前回「晒し台のある公園」
https://nuoonu.fanbox.cc/posts/6835196
古い文化財を保護するという名目で、その公園には様々な拘束具が設置されている。それらは訪れる人が自由に使うことを許されていて、当時の文化に触れられることができるようになっているのだ。
ある女子高生グループはその日も公園で誰を拘束するかジャンケンで決めていた。
「ええっ!? また私の負け……」
「運が悪いね~」
「てか、わざと負けてんじゃないの? 縛られるの好きそうな顔してるし」
「そんなわけないじゃん! そもそもジャンケンでわざと負けられないし!」
そんな軽口を交わしている内に彼女はある拘束具に跨らせられ、備え付けの枷に手首と足首を固定されていく。
「んぐぅっ……! これ、きついかも……」
三角木馬。資料で見るような物ほど先が鋭利でもないのだが、それでも股間に集中して圧が掛かると辛いものだった。腿に力を入れれば多少は重心を分散させられるので、何とか耐え切るほかないだろう。
「あはは、お尻食い込んでるね。それそれ」
「いぎぃっ!?」
友人の一人が面白がって彼女のお尻をペチペチと叩いてきた。腿の力がふと抜けてしまい、股への苦痛が再び戻ってくる。
「それにしてもすごい格好ね。写真撮っとこう」
「や、やめてぇ……」
また別の友人がスマホのカメラを構えて彼女を撮り始めた。
股に拘束具を食い込ませているこの姿は恥ずかしいことこの上なく、改めて醜態を晒されていることを認識する。
一通り辱められた後は恒例の放置プレイタイムが始まる。30分経つまで彼女一人、拘束されたまま公園に残されるのだ。
「お願い、今日は早く帰ってきて……」
「ダメダメ。30分は30分! じゃあまたね~」
前回の晒し台も腰が痛くなって参ったものだが、今回は股を裂かんとする木馬との格闘を強いられている。力を入れる腿にも疲労が溜まり、少し干渉されただけでも決壊してしまうのは目に見えていた。
(行っちゃった……残酷な友達……今度ジャンケンに勝ったら見てなさいよ……っ)
少なくとも意地悪な友人が離れたことで誰かにちょっかいを掛けられることはなくなり、30分くらいなら何とか耐えきれそうな気がしてきた。
と思っていた矢先のことだった。先ほどから子供たちが遊んでいた方面からボールが飛来し、あろうことか彼女に直撃してしまった。
「あッいぃぃぃッ!?」
予想外のことにパニックとなった彼女は腿を力ませることを忘れ、途端に襲い来る痛みが全身に駆け抜けていくのを感じた。
(無理無理無理無理無理無理! 誰か助けてぇ!!)
枷に逆らって体を動かすが、もがく程に痛みは強くなっていくばかりだった。