【雑ネタ】怪力シーン集
Added 2025-08-14 15:00:00 +0000 UTC【ご注意】
この投稿の内容は、必ずしも本編と連動するものではありません。
また後ほど、本編に似た描写が入る可能性があります。
―――とある邸宅にて。
「ん、ぐぅっ! 固った・・・」
「ご主人様。どうしました?」
ガラス瓶と格闘していると、メイドである芽衣子が来てくれた。
「瓶の蓋が、開かなくて・・・」
いつもの、ウチの両親の海外土産。
保存が効く、香辛料か何かっぽいんだけど。
「芽衣子。この瓶、開けられる?」
「結構、大きな瓶ですね」
分厚いガラスの円筒形の瓶に、鉄製の蓋が嵌っている。
瓶の蓋は、僕の片手と同じサイズでかなり大きい。
「え、っと。やってみますね」
芽衣子の手は、蓋がスッポリと隠れるぐらい大きくて。
「えぃ、っと」
左手で抑えたまま、その大きな右手がグリッと時計回りに動き。
ガコッ!
「はい、開きました♪」
「す、っご」
一瞬で、開いてしまった。
タオルで滑らないようにとか、ペンチを持ち出したりとか。
小一時間、格闘していたのが恥ずかしくなるぐらい。
「あ、ありがとう」
「いえいえ。こういう時は、私を呼んで下さいね♪」
我が家では、力仕事はみんな芽衣子に任せるべきなのかな。
―――とある一軒家にて。
「あー。これ、忘れてたな・・・」
私・・・こと『三野 望』は、冷蔵庫の奥に放置されてたガラス瓶を見付けた。
「まだ、行けるかな」
いつ買ったか覚えていない、瓶詰めの『ピクルス(漬物)』。
「開けて、みるか・・・」
私は、瓶の蓋を右手でクイッと捻る。
ガリィッ!
「開いた」
何て事もなく、普通に瓶は開いた。
てっきり固まってしまって、開かないかと思ったけど。
「・・・ん?」
何だろう。何か、違和感がある。
「・・・え」
開いたガラス瓶の、“口”。
蓋が嵌る部分を、『嵌合(かんごう)』って言うらしいけど。
そこが、何故かギザギザになっていた。
右手に持った、蓋を裏返して見てみると。
「あ・・・」
蓋の中に、ガラスの“輪っか”が収まっていた。
「え、うそ」
鋼鉄すら捏ね繰り回してしまう超握力が、瓶の淵を削り取ってしまったらしい。
「は、はは・・・」
我ながら、尋常じゃない怪力振りに寒気が走る。
一生、人とは握手出来ないな、と思うのだった。
―――とある研究所にて。
「うーむ。片手落ちとはこの事だな」
白衣を着た男が、無骨なデザインの缶詰を手に、そう呟いた。
「博士ぇ、どうしたの?」
ティーンと思われる、可愛い少女が男に語り掛ける。
白が基調の研究室には、不釣り合いな紺のセーラー服。
「いやね。海外土産を貰ったのだが・・・」
海外製と思われる、昔ながらのスチール製の缶詰。
今なら当たり前な、プルタブのような開け口など付いていない。
「缶切りがなくて、ね」
日常とは程遠い、巨大な研究施設において。
缶切りのような日常製品は、置いてある方がおかしい。
「私、開けよっか」
「い、いや・・・」
博士が断るより早く。いや、“速く”か。
少女が、缶詰を手に取る。
「えい」
グシャッ。
「あ」
「・・・・・」
ビール缶ぐらいはあった筈の、缶詰は。
少女の手の中で、煎餅ほどに薄く圧縮されていた。
裂けた鉄の隙間からブシャァッ、と中の汁が溢れ出ている。
「も、もっかい」
「おい、やめ・・・」
バリィッ!
「あ」
「・・・・・」
今度は、缶詰が真ん中あたりで真っ二つに裁断されていた。
「あ、あれぇ・・・?」
「君は一体、いつになったら自覚するのかね」
過去に行った測定で、彼女の握力は『10トン』を記録していた。
しかもそれは、軽く握った上での数値。
計器の関係でそれ以上の数値が出ない為、実質は測定不能。
「君のパワーに耐え得る缶詰を開発すれば、ノーベル賞が貰えるだろうな」
そう言いながら内心、不可能だろうと諦めている。
「えー、そこまで言いますー?」
彼女はその気になれば、特殊戦車を簡単に捻り潰し。
ひとたび走れば、音速を超える。
飛行能力やヒートビジョンのような、超能力は持ち合わせていないものの。
怪力と頑丈さだけでも、スーパーガールと言って申し分ない少女なのだった。
Comments
感想、ありがとうございます。 長期連載、複数作あるとたまにはキャラ紹介しないといけないと思って書きました。
デアカルテ
2025-09-02 10:21:09 +0000 UTC三つの願いの主人公さんの名前、そういえば望ちゃんというんでしたね。デアカルテさんの各作品、続編を出されるのもとても嬉しいですが、こういった短編でも読めるの良いですね(^^)もちろん既存作品関係なく、こういった怪力シーンは大変ありがたいですm(_ _)m
Nogi_(°Д°)
2025-08-31 10:00:11 +0000 UTC