こんにちは、アエルちゃんです。
アエルちゃんを初期から応援してくれてる人はご存知かもですが、実は…モノカキ・アエルは『自撮り大好き少女』や『扇風機』とかではなく、プロのモノカキなのです。意外ですね。
そもそもVTuberを始めたきっかけも、著作の出版を約束してもらったからでした。
アエルちゃんは普段、のんきに自撮りなんかをしていましたが、裏ではたくさんの計画が進んでいたのです。すごいでしょう?実は色んな出版社さんや会社さんにごあいさつをしていたのです。会社の人が。
そして
ついに…!!
ついに……!!!
出版に関するチャンスが巡ってきました!!!!!!!
出版社がこの度、直接会ってアエルちゃんの話を聞いてみたいとメールをくださったんです!
今回はそのレポを書いていこうと思います。
東京に出て、ずっと夢見てきた出版デビュー…!
見ていて、お母さん。アエルちゃんは…やるよ…っ!
かしこいアエルちゃんはたっぷりの気合を蓄え、万全な計画をたてました。綿密なシミュレーションのもと、緊張で眠れぬ夜を過ごし、あわあわとうろたえる日々を過ごし、ついにお約束の当日、満身創痍の状態で現地の駅へと向かいました。もうだめかもしれない。
今回の顔合わせをするのは、日本で古くからの歴史を持つ出版社、◆社さん。
出版社がある街といえば、ご存じですか? 例えば本の街・神保町周辺が有名です。道行く人が原稿を持った茶封筒を抱えていたり、道端には古書店があったり、喫茶店ではおじさまが香り高いコーヒーを傾げながら哲学の本を読んでいたりする、香り立つ文学を堪能できる素晴らしい街。
かしこいアエルちゃんにぴったりな波長を感じます。
◆社さんも、きっとそんな街にあるはず。
アエルちゃん「目指せ、出版!」
アエルちゃんは、会社の人と共に駅に降り立ちました。
そこは死ぬほどオシャレな町でした。
なんならコミュ障のアエルちゃんはあまり来ない渋谷近郊でした。
みんなタピオカを飲んでいました。
死を覚悟しました。
しかし怯んではいられません。気持ちを奮い立たせ、目的地へ向かいます。
道行く『へそ出しルックのお姉さん』や『なんかEXILEみたいなお兄さん』におびえながらも歩みます。通り1つにつき1軒はタピオカを売る店がありました。
5タピオカほど歩くと、目的地の出版社、◆社さんのオフィスを発見。
本物の出版社。
実在したのか……。
実感が追いつきません。さながら気分はラピュタを見つけた飛行士です。
会社の人がガンガン進むものだから、アエルちゃんもついていかざるを得ませんでした。
実際入ってみると、オフィスの作り自体はいたって普通です。そのリアルさが余計に緊張をあおりました。
心臓はバクバクですが止まるわけにはいきません。
受付のインターホンを手に取り、名乗ります。
アエルちゃん「あっあっ……15時から…あっ…」
お相手「お約束のアエルちゃんさんですね。今迎えに行きます」
アエルちゃん「あっ……」
がちゃり。
女性のかわいらしい編集者さんが出迎えてくれました。
そそくさと名刺をもらうと確かに『編集』と書いてありました。
編集者……。
実在したのか……!
編集さん「こちらでおかけになってお待ちください」
オフィスの中に招いていただきました。
座ってきょろきょろすると、雑誌や本の打ち合わせの声が聞こえてきます。生々しい。
締め切り間際の作家を閉じ込めるタコ部屋などはありませんでした。
実はこの訪問は、別件のお仕事がメインだったので、しばらくアエルちゃんの出る幕はありません。
こっちサイドには会社の人だっているし、いざとなれば肉の盾にすればいい。当分はお話を聞いているだけです。2対1ならなんとか精神も持ちこたえられそう。勝てる(?)。そう思った矢先のことでした。
編集長さん「お世話になっております。私も参加させていただきます」
編集長がきました。
落ち着いた佇まい。アエルちゃんの5億倍かしこそうな女性でした。
…勝てない…!
そんなこんなで放心状態のまま打ち合わせは進み、別件のお話も片付きました。
迫りくる自分の話題。体が縮こまりそうです。
編集さん「それでは一旦お話も区切りがついたところで…」
アエルちゃん「え……?」
編集さんたちの目がきらりと怪しく光ります。
編集長さん「――……Vtuberを……やられてるそうですね?」
アエルちゃん「あ、あぁっ……!」
――キタ!!
アエルちゃん「あぁぁああぁぁぁっ……!!」
――キチャッタ…!!
恐ろしいですが、出版のためにアエルちゃんは自分のプレゼンを頑張らないと。
アエルちゃんは伊達にかしこいモノカキをやっていません。
話すことはすべて計画済み。
緊張するとはいえ、事前に用意したことを話すだけです!
やる…! やるぞ…っ!!
アエルちゃん「あっ…あっ…」
編集さん「なるほど、VTuberとして活動しているんですね」
アエルちゃん「あっ…あぁっ…」
編集長さん「長年シナリオライターをやってきて、この度、本を出したいと。なるほど」
アエルちゃん「あっ…あっ! ふぇぇ」
編集さん「頑張ってきたんですね」
さすが編集さんは、上手に話をくみ取ってくださります。
アエルちゃん自身の喋りに拙いところがあるのは自覚しています。けどアエルちゃんは本当に長年この日のためにモノカキを続けてきたし、それなりの実績も重ねてきました。
アエルちゃんの創作への気持ちが伝わってよかった。
話しているうちに涙がこぼれそうになってきました。
会社の人も、フォローを入れてくれます。
会社の人「VTuberはまだまだニッチな文化です。実物での説明が必要ですよね」
編集さん「はい」
会社の人「そこでアエルちゃんの活動を理解していただくために、タブレットで動画をお持ちしました。再生しますね」
え?
『はいどーも!アエルちゃんです♡』
何してくれとんじゃワレ。
アエルちゃん「……」
会社の人「……」
編集さん「……」
編集長さん「……」
文化の源泉たる出版社オフィスに、アエルちゃんのかわいいボイスが響き渡りました。
『――今日はこんなところかな? またね♡』
会社の人「……」
編集さん「……」
編集長さん「……」
アエルちゃん「……」
心に深い傷を負ったような気がしますが、ここのことはよく覚えていません。
ひたすら尿意も我慢していたような気がします。
編集さん「……かわいいですね!」
やさしい……。
でも、どっと疲れてしまいました。
これで、いいんだろうか。
もうやれることはない。
出せるものはすべて出し切った。
出し切り過ぎてしまって逆に死にそうです。
ここから真面目な話がしばらく始まりました。
編集さん「VTuberって、どの辺の層が好きなんですか?」
アエルちゃん「…あっ…あっ…」
編集さん「なるほど。10代後半から20代」
なんだか頭がぼんやりとしていました。
夢のため。将来のため。みんなの会話を必死に聞こうと脳をフル回転させていたのですが、ここらへんがコミュ障の限界のようで、言葉をうまくかみ砕くことができません。
編集長さん「弊社も若い層への訴求など、以前からいろいろな手の広げ方は模索していました」
アエルちゃん、うまくできてたかな……。
お話はいろいろな方向に路線を変えながらもしっかり続いていきます。
編集長さん「弊社の主な読者層は――」
質問をいただいては、ぽっかり穴があいたような脳を懸命に使って、言葉を返していたような気がしますが、どこまでちゃんとできていたかは分かりません。
自分におめでとうと言えるだろうか、VTuberとしてみんなに良い報告ができるだろうか。うまくいったら必死に頑張りたい、ダメだったらどうしよう、そんなことがぐるぐるぐるぐる頭に渦巻いて――
編集長さん「弊社も柔軟な取り組みは行いたいと考えているので、何かご協力できることはあるかもしれません」
アエルちゃん「ほぁぁ……?」
胸に希望が差し込む一言を聞けたような気がしました。
編集長さん「確定ではありませんが、可能なだけ一緒に取り組みを考えていきたいとかんがえています。どうか今後ともよろしくお願いします」
現金なもので、ぼんやりしていた頭が急にしゃんとしてきました。
ああ、アエルちゃん、やれるかも。
続くかも。
がんばってきて、よかったなあ。
ぼんやり心が温まってきました。
もちろん出版社さんだって商売をやっています。
今回のお話で出版が確実に決まる、なんて甘い話はありません。アエルちゃんもお仕事をする以上は結果でこたえなければいけません。アエルちゃんにリソースを割いてもらうだけの価値があるかどうか。これからの頑張りに、すべてかかってくるといっても過言ではありません。
でも今は喜ぶよ。良い方向に話がまとまったんだ。
アエルちゃん「ありがとうございます」
その日は、ちゃんとお礼を言って帰りました。
帰り道では、タピオカがおいしかったです。
**
後日、この記事を書いてもいいかってメールを送りました。
この記事がみんなの前に出ているってことは、おっけーだったってことです。
これからどうなるでしょうね。
アエルちゃんがんばるね。
まだまだお話は本決まりじゃないけど、大切な第一歩を歩めた気がします。お話を聞いてくれた出版社の方々におこたえするために、精いっぱい頑張っていこうと思います。
みんなにアエルちゃんの本を届けられたらうれしいなぁ。なんて。
以上でレポートおしまい。
次はまた日があくと思うけど色々報告してくね。
褒めリストのみんな、これからもアエルちゃんをよろしくね!
ムラサメ
2019-07-09 13:51:03 +0000 UTC蒼蔚
2019-07-09 12:48:39 +0000 UTCすけぃす
2019-07-09 12:45:26 +0000 UTC