みなさんどうもです!さかいです!
今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!
例によって個人の感想なのでご了承ください…!
では、どうぞ~!
・モリー先生との火曜日(ミッチ・アルボム)
筆者がALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹った恩師から、人生というものを考える授業を受ける、というノンフィクション。
一言でいえば「今この瞬間の幸福を噛み締めて、愛をもって物事を成せ」という内容だった。
本書の「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる」という言葉に代表されるように、いつかこの身に終わりが来ることを知りきちんと向き合っているからこそ、今この瞬間、命を燃やして生きることができるという、メメント・モリのような哲学を教えていた。
そして「人を愛することにみずからを捧げよ、周囲の社会にみずからを捧げよ、目的と意味を与えてくれるものを創りだすことにみずからを捧げよ」と教えは続き、人生を捧げるべきことに集中し、献じて報いることにこそ、本当の幸福というものが訪れる、と説かれていた。
日々生きていると忘れがちだけれど、僕もこれを読んでいるあなたも、生命はみな必ず死ぬ。
自分たちもいつか朽ちる身であることを自覚し、残りの人生をどう生きていくか、自覚的に過ごすためのきっかけになる良い本だと思った。
僕の人生の目的は以前の記事にも書いたけれど、自分も、そして社会も幸せになれるミッションに、この身を捧げてく決心をより固く誓うきっかけになった。
愛は唯一、理性的な行為である。
みんなが自分の人生を、より良く過ごせますように。
・失敗の本質(戸部良一 他)
大東亜戦争における日本軍の敗北において、いったいどんな要因があって大敗に至ったかを考察、解説している本。
主にノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄の6つの戦いをベースに、失敗の要因と、それから学べる教訓が書かれていた。
教訓をまとめると「環境に適応しろ」の一言に集約される。
日本軍の失敗要因はいくつか挙げられるが、共通するものは「過去の成功体験に囚われて組織が硬直化してしまい、演繹法的に学習し直すことができなくなっていた」ことであると指摘。
組織内という狭い環境にだけ適応するようなガラパゴス的環境適応は革新的な考えや抜本的な改革を行う足枷となり、「適応が適応能力を締め出す」ことになってしまう。
そうなると多様性は失われていき、環境変化に対し脆弱になっていく。
結果、前例や過去の成功や栄光を踏襲するだけの組織になってしまい、過去にないものには答えを出せないといった柔軟性の欠如に繋がってしまう。
つまり閉鎖的な環境ではイノベーションは起きず停滞し衰退していく事は必至なので、常にオープンシステムな姿勢で臨み、組織自体が新しい情報を学習しアップデートしていく取り組みが必要であるとして結びとなっていた。
日本は割と長老主義というか、年長者に倣えが強い風土だと思うので、この知識のアップデートは常に意識していかなければならない点だな、と思った。
今も世界は大きなパラダイムシフトを迎えているけれど、これを乗り越えるにはやはり状況に合わせてアップデートしフレキシビリティを発揮して「適者生存」を図っていく必要がある。
僕もこの時代の大きなうねりの中でも、常に学び続け、変化し続けることを忘れないようにしたい。
10年後も20年後も、生き延びていくために。
・人間失格(太宰治)
日本人なら誰でも知っている名著。
折角なので読み直してみた。
比較的恵まれた環境にいながらも人生に漠然とした不安を抱えている青年の吐露を中心とした小説。
言ってしまえば「地雷系こじらせ男子の退廃生活小説」って感じの内容なんだけれど、初出から70年以上が経過した現代でも共感できる、ある種の普遍性を内包している。
思うに、程度の差はあれど人間は誰でもこういった面倒くさくてナイーブな一面を抱えて生きているのだろう。
だからこそ、主人公のどうしようもないほど傲慢、だけれど繊細な考えや行いに対しても憎み切れない何かがあるのではないか、と感じた。
そして「恥の多い生涯を送ってきました」はこの小説の印象を決定づけると共に、誰しも人生に傷を負っているからこそ心を重ねずにはいられない神懸かった名文だと思う。
他にも「それは世間が、ゆるさない」「世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう」の問答は主語を大きくして話す人を端的に捉えていて、なるほどと唸らされた。
こういうキャッチーでパンチライン的な一節を自分も作れるようになりたい。
・一汁一菜でよいという提案(土井善晴)
料理の本。
今ではフードデリバリーも充実しており、コンビニや出前で簡便に食事を済ます人も多い。
そんな時代だからこそ、一汁一菜という簡単な形でいいので、自分たちで料理をし、温かい食事をとることの大切さを説いた内容になっている。
食は体を作る基本なので、そこを丁寧にすることは人生、ひいては自分の家族を大切にすることと同義であり、決して手を抜いていいポイントではない。
しかし忙しい現代人は食事の準備に時間をかけられないという人が多いのも事実。
そこで食事の基本形であり、そこまで手間や難易度も高くない一汁一菜はいかがですか、と紹介していた。
あくまで負担にならない範囲で綺麗に生きることを重視されていて、日本家屋の縁側で日向ぼっこをしているような気分になれる。
神道的なスピリチュアルさも感じる、そんな土井さんの思想に触れてみるきっかけとして、いい本だと思う。
・蒼海館の殺人(阿津川辰海)
ミステリ小説。
著者が同レーベルで出しているシリーズ物の2作目で、そうとは知らず手に取ってしまった。
前作を読んでない状態でもなんとなく楽しむことはできるが、個人的には読んでおくことを推奨。
主人公、田所信哉は友人の三谷と共に、かつての事件で傷心し引きこもるようになった同級生、葛城輝義の家に向かう。
しかし行ったはいいが台風による大雨で帰ることが難しくなり、葛城宅で一泊することになる。
深夜にスマホから災害アラートが鳴り安否確認を行うと、そこで輝義の兄、正が死体で見つかって――というお話。
いわゆる館モノのクローズドサークル的なミステリー作品と言える。
それと同時に台風の浸水によるパニックホラーという一面もあり、以前読んだ小説『方舟』を思い出したりもした。
中盤くらいまでは葛城がメンタルを崩していて探偵役不在ということもあり、どうにも悶々とした展開が続いていたが、中盤~後半にかけては名推理が冴えわたり、小気味よく物語が進んでいく。
そして終盤のたたみかけるような怒涛の展開はサスペンスとして見ごたえのあるものだった。
惜しむらくは前作の内容にわりと触れられていたので、1作目を読んでから本作を読みたかったな…というところ。
こういうシリーズ物はちゃんと調べてから読もうと思った。
以上になります!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!
なにかの参考になれるなら幸いです!
それでは!
さかいワカ
2023-06-16 11:29:33 +0000 UTCaoki1249588
2023-06-16 10:10:22 +0000 UTC