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鷹取リュウゴ
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寄生魔竜人の性蝕アドバンテージ 6

 俺はさ、週刊誌に記事を寄稿することもあるフリーライターってな肩書きでメシを食っちゃいるが、 実際には依頼を受けて調査なんかもするしがない情報屋ってのが俺の本当の職業だ。 さて、今回はほとんど同じタイミングで二つの調査依頼が入って来た。 ほとんど同時とは言え先着順にこなすのが筋。 まずは擬性獣対応を主に行っているヒーロー派遣会社からの依頼。 獣人の噂がある双星村にて噂が事実かどうかを確かめて欲しいってな案件。 後まわしにしたのはある雑貨屋からのモノで……、いけね、話が脱線しちまいそうなのでその時が来れば説明してやるよ。 ともかく、都心から電車でおよそ3時間。 人口減少問題がやかましく言われる前から過疎っていそうな村に到着した俺は、人の気配のない駅前の通りを歩きながら誰に取材するべきかを思案した。 しばらく道なりに進んでいたら村唯一っぽい交番を見つけた。 まずはお巡りさんに話を聞いてみよう。 獣人の噂がマジかガセか。それだけでも掴められたら御の字なんだがな。 ****************** 6フリーライターと調査の依頼  四月に入ってしばらく経った頃、俺の元へ二つの依頼が飛び込んできた。 一つは【Unlimited Mix Heroes Co.,Ltd.】略して『UMH』と言う獣人ヒーローを派遣する組織から。 『双星村において獣人らしき存在についての情報が匿名で入った。ヒーローの出動要請には至らなかったが情報の真偽を調べて欲しい』 もう一つは『慰昆堂』なる雑貨店から。 『当店では取り扱っていない商品のお問い合わせを複数いただきました。特にH大学周辺に集中しているためどのような背景があるのか調べていただけませんか?』 ◇  「双星村」なんて村があると知ったのは依頼のメールからだった。 都心から電車を乗り継ぎおよそ3時間。 同じ関東かと疑いたくなるような山深い鄙びた村は降り立った駅も昭和のまま時間が止まっているようだった。 「さて、こんなど田舎にまで獣人が出るとはねぇ。もしその話が本当なら村を上げての大騒ぎになってもおかしくないだろうな」 木造の駅舎を出て人っこ一人歩いていない駅前の集落を進む。 真昼間とは思えぬ静寂に包まれた道を5分も歩けば田んぼや畑の農地と化した。 なんとなく空気が重いのは山が迫っている風景のためか、それとも空が分厚い雲で覆われているためだからだろうか? 県道に出ればコンビニでもあるかと探しながら歩いたもののそのアテも外れてしまった。 「お? あれは……交番か? この際えり好みはしてられないな。お巡りさんであれ話を聞いてみないと」 住居と兼用になっている交番に入った。 「ご用のあるかたはこちらを押してください」とある呼び鈴を押す。 すると、少し間を置いて奥からラフな格好の若い警官が欠伸を噛み殺しながら現れた。 「ああ~、どうも。仮眠中だったものでこんな姿ですみませんねぇ」 「いえ。外回り中でなくて助かりました」 「それでご用件は? 道に迷われましたか?」 「いえ、少しお聞きしたい事がありまして」 「うん? 聞きたい事? あなた、いったい……」 こういう時は変につくろわず本業を記してある名刺を渡すのが一番だ。 「フリーライターの『饗庭野 悍馬(あえばの かんば)』さん、ですか」 「取材でこの村までやって来たものの駅からここまで誰一人会えなくて、困っていたんです」 「なるほど、要するに記者さんなんですね? しかし、取材って言ってもこの村には都会の人の目を引くような名所もグルメも何にもないですよ?  それとですね、本官はこの派出所に赴任してまだ一年しか経ってないんです。だもんで、お聞かせできるような昔話の一つも提供できないんですが」 「いえ、名所旧跡やグルメではなく、また昔話でもないんです」 「と言いますと?」 「この近辺で獣人を見掛けた、と言う噂がありまして」 一瞬、ほんの一瞬だけ空気が「ピシッ」とひび割れたような気配が流れた。 今のは一体? と思考を巡らせる前に若い警官が大きな笑い声を上げた。 「あっはっは! 獣人ですか! そんなモノでも居てくれたらいっそ良い刺激になって退屈せずにすむんですがね!」 「あの~、お巡りさんは昨年あった『擬性獣事件』についてご存知じゃないんですか?」 笑いをこらえた警官が肩をまだ震わせながら「いえ、それぐらいは地域の治安を守る者として当然知ってますよ」と答えた。 「では、獣人の危険性を思えば笑い事では無いと思うんですが」 「まぁそうですね。饗庭野さんの言う通りです。失礼しました。ですが、この村は本当に事件もトラブルもない静かな村で、お陰様で仕事らしい仕事なんちっともありません。 もちろんトラブルが一つも無いのはありがたいんですが、どうにも気が緩んで仕方がないものですから刺激の一つもあればな、と思わなくも無いんですよ。警官としちゃ失格だと分かっちゃいますがね」 ここまで初対面の赤の他人へ心情を吐露する警官もいるのだな、と内心驚きつつこんな正直さでは出世しないんじゃないか? と少し憐れんでしまう。 「いえ。取材する立場の者としてはそのお気持ち、とてもよく分かります。それで、話は元に戻るんですが、このエリアでは獣人が出たという情報は――」 「ないない! 全然ないです! 擬性獣はもちろん、それ以外の獣人だってこれっぽっちも本官の耳には届いていないです!」 こうもきっぱり否定されてしまうと後が続かない。 まして、聞き込みがたったの一人では報告も判断もできない。 「そうですねぇ……、せっかくこんな辺鄙な所まで来て収穫無しじゃ申し訳ないんでこの地域に詳しい人を紹介してあげましょうか?」 「是非!」 「いやぁ~それにしてもぉ……」 「はい?」 警官の視線がいやにねっとりと俺のカラダを上下した。 「記者さんてずいぶん体格が逞しいんですねぇ~。まるで現役のラグビー選手かプロレスラーみたいだ」 ◇  交番の若い警官に紹介された人物は元村長の肩書を持つ人物だった。 高齢ながらカラダも頭も元気そうでホッとしつつ双星村へ来た目的を伝えると、俺を無視して警官だけを引っ張って玄関の奥へ引っ込んでしまった。 (……おい、なんであんな得体の知れない余所者を連れて来た?) (村まで取材に来たマスコミ関係の人らしいので、あなたに判断を仰ぐのが一番かと思いまして) 悪いけど聞こえてますよ、お二人さん。 伊達に俺は地獄耳じゃないんで。 しかし、やっぱ村社会ってのは多かれ少なかれ閉鎖的だよな。もろ手を挙げて歓迎なんてされないだろうと予測していても、 微妙に傷ついてしまう。 (アレは話してないだろうな?) (もちろんです。ただ、あの人、獣人について聞きに来たらしくって) アレ? アレとは何だろうな。 (誰かが村の外へ漏らしたのか……。いや、漏らすような奴はいる筈も無いか。となると、部外者に見られでもしたのだろうな) (本官じゃないですよ! それだけは決して! 神に誓って! そんな迂闊な真似はしませんとも) (お前を疑っている訳じゃない……。ともかく、適当にあしらってお帰り頂くしかないだろうな) 適当にあしらわれちゃうんだ、俺。 だったらこうして聞こえちゃってる会話について突っ込んでやろうかな。 逆に「盗み聞きしたのか!」 ってキレられちゃいそうだけどさ。 (そのあたりも長にお任せします。ただ、言申し添えるとあの男――) よほど声を潜めたようで俺の耳をもってしても聞き取れない。 (……ほう、そうか……。では、分かった。後始末はお前にまかせよう) 穏やかじゃないな。俺って始末されちゃうの? 獣人が出るって噂について調べに来ただけなのに。 「――記者さんっ! お待たせしましたね! 少しだけなら時間が取れるそうなので手短にお願いしますよ」 若い警官がにこやかに玄関先へ戻ってきた。 背後の元村長は相変わらず仏頂面だが目だけは俺をじっと見据えている。 「改めて、お忙しいところ取材に応じて頂いてありがとうございます。で、早速ですけれど――」 「獣人がどうのこうのと言うハナシか? 悪いが何も話せん、と言うたところで引き下がらんのじゃろ?」 「たはは……。そう言われると身もフタもないですね」 「そいつは多分、祭りで踊る龍踊りの面を被った者の事を言っているのだろう」 「擬性獣が潜んでいる、って噂は聞いた事はありますか?」 元村長は首を横に振った。 「こんな狭い村ん中に妙な輩を隠すような場所などありゃせんわ。家同士が離れておっても昨夜の寝言で何を言っとったかまで筒抜けになってるような所だ。 まして、他所から来た者が不埒な事をしでかしているのなら噂なんかで済むものか」 高圧的なのにどことなく湿っぽい息遣いを感じるのは何故なのか。 見た目は70を過ぎたお年寄りなのに精力が漲っているオーラを放っているせいだろうか。 「ね? 本官が言った通りでしょう? この村には獣人も擬性獣もいないんですわ。 誰かが祭りの時に踊っていた人の姿を目にして勘違いしたんでしょう」 若い警官はそう言って俺の腰をポンとタッチする。 いや、腰と言うよりも尻、か? 「そう、……ですか。じゃぁ、獣人の目撃情報はガセネタだったって訳ですね。お話を聞かせてくださってありがとうございました。 事実が確認できただけでも足を運んでよかったです」 もっと俺が食い下がって来るのか、と身構えていたのか元村長は若干拍子抜けしたような顔を向けた。 「ふん、分かってもらえたようで良かったわい。ともあれこの村は静かで何も無――」 「あ、そういえば」 元村長と警官の目が俺に集まった。 「先ほどおっしゃってた龍踊り、ですか? それってやはり龍のお面を被るんでしょうか? どんなお面か拝見できませんか? それと、祭りの時期や開催場所も知りたいんですが」 警官と元村長とが互いを見て、おもむろに元村長が口を開いた。 「知ってどうする? その行事は祭りでもあるが神事でもある。よって、部外者の参加は認められておらん」 「へぇ。神事ですか。どこの神社の神事ですか? 祭りに参加できなくても遠くから見るってのも難しいでしょうか?」 「ちょ、ちょっと記者さん。そんなにあれこれ聞いてどうするんです? 獣人の噂とは全然関係ないじゃないですか」 「はい。噂の件はガセだったと報告することにしたんですが、村の伝統行事に少し興味が湧いちゃって、むしろそっちを記事にできないかな、って思ってしまったんですよ」 「先ほど長も言っておられたように神事は龍踊りも含めて女人も部外者も立ち入り禁止なんですよ。そもそも双成神社の奥宮は限られた者しか入れない禁足地で――」 「芦森ぃっ! 余計なことは口にするなっ!」 腹の底にズシっと響く声で元村長は若い警官を黙らせた。 気まずい沈黙が流れた後、元村長が俺と警官の二人に諭すように短く告げた。 「とにかく、祭りについては話せん。村の中でも限られた者しか参加できん秘儀なんでな。なので、取材はここまでにしてもらおうか」 こう言うと元村長は再び玄関先から奥へと引っ込んでしまった。 若い警官は姿を隠した元村長に深々と頭を下げてから俺に向き直った。 「少々気難しい方ですので、あまり悪く思わないで下さい」 「ええ。不躾にあれこれ聞いてしまったのが原因ですし。俺としては申し訳ないです」 「そう言って貰えてよかった」  元村長の家を辞去すると連れてきてもらった時と同様に警官が「駅まで送りましょう」と助手席のドアを開けてくれた。 実際、交番から元村長の家までは10分ほどかかったので歩けばきっと30分以上は要する距離だろう。 俺はありがたく警官の厚意に甘えることにした。 で、乗り込むとすぐ警官の左手が俺の太ももに乗っているのだが……。 「ええと、お巡りさん? これは?」 「いやぁ、記者さんいいカラダしてますよね~。刺激の無い毎日を送っているとどうしても溜まってしまいまして」 左手の位置が徐々に太ももの付け根へと移動し、探るように俺の股間に触れた。 「ここも立派なブツをもっているようですし。どうでしょう? 本官と少しイイ事をしませんか?」 今まで俺に見せていた実直で真面目な顔ではなく、卑猥に上気した顔でちらりと俺に目配せをする。 「こんな不真面目な警察官がいる、と俺が記事に書くかも知れないって考えないんですか?」 「もちろん考えましたよ。だから俺は長には口止めされた秘密の祭りについてを交換条件として記者さんに提示しようかと」 警官の指先がスラックス越しに俺の「カタチ」をなぞり柔らかく握りしめる。 「ここまでされても本官の手を払い除けないってことは、記者さんも男、いける口なんでしょう? だったら――」 「確かに村の秘祭は知りたいですけど、世間的には淫乱警察官の不祥事ってネタの方が金になるんですよ?」 「なら、記者さんが知りたがっていた獣人にまつわる情報も条件に追加、でどうです?」 警官は爪でカリカリと俺の亀頭を引っ掻く。 そのせいで徐々に俺のカタチもより明確になり始めていた。 「今までの獣人なんていない、知らないってのは嘘だったんですね?」 「悪いんですが、その質問への回答も交換条件に追加と言う事で」 俺を乗せた車はとっくに交番を過ぎ、駅へ向かう通りからも大きく外れていた。 「……分かりました。取り引きをお受けします。で、この車はどこに向かっているんです?」 「さすがに村の中じゃ俺の行動なんてバレバレだから取りあえず村の外へ出ます。なぁに、外へ出た言い訳なんていくらでもできますから安心してください。 例えば、勝手に長以外の村民にあれこれ聞いて回らないよう体よく村外へ追い払ってやった、とか」 「なるほど。その言い訳なら怪しまれずに済む。と言うか、最初からこうするつもりで元村長に会わせたんでしょう?」 「っへへ。だって饗庭野さんってすっげぇ美味そうだからぁ是非お相手願いたかったんです。さっきも言いましたが、老人ばかりで退屈なんですよね、この村は」 すっかり勃起してしまった俺のムスコを愛おしそうに手で舐る警官。 横目で見ればしきりに咽喉を上下させていた。 ◇  俺を横に乗せた車は村境を出て隣村に入った。 長いトンネルを抜けた先で林道に入れば周囲はまったく人家の無い森の中。 周りの風景は双星村と変わりないのにどことなく空気が軽く感じられる。見上げれば双星村とは打って変わって青い空が拡がっていた。 「さて、到着っと」 迷いなく車を停めて先に降りた警官は周囲を探るように見渡し大きくうなずいた。 「近くに人の気配は一つもありません。ここでなら饗庭野さんとサカっても大丈夫ですね」 「その前に。ヤるだけヤって何も話してくれないんじゃ大損なので、せめて情報の半分は先に聞かせてもらえませんか?」 また嘘をつかれてしまったんでは情報屋の、いや、フリーライターの名が廃るってもんだ。 「なかなか抜け目のない人ですね。記者さんだからかな?」 「これでも、俺の方があなたより人生経験が豊富だからでしょう」 肩をすくめてやれやれと腕を上げた警官は、ふっと息を吐いてからこう続けた。 「実は、噂されている獣人とは俺の事です。俺がお探しの獣人です」 「はい? え? お巡りさんが? 獣人?」 「ええ。長の目を盗んで村外の男とセックスしていたのを誰かに見られたんでしょうね」 「じゃ、じゃぁ……」 「おっと、ただし擬性獣ではないですよ。それは嘘じゃない。信じて下さい」 「じゃぁ、どうやって獣人に?」 「その経緯について話せば長くなるので……、始めませんか? マジで俺、さっきからケツが疼いてヤバいんですよ」 バックドアを開け脱いだ制服を放り込んで行く警官。鍛えられた筋肉質なカラダに極小のビキニ一枚だけの恰好になった。 ビキニのフロントははち切れんばかりに勃起した内容物によってギンギンに盛り上がっている。 「疑う訳じゃないですが、お巡りさんが獣人だという証拠は見せてもらえるんです?」 若い警官「芦森 健介」はニヤッと微笑み、そして、ビキニを足首まで送った。 「いいっすよぉ~? でも、驚いて悲鳴なんか上げないで下さいね? 叫んだところで誰も来やしませんが俺が悪いことしてるみたいな気持ちになっちゃいますから」 いや、現に野外でセックスしようと誘うのは公序良俗的に悪いじゃないか。 しゃがみ込んだ警官が俺のスラックスからチンポを引きずり出し、ヌブグチュ、としゃぶりだした。 「んん~、思った通りのデカマラだ! おお! 超美味ぇ~!」 目を細め美味しそうに俺のチンポを舌で舐め回す警官の腰にズルンと生えた尻尾が左右にパタパタ揺れている。 間を置かず警官の顔がググ、グググと前にせり出し獣のマズルを形成。耳が頭の方に移動し三角耳になっていく。 先ほど警官自身が獣人だと言ったのは嘘ではなく本当だった。 ここまで発情し切った「雄」に今更何を言っても無駄だろうけど、ちゃんと満足するまで相手してやるから残りの情報も全て俺に寄越しなさいよ?  すっかり狼の特徴を浮かべた芦森がちらりと俺に視線を投げる。雄犬のくせに雌犬みてぇな表情しやがって。 「そら、ケツを向けろ。お望みのコイツをぶち込んでやるから」

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