七尾百合子、間に合ったはず、なのに――
Added 2025-08-12 12:00:11 +0000 UTC――冷たいタイルの壁に背を預けながら、七尾百合子は必死に息を整えていた。額からは玉のような汗が伝い、頬まで真っ赤に染まっている。
「うぅ……っ……ダメ、もう……っ」
その声は小さく、喉の奥で震えていた。
胃の奥からせり上がるような鈍痛が波のように押し寄せ、同時に腸の中で暴れる不規則な蠕動が彼女の限界を容赦なく削っていく。
(キュルルルル……ッ……!)
腹の奥から響くいやらしい音が、自分の惨状を余計に意識させた。
ようやく辿り着いた公衆トイレの個室前。だが、ドアノブに手をかけるその瞬間、下腹部がギュッと締め付けられるように痙攣する。
「は、早く……っ……間に合って……っ」
震える手でお腹を押さえながら、片足を前に出すたびに便意が背筋を駆け上がる。
(ギュルルルルル……ッ!ゴロゴロギュル……!)

汗が首筋を伝い、制服のシャツの内側にじっとりと貼り付く。背中まで熱く、息は短く乱れた。
しかし、数秒ごとに腹の奥を襲う激しい収縮が、そのわずかな猶予さえも削っていく。
「く……っ……お願い……もう少し……」
個室の向こうに救いがあるとわかっているのに、その距離が途方もなく遠く感じられた。
彼女の膝は震え、つま先にまで力がこもる。今にも崩れ落ちそうな足取りのまま、百合子は必死に耐え続けていた。
――次の波が来たら、もう耐えられないかもしれない。
個室のドアを閉めた瞬間、七尾百合子は震える指で必死にスカートを持ち上げ、下着を引き下ろした。
「っ……はぁ、はぁ……もう、もう……」
便器の前に立ち、ようやく安堵の息をつく――はずだった。
だが、次の瞬間。
(ギュルルルルルルルルッ……ッ!)
腹の奥がねじれるような激痛が走り、反射的に腰が引けた。座る動作に移る前に、肛門の奥で何かが勝手に緩む。
「――っ!? う、そ……やだっ……ダメぇ……ッ!!」
制御を失った熱く粘る奔流が、一気に外へ。
(ビチャァァァァッ!! ドロロロロロロロロッ!!)

茶褐色の泥水が勢いよく噴き出し、便器の蓋や縁に叩きつけられる。飛沫がタイルや床にまで散り、鼻を刺すような匂いが一気に個室に充満していく。
「間に合ったはずなのに……なんで……ッ!」
百合子の声は涙混じりで、呼吸は短く荒い。膝はがくがくと震え、必死に踏ん張ろうとしても腹の奥はさらに収縮を繰り返す。
(バシャァァッ! グジュジュジュジュ……ッ ビシャビシャビシャッ!!)
二度目、三度目の噴出。もう止まらない。熱くて、重く、形を保たない泥の奔流が断続的に飛び出しては便器の外側へ叩きつけられる。
「いや……いやぁ……やだぁ……っ……!」
視界が滲み、自身の汚物で公共の場所を汚す。羞恥と絶望、そして体調の急激な悪化が、彼女から力を奪っていった――。
以下文字無し差分

