SS ガンダム種運命 メイリン・ホーク 夢を見た
「私はいずれ、アスランに捨てられてしまうんですねぇ」
地球内の某ターミナルの秘密拠点の士官寝室。訪れたアスラン・ザラに対してメイリン・ホークは大きなため息で応対してみせた。
「えっ? 一体、何のことだ?」
将来を誓い合っている恋人であるアスランはメイリンが何を言っているのか、何故落ち込んでいるのか分からずに困惑していた。
「夢を見たんですよ」
「夢?」
「はい。アスランが私との関係をなかったことにしてカガリさまにデレデレしている様子が見えたんです」
「いや、夢の話をされても……」
アスランは冷や汗を流すしかなかった。
「それも、その様子が映画館の大スクリーンで流されているんです」
「何で存在秘匿の俺たちの様子が映画で流れるんだよ……元歌姫のラクスならともかく」
アスランの返答にメイリンはムスッとした表情を浮かべた。
「大事なのは映画ではなく、アスランが私を捨ててカガリさまとヨリを戻そうとすることなんです」
「そんな事実は俺に微塵もないんだが……」
メイリンの述べる浮気アスランは、この世界に生きている自分とは関係がない。アスランはそう考えている。
だが、世界の平和の為とはいえ、自分の存在をひた隠しにしてオペレーター任務に当たっているメイリンにしてみれば不安と不満はあった。
「アスラン、なかなか結婚してくれないじゃないですか。私たちがナチュラルだったら妊娠してるのが普通なぐらいにたくさんえっちしてるのに」
「それは……」
痛いところを突かれてアスランは返答に詰まった。
「俺たちは、ほらっ。存在していることを知られてはならないからさ。婚姻届なんて出そうものなら、俺たちの生存だけでなく居場所や所属なんかもバレかねない」
嘘ではない事情を述べる。
実際、アスランとメイリンはテロリストや軍事行動を起こしたがる国家を抑制する為の秘密機関ターミナルに属している。居場所を知られるなどもってのほかで、婚姻届を出せる環境にはなかった。
ただ、それだけが事情でないことをメイリンはよく知っていた。
「正式な婚姻はできないにしても、内縁、事実上の妻にすることは可能じゃないですか。私にメイリン・ザラと名乗る様に言ってくれても良いじゃないですか」
「いや、今の時代は選択的夫婦別性を……」
「そんなオーブもどきみたいな話題は要りませんっ! 私にアスランの妻を名乗らせてくださいっ!」
メイリンに凄まれてアスランは分かり易い程に委縮した。
「いや、俺、こういう仕事してるからさ……普通の軍人よりも死に易いポジションにいるっていうか。結婚しても、メイリンをすぐに未亡人にしちゃうんじゃないかって、不安が……」
アスランの結婚に対する不安は幾つもあった。その中でも、結婚しても自分はすぐに死んでしまい、メイリンに悲しい思いをさせるのではないかという懸念は強かった。
だが、アスランの何度も死に掛けた激闘の歴史を側で見てきたメイリンは強かった。
「結婚してすぐに未亡人になっても構いません。いえ、構わなくはないですけど。でも、好きな人とちゃんと結ばれずにお別れなんてなったら、私はずっと後悔を抱えたまま蹲るだけの人生になるんですっ!」
メイリンの言葉には、瞳には覚悟が反映されていた。
その響きの重さに、清涼さにアスランは降参するしかなかった。
「じゃあ、メイリンには……今からザラ姓を名乗ってもらおうかな」
「はいっ♡」
メイリンは感極まってアスランに抱き着き、2人はそのままベッドに崩れていった。
「結婚はあれだけ躊躇していたのに、えっちの時はいつも積極的。アスランって本当にムッツリスケベさん、ですよね♡」
メイリンは猛々しい程に求めてくるアスランを見ながら微笑んでいた。
「メイリンだって髪型をツインテールにして。特別な夜仕様にしてるじゃないか」
「この髪型は初めてアスランとえっちした特別なものだから。今夜は特別になる筈だからって、これにしていたんですよ♡ 読み通りです♡」
メイリンは股を大きく広げてアスランを受け入れていた。
子宮に入り込んできそうな激しいピストンが性的に心地よかった。
「ハァハァ。メイリンの膣内が……いつもより気持ち良いっ!」
「それは、私がアスランのお嫁さんになったからだと思います。お嫁さんとならえっちするのに何の後ろめたさもありませんから……あぁああああああああぁっ♡」
会話通り、2人は以前よりもセックスを愉しんでいた。性的に強い興奮、そして安ど感を同時に得ていた。
「確かに、俺も覚悟を決めたら何だか気が楽になった。そして、誇らしく思えるんだよ。こんな可愛くて優しい子が俺のお嫁さんだなんてね」
「はいっ♡」
アスランは膣内射精をしながらメイリンと熱いキスを交わした。
2人の関係が大きく変わった日の出来事だった。