「あら、ロロゥちゃんも麻雀をするの?」
「うん、学校のみんなも、このゲームはやってるから!」
家庭教師を担当している生徒の一人、内原ロロゥが休憩中に操作している携帯端末を見て、蘭堂芹香はひっそりとメガネの端を輝かせる。
ロロゥは芹香が担当している生徒の中では、もっとも年若い少女である。褐色の健康そうな肌もあり、芹香が勉強を教え始めたばかりの頃は何処か中性的で少年のような印象もあったが、今はすっかり女の子だ。
「( 世界に通用するような雀士を育てたい、それが私の夢。そして、その準備を始めるなら早いほど良いわ。この子の年齢から、本格的に麻雀を学べば……)」
次に若い生徒は中学三年生の麻比奈百合奈であり、まだ小学生のロロゥはつまり、可能性の塊ということでもある。
百合奈とその姉の夏姫を相手に麻雀講師もしている芹香は、無邪気な顔で妖艶な女性キャラを使って麻雀ゲームを遊ぶロロゥに……キャラクターは芹香に似ている気がする……優しく提案をしてみた。
「ロロゥちゃん、良かったら先生とも対局をしてみない?」
「先生と? でも、先生は大人の人だし、きっと勝てないよ……」
「そんなこと無いわ。少しだけ見せてもらったけれど、ロロゥちゃんはセンスがとってもいいと思うの。もしも勝てたら、先生、なんでもしてあげる?」
「ホント!?」
目を輝かせるロロゥに、芹香は「女って本当にズルい生き物ね」と内心で思う。流石に麻雀ゲームをしているくらいの小学生の女の子に、雀力については準プロレベルの芹香が負けるはずもない。
「(出来るだけ、やる気が出るように負けてあげないとね……)」
そう苦笑している芹香は、いつも素直で穏やかなロロゥの眼が、肉食獣のような光を放ったことに気付かなかった。
……対戦しているという小学校の友達たちに、素早く『わしにもカノジョ、できちゃうかも!』と送っていたことも。
※
「う、嘘、でしょ……?」
「やった、これって役満よりも珍しい……三倍満って言うんだよね! わたしの、勝ち!」
途中までは芹香の想定通り、ほどほどに楽しませてから、点数では僅差で勝つということを繰り返してきたのだが、最後の一局にいきなり三倍満が飛び出してきた。
どれだけ確認しなおしても十一翻、ドラやホンイツも合わせて間違いなく上がっている。
一瞬にして点差を引っ繰り返されて、しかし同時にあまりにも劇的な勝利だったのもあり、芹香は自然と「すごい豪運ね」で納得してしまった。
「(まだまだ打ち方は拙いけれど、こういう時に運を引き寄せるのもプロの雀士には必要な才能だわ。やっぱりロロゥちゃんには光るものがある……!)」
「芹香先生! 約束、おぼえてる?」
「うっ……」
夢に酔って忘れていたかったのだけれど、何でもすると約束してしまったことを思い出す。
とは言っても、目の前にいるのは小学生の純真な女の子だ。大金を要請されたり、あまつさえ知り合いを相手にした時のように、脱衣を求められたりなんてこともある訳がない。
「勿論よ。なんでも聞いてあげる……そうね、例えば麻雀パイを買ってあげましょうか?」
「え、いいの!? ……あ、でも、それもいいけれど、私、先生にお願いがあるの……」
ロロゥに牌を買い与えるのは芹香がやりたかったことであり、苦笑しつつも教え子の提案を待つ。
「先生のこと……調教してもいい?」
そうして放たれた言葉は、芹香の予想を大きく超えたものであり、同時にロロゥの眼がいつになくギラついていることに、ようやく芹香は気付くことになった。
※
──翌週のこと。
芹香は先週にロロゥの元へ着てきたのと同じ服を身に纏っており、その顔には羞恥と憔悴、そして隠しがたい快感が見て取れた。
「先生、いらっしゃい♥」
「あっ……だ、だめっ、くっつかないで……♥」
「どうして? ……一週間、ずっと同じ服着てたから?」
「だ、だって……ロロゥちゃんが、そうしなさいって言ったから……♥」
脱がされる段になれば「暑くなってきたからちょうどいい」などと軽く流してしまえる芹香だが、まさか“ずっと着ておくように”と命じられるのが、こんなにも恥ずかしいことだとは想像もしていなかった。
芹香の豊かな胸に顔を埋め、純真そのものな少女の顔で匂いを嗅いでいるロロゥは、うっとりとした顔で谷間から顔を上げてくる。
「先生、ちょっと臭い……♥」
「なっ……♥」
「でも、すごく濃くなって、私は好きな匂いだよ……♥ 匂いの濃い芹香先生、好き……♥ ね、見せて? 約束ちゃんと守ったか、見せてほしいなぁ♥」
年端もいかない少女に「臭い」と言われて……少しだけ、ときめいてしまったことを誤魔化すようにして、芹香は赤面しながらも服の裾を開き……むわぁっ……♥ と濃い匂いの籠ったそこをロロゥへと見せる。
腋下、処理を禁じられたことで、しっとり湿って生い茂ってしまった場所……芹香自身でもむせてしまいそうなそこを覗きながら、すんすんと鼻を鳴らす教え子の顔は、うっとりと潤んでいて、悔しいけれどすごく可愛かった。
「もちろん、下も、だよね? 下も見たいなぁ、いいよね、先生?」
「ろ、ロロゥちゃん、いい子だと思っていたのに、ものすごくえっちなのね……♥」
「だって、先生が綺麗なんだもん」
答にもなっていない答に、少しだけ頬が緩みそうになるのを押さえ込む。
ロロゥはこの一週間、メールで細かく芹香の行動を管理して、文字通り“調教”を行ってきた。
排泄さえもお伺いを立てて許可が出ないと許されず、黙っていればバレないと思っていると、電話が掛かってきたりする。
その癖、文章の最後には「約束守れて、先生えらいね」「綺麗な人って、心も綺麗なんだね」「大好きだよ、先生」などと、毎回こまめに添付してくるのだ。
そもそもぜんぶ突っぱねてしまえ、というのは通用しない。何故なら“調教”を宣言されたその日、小学生とは思えないような力で押し倒されて、一線を越えてしまったからだ。
小学生の甘い体臭を散々にかがされて、その匂いだけでイケるようにされて。
腰が抜けるほど激しいキスをされて、たっぷりと甘い少女の唾液飲まされて。
芹香と違うつるつるの腋でぎゅっと顔を絞められて意識を朦朧とさせられて。
その光景を余さず撮られて、いつでも麻雀友達に送信出来てしまうのだから。
「う、うぅ……脱ぐところは、見ないでぇ……♥」
「ダメ♥ 先生がスカート脱ぐところ、可愛いもん♥ 絶対に見逃さない♥」
毛の処理を禁じられたのは腋だけではない、すべての個所がそうだ。
スカートを脱がされてストッキングの奥……そもそも下着を履くのを禁じられたそこも、毛が未処理でびっしりと生えそろっているのを見られて、芹香はひたすらに赤面する。
ロロゥは「本当にこの子、私のことが好きなんだなぁ」と一目でわかってしまう顔であそこを見つめてくるので、怒ったり憎んだりはやっぱりできない。それどころか、少しだけうれしい気持ちが沸き上がってしまう。
「それじゃあ、先生……授業、お願いします♥」
スカートを脱いだままで勉強を教えろと言われるくらいは、芹香も覚悟をしてきていた。彼女は「わかったわ」と返そうとして……ロロゥの手に握られているものを見て、顔を青くする。
「ロロゥちゃん? そ、それって、一体……♥」
「先生、私がおトイレの時間決めてるから、ゆっくりできないって愚痴ってたよね……だから、スッキリさせてあげようと思って♥」
ロロゥの手に握られていたのは、薬液らしきものを満たした大きめの注射器。
芹香は大人で、ズルい女を名乗るくらいには成熟しているので、それの使い方は見ただけで分かってしまう。
「ま、待って! 流石に、それは……!」
「──嘘、吐くの? 麻雀やる人って、みんな嘘吐きなの?」
「うっ……」
芹香も小学生に犯されて、何もかも言いなりになるばかりではない。この条件を飲む代わりに、麻雀の勉強もする約束をロロゥと取り付けているのだ。
ロロゥの雀力は逃すには惜しい、それにそもそもの約束を言い出したのは自分だ。二つの要因から、芹香は結局ストッキングまで脱ぐ羽目になってしまった。
「わぁ……♥ 芹香先生、お尻の毛までびっしりになってる……♥ 可愛すぎて、おかしくなりそう……♥」
「わ、私は、恥ずかしくておかしくなりそうだからぁ……♥ は、早く、終わらせて……お願いよぉ……♥」
弱々しく訴える芹香の尻に注射器を当てると、つぷぷ……と盛り上がった菊門に先端が挿入され、生暖かい薬液が入りこんでくる。
「このまま、こぼさない様に授業してね? お漏らし、しちゃったら……先生のだから我慢はするけれど、次のお仕置きね♥」
「あぁぁっ……ゆ、許してぇぇぇ……♥」
ロロゥの笑みは、芹香が失敗することを前提にするように見えて、彼女は奮い立つように懸命に括約筋に力を籠める。
そんな芹香の秘所を、くちぃっ……♥ と優しくロロゥが触り、芹香の喉からの「ほぉっ♥」という声と、尻からの「ぶぴゅっ♥」という音が同時に漏れた。
※
「──ふぅぅっ……♥ こ、こんな格好……はぁぁっ……♥ ぜ、絶対に、誰かに見られたくない……うぅ……♥」
また次の週のこと。
芹香はピンク色の薄いワンピース一枚きりという、痴女同然の格好でアダルトショップに姿を現していた。
結局あの日、ロロゥに散々いたずらされた挙句「いいよ、出しても……♥ 先生のこと好きだから、ゆるしちゃう……♥」と囁かれたせいで、生徒の部屋の中で派手に漏らしてしまい、許しちゃうと言われたのに罰を受ける羽目になったのだ。
「こ、このピンクローター四つと……イボイボが気持ちよさそうな極太バイブ、ください……♥」
服装だけでなく、買うものや注文の仕方まで指定されて、羞恥心で死んでしまいそうになりながら、商品を受け取る。店員の男は明らかに発情した目で芹香を見ており、そのことがひどく精神を苛む。
「(ど、どうして私、男の人にエッチな目で見られるのを……“汚い”とか思ってしまったのかしら……?)」
「おいおい、お姉さん、すっげぇ格好じゃん?」
「なになに、溜まってるにしてもやりすぎじゃね?」
「完全に痴女じゃん。うわ、腋毛まで生えてる」
「あっ……」
芹香は店を出た瞬間に、性質の悪そうな男たちに絡まれてしまう。
普段の芹香ならば、毅然としてこの程度の相手は追い返すのだが、今はすっかり気恥ずかしから弱気になり「み、見ないでぇ……」と男たちを喜ばせるような仕草をしてしまう。
「ひひひ、お姉さん、その道具、使う当てあんの?」
「一人で使うとかもったいないぜ、俺らが使ってあげようか?」
「なんなら、道具よりいい本物も……」
「──先生、授業の時間だよ」
さっと芹香の手が取られ、小さな背中に回される。
芹香よりもずっと小さな女の子が、守るようにして男たちの前に立ちはだかっている。芹香の胸が、はっきりときめく。
「なんだぁ、このガキ? 遊びじゃないんだよ、とっとと失せろ」
「痛い目見ないと分かんないのか、あぁ?」
「……」
さらりと、ロロゥが自分の顔を撫でてみせた。その表情は、背中の芹香からは見えない。
「ひっ、あっ……お、お前、な、なん、なんなんだよ、その顔……!?」
「め、目が三つ……火みたいに燃えて……口が、裂けて……!?」
「ひ、ひあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
何を見たのか、意味の分からない叫びと共に、男たちはあっという間に逃げ去っていった。
何が起こったのかと、芹香はロロゥの顔を覗く。ぺろりと顔を手で撫でた後のロロゥは、相変わらず可愛らしい顔で芹香を見上げてきた。
「芹香先生、私のカノジョなのに、男の人と遊んじゃダメだよ?」
「あっ……わ、私は……お仕置き、だね……♥」
さっきまで危機を颯爽と救ってくれた少女は、今は何処か蠱惑的な笑みを浮かべて、さっと芹香を路地裏へと引きずり込むと、その場で下着を脱ぎ始める。
ふわっ……♥ と少女の甘い香りがする下着を、あやとりのように広げてみせるロロゥ。元より体臭や腋臭で躾けられてしまっていた芹香は、あまりにも自然な動きで鼻先を下着に寄せて……そのまま、すっぽりと被ってしまった。
「ふおぉぉぉっ……♥ ロロゥちゃんの匂いぃぃぃっ♥ 効く、利くのぉぉぉっ……♥」
「このままの格好で家に帰ってね、先生♥ もう誰ともお話しちゃダメだよ……私だけの、変態匂いフェチの芹香先生……♥」
甘い囁き声に、腋汗とマン汁が溢れ出す。
この幼い少女に自分は恋をしているのだと、芹香はハッキリと自覚した。
※
──数日後。
「──先生、麻雀で勝負してほしいな……♥」
「え……?」
「先生に言われてから、いっぱい勉強したから♥ これで先生が勝ったら、調教はおしまい。先生とは、元の家庭教師と生徒に戻るの。でも、先生が負けたら……今度こそ、私のお便所嫁になるんだよ♥」
「お、お便所……?」
その響きはもう、悍ましさや忌まわしさなど微塵もない。蠱惑的にしかもう、芹香の耳には聞こえてこない。
「そう、先生は便器兼お嫁さん……私の可愛いカノジョさんで、私がお手洗いにいきたくなったら、ぜんぶ受け止めるの……ぜ・ん・ぶ♥」
「はっ……はぁぁ……ぜん、ぶぅ……?」
「そんな嬉しそうな顔しちゃ、ダメだよ、先生♥ ほら、対戦しよう……♥」
普通の打てば、勝てる。あの時のような大逆転は、そうそうは起こらない。
そうすれば、当たり前の家庭教師と、生徒の関係に戻れる……。
「先生、それ、振り込んじゃうよ? わざと、だよね……いいの、本当に♥」
「え、えへへ……なんの話かしらぁ……♥ これは、私の実力よぉ……振り込んじゃうのなら、そこまでの話なの……♥」
わざと当たり牌を捨てて、便器扱いが確定する。そのことに、もう胸が躍るという感想しか浮かんでこない。
ロロゥはニコニコと微笑みながら近づいて、芹香の頬をぎゅっと掴む。「ふほぉっ♥」と間抜けな声が喉から漏れて、少女の秘所がぴったりと唇に押し付けられた。
「これで芹香先生は、私のお便所だよ……♥ 一生、私がプロ雀士になっても、可愛がってあげるからね……♥」
暖かい小水が喉へと流れ込んでくる。
芹香は「女って、本当にズルい生き物だわ♥」と思いながら、小さな恋人を手入れた喜びに耽っていた。
今回の攻め役
※内原ロロゥ(ないばら ろろぅ)
・小学生。褐色の肌がまぶしい、素直で穏やかな気質の少女……だった。蘭堂芹香が担当している生徒で一番年若く、それだけに麻雀の打ち筋については可能性を感じさせるものとなっている。
・どうやら前から芹香に対して特別な感情を抱いていたようで、彼女が口を滑らせたのを契機に調教を開始。見事に芹香を便所嫁にしてみせた……こんな調教のテクニックをどこで知ったのかについては「クラスの子たちに聞いた」とのこと。
・作中で幾度か不可解な現象を引き起こしており、特に不良たちに絡まれた時の描写は何か奇妙なものを感じさせる。ロロゥ本人に聞いても、にこにこ笑顔でごまかされてしまうのだが。
・ところで、芹香に逆転勝利を決めた一局だが、二人で打ち始めてちょうど一時間が経つか経たないか、そんなタイミングだったらしい。……だからどうした? と問われると困るのだが。チクタク、チクタク。
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2023-02-28 08:40:50 +0000 UTCminasaba
2023-02-28 08:31:21 +0000 UTC