※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
※グロテスク、特殊な表現が含まれる可能性があるのでご注意ください。
ここは ラルト王国。
大地に満ちる魔力を封じ、変換し、操る数多の「魔法具(まほうぐ)」が生活を支える国である。街道を照らす灯火から、農具、医療器具、警備兵の装備に至るまで――人々の暮らしは魔法具なくして語れない。
その繁栄の根には、一つの強い信仰があった。
《命は循環し、断たれてはならない》。
古くから伝わるこの教えにより、王国ではどれほど重い罪を犯そうと“死”による裁きは禁じられている。代わりに、魔法具を用いた拘束や隔離、社会からの隔絶を伴う厳しい刑罰が発達してきた。
ラルト王国の王女、リュミエラ・エル・ラルトは、陽光を編んだような金色のブロンドを持つ。
毛先にかけてほんのりとエメラルドグリーンが混じり、歩くたびに翠玉の光が揺れるその髪は、王国中の芸術家が「生命の祝福」と讃えたほどだ。
澄んだ碧の瞳は、王国の慈愛の教え《命は循環し、断たれてはならない》を象徴するかのように、
どこまでも優しく、曇りのないものだった。
「リュミエラ様の微笑みだけで、一日の疲れなど吹き飛ぶ!あれは神の恩寵だ!」
「あの髪の輝き……あれを見た瞬間、生きててよかったと思ったよ。本当に……奇跡の人だ。」
だが――彼女の輝きは、やがて政治の闇に狙われることになる。
魔法具産業を巡る利権と派閥争いが渦巻く王宮で、
ひとりの臣下が密かに企てた政略は、王女の清廉さを逆手に取ったものだった。
王女の無実を証明するすべは握り潰され、証言は歪められ、彼女は“国教を冒涜した”という、最も重い罪を着せられてしまう。
ラルト王国に死刑は存在しない。
しかし――その代わりに科される**「極刑」**は、人の命を奪わずとも社会的にも精神的にも“二度と戻れぬ”罰として知られていた。
魔法具によって長期の封印や隔絶が行われる、重く冷たい運命。
「アッ......アア....ッ.......」
その見た目は元の姿からは想像もできない無様な姿でさらされていた。
全身をラバー製のスーツ型魔法具で拘束され
口と鼻は必要以上に開口され唾液は垂れ流されたまま
カエルのように膨れた腹....
ラルト王国の極刑は1年間12月に分かれた12種類にわたる実刑の後
すべての身分を剥奪され解放される..いや解放されてしまうのだ..
月ごとの刑は罪人の精神、肉体を滅ぼすことはなくとも、修復不可能なまでに
尊厳を叩き壊される。
初月のこの刑は王女、人間としての尊厳を完全に破壊するための刑であり、ひと月にわたり街中にこの姿でさらされ続ける。
人間が長期間逆向きに宙づりにされることは命を危険にさらす。だがこの国の発展した魔法具技術は彼女が死ぬことを許さない。スーツとベルトで全身の血流を滞らせることなく送り続ける。膨れた腹は宙づりにされる前に浣腸された栄養剤であり、糞尿を垂れ流し、自身の口にいれることで生命活動の維持を強制する。
人が人を殺すことはしないこの国だが、死を取り上げた結果、死よりも恐ろしく苦痛な刑として成立している。
自身の糞尿を食べ続け、唾液を垂らし腐臭を放つその姿は見る影もない。
助けを求めようと声を出そうとするがその呻きは民には届かず、むしろ罵詈雑言を浴びされる。
「あの美しい髪も瞳も、全部“騙すための飾り”だったってことか……反吐が出る!」
「聖女気取りが! 国教を汚した者に同情など一片もない。消えて当然だ!」
「どんな家畜よりも下等な姿..同じ人間とは思えない..‼」
そんな日々を1か月にもわたり続けることで王女の心を完全に折る。....
だが、まだ刑は始まったばかり..
残り11か月