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(ぴゅあスマ2)#23

#23 「へぇ……あんたってば見かけによらずちゃんと考えて攻め手を選んでるじゃない……。私を上半身にしたのは見る目があると言えるわ♥」  あなたが上半身を責めるパートナーに鈴菜を選ぶと、彼女は嬉しそうにそう言葉を零し美咲の上半身へとゆっくり歩を進めていった。 「そう……私は上半身が好き……。とりわけ、脇腹とかを容赦なく責めるのが大好きなの♥」  ベッドに横たわる美咲の身体の起伏をなぞるように人差し指を彼女の胸の谷間から這わせ始めた鈴菜は、脇腹という言葉を漏らしつつも彼女の腋の部位まで歩を進め、遅れて指先も彼女の首下……鎖骨付近まで滑って到着する。 「でも……いきなり脇腹を責めるのは良くないと思うの♥ ほら、プールなんかに入る時も最初に準備運動とかするでしょ? それと同じ……最初は私の手の準備運動も兼ねて“こっち”を責めさせて貰うわね♪」 “こっち”といって人差し指が鎖骨の部位から滑り込んだ箇所は、美咲の腋の窪みだった。 「ひぃっっ!!?」  首の根元から突然腋へと流れ込んできた人差し指の刺激に、美咲は上半身をビクつかせて悲鳴を上げる。  その様子を見てニヤリといやらしく笑みを浮かべた鈴菜は、ヨイショと声を零して美咲の寝かされているベッドマットの上へ土足で上がり込む。そして彼女の上半身をその小さな体で跨ぐと胸の少し下付近に無遠慮で腰を落とし体重を預けるように座り込む。そして再び手をワキワキと空中で曲げて見せると、その両手の指を美咲の腋窩へと運び彼女へ耐え難い刺激を送り込み始める。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョ♥  子供の様な小さな手が美咲の腋の窪みに接地し、目にも止まらない速さで指を引っ掻かせる動きを行い指先で彼女の腋の肌を素早くくすぐる鈴菜の手。無刺激だった腋にそのような急激な刺激が加えられた美咲は一瞬驚いたような顔をして悲鳴を上げるが、その悲鳴が落ち着く頃にはその声は笑いに変化してしまう。 「あひゃっっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、だ、だめぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ちょっ! 腋はやめてっへへへへへへへへへへへへへへへへ、私がそこ弱いって知ってるでしょっ!!」 「知ってるわ♥ だから最初に責めてるんじゃない♪ こうやって最初から笑わせて……体力を根こそぎ消耗させてから本命の箇所をくすぐってどうしようもない苦しみを与えるの♥ そっちの方が苦しめて……素敵でしょ?」  笑顔を向けながらさらりと恐ろしい責め言葉を放つ鈴菜に美咲は顔を横に振って嫌がりながら笑い悶える。  先程は“準備運動だ”と言っていた気もするが、そのくすぐりは見た目にも激しく……とてもその後に本番が来るとは思えない程の攻め手を見せている。 「あぁ~~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やめでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、腋をそんな滅茶苦茶にくすぐらないでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ンヒャァァヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 「乱暴にくすぐるのがいいんじゃない♥ 優しくナデナデして可愛い可愛いって愛でるのは変態のやる事よ? くすぐりって言うのは本来、対象をいかに笑わせるかを突き詰めて施すものなの。あんたはこういうくすぐられ方に弱いでしょ? こんな風に激しく引っ掻かれる刺激の方が……」  乱暴にくすぐる方が良い……とは言っているが、鈴菜のくすぐりは素早く滅茶苦茶に動いているように見せて的確に美咲の弱点を突いているように思う。  まず同じ個所を強く刺激したりはしない……強い刺激は確かに最初のインパクトは絶大だが、それを続けると刺激に慣れたり痛みさえ覚えるようになってしまう。だからあまり乱発は出来ないくすぐり方なのだが、鈴菜のくすぐりは違う……腋の窪みを引っ掻いたかと思えば、胸の横に手を移動してそこの肋骨部分をモニョモニョくすぐったり……そこを責めたかと思えば今度は腋の窪みへ戻ってきて引っ掻くのではなく指の腹でなぞってくすぐりを入れる……腋をある程度責めたらまた胸の横に戻ってその部位を爪先だけでカリカリと責め上げる……そしてまた腋に戻って柔肌を摘まむように揉み上げて別の刺激を送り込む……脇の下と腋の窪みを行ったり来たりしながらも同じ責めを行わず多彩なバリエーションで責め立ている鈴菜のくすぐりに美咲は刺激に慣れることが出来ず延々と笑いを搾り取られていく。  態度や口調からドSな性格なんだろうな……という印象を受けていたが、まさかこれほどの多彩なくすぐり術を持っていようとは思わず……あなたは心の底から戦慄を覚える。やられる側ではなくてよかったと……心底思う。 「ほ~ら! ボサっと見てないで、あんたも足の方をヤりなさい? でないと……私の責めだけで終わっちゃうわよ?」  腋と脇の下の攻め手を素早く切り替えながら責める鈴菜だが、あなたがその手技に見惚れていると分かるとジトっとした目であなたを睨みそのように促す。あなたはその目にドキッと心臓を高鳴らせ、彼女の機嫌を損なわない様にと急ぎ足で美咲の足元へと駆けて行った。  改めて見る美咲の足の裏……  鈴菜のくすぐりにヤられ笑い悶えているが足の裏もその笑いに呼応してクネクネとよがったり、足の指をくねらせたりしてくすぐりの拒絶をあなたに見せている。  その様子が……あなたには誘っているかのように見え、あなたはすぐに腰を落として彼女の足裏が顔の正面に来るように姿勢を低くする。  笑いによる疲労が足裏の汗腺から僅かに足裏を湿らせる程度の汗をにじませ、その汗が窪みのくっきりした美咲の足裏の美しい形をより際立たせるように光を反射させている。  見ているだけで興奮があなたの心臓を高鳴らせるが、あなたはその鼓動を更に高鳴らせるために足裏へ向けて手を差し出していく。  美咲の大人の右素足……その足底部。淫らに窪んでカーブした母指球から土踏まずへと続く下り坂……そこへ右手の手をワキワキさせながら近づけていく。  美咲の足裏はあなたの指が触れるのを待つかのように指先を反らして待機している。  鈴菜のくすぐりに対する反応ではあるだろうが……その指反らしのお陰で美咲の足裏は形を変え、触ろうとしていた下り坂はピンと皮膚を張らせるように伸び、指でのくすぐりをよりやり易くしてくれた。 ――サワ♥  その反り返って自ら緊張させた美咲の土踏まずの入り口付近にあなたは指先を立てるように近づかせ、5本の指全てをそこへ着地させた。  その触られた刺激に敏感に反応した美咲は足を思わずバタつかせようとするが、足首に巻かれた枷が邪魔をし彼女の行動は制限される。  良い反応を見れた……と、あなたは感じ取り、置いた指達をそれぞれ順番に動かし始め美咲の足裏に耐え難いこそばゆさを植え付けていく。 「かきゃっっ!? はきゃああぁぁぁっっ!!? な、なんでぇぇへへへへへへへへへへへへへ? 足の裏っっっ!! 効かない筈なのにぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、なんでこんなにこそばいのぉぉ?? んひゃあぁぁっっははははははははははははははははははははははははは!!」 「そりゃ……こっちの刺激が快感なんて吹き飛ばしてるんだから当たり前じゃない♥ あんた……足の裏で感じる変態なんですってね? でも……私のくすぐりはそう甘くはないわよ? 感じる暇さえも与えないで笑かしてあげるから……あんたは安心して笑い狂ってなさい♥」 「いひゃああぁぁぁぁっっくすぐったいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 足の裏ぁぁははははははははははははははははははは、こんなにくすぐったいの初めてぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! イギャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」 「フフフ……良かったじゃない? 足の裏で初めてくすぐったく感じれたんだったら……今後も同じようにやればくすぐったく感じれるようになるわよぉ~? なんだったら調教してあげましょうか? 足裏をくすぐられても快感じゃなくてくすぐったさを感じるようになるまで……」 「いぎゃあぁっぁははははははははははははははははははははは、嫌ぁ!! そんなの嫌っっ!! 嫌ぁ!!」 「まぁ、私が調教したら……靴下を穿いただけで笑い転げるようになっちゃうから……軽く人間は辞められるわね♥」 「も、も、もうやめで!! おねがひぃぃぃひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、あなたの力は十分わかったからぁぁははははははははははははははは、このままじゃ壊れちゃうっっふふふふふふふふふふふふふ、笑い過ぎて壊れちゃいますぅぅぅ!!」 「なぁ~に寝事言ってんのよ? これはまだ序章よ? 本番はこれからヤるつもりなんだから……」 「ひぃぃ、ひぃ、はひぃぃぃぃぃっっひひひひひひひひひひっひひひひひひひひ、ほ、本番ってなにぃ? 本番ってなんのことぉぉ? だぁ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ひぎひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ……」 「さっき言ったでしょ? 私の得意な責め場所は腋じゃないって……」 「し、知らにゃいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ! そんなこと知らにゃいわよぉぉぉ!! んははははははははははははははははは、ひぃ、ひぃぃ!!」 「脇腹が本命よ♥ 私はこの細い指で脇腹をモニョモニョ~ってくすぐるのが大好きなの♪ 私の指にくすぐられたら……誰でも例外なく身体を飛び跳ねさせて笑い狂うわ……それほど、くすぐったいって事よ? 私の指……」 「はがっっははははははははははははははははははははは、も、もういい!! もういいからぁ!! 本番なんていい! やんなくていいわよぉぉ!!」 「そうは行かない。あんたは私の大事な大事な彼氏を奪ったんだから……その罪は死んでも償えないくらい重いのよ?」 「い、良いじゃないっっひひひひひひ、男の一人や二人寝取ったくらいっっひひひひひひひひひひひひ!! 大体っっひひひひひひひひひ、繋ぎ止められなかったあなたにも問題が————」 「……あら? そんなこと言っちゃう? 今の私に……そんなこと言っちゃうんだぁ? へぇ~~~」 「はひ、あひっっ!? わ、わ、わ、待って!! ゴメン!! 謝るからっっははははははははは、今の無し!! 今のなしぃぃぃぃ!!」 「もはや救いようないお間抜けさんね……あんたって♥」 「かはっっははははっははははははははははは、あ、足の裏っっはっはははははははははははははは、やめてっっへへへへへへへへへへへ引っ掻き回さないでっっへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ちゃんと謝れないじゃないっっひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「謝罪なんて結構よ? それよりも……あんたには身体で支払ってもらうから♥」 「ひっっ! 待って!! お願ひぃぃっひひひひひひひひひひひひひひ!! ちょっと待ってぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへ」  鈴菜は美咲の腹部から降りようとせずそのまま自分の尻を付けたまま彼女の太腿付近まで腰を引き摺って移動した。そして目の前に露わになっている美咲の引き締まった脇腹に向けて手を構えると指を空中でコチョコチョと動かし、獲物を狙う鷹のように手を降下させ彼女の横腹を両手でガシリと掴む。 「ばひっっっ!!?」  その瞬間、美咲は時が止まったかのように笑いが引っ込み、身体はその掴み込みに反応してビクリと震え、足裏も再び自ら足底を平らにするかのように足先を反り返らせ身体全体も一斉に緊張させた。 「ほら……笑え♥」  鈴菜がそのように零すと同時に横腹に食い込むように掴ませていた手先を一斉にモニョモニョと怪しく蠢かせ始め、美咲に宣言通りのくすぐりを展開した。 「はぎゃあああぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁぁあっぁぁぁぁっっ!!!??」  脇腹の肌がグニグニと変形するほどの力で揉み込まれていく鈴菜のくすぐりに、美咲は耳を劈く様な大きな悲鳴を上げて落雷に打たれたかのように身体を大きくビクつかせた。  そしてその駆け巡ったくすぐりの電撃が全身に行き渡る前に、美咲の口から激しい笑いが暴れ狂う激流のように吐き出され始める。 「アギャアァァッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハハッハ、ひぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははははは、あぎっっひひひひひひひひひひひひひいっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、うははははははははははははははははははは、ひぃ、ひぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、うへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、はひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」  呼吸をさせる気などさらさらないと言わんばかりの笑いの連鎖を強制され、美咲は口から呑み込めなくなった唾と涎を交互に吐き垂らせ、頭を左右に振り乱して笑い狂う。  その取り憑かれたように笑い狂う美咲の姿に、あなたは一瞬の恐怖すら覚えるほど寒気を催したが……すぐにその恐怖の光景はあなたの性感のフィルターを通って淫靡な光景であると認知を歪められる。  脇腹のツボを容赦なくくすぐられ激しく笑い悶える美咲の姿に……あなたはどうしようもないエロティシズムを感じずにはいられない。  あの清楚で大人のお姉さんのイメージを具現化したような立ち振る舞いをしていた彼女が……子供の様な鈴菜の責めにゲラゲラと笑い転がされ、涙を流しながら悶えている。その光景がフロントで接客をしていた彼女とのギャップを生み……あなたに猛烈なエロスを浴びせかけてくる。  あの美咲が……しっかりしてそうなあの美咲が……鈴菜の責めにいとも簡単に笑わせられ子供のように暴れながら悶え苦しんでいる……そのギャップは何物にも代えがたい。このギャップを生み続ける空間は何物にも代えがたい!  あなたは負けじとまだ触っていなかった彼女の左の足裏へ手を移動させ、鈴菜の責めを見習うように爪先に力を込めてガリガリと土踏まずの部位をくすぐり回してみる。 「ばぎゃああぁぁぁぁぁぁっっはははははははははははははははははははははは、あ、あじのうらぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、今ダメぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 今はダメぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  くすぐりに対して期待通りの反応をしてくれる美咲……。あなたはその反応見たさに今度は彼女の足裏を両手で引っ掻き回してあげた。 「んがあぁぁっっはははははははははははははははははははははははは、だめだってばぁぁっはははははははははははははははははははははははは、ひぎっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、死ぬぅぅふふふふふふふふ、死んじゃうぅぅぅぅぅぅふふふふふふふふふふふふふふふ、あがっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」  美咲は手も足も形振り構わず暴れさせようと必死に力を込めている。しかし手足の枷はそんな彼女の必死の訴えも無に帰すようにベッドへ磔の格好を維持させる。  それを良いことに、鈴菜は脇腹のツボをグニグニとほぐしてくすぐり、あなたは無抵抗な足裏へ両手を這わせて好き勝手にくすぐり回して彼女を笑わせる。  抵抗できない美咲は笑い狂う事しか許されない。溜まっていた笑いを吐き出したかと思えば次の笑いが喉奥を圧迫し、それを吐き終えても順番を待つように次の笑いが待機している。美咲はその笑いの連鎖に呼吸する事も許されず悶え苦しめられる。  笑いが笑いを生み……更なる笑いを誘い込んで笑い果てていく……。くすぐり責めとはそういう拷問であるとあなたは改めて理解する。興奮しきった頭ではそれを理解した所で抑止に働かないが、それでも拘束されたカラダに行われる無慈悲なくすぐり責めは有史以来の拷問であると改めて理解が促される。  行っている本人はこんなにも楽しいのに……受け手である美咲は地獄そのものを味わっている。  そのギャップも……あなたの性感を存分に刺激する。そしてくすぐる事に病みつきになってしまう……  ストップがかからなければ永遠と続けられる……そんな気すらしてくる。  しかし、人生の中で時間が有限であるように……このプレイにもルール上一つだけこの責めを止める言葉が存在する。 「がはっっはっはっはっははっはっはっははっはは、いぎぃぃひひひひひひひひひひ、ゲホゲホゲホ!! も、も、もう限界ぃぃぃひひひひひひひひひひひひ、もう無理っっ!! ギ、ギ、ギブ!! ギブゥゥふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、がはっっははははははははははははははははははは、ゲホゲホ! ギブアップよっっ!! ギブアップぅぅぅぅっっっ!!」  その言葉が発せられた瞬間……この至福のプレイ時間は終わりを告げてしまう。  美咲の苦し紛れに口から零れたこの“ギブアップ”という言葉に、責め欲の塊であった鈴菜でさえ速やかに手を止め責めを終わらせる。  無言で手を引いていく鈴菜に続いてあなたは後ろ髪を惹かれながらもくすぐっていた手をゆっくり止め、渋々ながらも足裏からその手を離していった。 「がはっっはっ……はひ、あひ……ゲホッ、ゲホゲホ! はぁはぁはぁ……」  嵐の様なくすぐり責めから一瞬のうちに解放された美咲は、しばしの間くすぐられた余韻に身体をブルブルと震わせ荒い呼吸を繰り返す。  その様子を腕を組んで黙って見ていた鈴菜は、彼女の呼吸がある程度ととなった具合を見計らって静かに言葉を零す。 「あんた……言っちゃったわね……。ギブアップって……」  その言葉に美咲はギクリと身体をビクつかせ涙目で鈴菜を見て弁明の言葉を吐こうとする。 「だ、だ、だって! あんなに苦しい責めをされたら……誰だってギブアップくらいするでしょ! 本当に死にかけたんだから!! この苦しさは鈴菜が一番良く分かっている筈でしょ?」  美咲の言葉にヤレヤレと言葉を零して鈴菜がいつものジト目に目を戻す。 「死にかけた? たったあれくらいの責めで? 冗談も休み休み言いなさい。あれはまだ本番の入り口程度の責め苦だったのよ? それを何? ちょっと苦しかったからってすぐにギブアップなんかしちゃって……」 「本番の入り口って……嘘でしょ? 私はアレが限界だと感じたからギブアップって宣言したのよ? それくらいの責めはしてたでしょ?」 「まだ私も本気じゃなかったわ……これから“真のツボ入れ”と“肋骨崩し”を順番にやろうと思ってたのに……興覚めもいい所よ……どうしてくれるのよ!」 「し、知らないわ! 私は……限界だと思ったからギブアップしただけだし……」 「あんた……ギブアップすれば私と恵理の給料が下がるって知ってて宣言したのよね?」 「えっ……え……えぇ……まぁ……」 「ギブアップすれば楽になれるし、あんたは隙あらば宣言しようとしてたわよね? 私達の給料が下がるのもお構いなしに……」 「わ、私だって……減給はされます! 貴女達と同じです!!」 「なに? それが免罪符になるとでも?」 「うぅ……そ、それは……」 「馬鹿じゃないの? あんたと一緒に減給されて喜ぶ阿呆が何処にいるのよ!」 「うぐぅ………………」 「まぁ、いいわ……このシステムにしたことで私達も唯一楽しめる時間を貰えるわけだしね……」 「…………………………」 「今から15分……覚悟しなさい? 少しの休憩と引き換えにギブアップを宣言したあんたには……それ相応の仕置きを見舞いしてあげるんだから♥ ね? 恵理?」 「うん……私も……楽しみ。美咲さんの足の裏……早く触りたいって……思ってたから……」 「何よ? あんたはこの女がギブアップするって思ってたわけ?」 「だって……この人のくすぐり……最初から上手いなって……思ってたから。美咲さんじゃ……耐えきれないだろうって……思ってた……」 「確かに……私の責めだけじゃギブを取るのは難しかっただろうし……今回はあんたのお陰って言うのは否定しないわ」  鈴菜はそう言うとあなたにストップウォッチを手渡し、ニコリと笑顔を浮かべてあなたの肩に手を置く。 「プレイはココまでだけど……私達の減給された恨みはこれから晴らさせて貰うつもりだから、あんたにはタイムキーパーをお願いするわね♥」  肩に置いた手をポンポンと優しく叩いた鈴菜は、次の瞬間には先程までの意地悪そうなジト目のにやけ口に戻りその顔のまま美咲の方を振り返った。  そしてそのまま再びベッドへと登り美咲の身体を下に見ながらその小さな体躯をゆっくり彼女の腹部に向けて降ろしていく。腹部より少し下の股間部に尻を落ち着けて座り込んだ鈴菜は意地悪そうな顔をしたまま手を顔の前に構えいかにもこれからくすぐるぞと言わんばかりに指先をくねらせて見せた。  一方の恵理の方も鈴菜と歩調を合わせるように美咲の足底部へと歩を進め、ゆっくりとしゃがみ込み自分の顔の前に彼女の左の足裏が来るように姿勢を低くする。  かくして、報復の準備の整った二人はあなたの開始の合図を手を止め無言で待つ。  あなたはそんな二人を見比べながら……最後に美咲の泣きそうに嫌がる表情を見ながら……  静かにストップウォッチのタイマーを起動し、間髪入れずに開始の言葉も二人に送る……  美咲を地獄へと誘う……「スタート!」という開始の言葉を……  鈴菜、恵理による報復→#25へ


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