アプリの対価は…【case:渚】
Added 2024-01-05 15:00:00 +0000 UTC「ねぇ知ってる?」
「何の話?」
「アプリよ、アプリ」
「アプリってあれでしょ? あのお金が稼げるってやつ」
「そう、それ」
「でもそれって噂話なんじゃ無いの?」
「私もそう思ってたんだけど、これ見てよ」
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『 “ The Mission(ミッション)” 』
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そう言ってスマホの画面を見せてきたのは、渚(なぎさ)。
渚は今、友人3人と共にファミレスに来ていた。
最近SNSで噂になっているスマホアプリ『The Mission』。
アプリから出される “ミッション” を達成すれば、報酬が支払われるという。
所謂テスターやレビュー、レシートの写真を送るなどしてお金が貰えるような以前からあるものと類似したアプリなのだが、これが “噂話” とされるのは一般には出回っていないからだろう。
「へえ、本当にあったんだ」
「渚、それどうやって手に入れたの?」
「昨日突然DMが来て……」
「え、マジ!? それでダウンロードしたってこと? …危険すぎでしょ」
「うん。怪しいとは思ったんだけど、欲しいものがあってさ。でも今月お金なくて……」
「で? で???」
「何が?」
「何がってそのアプリ使ったんでしょ? 本物だったの?」
「確かに、それは気になるかも」
「あ、うん。何か “ランク” があって、最初は簡単なミッションしか受けられないみたいで……それこそ食事の写真を撮って送るとか、最近買ったものは何かとか」
「あれ、何て言うんだっけ? 大量のデータを集めるやつ」
「ビッグデータ?」
「そう、それそれ。そのアプリってそれを集めるために開発されたやつなのかな?」
「意外とちゃんとしてるってこと?」
「でもそれを何に使うかは分からないわけじゃん? やっぱ怖くね?」
「個人情報とかの入力は無かったし、私だって分からないと思うけど……」
「そんなこと言ったって、DMで来たんでしょ?」
「…それはそうだけど……」
「ちなみに報酬っていくらだったの?」
「ミッション1つにつき、最低5000円貰えるみたい」
「そんなにっ!!! 渚っ!!! 私にもそのアプリちょうだいよ」
「私も欲しい」
「そのアプリ勝手に配って大丈夫なの?」
「確かアプリ内に “友達を招待” ってあった気がする……あ、あった」
3人のうち2人は早速アプリをインストールしたが、残る1人はその場の流れで招待リンクを貰うにとどまるのだった。
ーーーーー
「…うーん、まだまだお金足りてないなぁ……」
友人と解散し、家に帰った渚はアプリを開く。
〈 次のランクに必要なミッションの数:8 〉
「ランクが上がれば受けられるミッションの種類が増えるし、報酬も高くなるってあったからもっと頑張らないと」
渚はランクを上げるためにミッションをこなしていく。
それから1ヶ月ほど経ち、渚はランクを4つ上げた。
「やったー! ようやくランク5になった!!」
ポロンッ♪
それと同時にアプリから通知が届く。
〈 ランク5への到達おめでとうございます 〉
〈 次のランクに必要なミッションの数:100 〉
「え、次のランクまで100!?」
初めは10個から始まり、ランクが上がるにつれて次に必要なミッションの数も増えてはいた。
けれどもランク5に上がるために必要な数でさえ30個で済んだと言うのに、急に100個のミッションが必要と言われて渚が驚いていると……
ポロンッ♪
再び通知が届いた。
「珍しいな、また通知だ……何だろう?」
〈 あなただけが受けられる “特別なミッション” が解放されました 〉
「…私だけの特別なミッション?」
特別なミッションとは、ランク5に到達したユーザー向けに解放される機能で、受けることができるのはミッションが届いたユーザー “のみ” 。
なので届くミッションはユーザーによって “異なり” 、その内容も様々かつ報酬も豪華である。
また、特別なミッションは通常ミッションの2倍の数がカウントされるとのことであった。
「なるほどなぁ。通常ミッションだけでもランクを上げられるけれど、特別なミッションの方が時短できるってことなんだ……でも、特別なミッションって難しいのかなぁ。普通に考えれば早くランクを上げられて報酬だって美味しい特別なミッションを選ぶと思うけど……」
渚は特別なミッションのページを開く。
届いていたミッションは1つだけだった。
「特別なミッションは通常ミッションと違って、たくさんは届かないのかぁ…内容は……えっ???」
その届いたミッションの内容を見て渚は先ほどよりも驚いた。
「ぱ、パンツの写真を送れって???」
これまでとは明らかに毛色の違うミッション。
さすがに馬鹿げたミッションだと、渚がそのページを閉じようとした時に報酬内容が目に入る。
「いち、じゅう、ひゃく……10万円っ!? いや、でも…」
顔を写す必要はないし、胸や秘部を直接的に露出する必要もない。
単なる下着の写真1枚が、10万円に変わる。
…パシャッ……。
ーーーーー
渚の金銭感覚は狂っていった。
枷が外れ、豪遊三昧。
学校にも通わなくなり、ミッションと好きなことをするだけの日々。
特別なミッションをこなすに連れて、その内容は徐々に過激なものへと変化する。
しかし内容に比例するように報酬もより高額へと変化したため、渚は通常ミッションには目もくれず、特別なミッションだけをこなしていく。
「渚、今日学校から連絡があったんだけど……」
「…うるさいなぁ。もう義務教育は終わってんだし、別に学校なんて行かなくていいじゃん」
「何を甘えたこと言ってるの? 大学はまだしも、高校くらいはちゃんと卒業しないと……それにお父さんが頑張って働いて学費だって払ってくれているんだから…」
「お金? いくら? 返せば文句ないの?」
「そういう話じゃなくて……」
「そっちが学費って言ったんでしょ? ほら、これでいい?」
渚はお金の束を2つ、3つと机に置いた。
「そんな大金、どうやって手に入れたの?」
普通の高校生が持っているはずのない量のお金を目にして、渚の母は問い詰める。
「何をしても文句を言う……私でてく、もう家には帰らないから」
「渚、待ちなさいっ!」
「私だってもう子供じゃないんだからほっといてよ」
渚は母の制止を無視して家を出る。
「(お金だってミッションをすれば簡単に稼げるし、私一人で生きていける)」
スマホさえあればと、それだけを持って飛び出した渚。
母との言い合いで発生したストレスを発散するかのように、渚は自由を謳歌する。
ホテルに寝泊まりをし、食事はルームサービスを利用する。
値段を見ずに買い物をしたり、エステを受けたり……。
その間、渚はミッションもせずに過ごしていたわけだが、当然そんな日々が続けばすぐにお金は底をつく。
「…貯金も少なくなってきたなぁ……」
お金が無いのなら散財を止めるなり、恥を忍んででも家に帰るなりすればとも思うが、一度上がった生活水準はなかなか下げられないものである。
贅沢の味を知ってしまった渚は、もう戻れないところまで来ていた。
「早くミッションをしないと…次のミッションは……」
通常ミッションは小銭稼ぎにもならないと、見るのはもちろん特別なミッションのページ。
「あれ? ミッションが届いていない???」
本来、特別なミッションは届いた場合に受けられるというものである。
そのため、届かないことがあってもそれは仕様であり、別におかしなことではない。
しかし渚のランクが5を超えてからこれまでに、特別なミッションが届かないことなど一度も無かった。
「 “こんな時に限って” なんで1個も無いのよ」
それから数日が経っても、特別なミッションは届かない。
「そろそろ本当にまずいってのに……」
銀行口座にお金は無く、手元にあるのは数万程度。
今の渚にとっては、2日も保てば上等だと言える。
しかし裏を返せば、あと2日で路頭に迷うのだ。
ポロンッ♪
〈 “特別なミッション” が届きました 〉
「(あれっ? こんな通知来てたっけ?)」
新たなミッションを告げる通知が来たのは初めてのことだった。
“狙ったかのようなタイミング” で起こったこの出来事に、本来であれば疑いを持つべきだった。
しかし今の渚には考える時間も、選択の余地も残されてはいなかった。
「……ミッションの内容は、“屋外で露出し、それをSNSにあげる” 」
最後にやった特別なミッションは、オ〇ニーの動画を撮って送ることだった。
その前は裸の写真を送ること。
そのまた前は……。
徐々に過激にはなっていたが、いづれの場合でも “The Missionのアプリ上で” 完結していた。
なぜこんな事をさせるのか、また誰がそれを見ているのかなど、疑問に思う点は多分にあった。
けれどもこのアプリは誰もが利用できるものでは無いし、もとより動画や写真を見る機能は備わっていない。
だから一般に出回ることはないだろうと勝手に安心感を抱き、そして何より高額な報酬に目が眩んだ渚はミッションを受けていた。
それが今回は違う。
不特定多数が閲覧し、なお且つ簡単に拡散の可能なSNSにあげるのだ。
ミッション達成の可否を判断するため、The MissionとSNSのアカウントを連携する必要はある。
唯一の救いはアカウントの指定は無く、顔出しの強制もされていないこと。
「裏アカを作って……画像や動画は背景をぼかしたり……もちろん顔や名前は伏せるし……できる限り個人が特定される情報させ隠せればどうにか……」
さすがの渚も、このミッションにはあまり乗り気になれなかった。
しかし背に腹は変えられないと、お金に困っている渚はミッションを受けた。
それでも “まだ” 、自分の羞恥心にさえ勝てれば行えるミッションに “安堵した” 。
それは渚の脳裏に過ぎった “いづれリアルで接触するミッションが届くのでは” という根拠のない、けれどどこか自信のある思いから来ていたのだった。
ーーーーー
あれからというもの、特別なミッションが届く際には “必ず” 通知が入るようになり、裏アカのフォロワーは10万人を超えた。
そして結果から言えば、渚の予想は当たっていた。
ポロンッ♪
〈 “特別なミッション” が届きました 〉
「あ、ミッションだ」
いつものようにアプリを開く。
「…次のミッションは…… “〇〇ホテルにて、人と会え” か」
ついに届いた “リアルで人と接触するミッション” 。
そして指定された場所は “ホテル” 。
「…はっきりとは書いてないけど、これって “援交” だよね」
届いたミッションにそれ以上のことは記載されておらず、あとは受ける日付を選択するだけだった。
「最近 “マンネリ化” してきたし……それにもし、本番って言われたら断ればいいんだしね」
実はSNSに関連するミッションを始めてから、渚の生活は変化していた。
最初はこれらのミッションに対して乗り気で無かった渚も、徐々に増えるフォロワーを目にして、自分が注目されていることに喜びを感じた。
元々はミッションのための裏アカで、ミッションが届いた時にだけ使っていた。
それがいつしか渚の生活はこのSNSを中心に回り始め、“どうすればフォロワーが増えるのか” と常に考え、“ミッションとは関係のない” 画像や動画を投稿するようになっていたのである。
過激で、エッチなものをネタにしている渚にとって、“援交” は次のネタとして申し分のない物であった。
しかしこれまで手を出さなかったのは、やはりリスクを避けてのことだろう。
“見ず知らずの人と会うのは危険” ……今さら過ぎるようにも思えるが、渚は未だSNS上で素性を明かしていないし、身元が特定されたというコメント等を目にしていない。
ではなぜ、渚がその身をバラすような “援交” のミッションを受けるのか。
それはこれまでもThe Missionのアプリを通じて様々なミッションをしてきたわけだが、渚の与り知らぬところで “何か一つでも流出したことはない” と、渚の中では “The Missionのアプリは安全な物だ” という認識が出来上がっていたのである。
「アプリの用意した人物が、危ない人なはずないもんね」
渚は何の疑いも持たずにミッションを受けるのだった。
ーーーーー
ポロンッ♪
当日、アプリから通知が届く。
〈 本日、△△時 〇〇ホテル ××号室にて 〉
「当日でも何をするかは教えてくれないのね」
この程度、渚がミッションを止める理由にはならなかった。
……コンコンコンッ
「ナギです」
渚こと “ナギ” は、指示通りホテルに来ていた。
「開いてるから入ってきて」
中に入ると、中年の男性がお酒を片手に動画を見ていた。
それは渚が “ナギとしてSNSにあげていたもの” である。
ナギと私が同一の人物であることは、The Missionのアプリに関係していないと知らないはずである。
だからこの人物は “信頼に足る” と渚は判断した。
「…ミッションを受けて来ました」
「知ってるよ」
「……でも、私は何をすればいいか分かりません」
「ナギちゃんは、“本当に” ただここに来るだけだと思って来たの?」
「………それは」
「まぁいつまでもそんなところに立ってないでこっちにおいでよ」
渚は男の近くにあった椅子へと座る。
「少しおしゃべりしようか…あぁ、そこらへんにあるものは好きに飲んだり食べたりしていいからね」
「ありがとうございます(…お酒やおつまみばっかり……私まだ未成年だしなぁ……)」
「遠回しにするつもりはないから聞くけど、ナギちゃんはどこまでのつもりで来たの?」
「…どこまで?」
「結構直接的に言ったつもりだったんだけど、それも具体的に言わないとダメなのかい? “見せるだけ” とか “手はいい” とか……口は? 胸は? 前は? 後ろは?」
「う、後ろっ!?」
「ナギちゃんは後ろは初めてなのかい?」
「……前も…まだ…」
「(ニヤリっ)」
男は心の中で笑っていた。
「…だから中に入れるの以外ならって……」
「少し残念だけど……じゃあできる範囲でお願いしようかな」
「いいんですか?」
「無理強いは良くないからね」
いくらアプリを信用していたとしても、渚の中に不安が無かったわけではない。
少しくらいは粘られたり、ミッション自体のキャンセルもある得ると考えていた。
「(優しくて良い人)」
それが渚の、男への印象となった。
「頑張りますねっ!!」
上がっていたハードルは渚の情緒を狂わす。
渚の思考では、“これくらいで許してくれたんだから、できる限り精一杯の奉仕はしよう” と巡らされてた。
「そしたらまずは触ってみてよ」
「わかりました」
渚は男のズボンを下ろす。
「っ!?(大きいっ!? これが本当のち〇こ……脈を打ってて熱い……)」
男のち〇こは平均よりは一回りほど大きかった。
しかし渚にとって初めて見る本物のち〇こであり、道具と違って熱と動きを持つ生のち〇こに圧倒され、本来のサイズよりも大きく感じていた。
「嫌な顔もせずに握ってもらえるのはありがたいけれど、握るだけじゃなくて擦ってくれると尚ありがたい」
男に声をかけられて渚が視線を下へ向ける。
男の言う通り、渚は男のち〇こを両手でしっかりと握り込んでいた。
「(うわっ私、無意識のうちにち〇こを手で包んでたのっ!? …そりゃあ熱いって感じるわけだ……)」
そんなことを考えながらも、確かに嫌悪感などを感じてはいなかった。
「…擦りますね……ち〇こって手で擦って痛く無いんですか?」
「さすがにゴシゴシとされるのはあれだが、優しく擦ってもらうぶんには痛いよりも気持ちのいいという感覚が勝るよ」
「そうなんですね」
「でもそろそろ口でして欲しいかな」
しばらくして今度は口に移る。
「れろっ、れろっ……どうれすか? 気持ちいいれすか?」
「あったかくて “まるで” 中に入れているみたいだ」
「(気持ちよさそうには見える。でも)……中って、そんなにいいものなんですか?」
渚の口を使っていて、それでも十分満足そうだと言うのに。
わざわざ別のものに例えて気持ちよさを表現する。
それが指す意味はと渚は考えてしまう。
「それは格別だね……処女ならより極上だと言える」
これは渚のことを言っていない。
なぜなら渚はこの男に使わせていないのだから。
今は私が相手をしていると言うのに、別の女のことを思い出して比べられている。
渚の中に生まれたこの感情は “嫉妬” なのかも知れない。
「ナギちゃんは “何のために” アプリを使っているの?」
そんなことは聞かなくてもわかっているはずだ。
「…お金が必要で……」
「お金のためなら何でも出来る?」
「何でもって?」
「例えば “これ” を、ミッションの報酬とは別に支払うって言ったら “前を使わせてくれる” とか」
男の手には札束が握られている。
「…足りないと言うのなら追加しよう。ナギちゃんの初めてだ。言い値で構わないよ」
渚は、男が “お金を積まなかった” としても、嫉妬によりその身を差し出していたかも知れない。
しかしそれは、渚がその感情を認められればの話である。
およそ見ず知らずの女性に対して、性技や体の気持ちよさを比べられて “嫉妬する” など、恥ずかしくて認められるはずもない。
そして男は “そのこと” を見抜いていた。
だから渚が言い訳の出来るように、“お金のため” という口実を用意したのだ。
「…そんなにお金をもらえるなら “仕方ない” ですね」
渚は200万で、初めてを失った。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ…これがセ〇クス……気持ちいいぃぃ……」
この男がどこから派遣され、何者なのか。
そんなことよりも “お金” と “快楽” 。
帰り際、“また” 相手してあげると告げられ、さらにお金を渡された。
「つぎ会う時までに、そのお金を使ってもっと “自分磨き” を頑張ってね」
「…はい(…自分磨きかぁ。結局 “私が” 気持ち良くなって終わってしまった感じもあるし、もっと上手くなって気持ち良くしてあげるには……経験を積むのために援交をするも悪くないかもなぁ)」
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お金と同時に快楽も得られる援交に抵抗を無くした渚は、裏アカのSNSを通じて複数人と関係を持ち始める。
喜ばれるために露出度の高い服を着て、褒められたくて髪を染めたりメイクをしたり、援交相手のことを考えて格好を変える。
“都合よく” ピアスやタトゥーを入れるといった特別なミッションがアプリから届き、一つ入れた。
「めっちゃいいじゃん!」
「似合ってるね!」
予想以上に反響がよく、渚は好んで数を増やしていく。
さらには肌を焼き、胸やお尻を大きくもした。
「デカっ! エロっ!」
「ビッチって感じがして最高!」
「ほんとにぃ⤴︎⤴︎ ちょ〜うれしんだけどぉ〜⤴︎⤴︎」
大人しかった喋り方も馬鹿っぽく変わっていた。
自分が変わっていくことに楽しさを感じ、援交相手の望む自分を作りあげる。
エロく、下品に肉体改造されていき、渚の自分磨きもひと段落を迎えた頃。
ポロンッ♪
〈 “特別なミッション” が届きました 〉
〈 本日、△△時 〇〇ホテル ××号室にて 〉
「このホテルは…」
渚が初めて援交をし、渚の初めてを失った場所。
アプリから届いた特別なミッションは数あれど、あの日以来 “援交の” ミッションは届いていなかった。
そうであれば、相手は……。
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渚はとびきりのオシャレをしてホテルに向かった。
褐色に輝く焼けた肌に、大小様々で卑猥なタトゥーの数々。
大きくなった胸とお尻にピンクの髪。
過去の渚を知る者が今の彼女を見ても、誰も本人とは信じないだろう。
「随分と綺麗になったね、ナギちゃん」
しかし男は一目見て、目の前の彼女を渚だと言い切った。
それもホテルの部屋に現れた渚を見てではなく、ロビーの彼女を見てだった。
「あたしだってわかるんですねっ!」
「もちろん。“ずっと” 見ていたからね」
部屋に着くと男は、アプリについて話し出す。
「 “The Mission” は、知っているよね?」
「そのアプリの “お陰で” 今の私はあるんだし? 当然じゃね?」
「まぁ当然か…しかしこのアプリが何のために作られ、誰……いや、どんな人物 “ら” によって管理されているかは知らないだろう?」
「それって大切なこと?」
「あはは、いい感じに狂ってて最高だな……ナギちゃんには “もう” どうでもいいことなのかも知れないけれど、聞くだけ聞いてくれ」
「りょ〜⤴︎⤴︎」
「 “The Mission” は、リアルタイム人間育成ゲーム『 “ Human Simulator(ヒューマン シミュレーター)” 』の補助アプリとして作られたものでね。金持ちが道楽として “人権を購入” し、自分好みの “奴隷を作る” ためのアプリなんだよ。アプリをインストールしたスマホは仕込んだウイルスによってハッキングされ、カメラや通話機能を使って常に映像や音声を送り続ける。ミッションの届くタイミングを不思議に感じたことは無かったかな? “私は” 24時間ナギちゃんを監視することが出来ていたってことなんだよ」
「難しいことはナギあんま分かんないんだけどぉ〜 おじさんがナギのことを買ったってこと?」
「そうだね……ナギちゃんは何とも思わないのかい?」
「買うってお金くれたってことでしょ? ミッションでもらったお金がおじさんからのお金だったんならナギはそれで楽しく暮らせてたんだし、ナギにとっては今が幸せなんだからありがとだよぉ〜⤴︎⤴︎」
「そうか。それで言えば私もナギちゃんには感謝をしている」
「そうなの?」
「ナギちゃんが招待してくれたお友達いたでしょ? あの子たちの人権もすぐに売れてね。招待された人間が買われた時には、その何割か招待した奴隷の所有者に入るんだよ。彼女たちも今頃は立派な奴隷になっていると思うよ」
「みんなも私みたいに…私のお陰で幸せになれたってことだよね? 嬉しいなぁ〜」
「長々と話してしまってすまないね……もう我慢できないみたいだし始めようか」
友達の人生をその手で終わらせたことに、渚は興奮していたのかも知れない。
渚の手は自らの股と胸に伸びていた。
「画面越しじゃなく、生で見るナギちゃんのオ〇ニーも悪くないが、せっかく目の前にモノがあるんだ。ナギちゃんもこっちの方がいいんじゃないか?」
「ち〇こ、ち〇こ欲しいですぅ〜」
男はズボンを下ろし、ち〇こを露出する。
それに呼応するように、渚も服を脱いで裸になる。
自分磨きによって大きく変化した体を自慢するように曝け出す。
「どうですかぁ〜?」
「言うまでも無いが、素晴らしいよ…」
「うれしぃ〜⤴︎⤴︎」
渚は男に褒められ、これまで以上に股を濡らす。
「…でも、最後の仕上げが残っている」
「仕上げ?」
男は蛍光色の液体が入った注射器を取り出して渚へと手渡した。
「もっと気持ち良くなりたいのなら、これを自分の首に刺せ。もし刺せないのならば……」
誰がどう見ても危険な色をした液体。
体に入れればどんな影響があるかも不明の薬液を、それも男が全てを言い切る前に渚は、躊躇することなく打ち込んだ。
プスッ……チカチカっ!
プシュッ、プシューーーーーっ!!!!
「あはっ⤴︎⤴︎」
注射器を指した直後、何かが弾けるような感覚が渚を襲う。
視界にはキラキラとした星が降っている。
触っても無いのに潮を吹き、渚の意識は彼方に消えた。
その後のことはあまりよく覚えていない、ただただ気持ちが良くて……
次の日、渚はベットで目を覚ました。
横には先に起きていた男が手に首輪を持っていた。
「私の奴隷になったからにはこれをつけてもらうよ?」
「はぁい♡♡♡ 渚のことをよろしくお願いしまぁ〜す♡♡♡」
渚は進んで首を差し出す。
男に “所有物の証” としての首輪を付けてもらい、シーツはお漏らしをしたように濡れた。
その日から渚は男の家で過ごすことになった。
ご主人様が側にいなくても、首のそれを触れるたびにご主人様の存在を近くに感じ、ご主人様の奴隷になったのだという気持ちが高まった。
渚は鏡に映る自分の姿を見て、嬉しそうに笑みを浮かべていた。