SamSuka
鷹取リュウゴ
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俺と魔人とコックボアヒーロー 3

3合体変身解説タイム  「どうすか? どうすか? ほらっ! ご主人が俺になってますよ!」 鏡を見るまでも無くドカン! と前に張り出した大胸筋や上腕の力こぶのデカさでもって理解できた。 俺は今、あのマッチョになった青年ランナーの姿カタチになっているのだ、と。 ただし、声は出せない。カラダも自分の意志では動かせない。 ひらたく言うとマッチョランナーにカラダを奪われたと言えよう。 「そんなぁ~。俺がご主人さまのカラダを奪うなんてする訳有りませんよぉ~。色々と理解してもらいたくて こうしただけなんですから~」 悲しい顔をするがコレも俺じゃ無くマッチョランナーの感情が表に現れているからなのだ。 で? 何から理解させてくれんだよ? 「はい! まずは俺の名前から! っすね」 マッチョランナーは『遠島 昇』。口に出さずとも脳裏にそう浮き上がった。 「とまぁ、こんな感じですねご主人。俺のイメージがそのままご主人にも伝わるんです」 それは便利、うん? 便利か? 「やだなー。便利に決まってるじゃありませんか! そんじゃぁサクサク行きますよ!」 マッチョランナー遠島は、また黙って次のイメージを俺に流した。  『遠島 昇』27歳、某ショッピングモールに勤務するマラソンが趣味の平凡なサラリーマン―― だったが俺のチンポで飲み込まれた瞬間、その存在はこの世から消え去り元からいない者へと切り替わった。 今の遠島は人間では無く「従魔」。俺の下僕。眷属の一体。 俺の命令なら何でも聞く、と言う訳ではなくほどほどに言う事を聞く。 男同士のセックスとコックボア(ペニスで飲み込む)が何よりも好きで、俺のチンポに丸飲みされる事がそれらの中でも一番好き。 淫魔と従魔の違い?  そいつは淫魔と言うものを見た事が無いから詳しくは分からないが、よく言われている淫魔の特徴、「角、尻尾、翼」なんかは従魔は持たない。 肉体をマッチョにできるものの黙っていれば普通の人間と変わりはない。 ただし、人間と大きく違うのは「ペニス」だ。 興奮すれば俺みたくヒトを丸飲みできる超巨大な爆根ペニスになる。 じゃぁ、俺の事もコックボアしたいのか? 「俺が? ん~、他の人間では無くご主人を? あんまりイメージできないっすねぇ。むしろその逆なら超興奮しちまうんすけど」 なんだか精神的な「鍵(ロック)」が掛かってるのかも知れない、と遠島は俺の脳内で話す。 ともあれ、下僕から主人へのコックボアは無し、無理、だそうだ。 飲み込んだ人間は全員が遠島みたく従魔になっちまうのか? 「いえいえ。すぐに射精(ダ)してしまえば元の人間に戻っちまうんすよ。ある程度飲み込んだまま置いておくと俺みたく従魔になりますね。 俺はむしろそれで良かった、と喜んでいますが」 なんで? と問うと、遠島のリーマン時代の苦悩の日々が俺の脳内に再生された。  毎日来る悪質なクレーム、上司のパワハラ、身勝手な部下と後輩。そして、いやに冷めた同僚……。 唯一のストレス発散が毎日のランニング。そして、毎年参加しているマラソン大会程度。 ただ、そのわずかな息抜きさえ次の異動でできなくなってしまう状況を迎えていた。  ご主人のお陰で俺は救われました。……俺、人間のままじゃホントにもう、無理、でしたから……。 遠島は口では無く俺の脳にメッセージを直接刻んだ。 次に脳内に広がった光景は高層ビルの屋上の縁に立っている遠島。 駅の線路に飛び込もうかとホームの端で呆然とする遠島。 そして、天井にロープを渡し、作った輪の中に首を預けようとする遠島。 窓の外を流れる白い雲に向かって一羽の鳥が飛ぶ。俺もラクに、自由に空へ飛んで行きたい…… ストップ! ストーーーップ!  おい! お前! 死ぬ気だったのかよ! 「そうなんすよ。ええ。毎日死ぬことばっか考えてました。ご主人と会う寸前も、このまま車道に飛び出て車に轢いてもらえたらラクになれるかなぁ、なんて」 けど、俺のチンポに食われて従魔になっちまったのも死ぬのと一緒じゃないか? 「いいえ! いいえ! 全然違いますよぉ! ご主人はこんな素晴らしい、快楽に満ちた世界へ俺を導いて下さったんです! そこは自信をもって俺を救った! とおっしゃって頂いて大丈夫っすよ!」 そう? なら、結果オーライ、なのか。 「その通りです。結果は俺の望み以上のオーライ、ですね!」 他に知りたい事はあるっすか? と聞くので、俺は質問を心に思い浮かべた。 なるほどな。言わなくても伝わるってのは確かにラクじゃん。 整理し切れていない内容でも遠島は上手に汲み取って俺の聞きたいことを的確に答えてくれた。 どうして破れた股間が元通りに?  「ご主人の魔力が自動で発動するんす」 どうして飲み込んでドロドロになっても生きてるんだ?  「飲み込んだ人間の生殺与奪はご主人の思うままっすよ。俺の場合はご主人が俺の命まで奪いたくない、と思ってくれたからっす」 精液がどうして元の人間になったんだ? 「人間じゃなくって従魔っす。ご主人の中で俺は新たに創り直された存在っす」 それから他には、ええと―― 「――で、以上でしょうか? ご主人」 ん~、今の所はこんなもんかな? 問いたい事は色々あるけど漠然とし過ぎてて言葉もイメージも出てこないからどうしようもない。 しかし、俺のチンポだけが超がつくほどの伝説級の魔神チンポになっちまってるのって不思議だな……。 「ご主人のチンポだけが人間を従魔に変える力を持っています。俺のはそんな力ありませんから」 これからどうなさいます? と遠島が俺に問う。 う~ん、どうすっかなぁ……。いつチンポが巨大化して遠島の時みたく誰かをボアしちまうかもしんねぇし、 そんな事やってりゃやっぱ俺、人を襲うモンスターと一緒じゃん? 人類の敵になっちまう。 「ご主人がお望みなら悪の怪人にも正義のヒーローにもなれるっすよ?」 は? 俺がヒーロー?  チンポで人間を丸飲みするってのが正義なのか? 「無差別に人間を飲み込んでしまえばモンスターですけど、俺のように結果的に相手を救う場合もある訳で、 それってやっぱり正義なんじゃないっすか? ものは考えよう、っす」 正義のヒーローであれば警察に捕まることも無いだろうし、一生お天道様を拝めない人生に転落する事も無さそうだ。 「……あ、遅くなりましたけどご主人がチンポを覚醒させて魔神状態になっている時は欲望を向けた相手以外には見えなくなるんですよ。声ももちろん聞こえないっす。 ですんで、悪のモンスターになっても正義のヒーローになっても基本的に人目に付くことはないっす」 例えば満員の電車の中で俺が誰かを飲み込んだりしてても、周囲の誰も気づかないのだ、と遠島は言う。 会話の最中であっても飲み込まれてしまえばその人間の存在は瞬間的に「居ない」存在になるので騒ぎになることも無い、と。 あ~! だからか! だからあの女子高生は俺の事をスルーして通り過ぎてった訳だ! いくらなんでも2mサイズのチンポなら遠くからでも気付くに違いない。 小さくサイズダウンするまで誰にも見られずに済んだのではなく、誰からも見えない状態に、俺はなっていたのだ。 「それではそろそろご主人の中から出て行きます。出たらご主人の精液をもらいたいっす。 従魔はご主人の精液を定期的に摂取しないと消滅しちまいますので。口でもケツでもどっちも使えるっすよ? どんなに巨大なチンポでも従魔ならばっちり受け止められますので。 と、胸を張ってドンと拳を叩きつけた俺の中の遠島。 遠島の性欲ごと一体化してるから俺のケツまでグチュウと物欲しそうに蠢いた。


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