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その後の三つの願い03「再確認」

「・・・77cm、か」

私は自分の部屋で、そう独り言を呟いた。

自身の身体に、“何とか頑張って”巻き尺を這わせた測定結果。

うら若き女子高生の身体にしては、似つかわしくないサイズ。

“何も無かった頃”の私だったら、バストとヒップがそのぐらいだった。

“今の私”だと、他に近いサイズを探すのであれば、『ウェスト(79cm)』辺り。

クラスメイト男子の胸囲がだいたい、『82~84cm』ぐらい。

そんな『男子の胸周り』にニアなサイズが、私の今の『上腕』だった。

力を抜いてダランと伸ばした、筋肉が弛緩した状態の二の腕が、だ。

「いつから、出来なくなったんだっけか」

私は、『気を付け』姿勢が出来ない。

立った状態で腕を伸ばす・・・というよりは、『ハの字』型に“垂らす”感じ。

極限まで力を抜いて尚、スイカのように膨らむ腕が腋に突っかえてしまうのだ。

「・・・・・」

とっくの昔に、姿見鏡に全身は映らなくなっていた。

とはいえ、『ハの字』姿勢が不格好なのは自覚していて。

「ん、っしょ・・・」

せめて、両腕を『くの字』にして両手を腰に付けようとする・・・も。

グググ・・・モリッ。

「ん・・・く、あぁっ」

ホンの少し意識するだけで、大玉スイカ一個半な力瘤が盛り上がる。

モリリッ、モゴォッ。

「え・・・う、っそ」

腰に、“手が届かない”。

前腕の長さより、肘から腰までの距離が遠くなってしまい、届かないのだ。

「・・・ん、っしょ。ふぅ」

結局、小一時間ほど格闘した結果。

上腕二頭筋が前を向くように保持しつつ、手首だけを返す形で何とか腰を持つ事が出来た。

「何、やってんだろ。私・・・」

変形『ラットスプレッド・フロント』姿勢で、そう独り言ちた。


改めて自身を振り返るまでもなく、我ながら凄まじい身体サイズの数々。

身に着けているのは、下(ショーツ)一枚のみ。

ほぼ、一糸纏わぬと言っても過言ではない状態。

今まで幾度となくお世話になっている、高さ『150cm』な姿見用の立鏡。

いつもながら、お腹から下しか映っていない。

とはいえ、私は多分もう永遠に、自分自身でお腹を見る事は叶わない。

『Kカップ』爆乳が、前方へドンと突き出すように鎮座しているからだ。

『男子の胸周り』とほぼ同じウェストだけど、肥満的な太さは全く無く。

シルエット的には、凄くキュッと縊れている。

「えい」

私は、人差し指を自分のお腹目掛けて、突き刺してみる。

ズボォ。

「う、っそ。入っちゃった」

右手人差し指が、第一関節までズッポリと入ってしまった。

いや、“埋まった”という方が正しいかも。

これも、かなり前からだけど。

私のお腹は、普通の腹筋ではなくなっていた。

良く言う、『割れる』と称する六分割な腹筋ではなく。

“隆起する”としか表現出来ない、モゴォッと盛り上がるブロック腹筋。

「えいっ」

今度は、空いた左手を腹筋目掛けて打ち付けてみる、も。

ゴンッ!

という、硬い岩同士がブツかったかのような、乾いた衝撃音しかしなかった。

「痛・・・く、ないや」

自傷趣味は、私には無い。

ただ、何となくだけど、試してみたくなった。

『銃弾』すら効かない、私の腹筋に対して。

今まで“色んなモノ”を破壊して来た『私の力』で殴れば、どっちが強いか。

『矛盾』の語源、『盾と矛』の逸話。

少なくとも、『三野望』に於いては盾の方が強かったらしい。

ホンの数か月前まで、ヒョロガリな貧弱少女だった私が。

とある“出来事”を経て、超筋肉を纏った“スーパーマッチョ爆乳ガール”に変貌。

「ふふっ・・・」

脳内の独り言なのに私はつい、笑みを浮かべてしまう。

呆れるのを通り越して、今となっては自分の肉体を誇らしくさえ思う。


「ん、んっ」

私は胸元に、力を混めてみる。


モリッ、ぶるんっ。

モリリ、ぶるるんっ。


「す、っご」

私の視界の下で、『171cm(K135)』なスイカップ爆乳が大きく揺れた。

セルフ、乳揺れ。


どれだけ筋肉が増量しようが、“ここ”だけは女性らしい柔らかさを失わない。

今はもう居ない、【魔人】によって曲解された結果、得たモノ。


☆両手で掴み切れない程の【爆乳】

☆爆乳に相応しい、男女両方の美を兼ね備えた【肉体】(※筋肉含む)


これらは、“何があっても決して、失われる事は無い。”

それは最早、【願いのランプ】による『強制力』と言って差し支えない。


★私以外の他のクラスメイトの胸が私より【小さくなる】


【3つの願い】の内で唯一、私自身に影響しなかった【1つ目の願い】。


願った時の私のブラサイズは、『Bカップ』だった。

あれから時間は経ったけれど、クラス女子の皆の胸は小さいまま。


誰一人として、“大きくなっていない”のだ。

十代半ばの女子なんて、まだまだ成長期の筈なのに・・・。


それはつまり、未だに効果を発し続けている事になる。

【魔人】が居なくなっても、それは変わらず。


『“願い事”だけは、アタシ自身の力でどうにか出来るモノじゃないの』


「もう、付き合って行くしかないんだよねぇ・・・」

半ば、諦め。


自分自身だけなら、まだしも。

周囲にすら影響を与え続けるなんてもう、自然現象レベル。


科学やら物理法則なんて糞喰らえ、な超オカルト。

そんなの、受け入れるしかないじゃん。


「だけど、“余計なの”は付いてなきゃ良かったのに・・・」

ただ、【3つの願い】には余計な“オプション”が付いていて。


●不逞の輩を引き寄せる

●不逞の輩を斃すと魔人が魂を喰ってしまう


“今回の”も、きっとそうだよね・・・」

朝、起きたら家の中が散らかっていた。


それだけなら、物盗りか何かに這入(はい)られてしまって。

何か盗られたのかと思いきや、何も盗られてなくて。


記憶が全く無いのを前置きするけど、無意識に泥棒と相対して。

一方的に、屠ってしまい・・・。


むしろ、逆で。

奪われるどころか、私がその泥棒の魂をゲットしてしまった、って始末。


寝てるだけで、不逞の輩を引き寄せ。

寝てる間に、その不逞の輩をヤッてしまった、なんて笑えない。


「そうだ!」

魂を喰ってしまった、のであれば。

やらなきゃいけないことが、ある。


『魔力を使って、消費しちゃえば良いんじゃない?』

『限界を超えるぐらい、力を使えば良いのよ』


私は以前、【魔人】が発した言葉を思い出していた。


「また、“あそこ”に行けば良いんじゃない♪」

私は何処か、気持ちが上擦っていた。


“今の私”の力が、どのぐらい強くなっているのか。

試してみたい、そう思った。楽しみになっていた。


だから、か。


私は、大きな“勘違い”をしていた。

足りない頭で、もっと良く考えるべきだった・・・のかも。

その後の三つの願い03「再確認」 その後の三つの願い03「再確認」

Comments

感想、ありがとうございます。 この作品ならではの描写はどんどんやって行きたいと思っています。

デアカルテ

投稿お疲れ様です 望ちゃんが爆乳筋肉ボディを誇りに思う様になっていて良いと思いました 特に大胸筋でおっぱいを揺らすシーンは個人的に興奮しているので今後デカくなるたびにやってほしいですね

NL


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