会員の皆様こんばんは。
昨日百合カフェさんに行ったら調子に乗って食べすぎてしまい若干胃もたれ気味の中村です。
さて今日もイチト〜再編集の経過報告です!
まず、
第一話のネームが完成しました!
わぁ早い!すごい!!たいやき超がんばってるじゃん!!!
すみません、ちょっと盛りました。
厳密には第一話の前半のネームが完成しました。
後半についてはまだここから手直しをする予定です。
ちな今週の作業はこんなかんじ。
だいぶカラフルですね!
これはポスト・イット法と言って、先にコマ割りを考えずにコマごとに出力して、後でポスト・イットの順番を入れ替えたり追加したりしてコマ割りをしていく漫画の手法です。
ちなみに言い忘れましたが、再編集版のイチト〜のネームは会員さん限定で部分的に公開していこうと思ってます。
これはファンサイトでの本編更新がしばらく無くなってしまうから〜というのももちろんありますが、それ以上にその過程を会員の皆さんにも知ってほしいからです。
特に会員さんは身銭を切ってイチト〜の制作を支えてくださってる、もはや”制作側の人間”だと私は勝手に思ってるので(本当に勝手!)なぜこのシーンを変更したのか、その意図などもお伝えできればと思ってます。
なので、一部の会員さんにはここでアナウンスなのですが
「作品の完成形を見たい!過程はあまり知りたくない!!」
という方はここから先は読まないでください。
と言うのもお、やはり過程を知ってしまうことで初見の感動は薄れるし、純粋に「読者として世界観に浸りたい」みたいな考え方もあると思います。そこの楽しみを奪ってしまうのは私としても非常に心苦しいので、そういう方は今すぐにこの画面を閉じましょう!
…………………
大丈夫ですか?もう始めちゃいますよ??
大丈夫ですね!そ
れでは、イチト第一話前半ネーム行ってみましょう!
まずは冒頭のこちらのシーンから。
飛鳥ちゃんが学校で生物の授業を聞いてるとこですね。
真面目なのでしっかり課題の範囲をメモしてます。
このシーンの変更後がこちら。
まず、ネームのスキャンがだいぶ見づらい件については本当にすみません…!
ちょっと今回はキレイに保存できなかったので、次回以降もうちょっと調整していきます。
さてこのシーン、一番の変更点は飛鳥ちゃんのキャラクターに厚みを持たせました。
第一話で一番重要になってくるのは
「主人公はいったい誰なのか、どういう設定、性格なのか」
を読者に分かりやすく伝えることです。
変更前だとただ授業を聞いてノートを取っているだけなので
「飛鳥ちゃんは勉強が得意」
という性質がイマイチ伝わりません。
そこで「先生からの質問にサッと答える」というシーンを追加してキャラに奥行きを出しました。
また、ハンバーグの作り方を落書きしてる背景を追加して次の話への種を撒いていきます。
また、一番最初のモノローグは第一話のオチに関わってくる部分なので、この前のページを1ページ丸々使っています。
サクサク次のシーンです。
変更前はこちら。
累ちゃんからのお誘いを断るシーンですね。
やらしいって日本語そのものがすでにだいぶやらしいかんじです。
変更後がこちら。
こちらもページ数が増えました。
まず、イチト〜全体的に言えることとしては
「話を端折りすぎてる、また走りすぎてる」
ということです。
要するにペースが早すぎてコマもかなり詰まりすぎなんですね。
特に前半は
「読みやすさ、演出、情緒などの読者視点を意識したコマが圧倒的に足りない」
のでだいぶ追加していってます。
余談ですが原作と作画が違う場合など、漫画知識が無い人がネームを切るとだいたいこんなかんじに走りすぎになるそうです。
さて、このシーンのポイントは「累ちゃんと飛鳥の関係性がわかるような描写」です。
やはりここでも重要になってくるのはキャラクターですね。
ここでは二人の距離の近さと”幼馴染”という日本語で二人の関係性をさらに強化していきました。
(ちなみに変更前の初稿の時点ではまだ累ちゃんは名前も決まってませんでした)
また、最後のコマ(一番左端下のコマ)がめくりのコマになるようにレイアウトを変更しました。
めくりのコマというのは、読者が本を読んでるときに次のページへの期待感をもたせる、いわゆるページをめくらせるためのコマです。
さて、どんどん行きましょう。
飛鳥ちゃんがハンバーグの具材を買いに行くシーンですね。
変更前がこちら。
ハンバーグの具材を買いに来たのにお菓子コーナーで散財してるのがなんともアホっぽいです。
さて、ここの変更後がこちら。
おそらく今回はこのページがが一番変わったのではないでしょうか。
まず、ぶつかったのがお婆ちゃんではなく幼女になりました。
これは私が最近になってロリコンの性癖を追加したからとかそういうわけではなく、いやそうだったらいい加減にしろってかんじなんですけど、ここはそもそもシーンとして情報が足りなすぎるからです。
変更前の状態で伝わることは「ただ飛鳥ちゃんがスーパーに買い物をしに来た」というそれだけです。
思い出してください。
そもそもこの漫画はいったい何の漫画だったでしょうか?
実の母親に恋愛感情を抱く娘の漫画です。
だというのに、なんと綾子さん、
まだこの時点では影も形もありません。
これはマズいですね。
このままだと料理下手の女子高生がお料理をがんばる漫画になっちゃいます。
そこで「お婆さんにぶつかられて謝る」という特に本編の内容につながらないシーンを親子連れの幼女に変更し「お母さんのために料理をしようとしている」という情報を分かりやすく伝えるべく回想を追加しました。
と、まず前半はこんなかんじです。
ハァハァハァ、すでにいっぱい変更点がありますね…!
実はまだまだ直してるとこがあるのですが、全部書いてると日が暮れちゃうのでそちらは是非第一話の完成形を見て確認していただければと思います。
さて、次回後半は第一話の山、眠っている綾子さんにキスをしてしまうシーンです。
ここはかなり気合いを入れて現在ガッツリ演出のコマを追加しています。
次週も忙しくなりそうですね…!
また、今週末は明日以降9巻発刊についての詳細もこちらでアナウンスしていく予定ですので、是非お楽しみに!
それでは、おやすみなさい〜!
中村