「おはよ、朝から暗いじゃん。どしたの、雨だから?」
「あ、うん」
今日は朝から雨が降ってる。土砂降り。勿論それもある。
「失敗しちゃった」
「失敗って?」
私は、昨日の顛末を明子に話した。
「・・・あちゃ~」
「ホント、どうしよ・・・」
“長袖”の『6XL』の制服に何とか収まっている、自分の身体を改めて見てみる。
学校備え付けの机と椅子。187cmの長身は必然と座高が高くなり、机まで地味に距離が出来てる。
しかも、前方にドンと突き出すJカップ爆乳のせいで、ノートを取る時とか手元が見えない。
「その“中身がどうなってるか”知ってるの、私だけだもんねぇ」
周りのクラスメイトには、パッと見て一気に身長が伸びて恰幅が良くなった程度に認識されてる感じ。
大き過ぎる胸が制服の上着を膨らませて、どうしても太って見えてしまうのだ。
「今は長袖だから誤魔化せてるけど、それ以上になっちゃったら・・・」
「これ以上、大きくなるのはちょっと・・・」
服以外でデメリットは無いって思ってたけど、それも限度がある。
今でこそ、“ちょっと大きな女子高生”でまだ通るけど、外を歩くとそれなりの頻度で振り向かれる。
季節的に長袖で行けてる間は良いけど、半袖じゃないとキツい気候になって来ると、もう・・・。
――次の日。
「おはよ。まだ、大丈夫そうじゃん」
「あー、うん」
今日も雨で、鬱。勿論、雨のせいだけじゃなく。
今日もまだ、“いつもの”は来ていない。
来ないならこのままずっと来ないで欲しいけど、来るなら早く来て欲しい。蛇の生殺し状態。
「ねぇ。週末、ウチに泊まりに来ない?」
「週末も雨予報だから外出しないし、別に良いけど。でも、何で?」
ちょっとした、悪足掻き。明子には、それに付き合って欲しいなぁ、と・・・。
――週末。
ゴロゴロ・・・ピッシャーンッ!
ゴロゴロゴロ、ドッガァーーンッ!!
ピンポンピンポーン!
「おーい、開けてー」
「あ、ごめん。聞こえて無かった」
雷が近くで落ちたのか、インターホンの音が全然聞こえなかった。
「もうっ、外すっごい雨!」
「ずぶ濡れだね・・・大変。タオル、何処だっけか・・・」
外は相変わらず本降りなのか、明子はずぶ濡れだった。早く、タオルを渡してあげないと。
「ご両親は?」
「仕事のトラブルでどっちも出てった。多分、今日明日は帰って来ないかも」
いわゆる、『デスマーチ』状態っぽい感じ。私とは違う意味で、大変。
「ごめんね、こんな日に呼んじゃって」
「別に、全然オーケーよ。仁美のことだから、また何か思い付いたんでしょ」
私は、『はは・・・』と苦笑いで誤魔化した。
「トータルでもう、四回・・・だっけ?」
「うん、そーなるね」
もし、今日来たら五回目。
偶然の産物は、二回まで。三回続けば、それはもう偶然じゃない。
かといって、“成長期”なんてのも、こんな短期間に四回も起きない。
「相変わらず?ってのも変だけど。ホンッと、スッゴイ身体よね」
私は部屋着と言う名の、ただのTシャツと短パンを身に着けていた。
「あ、はは・・・未だに慣れないけどね」
と言いつつも、実は徐々に慣れ始めてる自分が居たりする。
132(99J)-70-110。
スリーサイズだけ簡単に並べると、海外の大型モデルとかで居そうなサイズ・・・ではある。
ウェスト70cmって数値だけだと太く見えるけど、全身のバランスからすると全くそんなことは無く。
ボボボンッ、キュキュッ、ボボンッ!っていう、超絶メリハリ型のスーパーダイナマイトボディ。
187cm、118kg。
一方の身長はプロのバレーボール選手並みで、体重は格闘家並み。
にも関わらず、アスリート並みの体脂肪率8.2%。
この身長とスリーサイズから形成される身体の厚み。一体、筋肉の量がどれだけあるのか想像も付かない。
「あ、あった。ほい、タオル」
「ありがと」
歩く度にユサッと揺れる爆乳。タオルを渡す所作だけでも、モリッと盛り上がる力瘤。
「・・・ん? もしかして、ノーブラ・・・?」
超ラフな格好のせいか、身体のあちこちが露わになってるのを明子は目聡(めざと)く見ていた。
「あ、バレた?」
もし“来る”とブラジャーが真っ先に壊れるので、今は保全の為に外してある。
明子以外に誰も居ないし、まあ良いかな、と。恥じる相手でもないし。
「あ、また“ポーズ”取って魅せてよ♪」
「え、明子。もしかして“その気”あったりする・・・?」
明子に“そういう趣味”は無かった筈。・・・・・だよね?
「ま、良いけど・・・。ふぅ・・・んっ!」
両腕を、肩の高さまで上げる。開いた両手の指を閉じながら上腕を曲げ、一気に力を篭める。
『ダブル・バイセップス』。
モゴゴォッ!っとハンドボールオーバーの特大の力瘤が、Tシャツの袖一杯に盛り上がる。
ミチ・・・と『7XL』のメンズTシャツが悲鳴を上げた。サイズ的には余裕ある筈なんだけど・・・。
「すっ・・・ご。ね、触って良い?」
「え、良いけど・・・」
そう尋ねるや否や、明子は私が答える前に力瘤をさわさわ、と擦り始めた。
「う、そ。硬っ」
明子は、私の上腕二頭筋を押し込もうとしたり、上腕三頭筋を掴もうとしてる。
「・・・? 力、入れて良いよ」
「思いっ切り、力入れてんだけど・・・」
流石に、ハンドボールぐらいの大きさともなると、明子の手では余るみたい。
「ぬぅんっ! ぬ、ぎぎぎ・・・っ!!」
「・・・? どったの?」
明子は、今にも沸騰しそうな顔で私の力瘤に両手で掴み掛かっていた。
「ぷはっ・・・はぁ、はぁっ! もう、ガッチガチ。硬過ぎ・・・」
どうやら、明子は何としてでも私の力瘤を凹まそうとしてたみたい。
「・・・え。もしかして、私が力入れてるの、気付かなかったの?」
「あー、うん」
正直、力んでるのは表情でわかったけど、何をやろうとしてるまではわからなかった。
「私の筋肉で遊ぶのも良いけど、撮るならちゃんと撮ってね」
「もち」
明子は一息付くと、カシャカシャッとスマホで連写し始めた。
「んんっ!」
頭の後ろで両手を組みつつ、足を交差して両腿に力を篭める。
『アブドミナル・アンド・サイ』
「お腹も凄くなってない? ほら、私の爪、半分ぐらい埋まっちゃう」
「ちょ、くすぐったい」
明子は私の腹筋に指を埋(うず)めながら、器用にスマホで連写していた。
「んでもって、“これ”が私のヒップサイズと同じ・・・」
明子が、私の隣に並ぶように立った。
今の私と明子の身長差が、だいたい37cm。なので、明子のお尻の高さ辺りに私の太腿が並ぶ。
「う、っそ。ホントに、同じぐらい太いのね・・・」
我が82cmオーバーの極太腿は、確かに明子のお尻周りと同じぐらいあった。
「最後は、これっ!」
私は最後と、前屈みで思いっ切り全身に力を篭めた。
『モスト・マスキュラー』
モリモリモリィッッ!!!と、上半身のあらゆる筋肉が盛り上がる。
「首の後ろ・・・何か、“枕”でも乗っけてるみたい」
「ちょ、枕って・・・」
明子が言いたいのは多分、『僧帽筋』のことなんだろうけど。
『最も逞しい』の名の通り、如何にもなポーズはゴリラを連想させる。
個人的には、あんまり好きじゃなかったりする。
そんな私の気持ちとは裏腹に、明子から見せて貰った写メや動画は、凄かった。
勿論、凄いって言うのは、筋肉の盛り上がりのことなんだけども。
「力も今、凄いんだっけ」
「あー、うん」
リンゴを手にした私に、明子がそう話し掛けた。
筋肉撮影会を一通り楽しんで。食事を終えた後の、デザートタイム。
と言っても、ウチにある適当な果物を食べようってだけなんだけども。
「ほぃ」
ギュ、ジョボボボォッ!とグラスの上で私の拳の中からリンゴジュースが押し出される。
「前も見たけど、前以上に凄くない?」
「あ、はは・・・」
200kgを超えた私の握力は、何の抵抗を感じることなく、リンゴを握り潰せる迄になっていた。
「色んな物、握り潰しちゃって・・・もう大変」
シャーペンにボールペン、定規なんかの文房具。この辺ならまだ安価で良いんだけど・・・。
「この前、遂に目覚まし時計を握り潰しちゃった」
「うへぇ」
いわゆる、掌に収まるぐらいの置時計タイプなオーソドックスの目覚まし時計。
昨日だったか、一昨日だったか。朝、目を覚ましたら手の中で目覚まし時計がグシャグシャになってた。
寝惚けた状態だったとはいえ、力を入れた記憶なんて無い。力半分でも、時計ぐらいなら余裕でスクラップ。
「これが“まだ強くなる”かも・・・だなんてねぇ」
「ちょっと、他人事みたいに言わないでよぉ」
まあ、明子からしたら他人事ではあるんだけど・・・。
圧し折ったペンは、数知れず。バスケットゴールを不意に持ち上げちゃう腕力。
計測上は握力が204kgで、片腕の腕力が255kg。今でも充分凄いのに・・・。
「そうならないように、協力して欲しいの」
「“そうならない”ように・・・って、そんなこと出来るの?」
正直なところ、ただの悪足掻きで終わる可能性の方が高い。そこは、承知の上。
「まあ、やってダメ元、で良いの」
「“テーピング”と“徹夜”ねぇ・・・」
明子に来て貰った目的。
二の腕や脚、胸周りをガッチガチにテーピングして、抑えちゃう作戦。
もし“成長するタイミング”で抵抗したら、収まるんじゃないかっていう淡い期待。
それと、今までの四度の成長は全部、寝てる間の出来事。
なので、寝ずに徹夜して朝まで起きてたら、もしかすると成長が起きないのでは、という希望的観測。
「何か、どっちもアレな感じが・・・」
「・・・うん。まあ、ダメだった時は、私の成長する様でも動画に収めてよ」
“フラグ”と言うには、余りにも薄く細い蜘蛛の糸だけど・・・。藁にも縋る思い。
「“これ”で、良いの?」
「うん、ありがと」
胸元から背中に、両腕の上腕周り。更に、両脚の太腿周り。
両脚は自分でも巻けるんだけど、力加減が難しくて何度もテープを破いちゃうので、仕方なく明子にお願いした。
「今やんなくても、後からでも良かったんでない?」
「寝落ちする可能性もあるから・・・」
夕食とシャワーを済ませ、後は部屋でゴロゴロ。DVD観たり、ゲームやったり。
―――。
「・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・ふが」
「・・・・・・・っ!?」
私はハッとなって、壁時計を見る。もう既に、夜中と言って良い時間。
「ちょ、明子」
「・・・・・うぇ?」
携帯ゲーム機を手に持ちながら、前のめりに寝落ちしてた明子を起こす。
「私、大丈夫だよねっ?」
「うぁ・・・? ああ、うん・・・大丈夫じゃない?」
当事者の私と違い、明子は未だに寝惚け眼の状態。
「大丈夫、大丈夫・・・っと」
半袖から見える腕のテーピング、短パンから覗くテーピング。どちらも、問題なし。
胸はノーブラの状態でテーピングしたので、Tシャツの上から触ってみる。
「うん、大丈夫」
テーピングでガッチガチに固められていても、抑え切れない胸の膨らみを確認。
胸元も背中も、確かにガッチリとテープの感触がある。
「・・・ふぅ。焦ったー」
「ふぁーあ・・・今、何時ぃ?」
明子はまだ、半分お眠な状態。
「私、ちょっと顔洗って来るね」
「あ、私も行く」
再度、徹夜を継続しようと二人揃って洗面所に行こうとした、その瞬間。
・・・ミチ。
「・・・・・っ?」
「・・・・・?」
最初、気のせいかと思った。
寝起きのせいもあってか、急に立ち上がったので変に力が入った。そう、思った。
・・・ミチチッ。
「・・・っ!?」
「どったの?」
厭な、感覚。だけど、見知った感触。
いや、リアルタイムで味わうのは初めて・・・ではあるんだけど。
「来、ちゃった・・・っぽい」
「え、嘘。マジ・・・?」
と言いつつ、明子は手元にスマホを準備していた。
冗談のつもりだった『動画に収めて』を実行してくれてるみたい。
「我慢、出来そう・・・?」
「わかん、っない。でも、やって・・・」
ムク。
「・・・うぁ」
・・・ムク、ムク。
身体の奥底から、力が溢れ出して来るような、感覚。
「うわ、すご・・・」
明子がスマホを構えながら、驚きの声を上げる。
ミヂ、ミヂヂッ!
テーピングの“悲鳴”が、徐々に大きくなって行く。
「あ、あぁっ・・・」
ピリッ、ピリリッ。
一呼吸する度に、腕が大きくなり、脚が太くなって行く。
そして、徐々に、徐々に目線が高くなって行く。
ビリッ! バリバリッ!!
「も、ぅ・・・ダメ・・・」
筋肉の肥大化に耐え切れず、グルグル巻きにされたテープがどんどん裂けて行く。
「何で、こんなに・・・」
「・・・仁美?」
「キモチ、イイのぉぉぉっ!!!」
バリバリッ、バリィッ!!
バァンッッッ!!!!!
「ちょ、仁美っ!?」
明子の目の前で、私はテーピングのテープを全て、弾き飛ばした。
「はぁ、はぁっ・・・」
「仁美、大丈夫・・・?」
明子が心配そうにこちらを見ている。
構えたスマホを下げたということは、“肥大化”は収まったということだろうか。
「何か、凄いことになってるよ・・・?」
「・・・え」
私は、自分の身体を見回してみた。
取り敢えず、Tシャツは大丈夫だった。こうなることも想定した上での、メンズの『7XL』シャツ。
胸元とか肩とか、かなりピッチピチにはなっているものの、破れたりはしていない。
「何処から言って良いのか・・・短パン」
「短パン・・・?」
爆乳になった私は、胸元が前に出過ぎてて、立った状態だと短パンを確認することが出来ない。
「めっちゃ、スリットになってる。チャイナドレスみたい」
「う、そ」
そう言われて、手で短パンを触ってみる。確かに、短パンの両サイドに大きな裂け目が出来ていた。
短パンの生地を裂いて、両端に飛び出しているのは、ゴツゴツとした私の太腿だった。
「太腿も腕も、半端ないんだけど」
「・・・へ、腕?」
腕を肩の高さで横に伸ばしてみる。太くなった感じはあるけど、袖一杯になる程にはなっていない。
「多分、力一杯曲げたらわかるよ・・・」
「え、そう?」
袖幅は、これまでも何度も確認した。私の、62cmの特大力瘤にも耐え得るサイズ。
「じゃ、・・・んっ」
私は、肩の高さに置いた右腕を、そのまま折り曲げつつ力を込めた。
モリモリッ、モゴォッ!! ビリビリビリッ、ビリリィッ!!!
「うえぇっ!?」
明子は『ほら』と言わんばかりの顔をしていた。
誇張で無く、私の上腕は曲げる前と比べて二倍ぐらい太くなっていた。
正確には、山のように盛り上がる上腕二頭筋の裏で、同じように上腕三頭筋が特大の山を形成していた。
こんな化け物染みた上腕に袖が耐え切れる筈も無く。
「後、さ」
「・・・ん?」
まだ、あるんだろうか・・・。
「背、高くなってない?」
「・・・!」
そう言えば、目線が今まで以上に高くなってる・・・。
今までなら“気がする”程度だったけど、今回は確信を持てるぐらいに、高い。
「動画でも、ほら」
「うわ・・・ホントだ」
明子が撮った動画を見せて貰ったけど、確かに。徐々に背が伸びて行く様が撮影されていた。
「ねぇ、身長測ってよ」
“起きちゃった現象”に思うところは色々あるけど、今は取り敢えず採寸。
折角、今日は明子が傍に居るってんで、身長を測って貰おうと思ったのだ。
「・・・・・無理」
明子は難しい表情で、即答。
「・・・何で?」
「だって、届かないもん」
明子は“万歳”をしたが、その手は私の鼻頭ぐらいまでしか届いていなかった。
明子の身長は、元の私と同じで150cmぐらいだった筈・・・。
「この巻尺、床から天井に向けて何処まで伸ばせる?」
私は明子に、用意しておいた巻尺を渡した。
「巻尺って普通、『1m』じゃ・・・あれ?」
そう、私が用意したのは『2m』の巻尺。
「これ以上、無理・・・」
巻尺は、185cmぐらいまで伸ばされていた。背伸びしても、193cmぐらい。
仕方ないので、私が巻尺で『2m』地点を確認して、壁に印を付けて。
その印の横に直立して、明子に“どっちが高い”か、見て貰った。
「仁美の勝ち、だね・・・」
「やっぱ、そう・・・なのね」
恐らくは数cm程度、だろうけど。ただ、確実に突破した、『2m』の大台。
「前って、何cmだったんだっけ?」
「・・・えっと、187cm」
更にもう一度、『2m』の印から巻尺で測ったら、余剰分は3cmだった。
「・・・203cm・・・・・」
「ってか、ただ背が高いってだけじゃないよね」
明子の指摘も、ご尤(もっと)も。明らかに、身体全体のボリューム感が増していた。
「ちょ、トップバスト153cmって・・・私の身長より大きいじゃん」
明子にとって、身長差50cmオーバーよりも、私の胸周りに負けたのがショックみたい。
一般的な中高生の身長並みなバストって、私自身もショックなんだけど・・・。
「・・・えっと。アンダーが、『115』。・・・115cmっ!?」
胸板というか、背筋というか。胸周りの筋肉が増したらしく、“三桁”の大台を突破。
「アンダー差が38cmだと、『K』とか『L』になるんじゃないの?」
余りにも耳馴染みが無いけど、明子が言ってるのはブラのカップサイズに他ならない。
「ウェスト『77』の、ヒップが『122』。お尻が、122cm・・・」
前回、ギリギリで大台超えてたヒップは、大幅にアップして122cm。
「上腕が『44』に、太腿が・・・『100』」
太腿も遂に、“三桁”の大台を突破。
単純比較で、明子の胴体より私の太腿の方が太いことになる。そう、なっちゃった。
大腿四頭筋がドドンッと前方に迫り出し、前後のボリュームが凄いことになってる。
「後は、力瘤・・・だっけ?」
「あ、うん」
高々、“44cm程度”なら、『7XL』のメンズTシャツの袖は破れない。
いや、44cmでも充分に太いんだけど・・・。何だか、感覚がおかしくなっちゃってる。
「ん・・・ぅっ」
改めて、右腕を肩の高さで折り曲げ、力を籠める。
「・・・『81』。私のバストより大きいんだけど・・・」
明子のバストって、80cmぐらいだっけか・・・。女子高生の胸より大きな、力瘤。
「これで、全部?」
「・・・あ。一応、体重も測っときたい」
体重は直接、着る服に影響ないけど。何か、胸騒ぎがする・・・。
「・・・『59』」
「これ、って・・・」
ウチのデジタル体重計、補正機能があって。それを最大値にした結果、この数値。
因みに、補正値は『マイナス100』。
辛うじて、力瘤は超えなかったものの。“三桁”の大台を超えた部位が、幾つも・・・。
勿論、『2m』の大台を超えたのは身長だけ、だけど。
色んな部位の数値がバグッてるけど、それが間違いじゃないのを体重が証明してる。
測り間違いでも、脂肪で太ったのではなく。明らかに筋肉で増えた、体重159kg。
「私、三人分・・・」
明子三人分よりも、私の方が重くなっちゃった・・・。
デアカルテ
2020-10-04 21:50:20 +0000 UTCokita
2020-10-03 15:33:31 +0000 UTCデアカルテ
2020-10-02 05:26:49 +0000 UTC名無しです
2020-10-01 13:42:01 +0000 UTC