──それは遠い昔、彼女が“再び”現界するよりも、ずっとずっと以前、伝説が伝承となる前の頃合い。
あらゆる美女を抱き潰し、妻も娘も姉も孕ませて侍らせ、あらゆる敵を捻り潰し、一切の抵抗すらも許さず鏖殺した王は、こう思った。
「そろそろ愛しい正妻“たち”を、ゆっくり時間をかけて孕ませたくなりました。ダース単位でもなお足りない。私と妻たちの愛欲の果てを見てみたい。私は、この地を去ろうと思います」
聖剣と聖槍と“性剣”で以て世界を支配した王は、妻の一人であった姉に導かれて、一人の別もなく一度でも関係を持った女をこそぐように連れ去ると、小さな島へと消えて行った。
王のあまりにも常軌を逸した伝説は、特に男たちによって恐怖と絶望と卑屈さで以て覆い隠され、完成したのは誤謬もない中世騎士道伝説。
けれど、王は──“彼女”は現世を悠々と去る前に、幾つかの土地でそれはもう、地が震えるほどの激しい性交を行っていったそうだ。
コーンウォールでは正妻の中の正妻である最愛の妻と、ブリタニーでは夢魔とも妖精とも魔女とも伝えられる姉と、グラストンベリーでは何処か別の時代から来たという看護師の女と。
そして、その霊園を抱えた小さな村では、自身に一度は反逆した、愚かで愛らしい娘を、徹底的に股間の“槍”で突き犯し、十数人と子を産ませ、その血統を残していった。
それが単に彼女の最も強い欲望であった性欲に突き動かされてのものなのか、それとも己が去り行く地に王として厄災迫る時の保険を残したかったのかは、分からない。
ただ、その霊園を抱えた小さな村は、王の臨終の地であると伝えられ、聖槍の使い手としての彼女を再生せんと暴走していくことになる。
滑稽なことだ──彼女は、アーサー王は今も“生きて”……何処かで女を抱いているだろうに。
※
──視界は、どろどろとした闇に染められていた。
剥離城アドラ……欠損した魔術刻印を修復する“修復師”たる魔術師ゲリュオン・アッシュボーンを主とした歪曲の城であり、そして今は魔術師たちを閉じ込めて惨殺せんとする“凶器”。
後継者が居なかった事から、遺産を譲るために集められた……実際にはその名目の元で殺害するべく招かれた魔術師の一人、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトが城の魔術工房としての機能を奪い取ろうとした。
しかしてその際に、発動した防御機構に囚われるような形で、フードの少女はルヴィアと“二人きり”で閉じ込められる羽目となった。
ルヴィアは魔術師としてはあまりにも“正道の人”であり、だからこそ……自身が暗殺──その無能さを露呈させての失脚という“あまりにも堂々とした暗殺”をもくろんだ相手が救いの手を伸ばした時、咄嗟に払いのけてしまった。
彼──ロード・エルメロイⅡ世の手が離れたものの、共にルヴィアを救おうとしていたフードの少女……グレイは共に閉じ込められてしまい、この僅かに異相をずらされた空間で、じわじわと迫る闇に追い詰められているところだ。
「その、申し訳ありませんでしたわ。私情を捨ててでも、彼がこの場に居れば、まだ何かしらの対策を考える余地はあったでしょうに」
「……」
フードの少女は、ちらりと覗く灰色の髪を揺らすことすらせず、背中を向けて黙り込んでいる。
この城で知り合ってから付き合いは長くないが、この“城”の手にかかったハイネ・イスタリを送る言葉を唱えていた姿から、グレイの性根が優しいものだというのは、ルヴィアには分かっていた。
だからこそ、ルヴィアと絶対にソリが合わないロード・エルメロイⅡ世との口論や、一触即発の空気を放っていた相手に、心を開けないのも当然だろうと思われる。
「……私を厭うているのは分かりますが、どうかもう少しこちらに寄ってくださいな。そこも既に、安全とは言い難い場所ですわ」
「……拙は、嫌ってなどいません」
妙に古風な英語であり、「あらゆる英語力レベルの者にとって、もっとも心地よく現地人とコミュニケーションが取れる国のひとつ」であるフィンランドの生まれのルヴィアでなければ、正確に聞き取るのは難しいかもしれない。
グレイはひょこりと立ち上がり、妙に猫背の姿勢で後ろに向かってぴょこぴょこと歩くと、多少はルヴィアに近寄った位置で、再び背中を丸めて座り込んでしまった。
彼女が内向的な人なのは間違いないが、そのフードは師であるロード・エルメロイⅡ世の指示で付けているのだという。師のいない場で、二人きりとなっても顔すら見せてくれないことに、少しだけルヴィアは寂しさを覚える。
こんな魔術的危機……それもかなり絶望的な状況において、唯一のコミュニケーションが取れる相手と断絶しているのは、より気が滅入ってしまうものだ。
少し意地悪な物言いになってしまうかも知れないが、ルヴィアはグレイに話しかけ続ける。
「それなら、私が怖いのですか? 分かりますわ、あなたの師とは敵同士に近しい関係ですし、過激な物言いや行動もありましたものね。けれど私は、非魔術師である貴女に対しては決して……」
「そうでは、ないんです……ルヴィアさんは、美しすぎるので」
……突然の誉め言葉に、ルヴィアは固まってしまう。
少女の吐息は、はぁぁ……♥ と僅かに熱が籠っており、美貌を誇る彼女はこの手の反応には慣れていた。即ち、ルヴィアの美貌に懸想している者の反応だ。
「(まさか、この子は……?)」
「あなたを一目見た時、天工が魂を注ぎ込んだとしか思えぬ美貌だと、そう感じました。学のない拙では、これ以上の評価は思い当たりません。私がこれまで見てきた女性の誰よりも、あなたは鮮烈な美の持ち主です」
「あ、ありがとうございますわ。同性からここまで評価を頂くのは、初めての経験ですわね……」
「だからこそ──いけません。自分には、近付かないでください」
それは頑なで、何かに怯えているような声だった。彼女はの声音にはいつも遠慮と、そして控えめな怯えが滲んでいたが、それは今ルヴィアに対してではなく、グレイ自身に向けられているように思われる。
だが、そう言ってルヴィアを悪意なく拒絶した直後、グレイは「っ……あぁ……♥」と呻いて、体をくの字に曲げて苦悶を始める。
「しっかりなさい! 何か、持病ですの? それとも、障害が……?」
「ち、違います……離れて、ください……ふぅ……♥ ふぅー……♥ お願いです、あなたは“魅力的過ぎ”ます……!」
弱々しくいやいやするように揺すったグレイの頭と、ルヴィアの伸ばした指が触れて、フードがぱさりと肩まで落ちる。
フードの下の顔は、愛らしいものだと陰の中ですら思っていたが……己が美貌に自覚的なルヴィアでも、背筋が凍りつくかと思う程の怜悧な美しさが湛えられていた。
少女性を前面に押し出したような、それでいて中性的な雰囲気も纏っているような、知性を感じさせたかと思えば、ある種のカリスマも漂わせる容貌。
グレイの怯えたような、弱気だが丁寧な気配が無ければ、この不安な状況では頭を垂れてしまいたくなる、怪しい魅力。
ごくんっと喉を鳴らしながら、ルヴィアの視線は自然とグレイの顔を直視できずに逸らされ……グレイがルヴィアを遠ざけようとしている、その理由が飛び込んできた。もう、一目で分かるものだ。
「あなた……アンドロギュノス、なんですの?」
「……はい」
アンドロギュノス……即ち半陰陽。魔術の世界では完全性の象徴、神の似姿であると解釈される、性のボーダーを歩む者。
グレイの場合、股間以外の全ての部位は完璧に女性であり、またその精神性や性自認についても女性であると認識しているのだが……この股間の肉槍だけは別だ。
グレイの一族は、伝説のアーサー王が臨終を迎えたとされる村にて、聖槍の使い手としてのアーサー王を再現するために、代々に渡って調整と研究を重ね、人体改造まで行ってきたが……それでも、グレイは生まれた時には女の子だった。
それが十年ほど前、突如としてグレイの容姿は「よく見れば似ているな」程度だったアーサー王の外見そのものへと変貌していき、それと共に肉色の剛直が……少女に備わっているには、あまりにも立派なものが生えてきたのだ。
「耐えられないんです……美しい人を見ると、衝動が沸き上がって……この美しい人と触れ合いたい、枕を交わしたい、この肉槍を行使したいと、別人のように頭の中で欲深い自分が騒ぐんです……」
「それは……アンドロギュノスであるのなら、当然のことですわ」
半陰陽、所謂“ふたなり”の性欲は、大抵の場合は絶倫であるのが、魔術の世界では常識である。それを無理やり抑え込めば、時には発狂してしまう程に狂おしく、体を焼く熱の根源となるのだ。
初めて遭遇するふたなりへの知的興奮と、ここまで少女が委縮しているのはロード・エルメロイⅡ世が適切な処理をしていないからだろうと目しての怒り、そして、可憐な少女を苦しみから救いたいという慈悲が、ルヴィアの胸に沸いた。
ロード・エルメロイⅡ世に言わせれば「誤解で勘違いですれ違いで思い違い」と断ずるだろうが、危機的状況にこそ自身より力なき者を救いたいと願う心が強まることはある。それが脳の誤謬だとすれば、誤謬こそが世界の在り方だ。
ルヴィアの美しさに魅せられ、心を奪われて制御できない体の衝動に苦しむ、一時の恋に狂ってしまっている少女の股間に、そっとルヴィアは手を伸ばす。
「い、いけません、ルヴィアさん……! そこに、触れるのは……んひっ♥」
「抵抗は無意味ですわ。私は淑女の嗜みとして、レスリングを治めておりますもの。安心しなさい、これはあくまでも“処理”ですから。あなたが責任を感じたり、思いつめたりする必要は無いのです」
「あっ……あ、ぅぅ……♥ ルヴィアさんの手、柔らかいぃ……好きぃ……♥」
両手ですっぽりと覆われて、先端をくちっと少し弄っただけで、グレイは蕩けた表情で抵抗をやめ、ルヴィアに好意まで囁き始めた。
あまりにもチョロ過ぎて、ロード・エルメロイⅡ世の内情を探ろうとすれば、簡単にしゃべってしまうのでは? と敵ながら不安になってしまう。
彼の“魔術の破壊者”は別として、このグレイという少女の為には、自分が色々と教えてあげなければ……そんな思いがルヴィアの中には沸き上がっていた。
ルヴィアはかつて自分の性質は“狩人”と称したが、本来の彼女の性質はむしろ“流通”……私利私欲で貪るのではなく、必要なものを必要な場所へと再分配する才能の持ち主だ。
そんな彼女にとって“教導”という、己の才を人に分け与える行為は実に楽しく、心を満たしてくれるものであった。
「あ、ふぅぅ……気持ち、いい……気持ちいいです、ルヴィアさん……♥ 好き、好きになってしまいますぅ……♥ ふぅー♥ んふぅー♥ いい匂い……♥」
ルヴィアの縦ロールに結った髪を手にして鼻を埋め、夢中で深呼吸をするグレイは、赤ん坊のような自然の可愛さがあった。
ルヴィアも、男性との経験は無いので、くちゅっ♥ くちっ♥ と両の手で行う手コキはかなりたどたどしいものだが、それでもグレイは目の端に涙をためて悦び、ふたなり特有の甘い体臭を体から放ち始めている。
「(この子に、こんなことを教えたのは私が初めてでしょう。ロード・エルメロイⅡ世の内弟子を寝取ってやったようで、少しだけ痛快ですわね。まあ、寝てはないんでしょうけれど)」
「あっ……あっ……♥ ごめんなさい、ごめんなさいっ……♥ あ、うぅ……白いのが、出てしまいます……♥ ルヴィアさんが、素敵、すぎてぇ……ぁぁあっ♥」
竿の大きさに比例して、大量の精液がどくどくと迸る。グレイが必死にルヴィアの髪に顔を埋め、真っ赤になって震える姿を「可愛い……」と感じてしまった為に、ルヴィアはあるものを見過ごしていた。
ルヴィアが放った宝石魔法……ガンドを受けてもびくともしなかった黒い闇が、グレイの放った精液に怯えたように、浸食領域を遠ざけたことを。
大海にも例えられるそれが、せいぜいがペットボトルに収まってしまう程度の精を避けて、だ。
「ふふっ……♥ とても可愛かったですわよ、グレイ♥ いいですか、性の発散は悪ではありません。そのことを覚えて、さっ、一緒にここを脱出するのを考えましょう?」
「……もう、終わりですか?」
「射精して、すっきりしたでしょう? 流石にあまりここに長居する訳には……んむぅぅっ♥」
いきなりグレイが、愛し気に嗅いでいたルヴィアの縦ロールを乱暴に引いた。
痛みよりも突然の刺激に驚いて、思わず前につんのめってしまったルヴィアの唇と、グレイの柔らかなそこが重なる。
じゅぞぞぞぞぞぞぞぞっ♥
ちゅぞぞぞぞぞぞぞぞっ♥
れちゅっ、れりゅっ……♥
精通したばかりかと思う程に、純朴な反応を返していたグレイとは思えない、あまりにも濃厚で女を“堕とし慣れている”キスがルヴィアを襲う。
ルヴィアは得意のレスリングを披露する間もなく、その体の制御を奪われ、冷たい床へと転がされていた。
「はひっ……うひっ……♥ な、なんですのぉ……こ、こんなキス、知らなっ……♥」
「はぁー……♥ はぁー……♥ ルヴィアさんの身体、どこも柔らかくて……素敵です♥ 愛しています♥ だから、いいですよね──使っても♥」
「つ、使……きゃふぅぅっ♥」
グレイの肉竿が、ルヴィアのドレスを引き裂くようにして胸元へと突っ込まれ、その豊かな胸へと挟まれる。
ずっちゅ♥ ずりゅっ♥ ずぽっ、ずろぉぉっ♥
激しいグレイの腰振りによって、胸の間で肉槍は暴れまわり、ただ揉まれるよりもすさまじい快感をルヴィアの身体に伝達する。
当然、男性経験など皆無のルヴィアに胸への愛撫を超える快感の嵐など、たえられるはずもない。「きゃひぃぃっ♥」だの「んへぇぇっ♥」だの、小娘のような悲鳴を上げながら、チン先が幾度も唇に触れてくるのを享受するしか出来ない。
「(きゅ、急にこんな……んっ♥ んちゅっ♥ ああ、私……グレイのおちんちんと、キスしてしまってますわぁぁ……♥ あみゃいぃぃ……♥ ふたなりの精液、甘くて濃いですのぉぉっ……ら、らめっ……頭、溶かされるぅ……♥)」
「うぅ……♥ ごめんなさい、ごめんなさい……♥ こんなひどいこと、したくないのに♥ で、でも、ルヴィアさんも幾らかは悪いですよね……♥ 拙を──“私”を、誘惑したんですからぁ……♥」
「ゆ、誘惑なんて、してなっ……んぶぅぅぅぅっ♥ じゅぽっ、ちゅぼっ♥ んはぁぁっ……先走り、飲まされてぇぇ……♥ ちゅぽっ、んじゅぼぉぉぉっ♥」
「手で処理なんて♥ あんなこと、誰にでもするんですか♥ 違いますよね♥ ルヴィアさんは、そんな淫乱じゃないです♥ 無いと決めました♥ あれは拙が好きだからです♥ “私”といやらしいことをしたいという、誘惑です♥」
グレイの一人称が目まぐるしく変わり、ぎゅぅぅっ……と両側から胸が押さえ付けられ、少女の肉槍を圧迫する。強制的にフェラチオへと持ち込まれたルヴィアは、どんどんと“オラついて”いくグレイの物言いに、反論できない。
「ふぅー……♥ ふぅー……♥ 積極的な女性は、嫌いじゃないです♥ 飲んで♥ 飲んでください、拙のチ〇ポミルク♥ 飲め♥ 飲んで“私”の♥ 拙の“第二婦人”になってください♥ ライネスさんと一緒に可愛がりますからぁぁっ♥」
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。
ロード・エルメロイⅡ世の義妹にして、エルメロイ派の真の首領と目される少女。そんな彼女が既に、この魔槍の犠牲となって屈服している。
そんな情報すらも、今のルヴィアにとっては些末事だ。
ドクドクと精液がその口内に流し込まれ、あまりの勢いに飲み干せずに「ぶわっ♥」と無様な声を出して吐き出してしまう。鼻からも精液が逆流し、鼻腔が花に似た甘い匂いで満たされ、ぷくぅ……と鼻提灯が浮かんだ。
「吐かないでください♥ 飲むのを覚えるんです♥」
「んきゃうぅぅぅっ♥」
ルヴィアの顔は思い切りグレイのデカチンで張り飛ばされ、その刺激でルヴィアは絶頂してしまった。“地上でもっとも優美なハイエナ”と評されながら、常に誇りと正道を旨としてきた少女が、チ〇ポビンタでイカされてしまった。
そのまま再び竿を口の中に突っ込まれ、残った精液を啜る様に強要される。
自分よりも圧倒的に強いものに支配される、その喜び……それを「抗争を仲裁して両方から利益をかすめ取る」ということを繰り返してきた、エーデルフェルトの令嬢たるルヴィアは知らない。
それを教えてくれた少女に対し、無条件に絶対の服従と愛情が沸き上がって来る……魔術師という人種は、嘘が吐けない生き物なのだから。
「こきゅっ、ごきゅんっ……ぷはぁぁ……♥ おげぇぇぇぇぇぷっ……♥ ああ、私としたことが……ザーメンの匂いがするげっぷなんて……なんてお下品なぁ……最低です♥ 最低ですわぁ……♥」
「何が最低ですか♥ 拙のお嫁さんになる人が♥ 最低のワケないでしょう♥ “私”のお嫁さんをバカにする人は♥ 拙が許しませんからね♥ 本人であってもです♥ おらっ♥ 制裁♥」
「ひぃぃぃぃぃ~っ♥」
ぐじゅんっ♥ と触れられるだけで濡れているのが分かる秘所へと手を伸ばされ、ぶちぶちと無理やり陰毛を引きちぎられる。
経験したことのない痛みと、自分に無縁だと思っていたマゾヒスティックな快感が混ざり、チ〇ポビンタでイッたばかりなのに、ルヴィアは潮を噴くほどの勢いで達してしまう。
口からはとろんと濃いゲル状精液を垂らし、胸は粘度が高すぎて垂れていかないザーメンまみれ、まるで犯された後の姿のようなルヴィアを、本当に心から愛し気に見下ろすと、グレイは肉竿を令嬢の秘所へと添えた。
「くす、くす……♥ はぁぁ……♥ ずっと我慢していたんです……どれほど心震わす美女が現れようと、村の悲劇を繰り返してはいけないと……それを崩したあなたが悪いんですよ、ルヴィアさん……罰として“私”の腕の中で終身刑に処します♥」
「あっ……あぁぁっ……そこは、そこだけはぁ……あひぃぃぃぃんっ♥」
「うるさいです♥ どうして“穴”の都合を“王”が気にしなければいけないんですか♥ 気持ちよくしてあげるのに♥ 愛してあげるのに♥ 拒否するとか、さては“私”が嫌いですね♥ 好きになりなさい♥ 愛しなさい♥ 拙のモノになりなさい♥」
「あ゛はぁぁぁぁぁぁっ♥ ふかっ、ふかいぃぃぃぃっ♥ わ、私の女陰ぉぉ……お、おマ〇コ♥ マ〇コぉぉぉっ♥ グレイの形にされてしまいますのぉぉぉっ♥」
力任せに突いているように見せかけて、女の弱いところを探り当てるように、あるいは膣全体を弱点としてほぐしてしまうように、丹念で繊細な腰遣いと、豪快なストローク。
女の最も深い部分を、真の意味では理解できない、男には不可能な魔性の交情であった。あまりにも激しく、あまりにもつぶさで、あまりにも支配的。二度と自分以外の男も女も愛させるものかという、愛の名の元の侵略行為だ。
「拙の形になったから♥ なんだというんですか♥ “私”はあなたの伴侶ですよ♥ 何も問題はないでしょう♥ 拙の女になったのだから♥ 自覚を持ちなさい♥ 拙のこと好きって言いなさい♥ 言え♥ またマン毛むしられたいですか♥」
「ふひぃぃぃぃ~っ♥ す、好きですわぁ♥ グレイのこと、愛してますぅぅっ♥ こんなチ〇ポ知りませんの♥ こんなセックス知りませんでしたぁぁっ♥ どんな惨劇も魔術師を変えられないと、思っていたのにぃぃっ♥ 鮮烈なセックス一発で生まれ変わる思いですのぉぉぉっ♥」
「うぅぅ……可愛い♥ この、またそんな可愛いことを言って誘惑して♥ 拙の子を孕む為に誘惑しているんでしょう♥ 淫乱マ〇コ♥ 令嬢失格♥ 拙しかこんな雌豚抱きませんよ♥ だから孕みなさい♥ “私”のお嫁さんになって赤ちゃん産めぇぇぇっ♥」
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ♥ 産みます♥ 赤ちゃん、ぽこじゃか産みますわぁぁぁぁぁっ♥ グレイ♥ グレイぃぃっ♥ 私の全て♥ 私の希望♥ 私の救世主様ぁぁぁぁんっ♥」
レスリングの技術を全力で“負ける”為に使い、少しでもルヴィアの好意が伝わる様に、彼我の距離など無くなってしまうように、しゅきしゅきだいしゅきとホールドしながらの、屈服を決定づける中出し。
ぷしゃぁぁぁっ♥ と派手に愛液が噴き出し、ちゅばっ♥ ちゅぶぶっ♥ とキスをしながら、雌たちはしばらくの間、互いの関係を確かめ合うように睦み合っていた。
しかし、グレイの目がゆっくりと周囲へと向けられる。その目には、悍ましいほど敵意と破壊衝動が満ち満ちている。
「──それで、拙の……“私”の大切な第二婦人を、大海に投げ出されるかの如く、アストラルサイドの海に投げ出してしまおうと、そういう訳ですか……万死に値する」
グレイの灰色の髪が、ぞわりと一瞬だけ“沸き上がり”……その一房が、金色へと色を変えた。
※
──剥離城アドラの事件はロード・エルメロイⅡ世の見事な推理と、異相空間を“力だけで”引き裂いて現れたグレイの大暴れによって、見事解決した。
遺産の性質上、それを手にすることは出来なかったが……少なくともグレイは山のように“得て”帰ってきた。
「師匠、お願いです、助けてください」
「……何度も言っているだろう、レディ。私は君の中の“騎士王の面影”が恐ろしくて仕方ないし、少なくとも正面からそれに立ち向かうだけの力も意気もない。“君の中の英雄”がやったことは、君が引き受けてくれ」
「そんな……」
「グレイ♥ こんな冷徹なチューターは放っておいて♥ 私と性のレスリングに励みましょう♥ エーデルフェルトは当主を二人が務めるんですの♥ 最低でも二人産ませてもらわなければ♥」
位相空間で“グレイであってグレイでないグレイ”にすっかり堕とされたルヴィアは、グレイの傍にいる為にロード・エルメロイⅡ世を己が教師として指定し、教室へと飛び込んできた。
もちろん、彼の“破壊的”な姿勢に新しい何かが見つけ出せるのではと期待もしているので、授業は真面目に受けているが、休み時間となるとすぐにグレイとセックスに及ぼうとするので困ったものである。
「……嫉妬など、していないとも。グレイは私のことも確実に満足させて、愛してくれると確信しているのでね。むしろ、嫁が増えれば増えるほど、私が心から支配を望む女がどれほど魅力的かを、世界に宣ずることが出来るというものだ」
「その割には、こめかみの青筋が隠せていないようだが」
「兄上、普段のやり返しのつもりならば、可愛い悪戯に対して銃を持ち出すが如き無作法だと指摘させてもらう」
ルヴィアが現れて以降、ただ一人のグレイの女として彼女の暴走を留める役割を、愛情と誇りを以て受け止めていた第一婦人……ライネスの機嫌は常に最悪であり、教室に現れてはルヴィアと不毛な争いを繰り広げる。
今も「陰湿な過去の女は政争にでも従事していればいいんですわ」とか「ハイエナはハイエナらしく死体の骨髄でもすすっているんだね」等と、口汚い口論が開始されていた。
他の学生たちの迷惑にもなるし、何よりも外聞が悪すぎる……ロード・エルメロイⅡ世の視線に、グレイはほんの少しだけ「拙のことは助けてくれないのに」と思いながらも、自分の妻たちの仲裁に入った。
「二人とも、それ以上はやめてください。ケンカを続けるようなら、今夜はセックスをしてあげませんよ」
「──申し訳ございませんでした♥ ちゅっ♥ くちゅっ♥ 私とルヴィアはこの通り、とっても仲良しさ♥」
「──ちゅっ、じゅるるるっ♥ 大事な奥さんの前で喧嘩なんてする訳ありませんわ♥ だから、今夜も……♥」
「レディ……それは悪手だ。今夜、彼女たちとセックスすることを確定させられてしまうぞ」
「あ……」
まだまだ経験の足りないグレイが、百戦錬磨の嫁たちに左右から挟まれ、むちむちと頬を擦り付けられているのを見つめながら、ロード・エルメロイⅡ世は小さく「それでは、講義を再開する」と宣言するのだった。
屋根が高い
2023-03-02 09:06:19 +0000 UTC屋根が高い
2023-01-21 08:39:02 +0000 UTC屋根が高い
2023-01-21 08:37:21 +0000 UTCdekoi
2023-01-21 08:33:29 +0000 UTCソウシップ
2023-01-21 08:31:27 +0000 UTC