肉の日のOKUNIちゃん2「生配信」
Added 2020-10-28 15:00:35 +0000 UTC「はぁい、『OKUNI』だよー♪ みんなぁ、待ってたかなー?」
フリフリの衣装を纏い、インカムを付けた美少女がカメラに向かって語り掛けた。
いつもの、窓のないコンクリート四方の部屋・・・では無かった。
照明で煌々と照らされる、広い部屋。幾つかの器具に、サンドバッグが設置されている。
「恒例の、肉の日限定配信。今日はぁ、とある“ジム”に訪れてまーす♪」
「何だァ? 手前ぇ・・・」
紫のツインテールにフリフリのアイドル衣装の美少女。
そんな少女を前に、“ジム”に居た男たちは剣呑な空気を醸し出していた。
「実はー、アポ無しの突撃取材だったりしまぁすっ!」
「手前ぇ、何撮ってやがるッ!」
こういう場合、『アポ無し』を謳いつつも、実際は事前にアポを取って取材を申し込むのが普通。
しかし、『OKUNIチャンネル』にそんな常識は通用しない。
「えー、『見学いつでもOK』って書いてあんじゃん。ぶー」
「撮影OKとは書いてねーだろうが」
そう言って、近くに居た男が少女の後ろに居るカメラマンに手を出そうとした、瞬間。
ガッ!
「あ、痛てててッ!!」
「もぉ、あたしの商売道具に手を出しちゃ“メー”だよぉ」
少女はおもむろに男の手を捻り上げる。
ギリギリギリ・・・ッ
「や、やめ・・・折れ・・・」
「・・・あ」
ボギャ。
「ぐぎゃあぁぁぁっ!!」
男の前腕が、真ん中ぐらいでポキッと真っ二つに折れていた。
「ごめーん、折れちゃった。てへ♪」
少女は全く悪びれもせず舌を出しながら、言葉だけの謝罪を述べた。
「手前ぇッ、こんなことしてタダで済むと思って・・・」
「それって、“こんなこと”かな?」
怒号を放った別の男の顔面を、むんずと掴んだ。
「が、あぁぁっ」
男の足が、バタバタを宙空を泳ぐ。
“ウェイト”で言えば中量級の男が、少女のアイアンクローで持ち上げられているのだ。
「かるーい。オニイサン、もっと食べて鍛えないとダメだよぉ?」
そう言って、少女はポイッとゴミでも捨てるように男を放り投げた。
ブォッ・・・ドゴォォンッッ!!
男は十メートルは離れていたであろう、ベンチプレスマシンに頭から激突した。
「このアマ、生きてここから出られると思うなよ」
飛ばされた男が中量級なら、こちらはヘビー級と言っても差し支えない体格の大男。
「お、オニイサンは大っきいね。丁度良いかな」
「丁度良い、だと!?」
「いつも相手にしてる男たちだと“みんな”満足しなくなっちゃって。たまには、強い人ともヤレって」
リクエストには応えなくちゃ、と少女は付け加えた。
「オニイサンぐらいだと、“見た目は強そう”だし。ちょっとは動画映えしそう」
「取り敢えず、お前が俺ら『〇×興行』を舐めてるってのは良くわかった」
大男は拳を握り、挨拶代わりのジャブを放った。
「そうこなくちゃ♪」
少女はスッと、軽やかに躱す。
「このぉっ!」
ジャブジャブ、ストレート。ヘビー級とは思えない大男の素早いラッシュ。
しかし、只の一度も少女の身体を拳が掠めることはなかった。
「オニイサン、打撃だけ・・・?」
少女は酷く、落胆した、残念だと言わんばかりの表情を浮かべた。
「舐めるのも大概にしろよっ!」
大男はパンチのコンビネーションが終わる瞬間、一気に距離を詰めた。
「来たッ! 必勝パターン」
脇に居た別の男が、大男の攻めを見てそう叫んだ。
実際、男が放った“タックル”は、確かに少女の意表を突いていたのは間違いない。
しかし・・・
ドム。
という、肉同士の乾いた接地音がしただけだった。
「な、何で倒れないッ!」
「オニイサン、本気出してる?」
ヘビー級の大男の渾身のタックルは、少女の腹筋を貫くには至らなかった。
「えいっ」
「う、おおぉっ!?」
大男は、もんどり打って後ろに倒れ込んだ。
少女は、腹筋に力を入れて腰を前に出しただけ、なのにも関わらずだ。
「オニイサン、体幹弱過ぎじゃない?」
「お前、“それ”は何の真似、だ・・・?」
床にヘタリ込む大男に向かって、少女は右腕を前に差し出した。
「腕、好きに取って良いよ。他にも、技とかあるんでしょ?」
このままだと一方的な展開過ぎて、動画視聴者が納得しないと少女は判断したのだ。
「このぉっ! 後悔すんなよッッ!!」
大男は、少女の“施し”を『跳び付き腕ひしぎ』で応えた。
「「「なっ!!?」」」
周りの男たちは、今まで見たこともないような光景を目にしていた。
少女は、ヘビー級の大男に飛び掛かられながら、倒れる気配は全く無かった。
ヘビー級の大男を右腕一本で支えているのだ。
「タックルもダメ。関節技もダメ。“こんなん”じゃ、みんな納得しない」
「ひぃっ」
落胆から曇っていた少女の表情が、一気に冷酷な、残忍な“それ”に変わる。
「オニイサンが悪いんだよ。もうちょっと強かったら、少し怪我するだけで済んだかも知れないのに」
少女は左手で、右腕にぶら下がっている大男をむんずと掴むと、床に向かって一気に叩き付けた。
ビターンッ!! メキメキメキィッ!
「ぐはぁっ」
余りの勢いに、大男の身体が床から何度もバウンドした。男の身体中から骨の軋む音が聞こえる。
「オニイサンみたいなヘビー級が相手でも、“腕力だけで潰せる”って見せてあげる」
それは、男に話したのかモニタ越しの視聴者に向けたのか、どちらかはわからない。
少女はガッと男の両肩に手を置いた。
「お、おい! 何を・・・」
グググ・・・
ポキン。
「うがぁっ!?」
男の足首が、それこそ文字通りポキリと折れた。
「お、おまっ、まさか・・・」
グググ・・・
メキメキ、ボギンッ
「があぁぁっ!!」
足首の次は、向う脛(すね)がポキンと折れた。
「やっ、やめっ・・・ぎゃああ!」
男は抵抗しようにも、下半身から徐々に身体が折り畳まれていく激痛でそれ所ではない。
「あ、あがっ・・・あがっ」
膝が砕かれ、次は太腿。
「~~~っ♪」
少女は、鼻歌を唄いながら男の身体を縦に圧し潰して行く。
そこには、一切の躊躇も迷いもない。また、人体を破壊しているような抵抗感も全く無かった。
「が、がはっ」
男は最早、骨が折れ、身体が潰れる度に吐息を漏らすだけの、ただのマシーンになっていた。
余りの激痛に意識を失うことも出来ず、だからといって正気を保つことも出来なかったのだ。
グゴゴッ!!
と男の文字通り太い、太腿が縦に圧縮される形で見る影も無く完全に潰れてしまった。
男の下半身は、戦車のキャタピラのように偏平になっていた。
「“今日”は、このぐらいにしてあげちゃおっかな♪」
某ロボットアニメのロボット戦車のように成り果てた男を前に、少女は満足気だった。
「“また来る”から、その時までに強い人を用意しておいてねー」
そう言って、『OKUNI』の突撃ジム訪問は幕を閉じた。
Comments
感想ありがとうございます。 悪魔のアプリの方は逆リョナ成分無しで進めてるんで、久々に逆リョナ書きたくなってしまって、つい書いてしまいました。
デアカルテ
2020-10-29 01:48:34 +0000 UTC更新お疲れ様です。 OKUNIちゃん再登場ありがとうございます。 男をゴミクズの様にグシャグシャにしてくれるの最高です。
okita
2020-10-28 15:29:09 +0000 UTC