を如実に物語っている。
「おぉっとこれは……もしかしてアンナ選手、
まだ1ラウンドにも関わらず既に失神してしまっているのか!!?」
だらしなく開かれた口元から伸びた涎の糸がキャンバスとの架け橋を形作っており、瞳からは絶え間なく涙が流れ落ちていく。
「結構強くなったみたいだけど……アタシとやるにはちょ~っと早かったかな?」
ニュートラルコーナーで女は勝ち誇った表情を浮かべており、身体に汗を浮かべているものの体力気力共に万全で、スタミナが切れる気配は微塵も見えなかった。
「Wake up!! アンナ、こんな所で寝てる場合じゃないでしょ!!」
セコンドのエリザベスが必死に激を飛ばしていく。
その声が通じたのか、少女の身体に変化が訪れた。
「んぅっ……ぁっ…………」
(あっ、ダウン…………私、もしかしてオチちゃってた?)
ビクッと身体が大きく跳ねたと同時に意識を取り戻したアンナ。
強烈なパンチを受け派手なダウンを喫してしまったとはいえど、”鉄の女”の異名を持つ彼女の肉体は未だ余力が十分に残されており、難なくカウント内に立ち上がっていく。
「ま……まだまだ試合はこれからよ」
そして自分を鼓舞するかの様に少女はそう呟くと、再び殴り合いの舞台に足を踏み出していった。
「ボックス!!!」
(足が重い……思ったよりボディが効かされちゃってるわね)
試合再開後、フットワークを刻もうとするも違和感に気付き自身のダメージ具合を察するアンナ。
(まぁいいわ……どうせ、攻めなきゃ勝てないんだもの!!)
そして、既に互いの制空権内に侵入してきていたエリカへ向けて怯む事なく左ボディを打ち込んでいった。
「ぐふぅっ…………へぇ、あんだけ派手にやられた直後なのに堂々と打ち合ってくれるなんて……アンタ、気に入ったよ!!」
腹部に奔る痛みで一瞬顔を歪めたものの、にやりと笑みを浮かべながら嬉しそうな声色でエリカは語りかけていく。
(このまま大人しくしてくれたら楽だったんだけど…………まぁ、あの娘はそんなタマじゃないわよね)
無様なダウンを喫したにも関わらず堂々と格上相手に拳を振るっていく弟子の姿を見て、マリナは残念に思いつつもその表情には優しげな笑みを浮かべていた。
「それじゃ……お望み通りっ!!」
そしてエリカは獰猛な笑みを貼り付けた表情のまま、お返しとばかりに左ボディを繰り出していく。
「おぶぅぅぅぅっっっ!!!!」
紅い弾丸が少女の腹を撃ち抜いた直後、咥え直したマウスピースが口元からこんもりとはみ出し、口からは大量の唾液が撒き散らされてしまう。
「おっ、がぁっ……ま、まだまだっ!!」
エリカの追撃が来る前に体勢を立て直したアンナは、再び反撃の拳を振るうべく腕を引き絞っていった。
「アンナ選手一歩も引きません!!
あのエリカ選手を相手にインファイトで挑む気なのかぁ!!?」
つい先程ド派手に殴り倒されてしまったのだから、至近距離の打ち合いを避けてアウトボクシングに徹してもなんらおかしくない状況。
にも関わらず、少女は攻めの姿勢を崩さず圧倒的強者相手に激しい打ち合いを演じている。その姿に観客達は驚きを隠せず、会場は大いに盛り上がりを見せた。
そしてリング中央、二人の雌によるボクサーとしての意地を賭けた真っ向からの殴り合いが幕を開けていった。
「ぶひゅぅっっ…………」
「エリカ選手の左が炸裂~~~!!
あ~っとアンナ選手、これにはたまらず後退してしまったぁ!!」
最初は一発ずつの拳の交換が行われていたのだが純粋な殴り合いでエリカに叶うはずもなく、アンナの動きは徐々に鈍っていき、気付けば一方的に殴られる回数が増えてしまっていた。
「どうした、もうへばったのかぁ!!?」
ボディを重点的に打たれたエリカだがその表情は気力に満ちており、動きのキレも衰える様子を見せない。
「ぜぇっ……はぁっ…………」
対して既に身体中あざだらけになってしまっているアンナ。
激しく息を荒げているものの瞳の奥には闘志の炎が揺らめいており、劣勢にも関わらず気弱な姿は一切見せないでいる。
(殴り合いで分が悪いのなんて想定内だし、そんな事は関係ない……こっちが潰れるより先に、向こうのスタミナを削り切れば私の勝ちなんだから!!)
「ぜぇっ……ぜぇっ…………やぁぁっ!!!」
打ち負けるのは明らかなのにも関わらず、その先にある勝利を目指して少女は果敢に拳を振るう。
奇しくも同じタイミングでエリカもその剛腕を振るっており―――――
「ぼひゅっっ!!」
「ぶべぇぇっっっ…………」
両者の拳がお互いの肉体を犯し合っていった。
「ここで相打ち~~~~!!
1ラウンド目から激しい殴り合いが繰り広げられております!!」
「ぁ……ふぁぁ…………」
痛みで顔を歪めるもその場から動かないエリカに対して、身体から力を失いその場に崩れ落ちていってしまうアンナ。
一発ずつの相打ちではあるものの両者のパンチ力の差は明らかであり、それがリング上で分かりやすく証明されてしまっていた。
「あ~っとアンナ選手、このラウンド2度目のダウンです!!
女の意地を賭けた殴り合いはエリカ選手に軍配が上がりました!!」
「ぁぅ……くぅっ…………」
(またダウンさせられた……エリカさんやっぱり強い。 でも…………)
ダウンを喫してしまったものの、アンナの意識は鮮明に残されており身体もまだ問題なく動く状態である。
「はぁっ……はぁっ……まだまだっ!!」
それ故、カウント5で立ち上がり素早くファイティングポーズを構えていったのだが―――――
カーン!!!
甲高い鐘の音がリングを包み込んでいった。
「おぉっとここでゴング!! 第1ラウンド終了です!!
アンナ選手ゴングに救われたか!?」
「ナイスガッツよアンナ!!
派手にやられてたけど、貴女ならまだまだ問題ないわよね」
セコンドのエリザベスがアンナの健闘を労い、喉を潤すべくドリンクを差し出していく。
「こくっ、こくっ…………んぷぅっ。
えぇ……想像以上に重いパンチだったけど、まだ全然やれるわ」
大量に消費した水分を少しでも取り戻すべく、飲みすぎない程度に水分補給を行うアンナ。
「なら良かった。
後2ラウンド耐えれば貴女の勝ちだから……頑張りなさい!!」
反則的なまでと言える攻撃力の代償としてスタミナに難があり、3ラウンドまでしか体力が保たないというエリカの弱点。
その分かりやすい勝ち筋があるからこそ、圧倒的劣勢に見える状況でもエリザベスは明るい表情を浮かべていた。
「えぇ……任せなさい。
JKリーグが全敗だなんて、そんな事には絶対させないから」
エリザベスは晴れ晴れとした笑顔で選手を鼓舞していくものの、対するアンナは少しばかり表情に暗い影を落としている。
(あと2ラウンド、か…………
これは……ちょっと厳しいかもしれないわね)
たった3分闘っただけにも関わらず身体中既にあざだらけで、その痛々しい見た目以上に肉体には深くダメージが刻まれてしまっている。
タフネスと粘り強さが持ち味のアンナだが、エリカの剛腕を前にあと6分もの間耐えきれるかどうかの確信は持てないでいた。
カーン!!!
「さぁ始まりました第2ラウンド。 二人にとっては因縁のラウンドでもあります!!
アンナ選手、果たして過去の惨敗の記憶を断ち切る事が出来るのか!!?」
(前回はこのラウンドでKOされちゃったけど……今日は負けない!!)
デビュー戦での惨めな敗北の記憶、闘って解った彼我の力量差、自分に残された体力と相手の猛攻をあと6分もの長時間耐えなければいけないという現実。
様々な事が脳内を駆け巡るもそれらを一旦頭の片隅に追いやって、少女は目の前の対戦相手の事だけを見据えながら闘いの舞台へと再び足を踏み出していった。
「お゙っ……あ゙あぁっ…………ごひゅっ……」
「またしてもダウ~~~~ン!!!
アンナ選手、既にこのラウンド3度目のダウンです!!」
試合は現在第2ラウンドの終盤に差し掛かろうとしている。
お互いの思惑が合致した結果、ラウンドを通してインファイトでの激しい殴り合いが展開されていき、当然の帰結としてアンナは紅蓮の剛腕で何度もなぎ倒されてしまっていた。
「ぼっ、あ゙ゔっ…………お゙え゙え゙っ………」
(お腹っ……そろそろ限界、かもっ…………)
紫色の瞳からボロボロと涙を零し、ピクピクと身体を震わせる地下女子ボクサー。
整った顔や女性としての魅力溢れる肉体に刻まれた拳の痕が、彼女のダメージの深刻さを物語っている。
(でもっ……負けたくない。 私は、まだ闘えるっ!!!)
ここまで計5回程ダウンを奪われているのに対し、こちらはまだ一度もダウンを奪えていない圧倒的劣勢。
そんな状況だが少女の心は未だ折れておらず、ロープを使ってゆっくりと立ち上がり拳を持ち上げていった。
「アンナ選手、またしても立ち上がりました!!
エリカ選手の猛攻を浴びながらも、その瞳はまだ試合を諦めておりません!!」
「ボックス!!!」
「この状況でまだ諦めてないとか、中々良い根性してるじゃん。
そういう女、嫌いじゃないよ」
息を弾ませて若干疲労した様子を見せるものの、エリカにはまだ余力が残されている様に見える。
アンナが徹底的にボディを攻めていた為、腹の至る所に紅い模様が刻まれてしまっているものの、顔面は試合開始と同じ美貌を保ったままだった。
「それはどうも……御託は良いから行きますよっ!!」
何度も殴り合いで打ち負けているのにも関わらず、少女は頑なにインファイトでの打ち合いを貫いていた。
狙うはボディ一点。
日々の練習で鍛えた綺麗なフォームのレバーブローがエリカに襲いかかっていく。
「あぶぅっっ…………アンタも懲りないね。
そら、お返しだよっ!!」
瞳に涙を浮かべるものの、動きが止まったのは一瞬。
アンナが追撃を放つ前にエリカは反撃の右フックを放っていた。
「ぶひゅぅぅぅっっ…………」
赤いグローブが少女の顔面を勢いよく弾き飛ばしていく。
「ぁっ……ふぁぁっ………………」
一発で脳を揺らされてしまったアンナは反撃の拳を打ち出す事が出来ず、エリカの追撃をその身で受け止めてしまう事になった。
「ぼへぇっ、がひゅぅぅっ、ぐひゅっっっ…………」
一撃一撃に力の込められた強打が連続して少女の肉体を犯していく。
拳がアンナの身体に直撃する度リングには情けない嬌声が木霊し、キャンバスには唾液や汗や涙といった乙女の体液が飛散していった。
「立ち上がりはしたものの、アンナ選手完全にドミネーションされてしまっております!!
やはりJKリーグの選手は女子リーグの選手に勝てないのかぁ!!?」
「お゙え゙え゙っ…………ぶふぅぅぅっっ……がぅっっ!!!」
動きが止まってしまい相手のされるがままになってしまった少女。
彼女の脳内では、デビュー戦での惨敗の記憶が蘇ってきていた。
(エリカさん強すぎる………確か、前もこんな感じでボコられちゃってたんだっけ)
次第に意識が朦朧としてきており、闘う為の両の腕もダラリと落ち切ってしまう。
抜け落ちた表情でただ相手の拳を受け入れ、”鉄の女”と呼ばれた少女はリング上で哀れなサンドバッグと化してしまっていた。
「お゙え゙え゙え゙っ…………」
(これ、やばっ……もうダメ、かも…………)
力の籠もったボディアッパーが少女の柔らかくなってしまった腹筋を貫いていく。
ここまで何とか噛み締めていたマウスピースも堪らず吐き出してしまったアンナは腰が落ちてしまい、そして―――――
「あびゅっっ…………」
トドメと言わんばかりのアッパーカットで顎を跳ね上げられ、その一撃で完全に意識を断たれてしまっていた。
「容赦のないコンビネーションが炸裂~~~~!!
アンナ選手、これは流石に厳しいかぁ!!?」
「ぁ…………ぅぁ………………」
失神状態にある乙女の肉体はそのまま力なくキャンバスに崩れ落ちようとしていたのだが―――――
カーン!!!
「お~っとここでゴング!!
アンナ選手、完全にゴングに救われました!!!」
ラウンド終了を告げる鐘が鳴り響いた直後、少女の肉体が大きな音を立ててキャンバスに墜落していく。
「んぅっ…………ぁ…………」
「アンナ!! しっかりしなさい、アンナ!!!」
深い闇に呑まれた意識はセコンドに身体を揺らされても戻る事はなく、アンナは無理やり身体を持ち上げられ青コーナーへと運ばれていった。
「アンナ選手、このラウンドは全く良い所がありませんでした!!
ですがエリカ選手の猛攻を何とか耐えております、驚嘆すべきタフネスです!!」
実況が少女を称賛する言葉を語っていくも、当の本人の耳には届いてはいなかった。
【リーグ対抗戦第4試合~アンナVSエリカ~】Part3へ続く

※月2回更新の1回目です!! *This is the first of two monthly updates! ■前回 ■試合内容 JKリーグ対女子リーグ対抗戦の第4試合はアンナVSエリカ。 女子リーグ随一の剛腕を持つエリカの猛攻を前に為す術なく蹂躙されてしまうアンナ。 だがエリカの弱点であるスタミナが枯渇する3ラウンドの終了はすぐ近くまで迫ってきて...
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