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虐殺OL06「タタキ」

「行くよー?」

ティーンエイジャーと思しき、金髪ツインテールな美少女の可愛らしい声。


「目潰しー・・・えいっ♪」

それはまるで、子供同士の遊びのような軽い掛け声だった。


「や、やめ・・・っ」

ズドボォッ!


「う、っぎゃあぁぁっ!!」

しかし、少女の二本の指は深々と男の瞼に突き刺さっていた。


子供の冗談や、格闘技としての『サミング』ではなく。

正真正銘、文字通りの『眼潰し』。


衝撃が逃げないよう、少女は男の頭部を左手で抑え込んでいた、とはいえ。

どれだけの膂力があれば人間の指で眼球を貫けるのか、想像も付かない。


「て、手前ぇっ!?」

仲間がヤラれ、周りの男たちは熱(いき)り立つ・・・も。

たった一人の少女相手に何故か、立ち向かおうとする者は居なかった。


少女は特に大柄という訳ではなく、まして体格が良い感じもしない。


風貌としては、金髪をツインテールに纏め、肌はほんのりと小麦色。

メイクは濃い目だが、大昔に実在した『山姥メイク』という程キツくはない。


制服は着崩しているものの、改造制服とまでは行かず。

その辺の街中に居そうな、少し着飾った程度の女子学生。


「ちょっとぉー。誰も来ないのぉ?」

少女は、眼球を貫いた男を持ったまま、右手をブラブラさせている。

大の男が地面にズリィッ、ズリィッと引き摺られる。



切っ掛けは、些細なモノだった。


ただ単に、通りすがりに肩が当たった。たった、それだけ。

もしかしたら、当たってすらいなかったかも知れない。軽く、触れた程度。


しかし、男たちは、少女に因縁を付けた。

いや、付けて“しまった”。


「ここらで、良いだろう」

街外れに在る、廃ビルの一室。


「オニーサンたち、大袈裟ね」

ここに連れて来られるまで、少女の周りを男たちが取り囲み続けた。


「今は、防犯カメラが多いからな。念の為、だ」

逃がさず、周囲から目立たせないように。悪人らしからぬ配慮。


「それで、どうしようっていうの?」

「財布と・・・そうだな。次いでに、“処女膜”も置いてって貰おうか」

男たちはグヘヘと、下卑た笑いを浮かべている。


「何それ。上手い事、言ったつもりなのかな」

少女からすれば、最低の口説き文句だった・・・のだろうか。

目付きが鋭く、表情は険しくなった。


「はー、興覚め。“そっち”でも、少しは楽しめるかと思ったのに」

少女は、品定めするかのように男たちを見渡す。


「あぁ? 何を言ってる」

男たちは、未だ余裕を崩さない少女に違和感を持っていた。


誰も入って来ない、廃ビル。

人目に付く一階は避け、上層階の部屋を使う用意周到さ。


「楽しむ、だぁ? 俺たちが一方的に“マワす”んだよ」

泣こうが叫ぼうが、助けは来ない。

窓は施錠してあるし、唯一の出入り口は男二人で固めてある。


「私は、どっちかというと“こっち”が良いなぁ」

少女は、指をピンと伸ばした右手を胸の前に差し出し。


「何の、真似だ」

「私、“こういう事”が出来るの」

近くに居た男にツカツカと近付く。


「えいっ♪」

可愛らしい声とは裏腹に、腰の入った体勢で右手を振る。


ズドボォッ!


「うごぉっ!?」

男は突然、くぐもった声を上げる。


「あ、が、ぁ・・・」

男は熱を帯びた自身の腹部を見下ろす。


「う、そ・・・」

少女の『貫手』が、男の腹に突き刺さっていた。

指先だけ、とかではなく。指が全て埋まる程、深く入っている。


「最近の男って、鍛えてなくて詰まんなーい」

ズボォッと、無造作に引き抜くと少女の右手は鮮血に染まっていた。

男は前のめりにズシャァッと倒れ込むと、地面に鮮血と共に“中身”が零れた。


「「「う、うわぁっ!?」」」

初めて見る臓物に、男たちは恐れ慄(おのの)いた。


「こ、このアマァッ!」

しかし、直ぐに近くの男を意識を切り替え、両手で掴みに掛かる。


「きゃっ、いやん」

可愛らしい声とは裏腹に、少女は左脚を軸にギュンッと“回った”。


「ぅご・・・」

男は妙な声を発し、ピタッと止まってしまう。


「お、おい・・・お前」

近くに居た別の男は、然も信じられないモノを見たかのような声を上げた。


少女に襲い掛かろうとした男の、“下顎が完全に消失”していた。

顔面の三分の一が無くなっている様は、ホラー映画でしか見ないようなグロさだった。


「いやぁ、バッチィ・・・」

少女は、ローファーの踵に“へばり付いたモノ”を剥がして、ポイッと擦れる。


「ひ、ひぃっ!?」

ベチャッと落ちたモノは、確かに男から切り取られた下顎だった。


「お、お前・・・一体、何を・・・」

少女は刃物や鈍器どころか、鞄すら持っていない。

腰に小さなポーチを着けているが、特に何かを取り出した仕草もなかった。


「えー。単純に、蹴っただけだけどぉ?」

まるで、『見えなかったの?』と言わんばかりだ。


「んー、と。じゃあ、半分のスピードで見せてあげる」

「え、いや、待っ・・・」

少女は、男の目の前でクルッと回りながら、円の軌道で回し蹴りを放った。


「・・・うぼぉっ!!」

ドゴォッと凄まじい衝撃音と共に、男は横方向に吹っ飛んだ。


「どぉ? 見れたでしょ」

空手技で言う所の、『胴回し蹴り』だった。


半分の速度と言った通り、周囲の男たちも視認は出来た。

しかし、それでさえ、目で追うのがやっただった。


現に、喰らった男は吹っ飛び、顔面の右半分が潰れてしまっている。


「あー、言い忘れてたけど。このローファー、『10kg』あるから」

「何だ、それ・・・」

顎を削り取り、顔面を潰して尚、ローファーには傷一つ付いていない。

重さがあるということは、それだけ強度があるということ。


「私、蹴りが強過ぎて、直ぐに靴を壊しちゃうんだよね」

だから、壊れないよう強化した靴を履いている、ということだろうか。


「まあ、“こっち”も自信あるんだけどね♪」

そう言って、別の男に近付き、頭を左手で抑える。



―――。


「ちょっとぉ。誰も、来ないの?」

『目潰し』した男をズシャァッとその辺に放り捨てる。


ブチィッ。


「・・・あ」

二本の指に突き刺さったままだった男の眼球が、男の眼底から千切れてしまう。


「「「ひ、ひぃっ!?」」」

既に、四人の男は床に倒れ込んでいる。


まともに息をしているのは、両目を潰された男ぐらいなもので。

『貫手』で一人、『胴回り蹴り』で二人がヤラれ、既に息をしていない。


とは言え、未だに人数比で言えば圧倒的に男たちが優勢だった。


数で圧せば・・・と内心思う者も、何人かは居た。

しかし、襲い掛かる一歩が、どうしても踏み出せない。


と、その時だった。


ガゴガゴ! ガゴッ!


「な、何だっ!?」

出入口を固めた“門番”が、ノブが回される音を聞いた。


「誰か、来たのか?」

中から施錠している為、外の様子は伺えない。


「廃ビルとはいえ、音は漏れて無い筈だ。放っとけ」

リーダーらしき男は、優先すべきは四人を屠った少女だ、と視線を戻そうとした瞬間。


ガゴゴ・・・バギャッ!


「「っ!?」」

施錠していた筈の、ドアノブが“外れた”


ギギィッ・・・。


無理矢理に鍵を破壊した何者かはドアを開け、中に入ろうとする。


「お、おい! 止めろ。中に入れるなっ」

「ぐ、こいつ。止められない・・・っ、です!」

指示より早く、門番は止めに入っていた。

・・・が、男二人でも止められず、何者かは強引に入って来る。


「んもぅ、えぃっ!」

可愛らしい掛け声とは裏腹に、ドアが凄まじい速度で開いた。


バァンッ、ドグチャッ!!


蝶番を軸に高速で回転したドアは、完全に開き切っていた。

門番の一人を巻き込んだまま、鉄扉は壁に貼り付いている。


バキィッン!


「あ、壊れちゃった」

鍵を壊しておいて何を今更、ではあるが。


余りに勢いが付き過ぎたのか、蝶番が壊れてしまい。

支えを失った鉄扉は床にバァンッと甲高い音と共に倒れた。


「う、うわぁっ!?」

倒れた鉄扉には、“圧縮”された男がペーストされていた。

頭部のあらゆる部分から“中身”が飛び出し、穴という穴から液体が漏れ出ていた。


「モモちゃん、遅ーい」

「えへへ、ごめーん」

それはまるで、街角での女子同士の待ち合わせ風景であるかのようだった。


『モモちゃん』と呼ばれた女性は、童顔だが顔立ちの整った美人で。

OL風なピンクのスーツ姿からも、少女より幾分かは歳上と思われる。


「何で、ここが・・・」

「お前、何者だ・・・」

男たちは余りの突飛な状況に、各々の疑問を呟いた。


「アカリちゃん、説明してなかったの?」

「あ、そういや忘れてた・・・」

宿題を忘れた学生ばりの気楽さ、ではあるが。

現状を鑑みれば、昨今話題の『説明責任』は問われるべきだろうか。


「アンタたち、“タタキ”やったでしょ」

「あぁ? 何のことだ」

“タタキ”とは、いわゆる強盗の事である。

強盗事件があったとして、実行犯は自分たちじゃないと主張。


「あー。そういうの、良いから」

決め付けなのか。それとも、正確に“裏”を取ってあるのか。

少なくとも、この女子二人にとって、問答は不要な段階だということ。


「もし仮に、だが。本当にそうだったとして、どうしようってんだ?」

「・・・ふぅ」

アカリは何を今更、と溜息を付いた。

モモの分も含めれば、既に五人の仲間がヤラれている。


「何だ? お前ら、義賊のつもりか?」

「今時、ドラマや映画でも見ねぇぜ」

人同士の関係性が薄くなった現代において。

仇討ちとか懲らしめとか、そういった行為は男たちには理解出来ない。


「ドラマとか映画って言うなら、もっと昔の『任侠物』ってことになるのかな」

「あー? 何だそりゃ」


「アンタたち、ウチのスポンサーの関係者宅に押し入ったのよ」

「・・・・・」

強盗に入る、ということは。

裏を返せば、裕福な生計を立てている家、ということになる。


「金品だけならまだしも。たまたま居合わせた家族を、殺した」

「・・・・・」


「闇バイトだか何だか知らないけど。もう少し、“社会”の事を勉強してたら・・・ね」

社会とは勿論、“表”ではなく“裏”を指す。


「復讐もあるけど、問題なのは『面子を潰した』こと」

“切った張った”の世界において、『面子』は非常に重要である。


例えば。敵対組織のボスの家族を襲って、“返し”が無かったとすれば。

弱腰のボスであると、周囲に吹聴したことになり。


組みし易しと思われれば、食い付かれ。

舐められれば、喰い尽くされる。


元々、相手が『闇バイト』だということはわかっていた。

だが、それだけに実行犯の特定に時間が掛かっていた。


組織立っての犯行なら、特定が容易だったものの。

無作為の外注なだけあって、居場所を掴む事すら困難だったのだ。


「じゃあ、最初から・・・」

「そ。ずっと、街を張ってたの」

モモとアカリはそれぞれ、対象の行動範囲と思われる街中を徘徊し。

先に、アカリが対象を特定した。


「思ったより人数が多くて、どうしようか迷っちゃった」

モモが以前やったように、路地に誘い込んでサクッと・・・とはいかない。

監視カメラが困るのはむしろ、アカリの方だったのだ。


「自分たちから巣穴に誘い込んでくれて、助かっちゃった♪」

「・・・し、知らなかったんだ!」

突然、リーダーの後ろに居た男が弁解を始めた。


「お、おい! お前、何を言ってやがるっ」

リーダーとしては白を切り通すつもりだったのかも知れない。

しかし、子分が率先してバラしてしまうようでは、組織として高が知れる。


「・・・さっきも言ったけど。そーいうの、もう良いから」

アカリは心底、どうでも良いと言わんばかりに敵の内輪揉めを制した。


「ウチのモモちゃん。さっきからもう、ずっとウズウズしちゃってて」

「アカリちゃん、もう・・・良いかな?」

既に、説明責任は果たした。

という建前の元、モモは傍に居た門番の片割れを掴み上げ。


「何をっ・・・うぶ!」

スーツをドンッと押し上げる豊満な胸元に、男の頭を圧し入れた。


「何をして・・・」

周りの男たちは、何が起こっているのか直ぐに理解出来ない。


俗に言う“裏モノ”動画ですら、もう少し前戯で引っ張るだろう。

何の予告もなく、いきなり“本番”が始まったかのような唐突さ。


手足がそのまま人間凶器なアカリの仲間の、モモ。

鉄扉を壊した登場はインパクトがあったものの。


「何だ、只の男好きかよ」

それならそれで懐柔する方法はある。そう思った、矢先。


「あ、ん・・・♪」

モモは、スーツの胸元を両手で揉みしだき始める。


ミシ・・・。


「うぎ」

ミシッ・・・ミシシ。


美女の爆乳に挟まるという、天国のようなプレイを楽しむかと思いきや。

男は突然、バタバタと暴れ出した。


「・・・ぁ、あん♪」

ミシミシ・・・メギィ。


「う、ご、ぁ・・・」

男のくぐもった声に比例するように、骨の軋む音が大きくなって行く。


ミチ、ミチ・・・。


「何だ、あれ。太くなってねぇか・・・」

多少、肉付きが良い程度と思っていたモモの腕が。

徐々に、徐々に膨らんで行く。


「おい。アレ、ホントに何をしてんだ・・・」

爆乳童顔美女が胸元に男を挟み、恍惚の表情を浮かべている。

一方で、挟まれた男は頭骨が軋む音と共に、苦悶の声を上げる。


「モモちゃんはねー、男相手に力を振るうことで感じちゃうタイプなの」

「何だ、それ・・・」

美女の嬌声と、骨の悲鳴と、男の苦痛の声。

三重奏のアンサンブル。


「お、おい! お前ら、止めろっ」

「「は、はいっ」」

両脇から、男がそれぞれモモの二の腕を剥がしに掛かる。


「あぁ。“それ”・・・良い♪」

しかし、モモにとっては単なる刺激の追加でしかなかったようで。

興奮度が増して、嬌声が大きくなる。


「・・・あぁっ、ん!」

メキメキ、メギ・・・バギャッ!!


男の頭部は体積を無くし、モモの胸元が真っ赤に染まる。

頭蓋ごと、頭部を潰された男はダランと両手足を垂れ下げた。


「アカリちゃん、ありがとう」

胸元から、男の胴体を下を生やした異様な光景でモモは謝意を伝えた。


「何で今、お礼?」

「だって、ちゃんと“残して”くれてたんだもの」

それは勿論、獲物の取り分を、の意味である。


「あんまり歯応えないから、全部ヤッちゃうとこだったけどね」

そう言って、アカリはリーダー男に向き合う。


「コイツは貰うから、後は好きにして良ーよ♪」

「ありがと♪」

肉食獣が、獲物の分け前で相談し合う。

未だ、獲物の方が頭数は多く、生きて動けるのに、だ。


「や、やめ・・・」

男たちが望んだ通り、逃げ場がない状況で。

饗宴は、女子二人が満足するまで続くのだった。

Comments

リクエスト、ありがとうございます。 折を見て、久し振りにまたアンケート的な事をやってみようかと思っています。

デアカルテ

感想、ありがとうございます。 たまには、後から登場のシチュエーションで書いてみたいと思いました。

デアカルテ

何気ない輩の日常からの虐殺展開大好きです!鍵のかかったドアを怪力で無理やりこじ開けるシーンとか最高でした!!

Nogi_(°Д°)

投稿お疲れ様です もし機会があれば150kgの彼女の続編も書いていただけると嬉しいです

NL


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