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カルチューン・C・ラブ
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かるちゃあノベルpt6 超成体ラタイダー第7話

「ラ、ラタイダー!いや…神村マリー。い、イヤ!ま、待って!ぼ、僕が、い、今した事は謝罪する。だ、だから僕と帰ろう!悔しいが八百蔵一真は天才だ!そして…そして君もね。き、君には…やはりあの男の隣が相応しいよ!」

「やおろい…かずま?…一体何者なの?」

蟹怪人が口にした人物の名前を、マリーは思い出せなかった。

「な、なんだって⁈そこまでの記憶が戻っていたわけではないのか⁈…そ、そうだ‼︎じ、じゃあマリー。僕と組まないか?僕は世界一君を愛してるんだ。僕が君を守ってあげるよ。」

「一体どう考えたらそんな結論が出てくるの?お生憎様。私を守ってくれるナイトは、もうすでにいるわ。」

マリーは心の中に剣三郎を想い浮かべた。

「なにィ⁈君は…君はまたしても僕を選ばなかったのか⁈この…この淫らでふしだらな売女め!僕を裏切りやがって‼︎お前なんか!お前なんかもう僕の天使じゃなーーい‼︎」

逆恨みの怒りを露わにして、蟹怪人はラタイダーに襲いかかった。

殴りかかってきた小沢蟹をスルリとかわすと、マリーはカウンターで彼の溝落ちに膝蹴りをお見舞いした。まるで子供の喧嘩のように彼はハサミを振り回したが、武術の心得を持つマリーの敵ではなく、蟹は手痛い返り討ちのキックやパンチを何発も喰らい地面に倒れ込んだ。

「無駄よ。もうやめなさい。貴方の知っている情報を教えてくれたら、命までは取らないわ。」

そう言ってラタイダーは倒れている蟹怪人に近づいたが、途端に彼はムクリと顔を上げると、口から大量の泡をマリーに向けて飛ばしてきた。咄嗟の判断でマリーはそれをかわしたが、後方の泡のかかった診察台はドロドロと穴が開き溶け落ちた。

『⁈溶解液…』

その化け物の能力に一瞬気をとられたラタイダーが向き直ると、小沢蟹は何人にも増えてマリーを取り囲んでいた。

「フオッ、フオッ、フオッ。ま、マリー…もう一度ォ、抱きしめさせてくれぇーー‼︎」

そう言って大量の小沢が涎を垂らしマリーに飛び掛かった。マリーはその一体にパンチを放ったが、それは怪物をすり抜け空を切った。

「?…幻像か!…」

次々に襲いかかる蟹に徒手空拳を放つラタイダーだったがそれ等はことごとく幻であった。そして一瞬の隙を突かれ正面から襲ってきた『本物の』小沢にマリーは押し倒された。

その背中のハサミでしっかりと両腕を羽交締めされたマリーは苦しくもがけどのし掛かかられたカニオンタから脱出出来なかった。

「マリー…マリー…やはり君は美しい……どうして僕のモノにならないんだい?僕は、君をこんなに愛しているのに‼︎さぁ、また二人で愛を交わそう!グヒ!グヘへヒグゥ‼︎」

身体を密着させ、もう一度彼女に挿入を試みようともがく助平顔を間近に見て、またマリーの記憶の一部が蘇った。『小沢甲太』、彼には大学内でずっと粘着され、まるでストーカーのように付き纏われていた。それを止め、彼を追い払ってくれた人物…肝心のその姿がぼんやりと思い出せない。『あの…背中の男…?…』

全く、思い出したくもない事だけが鮮明だ。マリーは苛立たし気に叫んだ。

「イヤよ‼︎私は貴方みたいな気持ち悪い人!昔からだぁーーーい嫌いっ‼︎」

「なんだと?…なーーんだとォ⁈……よ、よし…僕のモノにならないなら…もうその君の美貌も無用だよ…ヒヒ…」

小沢蟹はそう言って溶解液の涎を身動きの取れぬマリーの顔に向けて垂らそうとした。

「くっ…い、イヤああっ‼︎」


必死で踠くマリーは咄嗟に閃いた。そしてラタイダーは蟹の顔面に向けて唾を吐いた。

「⁈ギャアアアア‼︎」

溶け出し白い煙を上げる顔面を押さえ込み、激痛に身体を捻らせて小沢は叫んだ。その隙にラタイダーは蟹オンタから脱出した。

彼は忘れていた。マリーが既に自分の能力を吸収している事を。

「く…クソッ!」

目を擦り、ボヤけた視界の目の前に小沢はラタイダーを捉えた。

「し、死ねーーーーーーッ‼︎」

苦し紛れにラタイダーに突進した蟹オンタのハサミは彼女の身体を刺し貫いた!…ハズだった。しかしその姿は揺ら揺らと空に霧散した。

「な…何?…⁈ウギャアアアアア‼︎」


蟹怪人の両腕は、後ろから現れた『本物の』ラタイダーに切り落とされた。間髪入れずマリーは蟹オンタの背中に飛び蹴りを入れ、壁に激突した怪人を、手から蜘蛛の糸を連写し、とりもちのようにしてその身体を壁に貼り付け動けないようにした。

「ヒィッ!ヒィイッ‼︎い、命だけは!お助けを‼︎」

その首元に鎌を突き付け、マリーは怒鳴った。

「死にたくなければ教えなさい‼︎貴方達は何者なの⁈貴方の…いいえ…『私達』の組織とは一体何なの⁈」

彼女は既に朧げに察していた。自分もこの狂気の集団と何らかの深い関わりがあるであろう事を。

「言う!言うから助けて‼︎………わ…我々はC.A.G.E (カゲ create artificial gods environment)‼︎ 混沌たる世界を浄化し、新たな人類となる叡智ある集団だ‼︎そして君は、我々の母となる存在なのさマリー!いや、ラタイダーB32‼︎」

「C.A.G.E ?…その組織の目的は⁈首謀者は誰なの⁈」

マリーはさらに問い詰めたが、小沢は信じ難いといった表情で彼女を哀しく見つめた。

「?…ハハハ…そこまでお忘れとは…いよいよ憐れだよ…。それは君と…ヒッ⁈ヒグゥウウウウ!」

小沢は突然激しい痙攣を起こすと、口から泡を吹き絶命した。その亡骸から1匹のムカデが這い出すと、それはすぐ様闇に消えた。

「⁈」

マリーは悔しそうに四方を見渡した。その様を闇の中から眺める女の顔があった。百井レオナ、いやその容姿は既にC.A.G.Eのセルロイド、ムカデメンタへと変貌していた。 さっき蟹怪人を毒殺したムカデは彼女の身体を這って指先へと戻りそのまま同化した。


「全く小沢くんたら世間知らずのお坊ちゃんなんだからー。貰ったゴムはイタズラされてないか確認しなきゃねー、ウフフッ。…さぁそしてマリー。アンタも色んな男に抱かれて…今の内にせいぜい楽しんどくのね。どーせ『最後』は捨てられちゃうんだから。ハハ…ハーハハハハハハハハ!」


その夜、またしても変身後に訪れる身体の火照りをマリーは剣三郎に解放してもらっていた。しかしシックスナインをしている最中、剣三郎の自慢の息子があまり元気がない事にマリーは少し不安がった。

「どうしたの剣ちゃん?…こういうのあまり好きじゃない?」

「あ…や、す、すまねぇマリー。こ、こりゃあ個人の勝手だし、若い子の流行りってモンもあるんだろうし、まぁ好みの問題だし…あの、その…なんだ…」

マリーの股間の間の剣三郎が、急にモジモジと言い訳をした。マリーは全く意味がわからなかった。

「?…?…??」

「…い、いやまぁ…お、俺ぁどちらかというとモサーッと濃いぐらいの方がってね……い、いや!だからといって強要はしねえよ‼︎」

「?は?…え…⁈…ああーーっ‼︎」


マリーはそこで初めて自分の陰毛がきれいさっぱりと消えている事に気がついたのだ。

「け、剣ちゃん!私いつツルンツルンになっちゃったんだろう⁈」

恥ずかしそうに股間を手で隠してマリーが泣き叫んだ。

「も、もしかしたら変身の副作用とかかもな?」

「ふえええん!で、でも剣ちゃん。わ、私…私はその…生えてくるまで我慢とか…出来ない〜っ‼︎」

マリーはそう叫んで、半ば強引に剣三郎を押し倒すと、そのまま彼に馬乗りになり、騎乗位で腰を振り出した。

「おおお‼︎マリー!いいんだよ!お前の魅力は毛のある無しで決まるわけじゃねえさ‼︎」

「アン!アン!アン‼︎アン!剣ちゃん!剣ちゃん‼︎大好き‼︎アン!アン!アン‼︎アァン!」

『剣ちゃんの歳を考えると、あんまり毎日付き合わせちゃうのも健康によくないのかな?』そう考えながらもマリーは腰を振り、乱れて喘ぐのをやめられなかった。実は過去化け物達にどんなに激しく突かれてもマリーは絶頂を感じたことがなかった。彼女をイカせてくれるのは、目の前の愛する大野剣三郎ただ一人だったのである。

「け、剣ちゃん、わ、私…あ、アウンッ、あ!あ‼︎い…イク!イクいく‼︎イっちゃうううう‼︎」

「う、おうっ!あ…マ、マリーーーー‼︎」

大きく身体を反り返らせ、ビクンビクンと胸を波うたせると、汗だくのマリーは剣三郎の身体の上に寝そべった。そのまま彼に感謝の熱い接吻をして、マリーは剣三郎と一緒にいる事の出来る幸せを今夜も噛み締めるのだった。

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