「…………ッ!!」
3日前、突如森に現れた謎の襲撃者に激しい攻撃を加えられたアルティナ・メル・シルフィス。
何とか今は通常通りの生活を送ることが出来ているものの、未だ彼女を苛み続けているある部位があった。
「あー、やっぱりみっともないわねぇ、そのおヘソ…」
「ね、姉さんッ!!」
蒸気を上げんばかりに顔を真っ赤にしたアルティナが咄嗟に自分の臍を両手で隠す。
今、彼女の元には里から出奔した姉、ラナが来訪していた。
「それだけおヘソ、集中攻撃されちゃったってことね、私も気を付けなくっちゃ」
自身もアルティナと同様、胸元から下腹部までスリットが入ったようなヘソ丸出しの衣装を身に着けているラナは、自身のおへそをそっと手で押さえる素振りを見せた。
「というかアルティナもおヘソが治る間、おヘソ隠れる衣装でいればいいのに…」
「!、そ、それは…そうかもしれないけど…これがエルフたる皇女の正装なんでしょ!?」
堅物らしい妹の返答に思わず苦笑してしまうラナ。
「もう…別におへそ出すことが決まりってわけじゃないんだけど…」
謎の襲撃者に臍を集中的に痛めつけられたことで、元の小ぶりで可愛い孔が今や直径5,6cmほどの醜い穴と化してしまっていたアルティナの臍。
その底も容易に中身が見えんばかりに腫れあがり、槍の先端部によって抉られかき乱された臍肉や筋組織が複雑に絡み合っている惨状であった。
そんな醜悪と化した臍であっても、アルティナはなおも臍が見える衣装を着続けている。
「わ、私だって…こんなおヘソ…出したくなんか…」
ふと気弱なそぶりを見せたアルティナの元に、ふいにラナがアルティナの眼前に立ち寄ると、その前でしゃがみ込んだ。
「え、な、何よ…!?」
まるで自身の醜悪なおヘソを覗き込まれているかのような感覚…
「アルティナがそのおヘソ出し続けたいのなら…早く直さないとね」
「え?」
訝しがるアルティナの前でラナはポシェットから小瓶を取り出し、その中身を自身の指で掬った。
それは緑色の粘液状の物質であった。
「な、何よそれ…」
「私が特別に調合した秘薬よ。これをアルティナのおへそに塗って上げる」
「え!?ちょ、ちょっとそんなもの…」
「おへそ早く治したいんでしょ?」
「そ、それは…はぁうッ!!」
ふいにアルティナのヘソに突き込まれる指。
傷ついた臍に触れられたことで、痛みに思わずビクッと体を震わせるアルティナであったがすぐさまそれは奇妙な感覚へと変わった。
クチュ…クチュ…
「あ…ん…、うぅん…!!」
ラナの指が臍の中で動くたびに鳴る扇情的な粘り気のある音…
最初は臍の中に奇妙な粘液を一方的に塗りたくられることに嫌悪感を覚えていたアルティナ。
だが不思議とその奥底からじんわりと生じてくる温みに、彼女の頭はボーっとし始めてきた。
「ん……ぅ…」
「フフフ…早速効いて来たみたいね」
どこか上気した虚ろな表情のアルティナを余所に、さらに小瓶から掬った"薬"をその内部に塗りたくるラナ。
やがて小瓶の中身が全て無くなり、全ての"薬"がアルティナのヘソ穴に全て収まると、ラナはさらにポシェットから"あるもの"を取り出した。
「これで仕上げね」
"それ"をアルティナのヘソに押し付けるラナ。
「アぅんんんッッッッ!!!!????」
ふいに臍穴に冷たい金属を押し付けられたかのような感触に思わず嬌声を上げるアルティナ。
「え、な、なにッ!??」
半ば意識が飛びかけていた彼女がいきなり臍に生じた違和感に視線を向けると、そこには自身の臍穴にはめ込まれた赤い宝石が目に入った。
「な、何なのこれ!?」
「アルティナのおへそが治るまでのお守りよ。その宝石にも治癒の効果があるの」
「無防備に傷ついたおヘソさらけ出しているよりはこっちの方がいいんじゃない?」
いたずらそうな笑みを浮かべながら軽くアルティナのヘソに埋め込まれた宝石を軽くつつくラナ。
「あんッ!!」
「それに…このまま放っておいたら、アルティナ、おヘソで気持ちよくなっちゃうかもしれないしね?」
「ッ!!、姉さんの馬鹿ぁ!!」
【続く】
ポロシャツ
2023-02-06 21:09:39 +0000 UTCヤム
2023-02-06 20:05:01 +0000 UTC