ガシャッ!!
金属が裂けるような音が響いた。
「う゛っ!」
少女の脚に激しい衝撃とともに、鋭い痛みが走った。
慌てて足元を見ると、金属のようなものが脚を挟んでいた。
トラバサミ、上から踏むと足を挟み込んでしまう罠だ。
トラバサミの鋭い刃が少女のふくらはぎに食い込んでいた。
「ひっ!」
少女は慌てて足を引き抜こうとした。
「あ゛ッ゛!!」
少女の喉から濁った呻き声が漏れた。
すると傷口から真っ赤な鮮血が溢れ出した。
脚を引っ張ったことで食い込んだ刃が傷口を広げたのだ。
白いタイツは瞬く間に真っ赤に染まっていった。
「いやああああああああっ!」
少女は悲鳴を上げた。
痛みで脚は震え、身悶えるたびに鋭い刃が傷口を掻き回してゆく。
「う゛あ゛あ゛ッ・・・」
少女は震える指でトラバサミを掴んだ。
そして足を挟んだトラバサミを開こうとした。
「ううっ!」
しかし、少女の細い指ではびくともしなかった。
「ああっ、外れないっ!」
少女は何度もトラバサミを開こうとするが、重い金属でできた大型の罠は少女の力ではびくともしなかった。
「いたっ!」
指に焼けるような痛みが走った。
慌てて指を見ると、ぱっくりと開いた真っ赤な傷口から血が溢れていた。
「いたいっ!」
「いやっ!いやああああああああああああああっ!」
少女は悲鳴を上げるが、その悲鳴は誰にも届かなかった。
【きず②】
【文字なし差分】