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肉の日のOKUNIちゃん2「生配信」

「はぁい、『OKUNI』だよー♪ みんなぁ、待ってたかなー?」

フリフリの衣装を纏い、インカムを付けた美少女がカメラに向かって語り掛けた。


いつもの、窓のないコンクリート四方の部屋・・・では無かった。

照明で煌々と照らされる、広い部屋。幾つかの器具に、サンドバッグが設置されている。


「恒例の、肉の日限定配信。今日はぁ、とある“ジム”に訪れてまーす♪」

「何だァ? 手前ぇ・・・」

紫のツインテールにフリフリのアイドル衣装の美少女。

そんな少女を前に、“ジム”に居た男たちは剣呑な空気を醸し出していた。


「実はー、アポ無しの突撃取材だったりしまぁすっ!」

「手前ぇ、何撮ってやがるッ!」

こういう場合、『アポ無し』を謳いつつも、実際は事前にアポを取って取材を申し込むのが普通。

しかし、『OKUNIチャンネル』にそんな常識は通用しない。


「えー、『見学いつでもOK』って書いてあんじゃん。ぶー」

「撮影OKとは書いてねーだろうが」

そう言って、近くに居た男が少女の後ろに居るカメラマンに手を出そうとした、瞬間。


ガッ!


「あ、痛てててッ!!」

「もぉ、あたしの商売道具に手を出しちゃ“メー”だよぉ」

少女はおもむろに男の手を捻り上げる。


ギリギリギリ・・・ッ


「や、やめ・・・折れ・・・」

「・・・あ」

ボギャ。


「ぐぎゃあぁぁぁっ!!」

男の前腕が、真ん中ぐらいでポキッと真っ二つに折れていた。


「ごめーん、折れちゃった。てへ♪」

少女は全く悪びれもせず舌を出しながら、言葉だけの謝罪を述べた。


「手前ぇッ、こんなことしてタダで済むと思って・・・」

「それって、“こんなこと”かな?」

怒号を放った別の男の顔面を、むんずと掴んだ。


「が、あぁぁっ」

男の足が、バタバタを宙空を泳ぐ。

“ウェイト”で言えば中量級の男が、少女のアイアンクローで持ち上げられているのだ。


「かるーい。オニイサン、もっと食べて鍛えないとダメだよぉ?」

そう言って、少女はポイッとゴミでも捨てるように男を放り投げた。


ブォッ・・・ドゴォォンッッ!!


男は十メートルは離れていたであろう、ベンチプレスマシンに頭から激突した。


「このアマ、生きてここから出られると思うなよ」

飛ばされた男が中量級なら、こちらはヘビー級と言っても差し支えない体格の大男。


「お、オニイサンは大っきいね。丁度良いかな」

「丁度良い、だと!?」


「いつも相手にしてる男たちだと“みんな”満足しなくなっちゃって。たまには、強い人ともヤレって」

リクエストには応えなくちゃ、と少女は付け加えた。


「オニイサンぐらいだと、“見た目は強そう”だし。ちょっとは動画映えしそう」

「取り敢えず、お前が俺ら『〇×興行』を舐めてるってのは良くわかった」

大男は拳を握り、挨拶代わりのジャブを放った。


「そうこなくちゃ♪」

少女はスッと、軽やかに躱す。


「このぉっ!」

ジャブジャブ、ストレート。ヘビー級とは思えない大男の素早いラッシュ。

しかし、只の一度も少女の身体を拳が掠めることはなかった。


「オニイサン、打撃だけ・・・?」

少女は酷く、落胆した、残念だと言わんばかりの表情を浮かべた。


「舐めるのも大概にしろよっ!」

大男はパンチのコンビネーションが終わる瞬間、一気に距離を詰めた。


「来たッ! 必勝パターン」

脇に居た別の男が、大男の攻めを見てそう叫んだ。

実際、男が放った“タックル”は、確かに少女の意表を突いていたのは間違いない。


しかし・・・


ドム。


という、肉同士の乾いた接地音がしただけだった。


「な、何で倒れないッ!」

「オニイサン、本気出してる?」

ヘビー級の大男の渾身のタックルは、少女の腹筋を貫くには至らなかった。


「えいっ」

「う、おおぉっ!?」

大男は、もんどり打って後ろに倒れ込んだ。

少女は、腹筋に力を入れて腰を前に出しただけ、なのにも関わらずだ。


「オニイサン、体幹弱過ぎじゃない?」

「お前、“それ”は何の真似、だ・・・?」

床にヘタリ込む大男に向かって、少女は右腕を前に差し出した。


「腕、好きに取って良いよ。他にも、技とかあるんでしょ?」

このままだと一方的な展開過ぎて、動画視聴者が納得しないと少女は判断したのだ。


「このぉっ! 後悔すんなよッッ!!」

大男は、少女の“施し”を『跳び付き腕ひしぎ』で応えた。


「「「なっ!!?」」」

周りの男たちは、今まで見たこともないような光景を目にしていた。


少女は、ヘビー級の大男に飛び掛かられながら、倒れる気配は全く無かった。

ヘビー級の大男を右腕一本で支えているのだ。


「タックルもダメ。関節技もダメ。“こんなん”じゃ、みんな納得しない」

「ひぃっ」

落胆から曇っていた少女の表情が、一気に冷酷な、残忍な“それ”に変わる。


「オニイサンが悪いんだよ。もうちょっと強かったら、少し怪我するだけで済んだかも知れないのに」

少女は左手で、右腕にぶら下がっている大男をむんずと掴むと、床に向かって一気に叩き付けた。


ビターンッ!! メキメキメキィッ!


「ぐはぁっ」

余りの勢いに、大男の身体が床から何度もバウンドした。男の身体中から骨の軋む音が聞こえる。


「オニイサンみたいなヘビー級が相手でも、“腕力だけで潰せる”って見せてあげる」

それは、男に話したのかモニタ越しの視聴者に向けたのか、どちらかはわからない。


少女はガッと男の両肩に手を置いた。


「お、おい! 何を・・・」

グググ・・・


ポキン。


「うがぁっ!?」

男の足首が、それこそ文字通りポキリと折れた。


「お、おまっ、まさか・・・」

グググ・・・


メキメキ、ボギンッ


「があぁぁっ!!」

足首の次は、向う脛(すね)がポキンと折れた。


「やっ、やめっ・・・ぎゃああ!」

男は抵抗しようにも、下半身から徐々に身体が折り畳まれていく激痛でそれ所ではない。


「あ、あがっ・・・あがっ」

膝が砕かれ、次は太腿。


「~~~っ♪」

少女は、鼻歌を唄いながら男の身体を縦に圧し潰して行く。

そこには、一切の躊躇も迷いもない。また、人体を破壊しているような抵抗感も全く無かった。


「が、がはっ」

男は最早、骨が折れ、身体が潰れる度に吐息を漏らすだけの、ただのマシーンになっていた。

余りの激痛に意識を失うことも出来ず、だからといって正気を保つことも出来なかったのだ。


グゴゴッ!!


と男の文字通り太い、太腿が縦に圧縮される形で見る影も無く完全に潰れてしまった。

男の下半身は、戦車のキャタピラのように偏平になっていた。


「“今日”は、このぐらいにしてあげちゃおっかな♪」

某ロボットアニメのロボット戦車のように成り果てた男を前に、少女は満足気だった。


「“また来る”から、その時までに強い人を用意しておいてねー」

そう言って、『OKUNI』の突撃ジム訪問は幕を閉じた。

Comments

感想ありがとうございます。 悪魔のアプリの方は逆リョナ成分無しで進めてるんで、久々に逆リョナ書きたくなってしまって、つい書いてしまいました。

デアカルテ

更新お疲れ様です。 OKUNIちゃん再登場ありがとうございます。 男をゴミクズの様にグシャグシャにしてくれるの最高です。

okita


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