薄く部屋を照らすシーリングライトの光と、カーテンの隙間から漏れ差す夜半の月明かり。 聞こえるのは主の部屋を暖かく保とうと気張る暖房器具の稼働音だけ。 そんな音も光もかすかな部屋の中で、彼女の息遣いだけが荒くなっていくのが分かる。 そして覚悟を決めるように、 一息入れて、 腰を、 くぷ...、 ぷ、 ぷっ、 「っ......!」 水音に、薄暗い部屋の中でも彼女の顔がより一層赤みを増すのが分かった。 「ぅ...、あの......、耳を...」 何か言いかけて、けれどすぐに口をつぐんだ。 だって、お願いしたところで意地悪な貴方はどうせ私の言うことなんて聞いてくれないだろうから、と。 むくれたその顔が言っている。 「いいです、別に」 最後に大きなため息をひとつ。 それで決心がついたらしい。 二人の間を通り抜けていた光が押し潰されていく。 ・・・・ 文字あり/文字なし
Walpurgis
2025-01-28 11:34:59 +0000 UTCぴゑ~る
2025-01-28 10:50:25 +0000 UTC