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03ブロックグリーン前編

 * * *


 『雄獣戦隊ゴゥレンジャー!』は悪と戦う獣人の戦隊ヒーロー。

 日夜、悪事をはたらくヴィランとの戦いに明け暮れていたがそれもここまで。今日こそ地下巨大基地を攻略し、首魁であるヴィラン大王を倒す日が来たのだ。

 遥か上空から不活性火山の火口跡へと降下ポッドで突入。複数ある入り口から同時攻撃を仕掛けようとしている。皆としばしの別れとなる中、最後の通信だ。


 リーダー格のレッドが勇ましく号令。

「みんな、必ず無事でいてくれよ!」


 ブルーはクールに鼻で笑う。

「ま、オレが先に片付けておいてやるよ」


 飛び抜けて賢いイエローは今日も澄まし顔。

「ボクの計算では97%の確率で成功しますから」


 皆の気遣いをするのは年長者のグリーン。

「油断しすぎだぞお前達、気を引き締めて行くぞ」


 オレンジは相変わらず豪胆で強気。

「ふはは、おれに任せておきなあ!」


 互いに心の中で『必ず無事に合流しよう!』と誓い合い、彼らはヴィランや戦闘員のひしめく敵本拠地へと乗り込んでいくのだった。


 * * *

 降下ポッドが落着したのは地下基地であるはずが、まるで地上にある夜の遊園地のような賑やかな空間だった。色とりどりのライト、回るメリーゴーラウンド、遠くに見える巨大な観覧車。だが肝心の客の人陰は一切なく、それだけに不気味な雰囲気が増そうというもの。

「やれやれ、これはまた変なところに出てしまったな」

 ポッドのドアを蹴破って出てきたのは1人のヒーロー。


 戦隊最年長のブロックグリーン。

 屈強な分厚い体躯を持つ熊獣人種の雄。戦隊がチームを結成する前から使用しているヒーロースーツの色は、白のラインや黒い生地もあるが基本は地味な深緑。グリーンの半透明バイザーの下の瞳は、落ち着きと深い思慮を覗かせている。30代中頃という、ヒーロー盛り男盛りのベテラン。

 血気盛んな戦隊の縁の下の力持ちとしてまとめている、そんな存在なのだ。


「っ……!」

 レンガ舗装された道に降下ポッドが突き刺さった騒音はやはり気付かれていたようだ。敵の本拠地らしく“歓迎”が開始されてようと複数の奇妙な足音。

「むっ、そういった趣向か」

 出迎えには戦闘員たちではなく、この遊園地というフィールドに見合ったブリキの兵隊やらくるみ割り人形、はてまた鋭い爪のぬいぐるみなどなど。

「せい!」

 とはいえ地上でも相対したことのある敵。ブロックグリーンの気迫と共に繰り出される拳の敵ではない。

「はぁ!」

 蹴りの一閃で複数体を薙ぎ倒しつつ、数ばかりでとてもヴィランの本拠地の防衛だとは思えないと疑問を浮かべるブロックグリーン。

 だがそんな思考を中断させる、まあるい耳に飛び込んでくるのは幼い悲鳴。

「うわぁ、助けて……!」

 小さな白猫少年、身なりのいいどこかの金持ちの子供といった格好でブリキの兵隊に追いかけられている。

「どうしてこんな所に!?」

 目の前の数体に掌底を叩き込んで沈め、ブロックグリーンは腹から出す大声。

「待っていろ!」


 ほんの数呼吸の間に白猫少年を確保。だが背後から迫るのはコミカルな毛糸でありながら丸い爆弾を模したぬいぐるみ、ふざけた導火線がもう残り短いことを悟ってブロックグリーンは白猫少年を強く抱きしめて庇う。

 次の瞬間には見た目だけ賑やかな遊園地に大きな爆音と閃光、地を揺るがす衝撃と土煙がもうもうと。

 そこには無傷のヒーロー、そして抱きしめられた白猫少年の姿。

「く………無事か、君!?」

 ブロックグリーンの強力な防御系ヒーローパワーの力だ。念の為と声をかけてみたが、何故か返事がない。いや、それよりも──。

「な、なんだ……身体が…動かない!?」

 腕の中の白猫少年、顔を上げたかと思えばあまりにも歪んだ表情でにやあとブロックグリーンを嘲笑うのだ。腕からスルリと抜け出し、両手を後ろで組んで楽しそうにケラケラと。

「はーい、こんにちは。本体では初めまして」

 これでブロックグリーンも目の前の白猫少年こそ、この人形やぬいぐるみをけしかけてきた敵ヴィランだと理解する。それなのにヒーローたる肉体はピクリとも動いてはくれない。

 不用心にも甘えるように抱きついてくる白猫少年。

「もう操り系を仕掛けさせて貰ったから動けないんだよね〜」

「君──お前は……!」

「まーったく【攻撃無効】とか、チートでしょ」

 ブロックグリーンのヒーローパワーを間近で確認したからか、鋼の肉体を小さな指でツンツンとしながらしみじみと言う白猫ヴィランなのだった。


 そして芝居がかった動きでブロックグリーンの前の前に立ち、優雅に自己紹介。

「さて!この僕こそヴィラン大王様の四天王が1人、パペド君だよ」

「お前があの人形使いだったのか……!」

 先ほどから相手にしている人形やぬいぐるみはその神出鬼没さで戦隊を苦しめていた。その数、その捨て身の攻撃などもそうだが、何より本体がいつまでも倒すことが出来なかったからだ。

 ブロックグリーンの今の一瞬の表情だけで、どれだけの苦心があったかを察することができるだろう。

「こっちこそいっつも人形さんにぬいぐるみさんを壊されて苦労させられてるんだから」

 だがヒーロー側が煩わしく感じていたように、パペドもそれは同じだったらしい。 

「ま!でも今回で君たちを全滅させる作戦があるって聞いて待ちきれなかったんだ〜」

「作戦だと……!こちらは完全に奇襲を仕掛けているんだぞ!?」

「ヴィランだって馬鹿じゃないし、負けっぱなしな訳ないでしょ。し〜っかり準備をして、ヒーローさんごとに弱点を突くに決まってるじゃん」

「だとしてもヒーローは負けんっ!」

 きっと地下で戦隊の皆が待っているはず、自分を頼りにしてくれている4人の為にも、ブロックグリーンは負ける訳にはいかないのだ。その分厚い肉体に織り込まれた筋繊維が膨らむ、策など正面から叩き潰さんばかりの筋肉バルク。

「ぐぅ…ぅううぉおおお!!」


 既に大量の操り糸を仕掛けられているはずが、ブルブルと震えながらも僅かに動く。一歩、また一歩と踏み出して眼前のヴィランへと向かう。

「すごいすごい!流石はヒーローさん、根性あるねえ」

「操られなどするものか!子供とはいえヴィランに容赦はしないぞ!」

 あと一歩、もうすぐ手が届く。圧倒的な体格差を考えれば、勝負など一撃で決まる──そのはずなのだが。

「そんなに力んじゃって大丈夫〜?操り糸は身体中に仕掛けてあるんだからさ、こんなこともできちゃうんだよ」

 次の瞬間、馬鹿正直なブロックグリーンには思ってもいなかった方面での“攻撃”が仕掛けられた。

「ぐっ…あ………な、何をぉ…♡」

 痛みなど物ともしない屈強な体躯がよろめく、見えない系に操られて倒れはしないが明らかな異変。ムズムズと込み上げてくる、その正体は。

「もうその身体は僕のモノ。発情させるのなんて簡単っ」

「く、そう……真面目に、戦えぇ………♡」

 極薄スーツ、深緑色の生地を押し上げつつあるのは中年熊の雄肉棒。

「戦隊いちの防御を誇るブロックグリーンさんも、えっち攻撃には勝てないなんてお笑いだよね〜?」

「こ、んなもの……振り払って、ぇえ……く、ぅう…♡」

 牙を噛み締め、赤らんだ顔を震わせて全身に力を。しかし分厚い胸筋がバクバクと跳ね、股間の熱塊により血流が集まってしまうだけ。


「だから力込めるほどに反作用で発情が強まるんだって、バッカだなぁ」

 そうは言われても身体の自由を取り戻そうと、ヒーローが抵抗を止めたりはしない。

「必死にもがいてるところ悪いけど、ドエッチスーツの股間がビクビクしちゃってるよ〜?」

 笑われるのも仕方ない。誇りあるヒーロースーツの股座には、どっしりと半勃ちの太ましい肉棒が卑猥な陰影を作ってしまっている状態。側から見れば変質者がヒーローのコスプレでもして遊園地で露出でも行っているような姿なのだ。

「ッ……♡…ち、違っ…こ、れはぁあ♡」

「あはは、ムッチムチでえっろ〜」

 パペドは楽しくて仕方ないとブロックグリーンのヘソにまで届きそうな男根の膨らみを笑いつつ、怖くもないとその肢体に小さな手を這わせていく。

「やらし〜筋肉達磨だなあ。エロクマさんはホントいい身体してるよね。こんなすごいのをコレクションに加えられるなんて嬉しいなぁ」

 腹筋の凹凸を小さな白猫ヴィランの指先が這い回る、すぐ下でビク付く亀頭の膨らみにはわざと触れないのが悪党らしい意地の悪さ。操られた巨体が暴れようと僅かに震えているのは、敵を倒すためかその半勃起に触れて欲しいからか。


 小さな手に蹂躙され、より感度を引き上げられて息を乱していくヒーロー。スーツの中にパンパンに詰まった正義の巨体は、ここで反撃を開始する。

「お前の思い通りになど、させん!」

「わっ、ホントにど根性だね!?」

 何故か余裕のあるパペドの笑みを訝しみながらも、その手を振り払い。高らかに逆襲を宣言するように拳を振り上げる。

「俺はアホヒーロー!筋肉パンチを喰らえ!」

 だが口から出たのはまるでふざけたセリフ。操られでもしなければブロックグリーンが言うはずなどない。

「うわー、やられる〜」

 パペドは可愛らしく身を小さくしながらも、その視線だけはしっかりとヒーローの勇姿を見つめて。

 鋭く風を切るブロックグリーンの拳、それがパペドに当たるどころか思い切りの空振り。あろうことか勢い余って振り抜けられた鉄拳が向かったのは鉄壁ヒーローの股間。

「ふ″ぉお″♡……ぐ、う″ぅぅ…………こ、こんな″ぁぁ…♡」

 不意に正気を取り戻したように目を見開き、苦悶の表情で呻いてしまうブロックグリーン。どんなに鍛えたヒーローだろうと、そこだけは男の弱点であることは変わりない。自らの大きな拳は間違いなく雄部分をグシャリとひしゃげさせてしまったのだ。

「惜しい惜しい、いや〜間一髪だったね」


 笑われようとも、丸耳をへたらせ丸太のような両脚をガクガクとさせようとも。

「ヒーローの無敵金玉はこんなことで怯んだりはしない!」

 またしても真面目な表情にふざけたセリフ回し。ブロックグリーン本人は絶対に言ったりはしないもの。

「うわぁ、助けて〜」

 パペドは姿を見せたときと同じ言葉、それは明らかにからかうため。姿勢も態度もまるで恐れてなどおらず、戦いの構えすらとっていない。

 猛然と掴みかかるブロックグリーン、だがその突進は予定調和と簡単に避けられてしまう。それだけでなく前につんのめってしまい、パペドの背後にあった金属ポールに股間を強打してしまう羽目に。

「つ″お″ぉ……♡は……へ″あ″……ぉお″…………♡」

「うわ痛そ〜」

 嘲笑うパペドではあるが、これらは全てそのヴィラン能力によるもの。操り系を取り付けられたブロックグリーンは、その言葉から行動までを完全に操作されている。真面目に戦わされているようでその実、敗北確定の茶番を演じさせられているのだ。


 まだまだ操りは続く。

「観念するんだな!エロスーツにチンポビン勃ちヒーローが捕まえてやる!とうっ!」

「あはは、やられる〜」

 笑い過ぎたからか、パペドはもう芝居を半ば放棄。

 ジャンプして掴み掛かった──いや、掴み掛からせたブロックグリーンの操作も雑なものとなりその落下攻撃の位置などあまりにもズレている。巨大なヒーローが重力に引かれて落ちていった先、そこには金属製の柵。跨るようにして股間で着地、となれば。

「お″お″ぅお″♡………が…あ″…………へ、ひ″っ……♡」

 自身の全体重が柵に大粒の睾丸をめり込ませる結果となり、悶絶しながら膝から崩れ落ちてしまうブロックグリーン。

「あーあ、ダッサ〜」

 股間を両手で押さえ、肩をビクンビクンと震わせて立ち上がることのできないヒーロー。

「……ぉ…ひ″……ぅ…ぅう………ッ……く、そう……ッ♡」

 操られているにしても、あまりにも間抜けな敗北シーンなのだった。


 地下にありながらも真夜中の遊園地、賑やかな灯りが照らす中。巨漢のヒーローは地に伏し、少年ヴィランは楽しそうにそれを見下ろしていた。

「はい残念でした。ほら立って立って」

「ッ……ぐ…ぅう…♡」

 本人の意思など無視し、操り糸がブロックグリーンを立たせる。それも整列するように指先まで身体の横に真っ直ぐ沿わせ立ち姿だ。隠すこともできない状態となれば、痛みに悶えながらも完全勃起となった雄竿がスーツに浮き上がるところはパペドに開示される。

「ってこら、こっちまで勃たせちゃったの〜?」

 深緑の極薄スーツは卑猥なタイツのように内側から盛り上がり、亀頭やカリ首の陰影さえヌラリと色とりどりの照明に浮かび上がらせているのだ。

「ふざ、けるなぁぁ……♡」

 まだ強打した睾丸が痛むのか、その声には普段の力など込めきれていないブロックグリーン。

「ふざけてるのはエロクマさんの方でしょ?勝手に自滅しておちんちん固くさせてるんだから」

「こ、れはお前の能力のせい、で……!」

「僕は発情させただけ。そこから先は自己責任でしょ、ねぇマゾクマさんっ?」

「ぐ…ぅぅ………♡」

 それは強烈な痛みによって種を残そうとする生存本能が働いた結果か、それとも本当に被虐心に目覚めてしまった結果か。

 どちらにせよそれはこれから分かるからと、少年ヴィランは可愛らしくも残酷な笑みを浮かべているのだ。


 パペドの足取りは軽く、ブロックグリーンの周りを歩き回る。視線が犯すのはそのムチリとした胸や、どうしようもなく勃起した肉棒、辛そうにスーツの下で揺れる睾丸、大きく張りのある肉尻。

 どこをもジロジロと眺めていたパペドであったが、お楽しみ開始と平たいマズルを近づけたのはやはり股間部分。

「にしても、でっかいねえ」

「見る、なぁ……♡」

 敵の四天王がこんな子供だったなんて。こんな子供にいいように操られ、屹立を晒してしまっているだなんて。ブロックグリーンは驚きと恥に震えながらも、どうにか反撃の芽を探すのだが。

「うわ、ずっしり」

「お″…ぉ……♡さ、触るなぁ……♡」

 先の衝撃のせいで敏感になっている雄睾丸、そっと撫でられただけで浅ましい声をあげてしまっていた。高温だった降下ポッド、そして戦いのせいでスーツ内部ではきっと汗がじっとりと股間を蒸らしていることだろう。それがパペドの小さな手で揉まれ、汗ばんだ雄袋が内部でより熱を発してしまうのだ。

「僕はヴィランだから禁止されると余計にしたくなっちゃうんだよね〜」

 目に見えない操り糸がブロックグリーンを哀れな羞恥人形と化す。

「何をッ……!?」

「ほら、エロクマさんの恥ずかしいところ見せてよ?」

 本来は本人にしか操作できないヒーロースーツ、それを操ることで部分解除させたのだ。それも胴体前面部分だけという辱める為だけの姿に。

「なぁあ……♡」


 垂れはしないものの張りのある弾力性を見せつける雄乳房が溢れ、汗ばんだせいかツンと固そうな乳首が毛並みから突き出てしまっている。

「わあ、すっごい胸してるんだ」

 それだけで飽き足らず、更なる次の解除は股間前面。

「平和を守る正義の盾!ブロックグリーンのフルチンをとくと見ろ!」

 真剣な表情とセリフにポーズも、股間をフルオープンにした姿では変態にしか見えないだろう。胸と股間を丸出しのヒーロー、これでは全裸の方がよほどマシなのではないか。

 ブロックグリーンの心の中の悲鳴を無視し、操られた肉体は堂々たる仁王立ちで腰を揺さぶる。

「どうだ!これがヴィランどもを蹴散らすゴン太チンポ!このムンムンのデカ玉に敵うと思うなら、かかってこい!」

 操られているとはいえ、その言葉に偽りはない。

 真面目な性格ながら性欲の強い雄熊だ、そのむっちりと野太い肉棒は使い込まれた色味。黒ずんだ肉色の亀頭はヌラリと天を突いており、子供の指程度なら入ってしまいそうな鈴口がぱっくりと開いている。

「デカマラクマさんだね〜?」

 巨大な肉棒は痛いほどに勃起し、ぶるんと夜風を切る。その根本にはゴワついた陰毛がもさりと生えており、自分ではどうしようもない雄盛りの精力を誇示してしまっているのだ。

「毛深くてくっさ〜」

 もちろんその下にぶら下がっているのは大粒も大粒の雄睾丸。先ほどのダメージで僅かに赤みがかってはいるが、その見事なまでの膨らみは間違いなく雄性の象徴。僅かな身じろぎにさえゆさりと揺れ、その存在感を示す。

「すごいデカ玉っ」


 雄としては誇るべき男性器官の集まりではあるが、こんな少年ヴィラン相手にまろび出すべきものでは決してない。それもこうまでいきり勃った状態を、小馬鹿にするような視線を絡め付けられれば。

「あはは、格好いいね〜?」

「ッ……くそう、この…!」

 系は外れる気配さえない。操られるがまま、街中に立つヒーローの銅像のようにポーズを決めて半裸を晒すしかないブロックグリーンなのだ。

「憧れちゃうなあ」

 またしてもパペドの柔らかな手がブロックグリーンを撫で付ける。今度は露出した毛並みを撫でつつもうっとりとした物言い。

「ぐ、ぅ……お前など、どうやってもこうはなれないぞ!能力を解除して裁きを受けるんだ……!今ならまだ許してやらないこともな──」

 ヒーローの説得など悪の白猫少年には逆効果。つまらなそうにその指先が僅かに動いた。

 次の瞬間にはブロックグリーンの身体は半端なガニ股状態となり、無防備な雄玉をぶらりと空に垂らさせられてしまう。間髪入れず、揃えられたヒーローの指先が間抜けなどじょうすくい男踊りのように自身の玉裏を弾いた。

「お″ぉほ……ぉ♡…ひ″………が…ぁ…♡」

 たった一撃、真下からすくいあげるように打たれた金玉袋はブロックグリーンに鈍い痛みをもたらして悶えさせる。馬鹿げたガニ股、両つま先がピクピクと震えてしまうのがなんとも哀れ。

「僕もこ〜んな情けなくはなりたくないし〜?」

「ヒ、ヒーローが、この程度でぇ……!」

「あっそ」

 苦し紛れの強がりなど、悶えている身体をひょいと操って再度の玉裏叩き。

「ふ″お″ぉん″♡……ぁ…あ″……へぁ………♡」

 太眉の雄臭い顔が歪み、しかし未だ固く固く勃起した肉棒がビクンビクンとスーツの下で暴れてしまうのだ。


 ヴィランの意のまま。正義の心も強靭な精神力も、その鍛え抜かれた指先がトンと上に跳ね上げられるだけで。

「負けたりはしな──」

 びたん、と生の雄袋が真下から叩かれる音。

「お″ふ″ぅうっ♡」

 続けて苦悶の呻き、それは低い雄声だからこそ余計に情けなさを助長する。

 パペドは楽しくて仕方がないと粘度の高い視線を送る。何の動きも見せないまま、操り糸で筋肉達磨ヒーローを愉快な打楽器と変えるのだ。

「卑怯な攻撃などに屈したりは──」

 再度びたんと弾かれた睾丸。自分で叩かされているブロックグリーンだからこそ、大切な雄器官がひしゃげる感覚さえ味わされているのだ。

「だぁあ″ぁっ♡く……ぅう……く…………ぁ…ひ…♡」

 ついには両脚がガクガクと震え始め、見事な双球も若干の腫れを見せて悲壮感を漂わせるまで。常に戦闘では戦隊の仲間を守り抜いてきた無敵のヒーローも、こんなくだらない攻撃に膝を付かされてしまいそうになっているのだ。


「あはは、ごめんごめん」

 謝りつつもパペドのしなやかな手がブロックグリーンの垂れる弱点を握る。

「ッ……くそう、触るなぁ…ぁあーッ♡」

「なんで〜?今は敏感になっちゃってるから?こんなでっかいたまたまぶら下げてるなんて、弱点だって見せつけてるみたいじゃない?」

 熱い熱い雄の肉袋を可愛らしい白猫少年の手が揉み込んでいく。やわやわとした触れ方はまるでボール遊びのようで優しいが、痛みに震えるブロックグリーンの現状ではそれさえも刺激が強いというもの。

「……ふ…ぉ……う…く………♡」

 でありながらもビグンビグンと大袈裟に雄熊ペニスは跳ね回る。情けないカウパーを撒き散らしながら、小さなヴィランのささやかな愛撫にさえ馬鹿みたいな反応の良さ。

「ああ!いつギュッ!ってされるか心配なんだ?」

「ば、馬鹿を言うな、俺はそんな──ん″ふ″ぉお″お″ぉお〜ッ♡♡♡」

 パペドの手では包みきれないが、小さな愛らしい爪さえ立ててヒーローの雄袋を握り締めたのだ。よりブロックグリーンの中腰は加速、みっともないガニ股で股間を捧げるような無様ポーズとなってしまうのだ。

「なーに?軽く握っただけなんだけど〜?」

「は…はぁ♡……は、ひ……はーっ……ふ…は…………♡」

 今度は優しく優しく揉んでいる。ブロックグリーンの脳が目の前の小さな子猫様が主人であると認識するように、躾のような鋭さが込められた指先による愛撫。

「うわ、腰ガックガクしてる。こんな図体してるのに僕の可愛い手でにぎにぎされるだけで負けちゃうんだ?」

「ま″ッ♡ま、負けて″ぇ、などいな…い″ッ♡」

 揉まれながらもその顔は苦痛と快楽に蕩けている。

「あっはは、そんな顔で言っても説得力ないんだけど」

 どぷどぷと垂れる我慢汁、蒸れた睾丸を湿らせた汗とが混ざり合い、パペドが指を動かすたびにヌチャヌチャと、グチュグチュと。雄ヒーローは今、間違いなく玉揉みに屈して小さな丸尻尾をビク付かせているのだ。



「ま、そうでなきゃ遊び甲斐がないか。そんな頑張り屋なエロクマさんは褒めてあげなきゃねぇ?」

「ッ……?」

 意味深な笑みに嫌な予感しか浮かばないブロックグリーン。

「次はヨシヨシしてあげよっか」

 パペドが両手を広げると、遊園地のそこかしこから玩具の兵隊やらぬいぐるみやらが集まってくる。悪趣味なギャラリーが追加され、ヒーロー嬲りの支度が整った。

 白猫ヴィランは呼び付けたぬいぐるみの一体に飛び乗り、ブロックグリーンの口に指を突っ込んではかき混ぜ始める。

「おっきいお口、この舌でいつも格好いいセリフをいってるんだよねえ」

「ウ″ェ……ア″……グェア″♡ゲ″……ハッ…♡」

 パペドはうっとりとした顔でヒーローの口腔を侵し、その唾液がポタポタと垂れるのを楽しむのだ。

「ほーら、お口ぐちゃぐちゃにされてなーに感じちゃってるのさ」

「ア″…ガァ……ン………ウ″ァ……フ…ァ……♡」

 柔らかな粘膜、口を閉じることもできずに小さな指先のからかうような刺激に翻弄されるばかりのブロックグリーン。恥ずかし気な涎が水滴となって落ちる、それを受け止める自身の大きな右手。


 ブロックグリーンの右掌がぐっしょりと濡れた所でパペドの思い描く準備は完了。指揮者のように指を振るえば、ヒーローの両手はその大ぶりの股間へと。左手で竿玉の根本を強く掴み、右掌を亀頭へと乗せたのだ。

「ッ……ア″♡」

 ぬいぐるみを特等席とし、邪悪なヴィランは素敵な自虐ショーを楽しまんと声をあげる。

「さ、いつも頑張ってるヒーローさんにヴィランの僕からご褒美だよっ?」

 そうして開始されるのは操った右手による手加減無用の亀頭責め。戦うために鍛え上げられたゴツゴツとした掌は、たっぷりの唾液に彩られているとはいえ過激なザラ付きでヒーローに悲鳴を上げさせるのだ。

「ふ″ぉぉお″ぉん″ん″〜ッ♡」

 ヌルリとスライドする右掌。

「止め、止めろ″お″お″お″ぉぉーッ♡」

 敏感極まりない男性器の先端、それが丹念に丹念に濡れ擦られては強烈な快楽刺激となってブロックグリーンを悶えさせるのだ。

「こ、これは″ぁあ″あ″ぁ〜〜ッ♡」


 パペドが操る人形やらぬいぐるみも、そのガラクタみたいな口を開いては馬鹿にし始める。

「デカ亀頭がそんなにイイですかー?」

「ぶっとい太ももが震てますよ〜」

「ヒーローもカメさん虐めには勝てないですねぇ」

 今まで散々ヒーローに破壊されてきた恨みを、乱雑な拍手喝采に乗せて煽ること煽ること。

 だがそれに対応する余力など今のブロックグリーンには存在しない。継続されている亀頭磨きに大きな尻を揺らしては腰をガク付かせてしまうのだ。

 くだらない操りギャラリーやヴィランの前で、ブロックグリーンの右手がクリクリと、グリグリと動かされるごとに絶叫のような嬌声が弾けていく。

「こ、んなくだらな、い″ッ♡こと、でぇえ″ぇえ″ッ♡」

 パンパンに膨れた先端はこねくり回されるだけで嬉しそうに我慢汁を吐き出す。

「あ″ぁあ″あ″ッ♡くそうぅう、チンポがぁあ″ぁあ〜ッ♡」

 その潮臭い雄熊汁がより潤滑を良くして悶絶亀頭責めの破壊力を増してしまう。

「止めろ″ぉお♡止め、ろ″っ……お、ほ″ぉおおぉおお♡」

 これまで生真面目にヒーロー活動に従事してきた歴戦のベテランも、自ら行うパワフルな亀頭嬲りには勝てなかったらしい。

「うっわ、もっとヨダレ垂らしちゃってすっごい顔」

「んお″ぅう、んほ″ぉおぉう″んんっ♡」

 くるくると回る雄の分厚い右掌は、これまでのヴィランのどんな武器よりもブロックグリーンにダメージを与えているのだ。


「あはは、これじゃあ正義のヒーローらしくないって。僕がブロックグリーンを格好よく操ってあげるね」

 それは操り糸を経由し、パペドの好きなようにヒーローを馬鹿にするということ。

「こ、これがヒーローの″ぉぉ♡く、訓練ん″んッ♡ほ、方法だぁあ″ッ♡」

 ビシリと真っ直ぐに立ち、しかし突き出した股間に右手をぐねぐねと押し付けるブロックグリーン。

「お″ッ♡お″ぉお″ッ♡エロチンポ磨き、でぇぇえ♡男を磨く、ぅううう〜ッ♡」

 馬鹿みたいなセリフを吐きながら、セルフ虐めに悶え苦しむ。いや、感じているのはその快楽に歪んだ口元を、溢れ出るカウパー液を見れば。

「エ、エロクマペニスのぉお♡に、肉厚亀頭をぉ、ピカピカになるまでえぇ磨くんだぁあ″あ″あ″ぁあ♡♡♡」

 左手が根本をギチリと握りしめているせいで、より血流は膨らんだ先端へと集中。生臭い匂いの右手がニチュニチュと奏でさせるたび、構って欲しそうに大きな睾丸を揺らしてしまうブロックグリーンなのだ。

「そうなんだ〜?強いヒーローさんなだけあるねえ」

「お″ぉぉお″♡そ、そうだぁあ、ヴィランなんかには負け、負けなっ……お、ほ″ぉぉ♡」

「ほらヒーローさん頑張って!」

「い、言われなくともぉ、このズル剥け巨根を磨きまくってぇえ″、や″る″ぅ〜♡」

 口を操られているせいで、格好を付けたようでいて卑猥で無様な呻き声が止まらない。

「そうそうその調子!」

「デ、デカ玉ゆらし、ながら″ぁ♡ヒーローチンポの先端をコネまくる″っぅう♡敏感亀頭をこれほどコスってもぉお、ヒーローガニ股ポーズのままだぁああ♡ど、どうだぁあ、おそれいったか、あぁあ″〜♡♡♡」

 意識が真っ白に染まる、腰が抜けそうになる、何かを漏らしてしまうのではないかという恐怖さえヒーローに襲いかかっている状態なのだ。


 あの渋ささえ滲んでいた強面が、涙と鼻水と唾液でぐしゃぐしゃ。

「あははは、泣くほど気持ちいいんだ」

 ぬいぐるみに腰掛けて両足をバタつかせて笑うパペド、ここにきてようやくブロックグリーンの右手を離させてやる。

「は″ぁーッ♡……あ″…お″…………ぉ……♡」

 気絶しなかっただけ偉いのではないかという惨状。もう言葉を紡ぐ余力もない。

 それなのに小さな白猫ヴィランが真っ赤に腫れたプラムのような膨らみに吐息。

「ふ〜っ」

「お″ッ……♡……ぉ♡」

 汚らしい駄喘ぎと共に、ブロックグリーンの大きな鈴口からドプドプと先走り汁が漏れ出ていく。そよ風すら、今の敏感亀頭にはあまりにも。

「ちょっとエロクマさ〜ん、ちんちんバカになっちゃったあ?」

「ふざ、けるなぁ…♡……ぉ…ふ……ッ♡」

「真面目そうな顔して、くっさいヒーロー汁が垂れまくってるけど?」

「こ、こんな操り糸、など今に振り払って…やるぅ……♡」

 怒りに肩を震わせるも、それはやはりみっともない生臭汁を肉棒の先端から垂れ漏らすだけのこと。


「それともアレ?お仕事が忙しくってシコシコする暇もなかったって言い訳でもする〜?」

「い、今からでも、降参っしろぉ♡お、俺はヴィランには容赦ッはぁ──」

 パペドのようなヴィランにとって、無駄な抵抗ほど嬉しいものはない。ヒーローが必死になって埃だとかプライドを翳した瞬間こそ、叩き潰すのに相応しいタイミングはないから。

「あは!やっぱその意気だよね!」

「ッうおぉお!?」

 再開されるはより強力な先端快楽攻め。

 自らの意思に反してゴシゴシと動き続ける右掌に、ブロックグリーンは腰が抜けることさえも許されずに虐め泣かされるのだ。

「お″お″ぉぉお″〜〜ッ♡」

 執拗に嬲られた熊ペニスのまあるい膨らみ、真っ赤に腫れあがろうとも止まらない終わらない。

「止めろ″ぉお″ッぐっう″ぅぅーッ♡」

「自分でやって自分で善がってるクセに〜?」

 可愛らしくお腹を抱えて笑うパペド。高価なおぼっちゃま風の衣装も、整った顔立ちも、ヴィランとして有効活用してヒーロー虐めに精を出すだけ。ブロックグリーンを最大限に感じさせ、その英雄的な顔の下にある恥ずかしい一面を覗くためならばなんでもするだろう。


 刺激に慣れさせはしないとパターンだって変化させる。

 大きな親指と人差し指で輪を作らせ、逆手に握らせてカリ首の抉れをクリクリと回すようにして責めさせる。

「は″ぁああ♡お″ッ♡くぅうう〜♡ふ、お″ぉッ♡」

 完全露茎だからこそ、そのエラの張り方が見事だからこそ威力を発揮する。

「こ、んなふざけたこと、でぇえ♡ヒ、ヒーローの誇りを汚そうだなん、て″ぇえ″え″♡」

「その割には感じまくりでしょ、ねえエロクマさんっ?」

 かと思えば右手を窄ませ、卵でも握るような形で亀頭へと乗せさせた。ゆっくりとそれはもうゆっくりと前後に滑らせる動き。

「〜〜ッ♡ぉぉおぉお〜ッ♡くぅ、ぅうぅ〜ッ♡」

 これまで激しく責め立てただけに、真っ赤になるほど敏感に育てられた先端は掌の凹凸の全てに快楽を感じてしまうのだ。

「チンポおかし、くな″る″ぅぅ……♡止めろ、止めろぉお″ぅぅ♡」

「そうそう、ゆ〜っくりカメさんを虐めて楽しもうね〜?」

 更に次は真っ直ぐに立てた人差し指、尿道口を円を描くようにぐるぐると。鈴口がめくれ、戻り、めくられ、戻る。

「ふ、ぉ、こんなぁあ″♡」

 円の動きが加速するほど、もどかしい苛立ちのような焦燥感が募るばかり。パペドの視線をねっとりと受け、余計なカウパー液を滲ませてしまうまで。

「だいの大人がぁ、これしきのことぉぉお♡でぇぇえ♡」

「うんうん、子供の僕にしっかり見せてよね?エロクマさんのやらし〜ところっ」


 ひとしきりパペドが満足する頃には、ブロックグリーンの息は絶え絶え。

「はーっ……はっ♡も、もう……くそぅぅ…こ、んな………俺、俺はぁあ♡」

 丸出しの胸は垂れた唾液でテラテラと。揺れる雄睾丸だって滴る我慢汁でヌラヌラと。太い両脚だってガクガクと。

「エロクマさんのデカチン、こーんな真っ赤になっちゃって、ぱんっぱんになっちゃって」

 細い指が撫で付ければ、もうどうにかなってしまいそうな刺激がブロックグリーンの下半身を駆け巡るのだ。これだけ責め立てられても射精には決して繋がらない、ただただヒーローを嬲るためだけの遊戯だから。

「ふ…ぉ……お″…さ、さわるな″ぁ……♡」

 小さな指の腹で撫でられるだけで、ビリビリとしてしまう。数々の訓練と実践の果てに仕上がったこの頑強な肉体も、今や白猫ヴィランの指一本にさえ敵わない。

「あはっ、すっごい喜んじゃってるんだけど〜」

「違ぅう″ぅぅッ♡お″……ッ♡」

「ほーらぁ、ガマン汁がドバドバ出ちゃってるよ〜?」

「ふ″ぅう…ぐ……ぅう〜♡」

「ちょぉ〜っと触ってるだけで、うっわ恥ずかし〜」

「い、いい加減にし…ろ″ぉ…お″………ンッ♡」

 ビクンビクンと大袈裟なほどに跳ねるブロックグリーンの巨体。こんなにも苦しくも、こんなにも嬉しくも、こんなにももどかしくも動くことは叶わない。


「ごめんごめんっ、こーんなバキバキにさせといて最後まで行けないのは可哀想だよね」

 ふとパペドの指が離れる。臭いたつ淫液が伸び、ぽたりと垂れた。

「……ッ…!ふーっ、ふぅぅ、ふ…くぅ……♡」

「期待しちゃってるでしょ?」

「そ、んな訳があるか……!」

「こんなおっきいたまたまぶら下げておいてさ、エッチなことに興味ありません、なーんて訳ないよね?」

 これまで散々に男根を虐め抜かれたブロックグリーンではあるが、数多の刺激がもたらしたのは射精という最終到達地点への強い欲求。どんな男でも、これだけには絶対に敵わないサガ。

「ね、エロクマさんは毎日どんなすごいヒーローオナニーしてるのさ?」

 目の前の愛らしい白猫少年だが、その淫猥な声音は頭の中に直接てを突っ込まれたように感じるのだ。

「ぅ…は…………だ、誰が言うかっ……!」

 ゾクゾクと込み上げる危険な悦び。こんな小さな相手に、まさしく手のひらの上で転がされているというのに下半身の熱は現状に愉悦を覚えているのだ。


「あー、教えてくれないんだ。それなら逆にさ、どうしようもなくなっさけないイき方させたげるね〜?」

 子猫の顎の下をくすぐるように、パペドの指先がブロックグリーンの裏筋を真下から撫で付ける。

「…ぅ……お♡」

 漏れた嬌声への返事、パペドはヴィランらしい甘い毒で満たされた誘惑を。

「ほら、腰だけ自由にしてあげたから──好きに腰振ったらあ?」

「ッ!?」

 抵抗しなければと身体に力を込めていたせいか、そこだけ操り解除された腰がスライドしてしまう。となればズリリとパペドの指に擦り付けられてしまう濡れた裏筋部分。

「は″ぁあ、あ……お…ふぅ♡は、はっ♡はぁっ、はっ♡」

 一度それを味わってしまえば、射精したさに馬鹿になっているヒーローは。

「うっわ、ホントに始めちゃったの〜?」

 これにはギャラリーとして取り囲んでいる人形やぬいぐるみたちも大笑い。丁寧語でありながらも下劣な悪態を飛ばす。

「マスター、こいつやっぱり変態ですよ!」

「信じられね〜、偉そうなこと言っておいてこれかよ」

「腰振りベアさ〜ん、きもちーですね〜?」


 ああ、止められない。

「は、へぁ♡ほ、ぉお♡く、ふぅうっ♡ち、違うぅう♡」

「あはは、必死にヘコヘコさせちゃって可愛い〜」

 敵は白猫少年の優雅な指が一本だけ。

 ブロックグリーンの解放された腰は、ただのマスターベーション狂いとなって前後する。小さな指先に裏筋を押し付け、どうか腰下の滾りを解放させてくださいとばかりに動き続けているのだ。

「違う、違うぅ〜♡お、お前が操って、るんだろぅッ♡」

「いやいや僕の指にちんちん押し付けてるのはエロクマさんだってば」

 生意気そうな笑み、少し呆れたような雰囲気なのが余計にブロックグリーンを惨めにさせる。ヴィラン相手に、その指なんかに腰を押し付け、必死な突っつきオナニー。

「ば、馬鹿を言うんじゃ、ないぃぃ♡ヒーローがあぁ、こんなことぉ♡する、する訳がないだろうぅう♡」

「ホント、エロクマさんっておバカだよね。僕だったらも〜っと変態ポーズでも〜っと淫語マシマシで取り返しつかないようなシコシコをさせるってば」

 その言葉を信じるわけにはいかない。ブロックグリーンの今の哀れな行動はすべてこのヴィランが悪いはずだ。このベテランヒーローたる自分が、まさかこんな痴態に耽るはずなどないのだから。

「くそぅうっ♡く、はぁっ♡く、ぅうう♡」

「1人でなーにそんなに楽しんじゃってるのさ、もしかしてこういうのが好きなの〜?」

「だ、黙っていろぉお♡今に、こんな茶番んっ♡抜け出して、やるぅうう♡」

 鼻息荒く呻くだけのブロックグリーンだ、パペドには「ムリそうだけど〜」と鼻で笑われてしまうだけ。


「ま、こんなでっかいたまたましてたら、そりゃあ性欲も強いってもんだよね」

「うる、さいぞぉヴィランめぇ……♡ふ、ぉおぉ…お…ッ♡」

 我慢汁をボタボタと垂らしながら、パペドの指先に恥汁を擦り付けながら裏筋の窪みで快楽を味わい続けるブロックグリーン。意識も朦朧とし、こんな単純で細やかな刺激でさえ悦びとしてしまうのだ。

 ヴィランの玩具たちも興奮を掻き立てる観客だと野次を飛ばす。 

「精々頑張ってくださいね、指オナヒーロー」

「せっかく市民の応援を受けたってのに、やることが腰ヘコオナニーだなんて」

「こんな図体してもチンポには勝てないんですね〜」

 反論の余地もない。今やヴィランの策に完全に嵌り、ブロックグリーンは彼ら操り人形たちと何ら変わらない立場なのだから。

 違うとすれば人形やぬいぐるみたちはパペドの側。むしろ手を取り合ってヒーローを辱めるためにふざけた相談さえし始めるのだ。

「マスター、こいつをこの格好で街中に放り出してマス掻かせるとかどうですか?」

「あはは、それ面白いね!」

 つい妄想してしまい、ブロックグリーンの腰はより前後してしまい、大粒の睾丸が情けなく揺れること。

「マスター、こいつをコスプレヒーロー売春宿に放り込みましょうよ!」

「それも受けるっ、エロ親父たちに買われちゃうね」

 この鍛え上げられた肉体を端金で買われる屈辱、そんないけない想像が亀頭を限界までパンパンに膨らませる。

「マスター、こいつを戦隊に戻して変態スパイに仕立て上げるのは?」

「楽しそうだけど、ゴゥレンジャーはもう全滅しちゃってる頃じゃないかな〜」


 確かに何か大事な話が聞こえたはずも、腰振りに夢中になって聞き逃してしまうブロックグリーン。

「おぉ、おっ♡…は、へぇ……チンポ…は、ぁあ♡く、くそう……ぐ…ぅう♡」

「まーったく、いつまで腰振ってるのさ」

 パペドの小馬鹿にした態度はより顕著に。さっと手を引いたかと思えば、ブロックグリーンを制止するようにトンと亀頭に人差し指を突きつけたのだ。

 だがマスターベーション覚えたての思春期男子のように腰を振るうヒーローのせいで、その大きな鈴口へとパペドの指がめり込んでしまう。

「ふーっ♡ふ、ぉおお、指ぃいぃ♡ぐ、ぅう″ぉお″ぉおーッ♡」

 頑張り過ぎたせいか、ブロックグリーンのぱっくりと大口を開けた先端の割れ目へと挿入しかけてしまう人差し指。

「あは、こういうの好きなんだ!?」

「ちがぁ、ぁあ″ぁぁあ″あ″♡」

 自慢の巨根が仇となり、小さな白猫ヴィランの指が“男根”となって尿道へとゆっくりと入り込んでいく。

「長らく戦ってきたライバルだっていうのに、可愛い僕に出会うなり“セックス”したがるだなんてやっぱりエロクマさんだねぇ」

 微かな力を入れるだけ、それでもとっくにヌルヌルと淫らな仕立てになったそこは小さな悪意を受け入れていってしまうのだ。


「や、めろぉ、あ″ッ♡あ″ぁっあ″……入って″ぇえぇえ♡」

「はーい、僕の指ちんちんで犯してあげるからねぇ?」

 片や巨漢の雄熊中年ヒーロー、方や華奢な可愛らしい子猫ヴィラン。これほどの体格差だからこそできる“指姦”とでもいうような冒涜行為。

「ひ″ぅく″ぅう″ぅぅう〜〜ッ♡」

「だーめ!いつものヒーローポーズでもしてなよ」

 今度は逆に完全に肉体を操り、パペドはブロックグリーンに銅像のような格好いいポージングで固めさせる。これまで勝利を収めた際にブロックグリーンがしていた誇らしいポーズも、こんな状態ではより滑稽。

 そのまま可愛らしい細指による、悪辣な尿道犯しが進行。

「エロクマさんのスケベ穴きもち〜!」

「が、ぁあ″ッ♡そ、こはぁ入れるところ″じゃ、なぁああ♡」

「こ〜んなデカチン、こ〜んなアナおっ広げてちゃ、誘ってると思われても仕方ないでしょ〜?ほら、ほらぁ?」

「ひ″う″ッ♡チンポがあ″ッ♡や、め″ぇッ♡ひ″ッん″ッ♡」

 ブロックグリーンの汚喘ぎと我慢汁が舗装された地面を濡らす。それなのにパペドの愛らしい様は変わらず、甘えるような指の抜き差しがヒーローを狂わせる。

「は〜い、ヌポヌポするよ〜」

「お″ぉお、離せぇえ″ぇええ〜ッ♡」

 何の拡張もなしに受け入れるには、あまりにも刺激の強い部位。今日この小一時間だけで、どれだけ股間を開発されてしまっただろうか。

「喜んでくれて僕も嬉し〜」

「へ″ぉお″ッ♡チンポっ、がぁ♡」

「このままヒーローザーメン出しちゃいなよッ!?」

「……お、おがしくな、ぁああーッ♡」


 ほんの数分もしない間にブロックグリーンの表情は弱者のそれに。

「も…やめ″ろ″ぉお″〜〜ッ♡♡♡」

「だーめっ」

 泣き叫ぶ様子が楽しくて仕方ないと、パペドはむしろ人差し指を拳銃でも構えるように空で固定。続く言葉は。

「それなら自分で腰振らせちゃお!」

 即座にブロックグリーンはベテランヒーローから、ヴィラン様の変態玩具へと変貌。自ら尿道へと子供指を挿入し、抜き差しを繰り返す色狂いへと堕ちるのだ。

「お″ぉお″♡お″ッほ″ぉおお〜ッ♡ぐ、ぅぅうう、これ以上はぁああ♡」

 排尿と吐精だけに使われるはずの男の通り道。そこを犯され──いや、自ら腰を振って雌であると示すように鳴かされるのだ。こんなにも鍛え上げた大きな図体で泣きじゃくるだなんて。

 これには邪悪な人形、悪辣なぬいぐるみたちも口々に囃し立てるほど。

「はん、酷い格好の腰振り人形ですね」

「チンポ穴ほじられてイきなって」

「でっかいエロ玩具が仲間入りだね〜」

 蹴散らす相手でしかない雑魚玩具たちからの蔑みは、むしろ今のブロックグリーンにとっては下半身を濡らすいけない感情を呼び起こすもの。

 彼らだってそれを分かっているからか、ヒーローのどっしりと構えた雄睾丸が迫り上がったのが見えたからか、トドメの言葉を吐き散らすのだ。

「イっちゃえ!」

「射精していいですよ〜!」

「ザーメン出しなよ!」


 あられもなく腰を振らされ続けている。操り糸のせいだとはいえ、この場で自分が最も卑猥で最も情けない存在。それを認識した瞬間、ブロックグリーンの中で何かが弾けてしまった。

「ぐぅう″、俺はぁあ″ぁあ″あ″ぁ〜〜♡ま、負け″な″ッい″い″ぃい″い″〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 パペドがその吐精に気づき、わざと指に下方向へと力を込める。となれば尿道口の上部分から漏れ出るは戦隊ヒーローの勇敢汁。

 ぶちゅぅぅ、ぶぢゅっ、びゅぶっ……びゅびっ!

 まともな射精路でない状態ならばこそ、なんとも小汚い白濁の飛び散り具合。

「うわダッサ〜!格好つけておいて壊れた蛇口みたいに出まくりなんだけどっ」

 パペドの指はクニクニと動かされ、もっともっととブロックグリーンの尿道内部を虐め抜く。

「ふ″ぉお″ッ❤︎イグッ❤︎チンポ、がぁああ❤︎あ″ぐぉぉほ、出るぅう″❤︎」

 まだ出る、まだ出し切ってはいない。並の男とでは比べ物にならない大粒睾丸からは、パペドが呆れるほどの量の敗北汁を撒き散らしていくのだ。

「こんな図体してちんちん穴をちょっと可愛られただけで負けちゃうとか弱すぎだって、ねえ“ザコクマ”さんっ?」

 緩く挿入された人差し指の間からは、名残惜しそうにボタボタと垂れる雄液。からかいの言葉と共にナカを小さく引っ掻かれ、催してしまいかけるもそれを誤魔化すように吠えるブロックグリーン。


「ぐぅう……ふーっ、ふ、ぅうー♡だ、誰が雑魚、だぁああ……!!」

「そんなの決まってるでしょ」

 ヴィランの大好物であるヒーローの強がり。それを噛み締めるように味わいながら、パペドはニヤリと笑ったのちに最後の肉体操作を仕掛けるのだ。

 ようやくフリーになったものの、射精後で弱々しく震える亀頭。そこにぴたりと乗せられるのは未だ濡れた自身の右掌。

「ッ……お、おいまさか、おいそれだけはァアアアー♡」

「イッた後の敏感カメさんをセルフ鬼頭責め、だなんてヒーローの訓練って大変なんだね!?」

 パペドの言う通り、これまでとは比べ物にならない最狂刺激が亀頭をイカレさせていく。

 ぐりぐり、ぬじゅりぬじゅり、ずるうずるうりと擦り上げられるは既に真っ赤な先端。

「おぉほお″お″お″ぉおぉお♡手がぁ、勝手にぃい″い″ぃい♡止め、止めさせろ″ぉおおおおお♡だ、だぁああぁあ、だめだ、だめだぁああ、今はぁあ″あ″あ″ッ♡チンポ、おか″し″く″なっぁあ〜〜ッ♡」

「うっわ、ざっこ〜!?」


 これ以上ない不細工な顔。戦隊を支えてきた年長者としての気概など欠片も感じられないほどに快楽蹂躙に屈してしまっている。操り糸がヒーローの身体を好き放題に嬲る嬲る、ぴかぴかに磨かれゆく肉厚亀頭がもたらす鈍く鋭い刺激がその雄としてのプライドさえも粉砕するのだ。

「ふ″ぐぅう″う″う″〜〜〜ッ♡おれのちんぽぉぉお、へん″になっる″ぅぅう″う″う″ぅう″う″ーーっ♡止め、止め……とめてくだ、さぃいぃい♡おれ、おれはザコぉお♡ザコヒーロー、だからァアアア♡ちんぽみがきぃい、とめさせて、くださ″ぃい″ぃいいいいいーーッ♡アーッ♡あ″ッ、ひ″ッひ″んんぅう〜、だめ…だめだぁああ、なにか漏れ……ぅう″う″う″〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 それは見事なまでの潮吹き。わざと開かせた指の隙間から、ぐぱりとおっ広げられる鈴口。そこから飛び散るのは精液とは違って水っぽい、雄性を感じさせない薄汁。腰を突き出すようにして、夜の遊園地に情けない透明液を迸らせていくブロックグリーン。

「あっははは!潮吹きだなんて、クマさんじゃなくてクジラさんだったんだ〜」

 パペドが指をさして笑わずにはいられない。人形たちもカタカタと身体を鳴らす、ぬいぐるみは地面を足で踏み鳴らして愉快を表現。


 ブロックグリーンへの悪意の包囲網がより縮まるも、ヒーローは既に──。

「って、なっさけない顔で気絶してるし〜」

 今度こそパペドの指がブロックグリーンの露出された胸をトンと叩けば、それだけで糸が切れたかのように巨体が倒れる。

「ほらみんな新しいお友達を引っ張って引っ張って」

 ブリキの兵隊たちが規則正しく列を成し、その仰向けの半裸熊を引きずっていくのだ。

 白猫ヴィランは新しい玩具を持ち帰る子供の顔で、うっとりと呟かずにはいられない。

「──まだまだ遊ぼうねヒーローさん?」


 * * *

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