肉の日の喪女06「喪女の撃退」
Added 2024-09-28 15:00:00 +0000 UTC「少しぐらいは手加減するつもりですけど・・・」
私は、取り囲む男たちを見据える。
「おい、何か目が据わって・・・」
「もし、やり過ぎちゃったら・・・」
私は最初に殴り付けて来た男に、ツカツカと歩いて近付き。
「え、うっ! ぐ・・・ぁっ」
胸倉を掴むと、左手一本で持ち上げ。
「お、おい・・・やめ」
「・・・ごめんなさい、ね?」
右拳を握り込み、男の顔目掛けて打ち放った。
ドガンッッ!!
「うごおぁぁぁっ!!」
超握力で握り込んだ私の拳は、砲丸よりも硬く。
男の鼻骨部分を完全に減り込ませ、クレーターを作りながら吹っ飛ばした。
「お、おいっ! 放せっ」
「く、くそっ」
私は右手で一人、左手で一人。男の後頭部をそれぞれ掴んで、片手で持ち上げ。
「うるさいっ」
私自身の顔の前で何度も、男二人の顔面を何度も“ドッキング”させた。
ゴシャッ。「うげぇっ!」「うぎゃっ!」
ゴチャッ!「うごぉっ」「うがぁっ」
ゴギャッ。「・・・」「・・・・・」
ゴガッ、ゴガ!「「・・・・・」」
ガン、ガンッ!「「・・・・・・・」」
「おいっ! そいつら、もう・・・」
「・・・そう? じゃあ、はい」
私は既に動かなくなった男二人を、その辺にズシャッと放り捨てた。
「「ひぃっ!?」」
地面に転がった男二人の顔は、“失敗した福笑い”みたいにグチャグチャだった。
もはや、ピクリとも動かない。
「・・・この野郎っ! 死にさらせぇ~」
正面に立った男は、恐怖を怒りで上書きしたようで。
ナイフを手に、私のお腹目掛けて向かって来る。
「この、クソ女ァ!」
後ろからは、リーダー男と思しき叫び声と。
パンッ、パンッ。パンッ、パンパンッという乾いた爆竹のような音が聞こえた。
「これで、どう・・・だっ」
ズブ、と。男は確かに、ナイフを私のお腹に突き立てていた。
「ちょっと、痛いじゃない」
「・・・え?」
だけど、それはホンの数ミリ、刺した程度。貫くには至っておらず。
「ナイフなんて、危ないじゃない」
私は、ナイフを握った“男の両手”ごと、掴み。
ナイフを折り曲げ、丁寧に潰して行った。
「ひぎゃっ! い、痛いっ。や、やめぇっ!?」
ゴギ、ゴギャッ。
小学生の時点で『100kg』を超えていた私の握力は天井知らず、で。
今となっては何キロあるのか、想像も付かない。
ゴギャギッ!
そんな超握力が、人間の手に振るわれればどうなるか。
「お。俺の、手が・・・あ、ぁ・・・っ」
男は余りの激痛と、ナイフ入りの肉団子と化した自分の両手を見て、卒倒した。
「バ、バケモン・・・かよ」
「それ、拳銃よね? そんなの人に向けて撃っといて、言う言葉がそれ?」
そんな風に、カッコ良く台詞を言ってはみたものの。
当の私自身、内心は少しビビッていた。
ナイフならまだしも、流石に拳銃の弾丸を喰らうのは初めての経験。
背中にチクチクとした痛みはあるものの、風穴が開いたような感覚は無い。
どうやら、自慢の僧帽筋や広背筋は、弾丸をキチッと受け止めてくれたみたい。
ワイシャツぐらいなら、隆起させるだけで弾き飛ばせるだけ、はある。
とは言え、頭部に銃弾を撃ち込まれれば、絶命していただろう。
人体の基本として、筋量が増すのは首から下、なのだ。頭部は、弱点。
「くそぉっ・・・」
カチッ、カチッとリーダー男が握る拳銃からは乾いた音が鳴るのみ。
恐らく、ナイフ男をヤッている内に、全弾撃ち尽くしたのだろう。
「ひぃぃっ! く、来るなぁっ」
リーダー男は、余りの恐怖からか身体が硬直させてしまったようで。
弾切れの拳銃を手放すことなく、その場に立ち尽くしていた。
「オジサンも、“肉団子”にしてあげるね」
「や、やめ・・・っ、あ、ぎゃ」
私は、左手で男の両手を、右手で拳銃を握り締め。
徐々に、“圧縮”して行く。
ゴリッ、ゴギョッ!
「い、ぎゃぁ・・・あっ、が、あっ」
渾身の力で、男の手を“捏ねて”行く。
メギョ、グギョギョ。
「あっ、あっ、あ・・・っ」
かなり痛い筈なんだけど、男は捏ねる度に少し声を漏らす程度。
「あれ? オジサン?」
いつの間にか、男の目線は空中を彷徨っていた。
「あ! あ~~っ」
何か匂うと思ったら、男の股間が濡れていた。湯気も立っている。
「やだぁ。ばっちぃ」
私は、ドンッと男を突き放す。
男は地面に横たわっても尚、同じ体勢で視線を夜空に向けたままだった。
「え~~、っと・・・」
私はふと、我に返り。周囲を見渡す。
男たち相手に振るったのは、平手打ちと、右拳。
後は、粘土を捏ねるかの如く、“お手て”を捏ね繰り回しただけ。
「ひょっとして、やり過ぎちゃった・・・?」
何を今更、と我ながら思う。
「・・・・・ふぅ」
私は夜空を見上げ、一息付く。
「どうせ鍵も壊れてるし、引っ越すか・・・」
やるだけやってしまって、逃げる。我ながら、余りにも身勝手。
こういう所が喪女たる所以なのだと、実感した夜だった。
Comments
感想、ありがとうございます。 実は、喪女シリーズはこの話から逆算して書いた所があるんで、楽しんで頂けて何よりです。
デアカルテ
2024-09-30 23:50:00 +0000 UTC期待してたシチュです!とても良かったです! 目が座ったまま順々に壊していく喪女さん...素敵(//△//) 丁寧な口調で胸ぐら掴んで殴っていくところとか特に好きでした!
Nogi_(°Д°)
2024-09-29 02:07:23 +0000 UTC