【限定イラストあり】キャラクターの下着のはなし。
Added 2019-02-11 05:38:58 +0000 UTC今回は限定イラストと共にキャラクターデザインをする時、特に下着を設定する時のお話をしていきましょう!
「デザイン」という言葉にはいろんな解釈がありますが、僕の基礎にある工業デザインにおいては「設計」という解釈が主になされます。その対象がもし自動車なら、見た目の良さだけでなく、「どういった人が、どういった時に、どこで乗り、どう便利さや楽しさを感じられるか」という部分を、しっかり見た目と機能の両方をもって伝えようとする事が重視されるんです。
その工業デザインの視点で「キャラクター"デザイン"」という概念を捉えた時、デザイン要件はおもに2つ、
1:「どういった世界観の、どういった人物なのか」が、よくわかるように設計する
というパターンと、
2:「その人物がその企画の中でどういった役割を持つか」が伝わるように設計する
というパターンが想定されます。
対象を今回の記事のテーマの「下着」に限定して、上のデザイン要件「1」を重視する場合、
まず「下着、という普段見られない部分までオシャレが出来る世界なのか」
という要素とともに、
「その人物が好み、選んだものである」
という、キャラクターのパーソナルな部分が汲み取れる要素の2点を伝える設計が必要になります。
僕の場合、その設計をよく重視している例が『ARMS NOTE』です。
『ARMS NOTE』の世界は「命のやりとりが常にあるバトルもの」ではないので、今回イラストで描いたエグゾアームちゃんたちをはじめとした人物たちは、自分が気に入った下着を自分で選ぶ事ができます。
特に女の子は(服装全体をみてもそうですが)アイテムの選択の幅が男性よりも広いので、「この人物が自分で好んで選んだ」を伝えられるように作る事がだいじになります。普段パンチラふくめ下着はほとんど描かない僕もデザインする時にすごく気合が入りますね!(楽しい!)
仮にもし荒廃した世界が舞台の作品なら「オシャレはなかなか出来ない」と考え、「支給品(?)の飾りっ気の無い下着」が設定されるケースになるのかもです。
さて、次にデザイン要件「2」の「その人物がその企画の中でどういった役割を持つか」が伝わるように設計するケース、この好例は『艦これ』の島風ですね。
しずま先生が自覚したかしていないかはハッキリしませんが、彼女のY字の紐ショーツは全体の衣装と相まって
「なんてものを普通に着てるんだこの子は!!!」
という話題性に繋がり、ムーブメントの牽引役として大きく貢献しましたし、そのデザインが吹雪たちをはじめとする「普通にセーラー服を着ている」子たちとの大きな差別化ともなりました。(島風、という特殊な出自と設計の艦にもよく合致しています)
余談ですが同じ駆逐艦だと、夕雲型の子たちは各々がかわいいキャミソールなどを着ていて、デザイナーの藤川先生がデザイン要件「1」の意識を重視している印象がありますね。
以上!「下着を着せるとき、選ぶとき」のお話でした!
もし、キャラクターの人格を考慮せずに「この人物に自分が着せたいもの」を嗜好で選んだ場合、それは工業デザインの概念においては「デザイン」でなくなり、作り手の創意にもとづいた「アート」と言えるので、僕はデザインが求められる場ではやらないようにしています。
どういった人物を作って何を伝えたいかを考えながら、これからもデザインを楽しくやっていけるようにしたいですね。
最後におまけのエグゾアームちゃん下着イラストの高解像度版です。
以下からダウンロードをどうぞ!
こういった支援者の方限定の場だとこのタイプのちょっとセクシーな絵も公開しやすくていいですね。限定絵はあまり頻繁にやらないかなとは思いますが、今後もやっていきたいです!