一人暮らしを始めて数年が経つ。実家に置いてきた時は小学生だった妹も大きくなり、最近はよく俺の家に上がり込んでくる。
今日も仕事から帰るとソファに妹が座っていた。
「お帰り。お兄、後でそれよろしく」
『それ』というのは妹の傍らに散らかっている縄のことだ。
妹の趣味は少し変わっていて、奇妙なことに縄で縛られることを気に入っている。実家に住んでいた頃からそうで、生意気なだけだと思っていた妹から突然縛ってほしいと言われた時は面を食らったものだ。
俺が部屋着に着替えてリラックスできる状態になると、待ち侘びた様子の妹に声をかけた。
「ほら、背中向けろ」
「ん」
縄を拾って妹の身体に巻きつけていく。ギチギチと音がなるほど締め上げて、身動きが取れない状態にしてやった。
「ん……さんきゅ」
短い礼の言葉を言い終えると、妹は目を閉じてもぞもぞと身をよじらせる。縄の音と締め付け具合を目一杯に楽しんでいるようだ。
夕飯は出前でも取ろうかと考えていたが、妹の分も注文すると高くつく。冷蔵庫に残っている適当な食材で簡単に料理するとしよう。
「はぁ……ん……ふぅっ……」
俺がキッチンに向かう間も、妹は興奮を抑えるように淡い息遣いを繰り返していた。
ユーリ
2024-01-14 11:48:25 +0000 UTC