ご利益たっぷり珍宝おみくじ 10 最終話 (登場人物紹介)
Added 2022-03-01 15:38:16 +0000 UTC10それでもお正月にはご利益をたっぷり頂きたいんだけど 火種がくすぶる体を慰めるため「珍宝おみくじ」を掴んで自身のアナルにゆっくりと挿入していった。 「っあ、ああっ!」 挿入するにつれ「珍宝おみくじ」はムクムクと勃起し体積を増していく。 根元まで挿入する頃には元の倍、30cmを超えるデカマラへと変貌を遂げていた。 手で持っているのがうとましくなったので床面に「珍宝おみくじ」を立ててから腰を落とす。 「うぁ、は、はぁぁ、んぐ、うぅ」 股を開き蹲踞になってアナルにしっかりと挿入し、「珍宝おみくじ」を押しつけ支えながら体を上下に動かす。 すぐに結合部からズッチュ、ズッチュと卑猥な音が鳴る。 咥え込まれた「珍宝おみくじ」からたっぷりとローションよりも性能の良い潤滑粘液が出ているためだ。 そうなる頃までに「珍宝おみくじ」は底面の穴の空気が抜け吸盤のように床に貼り付き、激しく動いても剥がれたり倒れたりはしない。 不意にドアが開いた。 帰って来た男は中の様子を見てニヤリと笑った。 「おっとぉ? コイツはタイミングが悪かったな。でもよぉ、出かける前にあんだけたっぷり中出ししてやったってのに、まだ足りなかったのかぁ? 仕方ねぇなぁ。 んじゃぁさっきの続きといくか」 防寒用のジャケットや厚手のジーンズを脱いでハダカになった男が勃起したイチモツを手で前に倒して口許に近づけた。 「ソイツでイクまでは俺のをしゃぶってくれよ」 ◇ 二体の凶霊にカラダを乗っ取られ異形のキメラ獣と化していた引間が大量の精液となって神護の超巨大チンポから噴き出した。 プリプリとしたゼリー状の精液はひとりでに集まり、それはやがて元のカタチ、ヒトと似た姿の引間になった。 精液を出し尽した超巨大チンポが急激にサイズを小さくしたかと思うと最後に二つのリングをぷっと吐き出す。 赤と白、二色のリング。凶霊を物質化して創られた神器である。引間ごと凶霊を取り込んだおかげで、引間が持っている物質化魔法を発動させることができたのだ。 リングの神器が微かに震えるとポンと音を立て姿を変えた。 「おーっす! 俺、紅室(べにむろ)っち! よっろしくぅ~!」 「はぁ~い! 白房(しろふさ)だよ~! おつ-っす!」 二つのリングは変化し、それぞれ赤髪のガチムチマッチョ野郎と白髪のサイボーグボディ男となった。どちらも股間にはふてぶてしいイチモツがぶら下がっている。 「あれ? なんかノリ悪いんじゃね? 俺らめっさ滑ってる感じ?」 「ほら? 初見ムーブってやつっしょ? ご新規感マシマシでいっちゃう的な?」 やや遅れて巨人になっていた神護のカラダが縮んで「普段の」神護サイズに戻った。 カラダのサイズダウンにホッと一息ついた神護が仰向けに横たわる引間を見てから新しく現われた二体の筋肉男に視線を移す。 「まだ引間が目覚めて無いから俺が聞くけど、二人とも元凶霊でしょ?」 「そっす! 俺、元凶霊っす! でもでもぉ、今は身も心も神器なのでご主人ちゃんを守っちゃいますぅ!」 赤い髪をツンツン立たせた紅室が腕をグッと曲げて「任せろ!」とガッツポーズを見せる。 「ちょっぴりやんちゃしちゃったけど、そこはメンゴね~! これからの活躍に期待よろぴく!」 白い髪をサラッとなびかせた白房がウィンクをしてからぺこりと頭を下げた。 紅室も白房も、クロやアオ以上にチャラい雰囲気を放ちながら。 ここで引間が目覚めた。 「……ん? ん~! ぁあ~、よく寝た……」 「引間!」 神護が覆いかぶさるように引間を抱きしめた。 「え、えっとぉ? 結局俺ってば、どうなっちまってたんだ?」 神護の抱擁に驚きながらも満更でもない顔の引間。同じように抱き締め返そうすると背後で「ポンッ」と音が鳴った。 八重垣と望月のチンポに嵌っていた神器が外れ、クロとアオがヒト型になった音だ。 「うわ~! 良かった~! 引間の兄貴が元に戻った~!」 「もうマジで無理だと思っちゃったもんね! でもでも、首の皮一枚繋がってたお陰で大逆転したって感じ~?」 「あ~、うん、……なるほどな、少しずつ思い出して来たぜ。ったく、最後は俺が足、引っ張っちまったって事か。ダセェとこ見せちまったぜ」 引間が照れ臭そうに「すまねぇ」と呟くと神護はさらに強く抱きしめた。 「お、おい?」 「引間はさ、俺の事、どう思ってる?」 「それ、今話す事か?」 「いいから! いいから……、ちゃんと答えてくれ……」 鼻先をポリポリと掻いた引間がポツリと漏らす。 「まぁ、嫌いじゃないぞ? 精液だって美味いし、……うん」 「……そっか。俺は引間が好きだ。好きになってたんだ。だからさ、嫌いじゃないなら俺を引間のものにしてくれよ」 「あ~、でも、俺ってば神様だしよぉ、でもって元淫魔な訳で、俺を信じてる奴らにエッチなご利益を授ける必要もあるし、神護みてぇに運気を奪われてる奴を見かけたら助けに行っちまう。そんな奴でも良いのか?」 「良いよ。良いけど……、あんまり俺以外の人と気持ち良さそうにしてたら嫉妬しちゃうよ、さすがに……」 神護はグッと引間のチンポを掴んだ。 「嫉妬で頭がどうにかなる前に、このデッカいのを俺にも入れてくれよ。孕んじまうくらいに、ケツの中から溢れ出るくらい引間の精液をぶち込んでくれよ」 「…………神護」 「人間じゃなかったし信じていいのかどうか凄く迷った。だけどさ、引間が居なくなる事に比べたら、そんなの、もう、どうでもいいな、って。 俺は引間が好き。引間の事をもっと知りたい。フェラされるだけなんて嫌だ。いっぱいセックスもしたい……。でもって、引間にも俺の事を、好きになって欲しい」 「神護……、マジで、俺でも良いんだな?」 引間の手が神護の背を滑り下り神護のアナルを探る。指先がなぞっただけで神護はビクンと感じてしまう。 「やっと俺を、俺のケツを犯してくれるんだ? 元淫魔なのに待たせ過ぎじゃない?」 「すまねぇ……」 引間が神護をひっくり返して引間が上になった。 「んじゃぁ、俺のブツをたっぷり味わってもらうぜ……、神護――」 「ストーップ! 待った待った! ちょっと待ったぁ!」 「そうっす! 俺らを置き去りにして何おっ始めようとしてるんすかぁ!」 アオとクロが膝をついて叫んだ。 「えーと、ご主人ちゃん? いちお、ベニもシロたんも先に『初めまして』的な挨拶はしとこ、かなって」 「そうですよぉ? まだ自己紹介すらさせてもらえないってのは、超せつねぇーっすもん! なぁ? ベニっち」 ベニこと「紅室」とシロこと「白房」が両手を顔の前で握りしめて「お願いだダーリン」ポーズをしている。 そんな4体の神器を見つめながら八重垣と望月は顔を見合わせた。 「……あの、さっぱり分からないんですけど、これで一件落着、って感じですかね?」 「俺に聞かれてもなぁ……。 て言うか、君、本命は御手洗くんだったんだろ? ひと目でバレバレだったぞ?」 「そう言う望月さんも、ですよね? 好き過ぎて距離感を掴みかねてる、探ってる感が半端無かったです」 「で? お互い、これからどうする?」 「もちろん俺は諦めません。可能性を捨てるにはまだ早いですからね。望月さんはどうぞ他に新しい人を見つけて下さい」 「おま、硬派で真面目な雰囲気なのに、中身はそうでもないのな?」 「それは望月さんが勝手に持たれた印象です。俺はいつも通り変わりなく俺ですから」 「分かった分かった。だったらこっちもいつも通りで行かせてもらうさ」 「と、言うと?」 「御手洗くんを諦めるにはまだ早い、ってか会ってまだ24時間も経ってないんだぜ? これで諦められっか」 「むむ、仕方がないですね。敵(ライバル)に塩を送るようで不本意ですが、これからどうやって御手洗さんのハートを振り向かせるか、一緒に知恵を出し合いませんか?」 「ふむ。そいつは妙案だ。何せ相手は神様だしな。人並みの工夫や努力じゃ手が届きそうにないもんな」 「幸い、ここに呼ばれる前までアナニーしていましたので、ケツの穴、程よく広がっているんですよ。望月さんのチンポだって難なく咥えられます」 「奇遇だな。俺もずっとケツを弄っていたんだ。だもんで、八重垣くんのチンポをトロットロにしてやるよ」 「望むところです。じゃぁ、俺の部屋で」 「助かる。こっちはまだ段ボール箱が邪魔なんだ」 ◇ 数日後 引間と神護は「引魔社」に来ていた。 淡雪の降る小さな鳥居をくぐりお社の建物へ近づくと、年老いた神職のお爺さんが落ちた椿を箒で掃き清めていた。 「おや? あなた様は……」 お爺さんは引間を見るなり手を合わせ深々と頭を下げた。 「なんだい、爺さん。俺が何者か分かるのか?」 皺がれた声で老いた神職は答えた。 「もちろんですとも……。あれは若かりし頃、病で臥せっていた私の枕元にお立ちになられ、病魔を追い払って下さいました。 おかげで、長くは生きられないと医者に言われておりましたものをここまで永らえさせて頂きました。 そして、一昨年、連れ合いも十分に長生きしてから苦しまずにあの世へ旅立ちました。これもすべてあなた様のお陰。引間大神様の御神恩の賜物と心得ております」 地面に座して伏し拝もうとした神職の動きを引間は止めた。 「あの、すみません、俺は先日こちらのおみくじ販売機でおみくじを授かった者なんですが」 引間の少し後ろにいた神護が神職の前に出て「珍宝おみくじ」を差し出した。 「これは?」 「おみくじが収まっていた縁起物です。俺はもうたっぷりとご利益を頂いたので、こちらにお返しに参りました」 ベニとシロの後、5体目の凶霊は現れなかった。 引間曰く「珍宝おみくじ」の力の一部が神護の中に残っているため運気を横取りしている連中はもう近寄れなくなったのだ、と。 そして、残った力によって神護のチンポは元の倍のサイズ、30cmになり、筋肉もバキバキなマッスルボディのままだった。 もちろん、神護の運気も本来あるべき「吉運」に回復した。 「それはそれはご丁寧に。ですが、販売機から出て来たのであれば、わざわざお返しに来ずともずっとお持ち頂いても構わないのですよ?」 「それがなぁ、爺さん。このチンポ、いや、『珍宝おみくじ』ってのはどうやらこの俺に向けられた感謝の心が凝り固まって出来ているシロモノだったんだ。 でな? 俺はこれから社を不在がちにすんだけど、その俺の代わりにコイツを祀っといてくんねぇかなぁ?」 神職のお爺さんがニコリと微笑んだ。 「かしこまりました。こちらを大神様に代わるご神体としてお祀り申し上げます。して、いつ頃お戻りになられるのでしょう?」 「ん~、まぁ、ざっくり100年くらい先になるな。ま、あっという間だぜ」 「人の身にはなかなか長うございますが?」 「まぁな。でも、俺にはその100年を共に生きたい奴ができたんだ。だから、我がまま言って悪いが、よろしく頼むわ」 神職のお爺さんがちらりと神護を見た。 「そちらの方、よろしければ私の後を継いでお社を護ってはくださらんか? 何、別の仕事と掛け持ちでも大丈夫。 むしろ掛け持ちでないと食ってはいけぬ程収入の乏しいお社ではありますが。いかがかな?」 神職のお爺さんが握っている「珍宝おみくじ」を傾けた。 すると、底に開いている穴からスルリと小さなおみくじの紙片が滑り落ちた。 そのおみくじにはこう書かれていた―― 【大吉 『あらたしき 年のはじめの 初春の けふ降る雪の いやしけ吉言(大伴家持)』 この御籤(みくじ)に当る者は内外よろづ整い、頼みし大神と共に在ると心得るべし。 日毎、恙なく睦みまぐわいを重ね、降る雪の積もりしが如く良き事が重なる兆しなり】 おみくじを読んだ神護はふと、「今日は立春だったな」と思い出していた。 そして、次に厳しい冬が来ても引間となら必ず乗り越えられる、と。 石畳に積もって行く新しい雪を見ながら胸の奥で暖かく感じていた。 終 【御手洗 神護(みたらい じんご) 26歳】 有名な大企業に就職したものの実績を先輩にことごとく奪われる憂き目に遭い4年で退職。 以来、人間不信を強くし次の職探しにも身が入らないまま貯蓄を食い潰す生活を送っていた。 そして、社会人になってからは出会いもなく彼氏はおろかセクフレすらできない。 やる気を起こして再就職先を探してみるものの何故か面接直前に腹を壊すなどの体調不良に襲われ面接すら受けられずに終わっている。 新年を迎え今年こそ新しいご縁と仕事をゲットできるよう有名な神社へ初詣に出かけようとすると、靴の紐が悉く切れる。財布を失くして一日中部屋の中を探し回る。ベルトがいきなり千切れてしまう。 スマホの充電がなぜか出来ていなくてバッテリー残量がゼロになっている。 頭痛や悪寒に見舞われ寝込む、等々の不運に見舞われ実行に移せずに居た。 元日から三週間も経ったある日、ハローワークで失業保険の申請手続をした帰りに通りかかった神社に呼ばれた気がして急遽立ち寄る事にしたのだが、これが神護の人生の転機に繋がる事となった。 【引魔大神(ひきま おおかみ)】 ヒトに変身している時の名は「引間 馬流布(ひきま ばるふ)」 元は「バルフィン」という淫魔だったが、1000年前に日本のある村で男たちから精気と、より多くの邪気を吸い取った結果、村の男たちを疫病から救った事があった。 深く恩を感じた男たちにより当地に引き止められ、崇め祀られている間にいつしか土着の神へと「神変」し神と化した。 純粋に淫魔だった時の好物は不運な男の精液であったが、神化してからは不運な男の精液の味を幸運な味へと変えて「味変」していく方がより美味しいと感じるようになった。 ご利益は男同士の縁結び、男性機能の強化、性欲および精力の増強、病魔退散、健康長寿など。 【八重垣 巴(やえがき ともえ) 21歳】 神護の隣の部屋に住む大学生 近所のカフェでバイトをしている。 学内イケメン総選挙で三位に輝くも本人は女性に興味のない硬派な男。 【望月 白馬(もちづき はくば) 32歳】 30歳の時に事故による怪我で引退した元プロレスラーの半人前占い師。 占い稼業だけでは食べていけないため副業としてヌードモデルもやっている。 『厄災禍凶霊(やくさいかきょうれい、略して凶霊と言う)』 厄神・疫神のような強い力はないものの一人一人の人間に憑りつき寄生して宿主の幸運を吸い取って行く悪霊。 【黒檻(くろおり)】 神護に憑いていた凶霊。人間の幸運、主に健康運を奪う。 引間によって神器・黒環に変えられた。ヒトになった時は黒髪の青年となる。 【蒼庫(あおくら)】 神護に憑いていた凶霊。人間の幸運、主に金運を奪う。 引間によって神器・蒼環に変えられた。ヒトになった時は青髪の青年となる。 【紅室(べにむろ)】 神護に憑いて潜伏していた凶霊。人間の幸運、主に仕事運を奪う。 引間と合体した神護によって神器・紅環に変えられた。ヒトになった時は紅い髪の青年となる。 【白房(しろふさ)】 神護に憑いて潜伏していた凶霊。人間の幸運、主に男運を奪う。 引間と合体した神護によって神器・白環に変えられた。ヒトになった時は白髪の青年となる。 『そのほか』 ・鹿島 善(かしま ぜん)17歳 自転車の鍵を紛失したが引間たちからもらったヘアピンを使い難を逃れた。 ・春日 元二(かすが もとじ)80歳 焼き餅を咽喉に詰まらせたが引間(黒檻)からもぎ取った缶コーヒーで難を逃れた。 ・浅間 美恵(あさま みえ)45歳 自家用車内にドリンクをこぼしたが引間から買い取った箱ティッシュで難を逃れた。 ・八坂 文二郎(やさか ぶんじろう)82歳 引魔社を管理する通いの神職。本業は別にある。 【珍宝おみくじ】 引魔社にあるおみくじ。 境内にある専用の自動販売機から購入可能。一つにつき200円。 基本的には縁起物とされる招き猫や小判、宝船に米俵などの人形とセットになりランダムで手に入る。 極々稀にチンポにそっくりな、卑猥な縁起物が出てくる場合があると言う。 おみくじの吉凶に依らずその縁起物にはご利益が一杯詰まっており、手に入れたものの悪運を反転させると言われている。 実は引間大神への感謝の祈りがカタチになったモノ。