
■前回 ■試合内容 長きに渡ったリーグ対抗戦の最終試合は凛香VSレイの女王対決。 互いにチャンピオン同士の闘いであるはずなのだが、試合前から凛香はレイのオーラに圧倒されてしまい…… 的な感じで試合の序盤までをお送りします~。 挿絵に関して、今回は導入のため立ち絵や既存CG多めなのですが全8枚、内1枚はFANBOX用の...
長きに渡ったリーグ対抗戦の最終試合は凛香VSレイの女王対決。
互いにチャンピオン同士の闘いであるはずなのだが、凛香はレイの圧倒的な力の前に手も足も出ず……
的な感じで試合の序~中盤までをお送りします~。
挿絵のCGは差分等含めて全6枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!
またSSは約11600文字となります。(pixiv換算で読了まで約23分です)
■Content of the match
The final match of the long-running league competition was a queen showdown between Rinka and Rei.
It was supposed to be a battle of champions, but Rinka was unable to get her hands on Rei's overwhelming power.......
So We'll show you what the match was like from the beginning to the middle of the match~.
There are a total of 6 illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!
Part 1 was well received, so we are sending it with a little more text than usual.
★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。
There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)
★For non-Japanese users★
Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m
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Final match of the league competition - Rinka vs. Rei
※JK=Jyoshi Kousei=High school girl
意識を手放した乙女の肉体は膝から崩れ落ち、重力にしたがってキャンバスへ墜落しようとしていたのだが――――――”女王”はそれを許さない。
「おぶぅっっっ、ぶべぇっっ、ごひゅっっっ、はぶぅぅぅぅっっ!!!!」
目にも止まらぬ高速の連撃が少女の肉体に突き刺さっていく。
既に意識を失ってしまっている凛香にはそのラッシュを防ぐ手立ては残されておらず、JKリーグ現王者の肉体は完全に拳で踊らされてしまっていた。
そしてレイが一瞬腰を低くした直後、強烈な右アッパーが凛香の顎へと炸裂していく。
「ぶぎゅぅぅぅっっっっ………………」
勢いよく頭を弾かれた少女の肉体がふわっと宙に浮き上がり、次いで大きな音を立ててキャンバスへと沈んでいった。
「な、なんと……開幕から実況する暇もない高速の連打が炸裂~~~~!!
凛香選手、まさかの開始10秒でダウンを喫してしまいました!!!」
「ぁぁ……ぁ……んぅぅっ………………」
意識の失われた肉体がピクピクと蠢くたび、年齢にそぐわないその豊満な双丘が柔らかく揺れ、観客達の瞳を楽しませていく。
「しかも……完全に失神してしまっております!!! リーグ対抗戦の最終試合は、まさかの秒殺KO劇で幕を下ろしてしまうのかぁ!!?」
「ふぁ……んぅっ………………」
試合中とは思えない程緩みきっただらしのない表情を浮かべ、口から気持ち良さそうな声を漏らすJKリーグの現王者。
ゴングが鳴ってからたった10秒しか闘っていないにも関わらず、女王の拳で紅く彩られた身体は、まるで既に数ラウンド闘い抜いたかの様な有様になってしまっていた。
「なに気持ち良さそうに寝ちゃってんのよ!!
りっちゃん、早く起きなさい!!!」
エプロンを力強く叩きながら、セコンドのあきらは声を張り上げていく。
試合開始とほぼ同時に失神させられてしまった親友の情けない姿を目にしてもその表情に陰りはなく、その瞳には凛香に対する信頼感だけが浮かび上がっていた。
そして親友の声が耳に届いたのか、少女の意識がゆっくりと覚醒していく。
「んっ…………ふぇっ、ぁ…………ここ、は…………っっ!!!」
(嘘っ……まさか私、ノビちゃってたの!?)
試合中に失神させられてしまった経験の豊富さから、凛香は素早く的確に状況を判断し、立ち上がるべく足に力を込めていく。
「お~っと凛香選手、カウント8で立ち上がったぁ~~~!!
これで何とか秒殺KO劇を回避する事が出来ました!!」
「ボックス!!!」
試合再開後、しっかりとした足取りで構える凛香に対してレイは無防備に近づき、警戒心を露わにしている少女へ向けて声をかけていく。
「おはよう……目は覚めた?」
「……………………」
予想外の展開に少し動揺した凛香はどう返答しようか考えていたのだが、レイは続けて言葉を発していく。
「ねぇ貴女……余計な事考えすぎじゃない?
私と闘うってのに、そんな余裕があるとは思えないのだけど……」
「ッッ!!!」
(何で……)
いつも通りの冷たい声ではあるがその瞳は真剣で、心の内を見透かされた凛香は少なくない衝撃を受けた。
だが次の瞬間には冷静さを取り戻し、対戦相手の言葉に対して考えを巡らせていく。
(でも…………確かにレイさんの言う通りね。 この人は間違いなく過去一番の強敵……なら、今は目の前の試合に集中しなきゃ!!!)
数秒後、凛香は改めてファイティングポーズを構え、鋭い目つきでレイに言葉を返す。
「ごめんなさい。 ちょっと私、どうかしてたみたい…………
お陰様で目は覚めたから……これから、覚悟して下さいね!!」
雑念に振り回されて浮足立った少女ではなく、しっかりと地に足の着いた、闘志溢れる地下女子ボクサーの姿がそこにはあった。
(ようやく本当の試合開始ね…………)
スロースターターな上、その時の精神状態でコンディションが乱高下する凛香の特徴を正確に把握していたレイは、目の前の少女の姿を見て胸の高鳴りを感じている。
(この試合…………思ったよりも楽しくなりそうかも)
そして彼女の強さを最大限に引き出すにはどうしたら良いのかと、思考を巡らせていった。
「しっ、ふっ!!」
鋭い踏み込みで間合いまで近づいた直後、凛香は左ジャブの二連打を放っていく。
ハンドスピード、テクニック共にJKリーグの中でもトップクラスを誇る拳ではあるものの、レイはそれを完全に見切り皮一枚で回避していった。
(JKにしては良い動きするわね…………でもっ!!)
少しだけ感心すると共に、女王は凍りつくかの様な冷たい表情のまま反撃の左を放っていく。
「ぶっ、がっ、んぅっっ!!!」
漆黒の拳が三発、少女の顔面に突き刺さり会場内に小気味良い音を響かせていった。
(痛ったぁ…………疾いのもそうだけど、ジャブなのに重すぎる!!)
これまで味わった事のない異様な威力のジャブを被弾した凛香はたまらずたたらを踏んでしまうが、離れた距離を瞬時に詰め、レイは追撃の拳を振るっていく。
「ぐぅっ、あぅっ、ぶひゅっ、ぶべぇっっ!!!」
女王の左拳が直撃する度に少女の口は鈍い嗚咽を漏らし、長い黒髪と共に頭部を前後左右に弾かれていってしまう。
「レイ選手の左が冴え渡る~~~~~!!
凛香選手、余りの疾さに手も足も出ないかぁ!!?」
「ぶふっ、あぶっっ…………このぉっ!!」
顔面に貰いつつも少女は痛みで怯む事はなく、歯を食いしばって反撃の左を繰り出していく――――――
が、その拳は女王に届く事はなく、お返しとばかりに打ち込まれた弾丸の雨が少女の鼻っ面を弾き飛ばしていった。
「ぶふっ、くぅっ、あうぅっ、んびゅっっ!!!」
「凛香選手、まるで相手になっておりません!!
左の差し合いは完全にレイ選手に軍配があがりました!!!」
(リーチは変わらない筈なのに、ここまで一方的に殴られるなんて……)
拳の速度・重さ・読み合い・立ち回り……遠距離の打ち合いでは全てにおいて大きく差をつけられてしまっている事を少女は実感する。
だが相手の左の圧力の前に近づく事が出来ず、引き続き勝ち目のないアウトボクシングを強制させられてしまうのだった。
「ぶびゅっ、くぅっ、んぅっっ!!!」
「あーっとまたしても被弾!!
凛香選手、左一本で完全に弄ばれてしまっております!!!」
既に1ラウンドの後半まで進んでいるもの、JKリーグの現王者である少女は女王の疾さについていく事が出来ず、左ジャブだけで試合の主導権を掌握されてしまっていた。
(付け入る隙が全くない……どこから反撃すれば…………)
こちらのジャブは全て皮一枚の所で避けられているにも関わらず、向こうの拳は一発の例外もなく顔面へと直撃し、彼我の実力差をまざまざと見せつけられてしまう。
「ぐぅっ、っぷぅっ、ぶっっ……くぁっっ!!!」
高速の四連打を貰ってしまい、口から唾液の飛沫を撒き散らしながら凛香の足は自然と後ろへ向かっていく。
そして三歩ほど後ずさった時、背中の異変に気付いた。
「お~っと凛香選手、ロープに追い込まれてしまったぁ!!
逃げ場は無いがこの状況をどうやって凌ぐのかぁ!!?」
(まずいっ……こうなったら、ガードを固めるしかない!!)
このまま打ち合った所で顔面が蜂の巣にされる未来しか想像出来なかった凛香は、最悪の事態を防ぐため両腕で顔周りの防御を固めていく。
(まだゴングまで結構時間残ってるけど……このまま耐えきるしかない!!)
ガードの上からタコ殴りにされる覚悟を決めた凛香は、来るべき猛攻に備えて必死に歯を食いしばっていく。
だがそんな少女の耳に、女の冷たい声が届けられていった。
「へぇ、そういう事しちゃうんだ…………」
そして凛香がその言葉を聞いた直後、レイはガラ空きのボディ目掛けて全身の力を込めた一撃を打ち込んでいった。
「お゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっっっ!!!!!」
年頃の少女らしからぬ獣の様な低い絶叫と共に、これまで必死に咥えていたマウスピースが勢いよく吐き出されていく。
”壊し屋(ボディブレイカー)”の異名で知られるエリザベスのそれよりも数段上の衝撃を腹に叩き込まれた結果、JKリーグの現王者は一発で悶絶させられてしまっていた。
「レイ選手のボディが炸裂~~~~~!!
凛香選手、膝を震わせて目の焦点も合ってない様ですが大丈夫なのか!?」
「貴女はそうやって守るタイプじゃないでしょ……駄目じゃない、らしくない事しちゃ」
いつも通りの無表情で、だが声に若干呆れた感情を滲ませながら女王はピクピクと震える少女へと語りかけていく。
「お゙っ……ごぉっ…………あ゙あ゙っっっ…………」
レイから冷たい声が投げかけられている間も腹の奥深くまで埋まりこんだ拳はぐりぐりと左右に捻られていき、その度に少女の脳へ耐え難い激痛が迸っていく。
「それじゃ…………少し反省しなさい」
その言葉と共にグローブがゆっくりと引き抜かれ、凛香は地獄の様な時間から解放されていった。
「凛香選手ダウ~~~~ン!!
女王のボディがJKリーグの王者を一撃でリングへと沈めました!!!」
「お゙っ……ぼっ……お゙あ゙っっ…………」
口から大量の唾液を吐き出しながら、涙と脂汗で濡れた顔を歪める少女。
きめ細やかな白い肌は小刻みに震えており、その蠱惑的な肉体に刻まれたダメージの深さを物語っている。
(だめっ……たった一発なのに、”奥”まで効かされちゃってるっ…………)
自らの腹部にグローブを添え僅かでも痛みを和らげようとする凛香だが、王者として相応しい強さを身につけるべく鍛え上げた筈の腹筋はヒクヒクと痙攣し続けてしまっている。
「お姉、負けないで!!
いつもみたいにカッコいい所見せてよ!!!」
そんな中、リングに程近いVIP席では妹の由乃が声を張り上げて応援しており、それが姉の士気を高めていった。
(腹筋、効かされちゃってるけど……由乃の前でいつまでも情けない姿は見せられない…………早く立たないと!!)
未だ体中に走る激痛を強引に無視して少女は立ち上がり、闘う為の構えを取っていく。
「まっ、まだっ…………まだ全然闘えます!!」
僅かに呼吸を乱しながらもしっかりとした足取りでリングに立っており、強い闘志を秘めた瞳は対戦相手を真っ直ぐ見据えていた。
(へぇ、アレを貰っても普通に立っちゃうんだ。
流石凛香ちゃん、そう来なくっちゃね…………)
ニュートラルコーナーで佇んでいた女王は、その視線を受けて僅かばかりの笑みを浮かべていく。既に体中しっとりと濡れている対戦相手とは反対に、その白い肌には汗の一つすら浮かんではいなかった。
「ぶっっ、ぶひゅっ……がっっ、んぶぅっっ!!!」
「何とか立ち上がった凛香選手ですが、またしても左の連打を貰ってしまったぁ!!
レイ選手の疾さに全く対応出来ておりません!!」
パンチングボールを打つかの様な軽快さで女王は拳を振るい、その度に少女の頭は弾かれ口からは情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
(少しずつ目が慣れて来てるけど……全然防げない!!)
先程手痛いボディを貰った為ガードを上げすぎる訳にもいかず、相手の好き放題に左を受け続けてしまう凛香。
「くぅっ、あぅっ、ぶぴゅっ…………このぉっ!!」
時折反撃の拳を繰り出すも青い拳は相手の肌に掠りもせず、虚しく空を切るのみである。
「…………っっ!!」
そんな中、レイの視線が下に向いたのを凛香は察知し、すかさずお腹を守るためガードを下げていく、が―――――
「かひゅっっ…………」
単純なフェイントにまんまと釣られた凛香の無防備な顎に左ジャブが直撃し、脳を揺らされた少女は意識が混濁していってしまう。
「凛香選手の身体が崩れ落ちていく~~~~!!
目が虚ろですが、もしや今のジャブで失神してしまったのかぁ!!?」
(この娘、オチちゃってるわね……なら)
瞬時に右拳を握りしめ、意識のない対戦相手の懐に潜り込むと同時に全身の力を使ってボディアッパーを繰り出そうとする女王。
このまま力の込められていない腹筋に女王の一撃が炸裂するかと思われたのだが―――――
カーン!!!
「お~っとここでゴング!!
凛香選手、完全にゴングに救われました!!!」
鐘の音と共に、凛香の腹の数センチ手前で漆黒の弾丸が急停止する。
そして力を失った少女の肉体は目の前にいる対戦相手の方へ崩れ落ちていき、情けなく失神してしまった顔面がレイの豊満な乳房へと埋まっていった。
「ぁぅ…………んぁぁっ………………」
倒れまいとする闘争本能からか、無意識に両腕でレイの身体にしがみついてはいるものの、へっぴり腰になっているのに加え両足が内股になっており、膝はカクカクと激しく震えている。
そんな親友の姿を見て、セコンドであるあきらは慌てて飛び出していった。
「りっちゃん!!!」
そして血相を変えて必死に駆け寄ってくる少女へと、女王は表情を崩さず淡々と言葉を告げていく。
「この娘……見ての通りトンじゃってるから、後はよろしく頼むわね」
「満を持して行われたJKリーグ対女子リーグ対抗戦の最終試合。 ですが立ち上がりは王者同士の試合とは思えない、余りにも一方的な展開となってしまいました!!」
賭けのオッズで予想されていた通りの試合展開になりつつある中、女はこれから先の事に想いを馳せていく。
(凛香ちゃんは追い込まれる程力を増す選手だから、この調子で追い詰めていけばきっと…………)
カーン!!!
「さぁ始まりました第2ラウンド!! 先程は左腕一本で完封されてしまった凛香選手ですが、果たしてここから盛り返せるのか!!?」
JKリーグで一二を争うタフネスを誇る凛香はインターバル中に無事意識を取り戻し、ある程度ダメージからも回復出来ている。
またここまで一方的に殴られ続けてしまった反省を踏まえ、この状況を打開する案も練ってきていた。
(レイさんの左は確かに驚異的だけど……顎さえ守れば何とか耐えられる!!
まずはインファイトの距離まで近づかないと話にならない!!)
顔面の防御は顎だけに留め、普段の構えからはやや下よりに腕を構えていく凛香。
「へぇ、そう来るのね…………それじゃ、楽しい鬼ごっこをはじめましょうか」
一発で相手の狙いを見抜いたレイは、嬉しそうな声で少女へと声をかけていく。
「今度は捕まえてみせますから……覚悟して下さいね!!」
闘志溢れる少女の言葉と共に、第2ラウンドの本格的な攻防が幕を開けていった。
「ぶっ、くっ、ぶふぅっっ…………まだまだっ!!」
漆黒の弾丸が少女の顔面に絶え間なく突き刺さり、その度リングに情けないうめき声が漏れていく。
だが、それでも凛香は止まる事なくレイの元へと一歩ずつ足を進めていく。
「またしてもレイ選手の左が冴え渡る~~~~!!
だが凛香選手、顔面に貰いながらも強引に詰め寄っていったぁ!!!」
試合は既に2ラウンドの中盤戦に差し掛かっている。
その間この変わらない光景が延々と繰り広げられていたのだが、少女は当初の作戦通り顎と腹だけを守り、被弾覚悟でジャブの嵐の中を突破しようと試みていく。
「がぁっ、んぶっ、あんっっ、んぅぅっ……こんなの、全然効かないんだからぁっ!!!」
自分を鼓舞する為に発せられたその言葉がただの強がりである事は、叩かれ過ぎて腫れ上がった少女の顔面を見れば一目瞭然である。
だがそのやせ我慢は決して無駄ではなかった事が、リングの上で証明されていく。
「あ~っと、レイ選手がロープに追い詰められてしまったぁ~~~!!
凛香選手の決死の特攻が遂に実を結びました!!!」
「ぜぇっ……はぁっ…………」
(やっとここまで来た……ここから反撃開始よ!!)
若干疲労の色が見えるものの未だその瞳には闘志が満ちており、やっと手にしたチャンスを物にするべく今一度気合を入れ直す凛香。
「ふふっ……良いわよ。 ここまで頑張ったご褒美に付き合ってあげるわ」
それに対してさして焦る様子もないレイは、”お先にどうぞ”とでも言わんばかりに攻めっ気を一切出さず、相手の出方を伺っていた。
「しっ、ふっ……そこっ、やぁっっ!!!」
JKリーグの現王者が、ここぞとばかりに全力でその蒼いグローブを振り抜いていく。
そしてワンツーからの左ボディに右フックといった、素早くも力強いコンビネーションが次々と女王の肉体へ突き刺さっていった。
「うっ、ぶふっ……うぐぅっ、ぶひゅっっ!!」
敢えてガードせず、その身をもって凛香の拳を受けたレイ。
だがただ黙ってやられるばかりではなく、連打が止まったタイミングを見計らって反撃の右拳を打ち出していった。
「ぶひゅぅぅぅっっ!!!」
連打のお返しに放たれた、たった一発の右フック。
それだけでJKリーグの王者は完全に動きを止められてしまう。
「あっ……がぁっ…………」
(レイさんのパンチ、重すぎるっ……でも、負けないっ!!)
動きが止まってしまったものの、何故か追撃の拳が来ることはなかったため少女は体勢を整え直し反撃の手を出していく。
「ごふぅっ……がふぅっっ!!!」
レバーブローで下がった顎を、狙いすましたアッパーカットが真上に弾き飛ばしていく。
またしてもノーガードで凛香の攻撃をモロに浴びてしまったレイ。
だが凛香の追撃が来る前にレイは左腕に力を込め、少女の腹目掛けて力強く拳を振るっていった。
「おぶぅぅぅぅぅっっっっ!!!!」
口から唾液に塗れたマウスピースがこんもりと盛り上がり、少女の紅く染まりつつある顔面の中でその白さを際立たせていく。
「がっ……お゙っっ…………」
(だめっ……腹筋っ……オシャカになっちゃいそう)
瞳から大粒の涙を流し、生まれたての子鹿の様に足を震わせるJKリーグの現王者。
(でもインファイトで勝たないと、私に勝ち目はないから……今は頑張って手を出さないと!!)
「やぁぁっっ!!!」
だが悶絶させられてしまった数秒後、少女は歯を食いしばり再び拳を繰り出していった。
「ぶふぅぅっ!!」
空恐ろしい程に整った女の顔面へ、少女の蒼い拳が突き刺さっていく。
「ここで凛香選手、渾身の右ストレートが炸裂~~~~~!!!
レイ選手、流石にこれは効いてしまったかぁ!!?」
全力を込めて放った一撃。
芯を捉えた手応えはあったものの、拳が突き刺さったままの顔面で女王が何故か笑みを浮かべている事に、対戦相手である凛香だけが気づいた。
そして次の瞬間、女王は拳を振りかぶり未だ腕を伸ばしたままでいる少女の顎へと右アッパーを放つ。
「がびゅっっっっ…………」
激しく揺らされた脳は一瞬で意識を手放してしまい、少女はこの試合で3度目の失神を迎えてしまう。
そして脱力した肉体が崩れ落ちていく中、女王による無慈悲な追撃が少女の顔面へと勢いよく叩きつけられていった。
「ぶひゅぅぅぅぅっっっっ…………」
「あ~っと凛香選手、またしてもダウンです!!
真っ向からの殴り合いで完全に力負けしてしまいました!!!」
「がっ…………ひゅっ……………………」
瑞々しい唇から唾液を垂れ流しながら、虚ろな瞳で中空を見つめる少女。
激しい試合で火照った身体は程よく朱に染められており、目の肥えた観客達さえ魅了する様な蠱惑的な色香を醸し出していた。
「今のは結構良かったわよ凛香ちゃん。
でも…………貴女なら、まだまだイケるわよね?」
肌に薄く健康的な汗を纏っているレイが、満足気に声をかけていく。
それは気持ちよさそうな表情を浮かべて失神してしまっている少女には無意味な行為かと思われた。
だが―――――
「んぅっ…………んっ……………………ふぁっ?」
対戦相手の声が届いたのかは定かではないが、少女は辛うじて意識を取り戻していった。
「お~っと凛香選手、またしても立ち上がりました!!
"堕ちない少女(アンブロークン)”異名は伊達ではないという事かぁ!!?」
「まっ、まだ…………まだ試合はこれからよ!!」
「ボックス!!!」
(レイさん、本当に強い。 インファイトでも殴り負けちゃった…………)
相当数のジャブを顔面に受けながらも、決死の思いで辿り着いた近距離戦。
だが結果は完膚なきまでに打ち負けてしまい、この距離でも彼我の実力差を思い知らされる事になってしまった。
(でも…………私にはあーちゃん直伝のカウンターがある。
相手の力が強いのなら、それを利用すれば良いだけ!!)
丁度タイミング良くレイが右ストレートを打って来たのも相まって、その拳に合わせて凛香は親友から教わったカウンターを繰り出していく。
―――――だが次の瞬間、リングで無様な声を上げていたのは凛香の方だった。
「ぶびゅぅぅぅぅっっっっ!!!!!」
「あ~~っと、レイ選手のカウンターが炸裂!!
凛香選手、復帰早々グロッキーな姿を晒してしまっております!!」
カウンターを狙った拳に合わされてしまい、自身の攻撃の威力も相まって一撃で意識を朦朧とさせてしまう凛香。
そして無防備になってしまった少女の顔面へ、女王は追撃の拳を放っていく。
「ぐびゅっっっっっっ!!!!!」
軽々と吹き飛ばされる雌の肉体は綺麗な放物線を描いていき、凛香はこのラウンド2度目のダウンを喫してしまう。
「凛香選手、またしてもダウ~~~ンッッ!!!
女王を相手に全く良い所がありません、流石に実力が違いすぎるのかぁ!!?」
「ふふっ、楽しいわね……次は何をやって楽しませてくれるのかしら?」
「ぅ…………んぅっ……………………」
カウンターで意識が朦朧となっていたものの、その後に打ち込まれたストレートで凛香は意識を取り戻している。
(また……駄目だった…………)
だが自分とレイの間に存在する圧倒的な実力差を思い知ってしまい、少女の中に弱気な気持ちが芽生え始めていた。
(速さでも負け、力でも負け、技でも負け…………一体、どうすればいいの?)
何をやっても上からねじ伏せられてしまい、心の中に植え付けられてしまった無力感。
再び立ち上がってもまた同じ事の繰り返しになるのではないかと考えてしまい、凛香は自分の身体が酷く重たくなっていくのを感じていた。
そんな中、少女の耳に声が届けられていく。
「負けないでお姉!! お姉ならきっと勝てるから、頑張って立って!!」
「早く立ちなさい凛香、貴女はその程度で負ける女じゃないでしょ!!?」
「Wake Up 凛香……まだ全然やれるわよね!?」
それは愛しい妹や友人達の必死の声援。
更に耳を澄ませば、王者同士の試合で盛り上がっている観客達による、狂おしい程の熱狂が耳に届いてくる。
(そうよね……こんな最高に楽しい舞台で闘えてるのだから…………このまま何も出来ずに負ける訳にはいかないわよね)
熱い声援が、渦巻く熱狂が少女の心を再び燃え上がらせ、身体に立ち上がる為の力を与えていく。
(作戦なんかどうでもいい…………今はただ、全力でぶつかってやる!!)
ゆっくりと立ち上がり、少女はいつも通りに腕を上げ身構えていく。
女王の拳で散々痛めつけられたにも関わらず、その瞳には試合が始まった時よりも明らかに高い熱量を湛えていた。
「ボックス!!!」
「またしても立ち上がった凛香選手!!
だが目の前のブ厚い壁を前に果たしてどう立ち向かうのか!!?」
(これでやっと、この娘の本領発揮かしら?
でもこの雰囲気……ちょっと警戒した方が良さそうかも)
先程までとは明らかに様子の違う対戦相手の姿を見て、レイは警戒の度合いを数段階引き上げていく。
そして手始めに、辛うじて間合いが届くかどうかという距離で牽制の左ジャブを放っていった。
「しっ!!」
この試合で幾度となく少女を苦しめてきた高速の左。
今まで一度も対応出来ていなかったその一撃を―――――
少女は完璧に掻い潜り、拳が伸び切った隙を見計らって瞬時に懐へと潜り込んでいった。
「っっ!!」
嫌な予感を感じた女は腕を引き戻して防御体勢を取ろうとするも、それよりも先に蒼い拳が女の頭を勢いよく弾き飛ばしていく。
「ごひゅぅっっ!!!」
「あ~~~っとレイ選手、強烈なアッパーカットを貰ってしまったぁ!!
凛香選手、ここに来て遂に反撃の狼煙を上げました!!!」
(脳みそ……揺らされっ…………)
決して相手を侮っていた訳ではなく、少女の調子が上がっていたのを事前に見極めていたレイ。
だが、少女のギアの上がり幅を読み違えてしまった代償を、その身体で払わせられてしまう事になる。
「ぶべぇっっ、がひゅぅっ、あぶぅっっ、ごはぁっっっ!!!」
アッパーで一瞬だけ意識が朦朧としていた隙をついて、凛香は女王に拳の雨を降らせていく。
「凛香選手、これまでの鬱憤を晴らすかの様な猛ラッシュ~~~~~!!
あの女王が打たれるがままになってしまっております!!!」
一打一打炸裂する度、圧倒的な美を誇る女の肉体が相手の拳に合わせて形を変え、女王と呼ばれている強者の口からはその二つ名に似合わない無様な声が零れ落ちていく。
「ぼひゅぅっ、ぶふぅぅっ、がぅっっ…………あびゅっっ!!!」
衝撃的な逆転劇を前に会場はこれまで以上の熱気を帯びていき、それに伴い少女の拳は更に力強さを増していった。
「これでっ…………どぉだぁっっ!!!」
「ぶひゅぅぅぅっ!!!!」
そして渾身の右ストレートが女王の顔面のド真ん中へ直撃していき、女はこの試合初めてのダウンを喫してしまう。
「なっ、なんと……あのレイ選手がJK相手にダウンを奪われてしまいました!!」
試合開始から終始劣勢を強いられていた少女による逆転劇は会場を大いに湧かせ、それ以上に彼女の友人であるJKリーグ所属の少女達は凛香の活躍に興奮を隠せないでいた。
(大丈夫……私の拳も、ちゃんとレイさんに通用する!!)
心の中で静かに闘志を燃やしながらも、凛香は右腕を上に掲げて会場を更に盛り上げていく。
「……………………ふふっ」
カウントが5を数える頃、レイはその整った顔に笑みを浮かべ、立ち上がるべく身体に力を込めていく。
(これなら……本気を出しても良さそうね)
猛攻を浴びて殴り倒されたにも関わらずその表情に焦りや苦痛といった色は一切なく、至極楽しげな顔をしていた。
「ボックス!!!」
試合再開後、互いの間合いに入る少し手前の位置でレイは一度構えを解き、凛香へと語りかけていく。
「さっきの、結構効いたわよ……流石JKリーグのチャンピオンね」
「貴女にそう言ってもらえるのは光栄ですけど……まだ試合はこれからですから、覚悟してくださいね!!」
しっかりと相手の目を見つめ言葉を返す凛香を見て、レイは口元を緩めていく。
「ふふっ……良いわね。 貴女のそういう所、嫌いじゃないわよ」
そして一呼吸おいた後にレイは再び拳を上げ、女王としてファイティングポーズを構えていった。
「愉しくなって来たから私も本気で行くけど……すぐに終わらせないでよね!!」
(レイさんの雰囲気が変わった……でも関係ない、私には皆がついてるから!!)
目の前の女から感じる圧力がこれまでより数段跳ね上がったものの、凛香の耳にはJKリーグの仲間からの応援が常に届いており、その声援のお陰で女王の”圧”に動じる事なく平静を保てている。
それだけでなく、もしかしたらあの女王の敗北が見れるかもしれないと観客達は凛香の応援に回っており、少女の背中をこれまで以上に後押ししていた。
(テンションは上がってても頭はちゃんと冷静だし、周りも良く見えてる)
自身の今の状態がエリザベスやミサといった強敵に打ち勝って来た時と同等の、ベストに近いコンディションであると凛香は感じていた。
(これならやれる……例えレイさんが相手でも、十分勝機はあるはず!!)
――――――だがその直後、その考えは浅はかな思い上がりでしかなかった事を、少女は身体で理解させられてしまうのだった。
「ぐぴゅっっっっっっっ!!!」
漆黒の拳が少女の腫れ上がった顔面へと突き刺さり、凛香はその美貌に似つかわしくない情けない悲鳴を上げさせられてしまう。
「ぁぁ……んぅぅっ……………………」
そして強い意志を秘めていた瞳は焦点を失い、少女の意識が深い闇の中へ堕ちてしまった事を対戦相手に伝えていた。
何をされたのか認識する事すら出来ないまま、意識の失われた肉体はリング上をふわりと舞い飛んでいきーーーーー
長い滞空時間を経て漸く肉体がキャンバスへと叩きつけられようとしていた瞬間、不意に甲高い鐘の音が響き渡っていく。
カーン!!!
「あ~っと、ここでゴングです!!!
凛香選手、またしてもゴングに救われました!!」
「……………………」
「………………………………」
レイが女王たる圧倒的な強さを見せつけた事で観客が大いに盛り上がる中、JKリーグの少女達は、先程とは打って変わってお通夜の様な雰囲気に包まれている。
「ぁっ…………ぅ…………んぅっ……………………」
見つめる先は彼女達が必死に声援を送っていた少女の身体。
ゴングが鳴らなければKOされていてもおかしくない程ド派手に殴り飛ばされてしまったJKリーグの現王者は、時折甘い声を零しながらその雌としての魅力に溢れる肉体を弱々しく震わせるのみである。
「残念……ここからが愉しい所なのに」
そんな無様に失神してしまった少女とは対称的に、女は真っ白な頬を朱に染め上げ、火照った吐息を吐き出している。
ただ立っているだけのその姿は何故か途方も無い程に妖艶で、女さえも魅了するかの様な蠱惑的な色気を放っていた。
【リーグ対抗戦最終試合~凛香VSレイ~Part3】へ続く――――――
◯あとがき
凛香VSレイは来月末に更新予定のPart4で決着予定です!!
プロットもほぼ固まってはいるのですが、もし希望のシチュなどあれば気軽にコメント等お送りくださいませ。
またご支援プランの方でもご支援して頂き誠にありがとうございます!!
引き続き皆様の期待に応えられる様な作品を提供出来るように頑張ります~。
ナッツが主食
2024-02-01 15:57:39 +0000 UTCナッツが主食
2024-02-01 15:54:53 +0000 UTCfUkcovid
2024-01-31 07:58:23 +0000 UTC細氷
2024-01-31 01:01:16 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:56:12 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:50:03 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:48:04 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:46:26 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:45:47 +0000 UTCナッツが主食
2024-01-30 12:44:46 +0000 UTCMaster-TuT
2024-01-30 11:46:38 +0000 UTCイテ-い
2024-01-30 08:02:21 +0000 UTCSHADOW
2024-01-30 04:57:24 +0000 UTCきのこ
2024-01-30 04:43:45 +0000 UTCwsd
2024-01-30 04:20:37 +0000 UTCMarcacis
2024-01-30 03:51:25 +0000 UTC