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深井涼介
深井涼介

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ARMS NOTE世界の近代史のはなし。

昨年発行の同人誌『ARMS NOTE 4th』に収録し公開した、アームズノートの世界で過去に起こったという「第一次星間会戦」の話を、今回こちらでもう少し深くお話しましょう。

アームズノートの世界の設定はまだ固まりきっていないのですが、ほぼ確定しているのがこの「1947年に異星人の侵略に遭い、多大な被害を被った」という「第一次星間会戦」、そして以前掲載した記事【https://www.pixiv.net/fanbox/creator/43177/post/224858】と『ARMS NOTE 5th』で公開した「第二次星間会戦」です。これは初期にはあまり深く考えていなかった「市民が武装し、相互に防衛する社会」というアームズノートの世界を実現するには、人間同士の戦争と異なる「無数の市民が標的になった」事件により「戦争よりも更に(異星人が)怖かった」という感情の上書きがどうしても必要であった事にあります。

この1947年までの世界史は我々の世界とほとんど一緒で、1945年に第二次世界大戦が終わっていたため、この終戦後に武装を解体されていた日本は最も被害が大きかった国のひとつでした。イラスト右で笑顔で手を振るおばあさんは、第二次大戦後に南方の激戦地から帰ってきたお兄さんが、異星人から命を懸けて守ってくれたそうです。
この反省から日本はのちに世界で最も高度な相互防衛社会をもつ国のひとつとなっていきます。

この第一次星間会戦後、世界は「人間同士でいがみ合う時代はもうやめようじゃないか」と同調し、相互に技術開発を重ね続けて大幅かつ高度な武装化を社会を創り上げ、「第二次星間会戦」(1996年)の、大部隊で襲来した異星人を即座に撃破した人類の大勝利という結果へ繋がります。

実はアームズノートの世界で最もフィクションな部分は「市民の武装化」より「人間同士でいがみ合う事をやめようと世界が同調した」という部分だったりします。現実の世界だったらどうでしょう。「どこがイニシアチブをとるのか」「資源などの取り分はどうなのか」と、また争ったりしたかもしれません。
この世界は現代、バイオニックちゃんたちが居る時代を含めて「思いやりがある人」が我々の世界より多かったんですね。

異星人は何者だったんでしょう。
確定していない事は多いですが、「第一次星間会戦」のそれは「力任せにクリーチャーの大群が襲ってくる」という画ではなく「精強な知的生命体が連携して効率よく進撃してくる」という画であっただろうと考えています。『新世紀エヴァンゲリオン』の旧劇場版に登場する、「ネルフ本部に戦略自衛隊が侵攻する」あの画が最も近いかもしれません。この「未知の知性の恐ろしさ」を知ったからこそ、世界の人々は「英知を結集しなければ」と感じたのでしょう。

過去の反省を未来に確かに伝えた、その流れの先が「ARMS NOTE」で描かれる時代なんですね。


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