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その日、偏光に出会う~最強マスター・イリヤスフィール、雑魚負け失禁後に愛されお嫁堕ち

 ──日本の冬木市で行われた、本来内包する意味合いからすれば異端のそれを発端とする「サーヴァントと呼ばれる英霊を使い魔として従えて、勝者が願望器を手にする」聖杯戦争。

 広義の意味合いにおいては、あらゆる願いを叶えるとされる万能の願望機……即ち聖杯の所有をめぐり、一定のルールを設けて繰り広げる争い……その全てを聖杯戦争と呼び、小聖杯を金銭を用いたオークションなどで競り合うことも、聖杯戦争と呼ばなくはない。

 これが何を意味するかと言えば……聖杯を手にするためには複数の手段が存在し、同時に聖杯と目される願望器も複数が存在するということ。

 それは転じて……聖杯戦争の参加者が、目的とする聖杯“以外の”聖杯を手にしてしまうことも──可能性は極小なれど、あり得るということである。

 それ故に、イリヤスフィール・アインツベルンが彼女……生ける聖杯たる朔月美遊と出会ったのもまた、複数の平行世界で結ばれた縁を想えば、むしろ当然のことであったと言えるやも知れない。



「──よっこいしょぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」


 バーサーカー……ギリシャ神話の大英雄・ヘラクレスへとバックドロップが叩き込まれ、地表が一瞬で液状化して逆流する滝の如く波立った。

 締める・投げる・叩きつけるだけではなく、空気との摩擦による延焼や地下深くに叩き込んだ際の酸欠、更には技の仕掛け手である匂宮阿ノ子が自身の筋肉から放った超高圧の生体電流まで加わり、神話英雄の肉体にすらも九回の死を一度に叩き込んだのだ。

 “血族”でも屈指の白兵戦力である阿ノ子をして、激戦を繰り広げたバーサーカーであったが遂に消滅の時を迎え、バーサーカーのマスターであるイリヤはあまりにも常識外の光景にへたり込んで失禁してしまった。


「ふぃー……幼女を最後まで守り抜く、漢ぶりや良し。いえ、本当は十八歳なんでしたっけ? どちらにせよ、あの子もこういう漢に惚れてくれれば良いのですが、どうにもヘタレ男が好きなようでママは不安になりますね。あ、美遊ちゃん、阿ノ子は汚染された聖杯を“説得”に向かった大河さんに助力に行くので、この子のことを頼んでよいですか?」

「……わかった。行ってらっしゃい」


 片方の目は血のような紅、片方の目は朝焼けの如き黄金。

 万が一“この世にあってはならない”とされた聖杯を止められなかった場合、その影響自体を無に帰すべく投入された“血族側の聖杯”である朔月美遊は、しかし阿ノ子を始めとした戦力を見た時点でこうなることは大体分かっていた。

 遠坂・間桐・アインツベルンの「始まりの御三家」が行っていた聖杯戦争が、五回目にして“血族”の逆鱗へと遂に触れ、無に還されるであろうということは。

 身長3m越えの全身筋肉に覆われた芸術的体躯を、ぴちぴちのボディスーツに包んだ阿ノ子は“ぎゅっぴ、ぎゅっぴ”という何とも形容しがたい足音と共に去っていき、美遊はアインツベルンから派遣された“最強のマスター”……イリヤを左右非対称のヘテロクロミアで以て見つめる。


「どうして、こんな……わ、私はアインツベルンの……」

「拷問めいた訓練や、洗脳めいた教育で強くなれるのは、素質の無いものだけ。結局のところ、育て手の思惑を超えることは決してない」

「何を……! あんたに、何が分かって……!」

「“血族”に正式に保護されるまで、天正の時代より五百年間、朔月は“そう”だった。これは単純明快な統計論と経験則」


 十年間の苦悶の日々を、五十倍の“苦渋の歴史”で跳ね除けられ、イリヤは黙り込む。

 イリヤもよく“西洋人形のよう”だと自身の容姿を褒められることがあるが、美遊は和人形のような美貌の持ち主であった。

 まるで飴細工のように色鮮やかな刺繍の成された鞠を手にしている姿は、さながら日本のフェアリーである座敷童のようでもある。

 実年齢は十八歳であるものの、意図的に情緒が育たないようアインツベルンに調整を受けたイリヤは、美遊の向けてくる視線の意味が分からず、今さらになって失禁が恥ずかしくなってきたことや、バーサーカーは勿論セラやリーゼリットといった自身を守る存在が誰も居ないという事実に、ずりずりと後ずさりをする。

 何よりもイリヤの心に不安をもたらしたのは、アインツベルンに仕込まれた“血族”に関する知識……“どこにでもいて、どこにもいない”彼ら・彼女らの精神が如何に悍ましく鬼畜なものかという教えであり、愛らしい見た目の少女もどんな変態性を露にするか、分かったものではない。

 しかし警戒と怯えを見せるイリヤに対して、美遊は表情筋は少し薄いようだが、何処かイリヤへ向けて親し気な様子が見られた。


「──あなたの願い、叶えてあげようか」

「は、はぁ?」

「私は“神稚児”──人の願いを無作為に叶える、生まれながらに完成された聖杯。喋らず、思わず、動かずの日々を送れば七歳前後で力が消えるけれど、私は十歳になった今も神稚児の力を持ったまま……あなたの願いを叶えてあげる。叶えてあげたい」


 “敵”がとてつもないものを保持していることを明かしてきた上に、こちらの願いを叶えようと提案してくる。

 そのあまりにも異常な状況に、イリヤは頭の中が混乱一色に染まる。

 なら“血族”を皆殺しにしろと願えば叶うのか? そんなことも考えたが、別に今さら“血族”を殺しても何にもならないと思い直す。

 それはつまり……イリヤはこんな状況にも関わらず、願いをそれなりに真面目に吟味する精神状態になっていた。


「そ、それなら……」

「それはダメ。あなたの願いじゃなくて、アインツベルンの願いでしょう?」


 何も言っていないのに、先読みで潰された。

 アインツベルンの願いはイリヤの願い……いや、本当にそうか? 別にイリヤはアインツベルンに忠誠を誓っている訳ではない。むしろ恨みを抱いている部分も少なからずあるし、如何に歪んだ人格に形勢されたとはいえ、魔術師として教育される過程でアインツベルンの欺瞞に気付かない程度では限界がある。

 イリヤ自身の、願い。小聖杯として魔術的操作を受け、生殖で生まれたにも関わらずホムンクルスに近い生態を持つ、イリヤ自身の願い。イリヤが、仮に聖杯戦争を勝ち抜いていたとしても、叶えられなかったであろう願い。


「……寂しい」


 目の前の怪しい十歳児に、気付けばイリヤは本音をぽろりと漏らしていた。

 善悪の区別もなく、自身の欲望の制御も出来ない幼稚な精神性のイリヤだが、同時にそれが子供じみたものだと考え、根源が父である衛宮切嗣に捨てられた恨みにあることを検分できてしまう程度には聡明だ。

 アインツベルンもまた、切嗣と万が一にでもイリヤが接触しないように、母を騙る聖杯の悪意の毒だけを注ぎ込むように憎しみを育ててきた為、セラやリーゼリットですらも“枷”ではなく“人質”とて運用してきた。

 真の意味で……イリヤが自分で選び、掴み取り、抱きしめた温もりを、八歳のあの日から知らない。

 そんな本音が恐らく、言葉になって漏れ落ちたのだろう。


「叶えるよ、あなたの願い……どの世界でも、どんな形で出会っても」

「は……? あなた、一体……ちょっ、ちょっと!?」


 イリヤの体が、美遊によって押し倒される。

 逃げ出そうとしたのを押さえつけ、背後から腰を打ち当てているような姿勢になると……孤独な少女の欠落を埋める為に、美遊は静かに愛撫を開始した。



「あっ……あっ……♥ ちょっ、まっ……なにしっ……んんっ……♥」

「イリヤのここ、濡れやすいね……可愛い……♥」


 第二次性徴を迎える前で体の成長を止められているイリヤにとって、美遊の手技が与えてくる刺激は完全に未知のものであった。十歳の少女とは思えないほどに、美遊の指使いは洗練されている……しかし、それ以上に慣れがみられる動きであり、まるで何千何万という回数をイリヤと交情してきたかのようだった。


「イリヤをもう、絶対に寂しくさせたりしない……♥ イリヤとわたしが結ばれる、二億四千万の平行世界をすべて観測したよ……♥ どの世界の“美遊”も……美遊・エーデルフェルトも、衛宮美遊も、イリヤのことを愛していたみたい……♥ わたしたちも、負けられないね♥」

「へ、平行世界の観測とか、魔法に片足突っ込んで……んはぁぁっ♥ そこ、ダメ……ダメ、だからぁ♥ こ、子供にイカされる……やっ、やだっ……あぁぁっ♥」


 美遊の細くて小さな指で陰核が摘ままれ、ちゅこちゅこと上下に擦り上げられる。

 イリヤは食いしばった歯の間から涎を噴き出すようにして体をのけぞらせ、小さな体躯をがくがくと揺らして愛液と潮のブレンドされたものを噴き出した。

 アインツベルン最強の魔術師が、成す術なく性技で蹂躙されていること……あまりにも自分の中で積み上げてきた自身の虚像と異なっており、イリヤは真っ赤になって恥辱に震える。

 しかし、変化を迎えているのは美遊もそうだった。先までは何処か無機的というか、感情を表に出さない節が見られたのに、今の美遊は表情豊かにイリヤへと愛情を注いで見せており、その顔には明らかに本気の好意が浮かんでいた。


「次は胸を気持ちよくするね……♥ こうやってカリカリってして、乳首を敏感にしてあげる♥ わたしの前だと、これからはどんな服を着ててもイリヤは胸が擦れる度に指の感覚を思い出すんだよ……♥ 十八歳のおねえさんなのに、情けなくってかわいいね♥ 大好きだよ、イリヤ……結婚♥ 結婚しよう……♥」

「い゛っ、ひぃぃぃぃぃっ……♥ な、なにいって……んにゃぁぁぁぁぁぁ~っ♥」

「乳首カリカリだけでイッちゃったね……♥ これはもう、イリヤもわたしが好きなんだよ♥ だってそうじゃないと、イリヤは好きでもない、会ったばかりの十歳の女の子に百合乱暴されてアヘオホ喘ぎながらイッてるヤバイおねえさんになっちゃうよ♥ イリヤは変態なの? わたしはイリヤが淫乱な変態でもずっとそばにいるけれど、イリヤは平気かなぁ♥」

「ち、ちがふぅぅぅっ♥ わた、私、変態じゃなっ……うきゅぅぅぅぅ~っ♥ おっぱいとあそこ、一緒に触るのダメぇぇぇっ♥」

「じゃあ、ちゃんと言おう……イリヤはスケベな淫乱じゃなくて、わたしが好き好きだからイキっぱなしなだけって、ちゃんと宣言しよう♥ しろ♥」


 きゅっ……♥ と陰核を摘ままれ、頭の中が白く弾けてしまったイリヤは「ん゛にょほぉぉぉぉぉぉぉぉ~っ♥」と無様そのものな声をひり出しながら、遂に美遊からの言葉を受け入れてしまった。


「美、美遊のことが、す、好きっ……あぁぁぁぁぁっ♥ 気持ちいいよぉぉぉぉぉっ♥ イクっ♥ イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~っ♥」


 思いっきり激しく絶頂を迎えたイリヤの頭の中は、魔術知識などが根こそぎ横に追いやられて、植物程度の極小の思考能力しかなくなっている。

 美遊はひたすらにイリヤの頭に「好き、好き、大好き、イリヤと美遊はどの世界でも結ばれるの……♥」と情報を埋め込み続ける。

 冬木の陰で行われていた聖杯戦争の終結を告げるように、現地協力者の藤村大河が、間桐の娘をお姫様抱っこしながら、阿ノ子たちに囲まれつつ「勝ったよー!」と笑顔で手を振っているのが見える……。




今回の攻め役

※朔月美遊(さくつき みゆ)

・『プリズマ☆イリヤ』の美遊が『Fate/staynight』の世界に居たら、というIF存在。『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』に登場した朔月美遊と途中までは同じ人生を送っていたが、こちらは“血族”入りしている。第四次聖杯戦争が“あってはならない”と現行人類存続派の“血族”に判断された為、匂宮阿ノ子らと共に冬木へと乗り込んできた。

・“御当主様”なる、神稚児をも超える万能の願望器の加護によって自我や意思を持ったまま、ある程度の指向性を持って神稚児の力を使えるようになっている。『Fate/GrandOrder』のプリズマ☆イリヤコラボで登場した際の第三再臨に近い状態で、魂の消耗に関しても何らかの手段で無効化しているらしい。片方が金、片方が赤の目がその証。

・元よりイリヤと遭遇した時点で一目惚れ状態だったのだが、目の前で失禁されたせいで攻めのスイッチが完全に入ってしまい、更に美遊とイリヤが結ばれる二億四千万の平行世界を、イリヤの願いを叶える為に観測したことで完全にロリおねのリミッターが外れてしまった結果、本編に至る。

・ちなみにイリヤが「血族皆殺しという願いは叶うのか?」と疑問していたが、匂宮那由多という“根源”よりも遥かに強大な生命が“血族”の縁戚に存在する為、恐らくは願望器の類では叶えられないと思われる。万能をも超える“全能”が無体、この世界には潜んでいるのだから。

その日、偏光に出会う~最強マスター・イリヤスフィール、雑魚負け失禁後に愛されお嫁堕ち

Comments

プロレス技が爆発になるとか、オールマイトかよ!ってレベルですねw 果たして某メイドとの血縁はあるのか!?(ほぼ答え合わせ) 「放置されていいものじゃないけれど、消し去るべきという訳でもないもの」は“血族”に迎え入れられることもあります。 某ショタ堕ち館で自発的な“血族”入りが拒否される理由の一つでもあります。

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やはりイリ美遊こそが正義…!世の真理…! さて、どうでしょう…でも、こういう女子お好きでしょ?(マニアック)

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さらっと出てきたけど、そりゃあこんなハルクみたいな母親から産まれたら2m超えもするよね……性癖は真逆の方向に突っ走ってそうだけど(とあるメイドさんの母親だとして) 後、血族入りの方法ってそんなパターンもあるんやね。

ソウシップ

SN世界の美遊かーと思ってみてたら、二人は何処の世界でもラブラブなのはいいとして… なんかいる!?ヘラクレスをプロレス技でKOしてるバケモンがいる!?w 名前の響きといい、ヘタレ好きの娘がいることといい、まさか…?w

とろがけ


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