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(ぴゅあスマ2)#30

#30  脇腹のボタンが押されると待ってましたと言わんばかりに機械の駆動音が鳴り響き始め、恵理の腰を支えている座面の裏側に設置された黒いボックスの中から羽根を手に持った2本のマジックハンドが箱の横に開けられた穴から這い出し、恵理の脇腹へ向かってその手をゆっくりと伸ばした。  左右両方の脇腹を責められるように箱の両サイドからそれぞれ這い出したその手には、白と茶色が入り混じった見た目にもこそばゆそうな鳥の羽根が握られており、その羽根でこれからくすぐるぞと言わんばかりに恵理の脇腹の上空で焦らす様に揺らせて見せている。 「…………………………ッ!?」  ゆっくりと降下するように恵理の脇腹へ羽根先を近づけていくマジックハンドに対して冷めた視線を送り無反応を決め込んでいた恵理だったが、羽根先が脇腹の皮膚に僅かに触れると流石にこそばゆさが伝わったのか眉間に皺を寄せ苦い表情を一瞬だけ作って見せる。 ――サワ♥ サワ……サワ♥  脇腹の括れ部分に羽根先を軽く触れさせた機械の手達は、その括れに沿うように羽根を左右にゆっくり動かし彼女の脇腹にじれったいこそばゆさを植え付け始めた。 「…………っ! ふっっ!!」  括れを何度もなぞられてこそばゆい刺激を送り込まれている恵理は刺激に対する反応をあなたに見られたくないのか、頭を出来得る限り下に向け、顔を伏せるようにしてあなたの視線を遮ろうとする。  顔を伏せた事により確かに表情の変化は見て取れなくはなったが、押し殺そうとしても漏れる吐息や勝手に震えてしまう肩や頭の反応は見て取れ、顔を見なくてもどれくらい悶えているのかは汲み取ることが出来る。 ――コショ♥ コショコショコショ♥ コショコショコショコショ♥  羽根先が脇腹や腰の括れに沿って優しくくすぐる刺激があまりにもこそばゆいのか、恵理は下を向きながらも頭を嫌がる様に横に振ってくぐもった声を吐きながら悶える。しかし、どんなに顔を振ったところでプログラムによって動かされている機械の手は手を緩める事も止める事もしてくれない。彼女が思わず吹き出して笑ってしまうまで延々と決められた箇所に羽根を這わせてくすぐり続ける。 「んふっ! んくふっっ……っふふ……ふっ……」  くすぐりが続くにつれ恵理の口からは短く断続的な笑いが漏れ聞こえるようになってきた。  笑い出してしまいそうになるのを必死に口元で抑えているかのような可愛らしい我慢声に、あなたは下を向いている恵理が今どんな顔をしながら必死に耐えているのかを想像して下腹部に熱いナニかが巡っていくのを感じてしまう。  あの無表情だった彼女が……涙目になりながら口を波立たせて必死に笑うのを堪えている様子を思い浮かべると、途端に心臓の鼓動が速さを増す。  笑う事ととは無縁な彼女が笑ったら……どんな無様な顔に崩れて可愛い笑い声を漏らしてくれるのか……それを想像するとムラムラと淫欲が高まって仕方がない。 ――コソコソ♥ コソコソコソコソコソ……コショコショ♥  必死に声を押し殺そうと耐え忍ぶ恵理に機械の手達は容赦などしない。笑え、笑え! と言わんとするように羽根を素早く引っ掻く様に動かしたり、いたぶる様にゆっくりと羽根先だけでくすぐったり、腹に近い肌を触ったり、逆に背中の括れに近いところまで回り込んでそこをくすぐったりとあの手この手を使って彼女を笑わそうと責め立てる。 「くっふっっ……んぐっっ…………んんっ! ん……」  普通ならとっくに笑っていてもおかしくはないこの脇腹への責めだが……恵理は我慢強いのか……はたまた実はくすぐったさなど感じておらず効いてるフリをしているだけなのか……悶える声は上げるくせに一向に笑い崩れる仕草を見せようとはしない。  笑わないという事は……効いている風を装った演技なのか? それともギリギリの所まで追い詰めているが最後の一押しが足りないだけなのか……あなたが直接くすぐっている訳ではないのでその部分は測りようが無い。機械はプログラムに従って同じ動きをして見せるだけなのだから……。 ――ピピピピピピピ!  笑うか笑わないかの瀬戸際的な態度を見続けたあなたは、不意に後ろから鳴った電子音にビクリと反応してしまい思わずマシンの停止ボタンを押してしまう。  結局恵理を笑い崩す事は出来ず機械はその動きを止め元の黒いボックスへ引っ込んでいくが、その電子音最初のプレイ時間が終わったことを意味する音であったため停止する事が間違っていたわけではない。  しかし……出来ればもう少し長く恵理の反応を見ていたかった……  あと5分でもいいから脇腹を責めさせれば、反応が演技であるか耐え忍んでいるだけなのかの判断はついただろう。15分という時間は……長いようで短い。その時間だけで効いていたかを判断するのは至難の業だと言える。よっぽど分かり易く反応が貰えれば別なのだが…… 「フフフ……どうでしたか、チーフ? 恵理ちゃんってば中々に我慢強い子でしょ?」  弱点かどうかの判断が付かないあなたに美咲がそっと囁きを入れる。あなたはその囁きにコクリと頭を頷かせる。 「反応が良かったのか……どうなのか……最初の責めなので比べようがありませんからまだ判断が付かないでしょうけど……次の責めを見れば多少は見えてくると思いますよ? 今の反応より……良いか悪いかがはっきりするかもしれませんから」  確かに……弱点も分からない手探りの状態でいきなり“効いているかそうじゃないか”を判断することは難しい。美咲の言う通り“比べる対象”が無いと何も始まらない……  今の反応が良い反応だったのか悪い反応だったのか……それは次の責めでハッキリする事だろう。  足の裏か腋……どちらかの反応を見れば、おのずと今の脇腹の反応も答えが見えてくるはず……  あなたはそのように希望を持ちつつ再び恵理の身体に視線を移した。  ハァハァと荒い呼吸をして(いるように見える)恵理の顔の隣にある伸びきったワキの部位……  呼吸と共に足指をピクピクと動かそうとして見える彼女の足裏……  次の責め場所はどちらにしようか?  あなたはしばし二つの部位を見比べて……そして決断を下した。  美咲に責め箇所を耳打ちするとあなたはすぐにリモコンのボタンに手を置き、その箇所を責めるよう機械に命令を下す。  あなたが機械に命令を下した部位は恵理の…… A:伸びきった“ワキ”の部位だった。→#31へ B:無防備に晒されている“足の裏”の部位だった。→#32へ


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