これは絵を描く人向けの記事です。
ぼくはSkebとPixivリクエストをやっているが、海外からのリクエストも受けたいと考えた。きっかけには、なんか絵に関して行き詰っている気がしていて、練習としてリクエストに答えることの重要性を感じ始めているということがある。要するにぼくは自分の好きなものしか描けないじゃんね。そして理由のもう一つは円安だから。
そんなわけで英語圏のSkebのようなコミッションサイトを探した。コミッションとはpixivリクエストとかskebみたいなものよ。絵を描いて投げ銭もらっちゃおうというやつ。探したのだけれど、しっくりくるサイトが見つからない。いや、あるんだけと覇権的なコミッションサイトがみつからない。英語圏でもコミッションは一般的だけど、みんなDMとかemailとかgoogleフォーム使ってPayPalでお金のやり取りをしている。日本人の感覚からすると直接メールでその都度条件闘争をするのって億劫なんだけど、外人はそういう抵抗感がないのかな。文化の違いなのかな。ちなみに英語圏には以下のようなサイトがある。
fiverr
ARTISTS AND CLIENTS
Sketchmob
VGEN
どこにしようかなぁと悩んでいると、Deviantart(https://www.deviantart.com)にもコミッションサービスがあることに気が付いた。
Deviantartとは、みなさまご存じ英語圏のイラスト投稿サイト。イラストを投稿したり、グループを作ってあれやこれやをしたり、ショップでは作品の販売も出来るという、まあ、Pixiv(とその周辺サービス)の英語版みたいなものよ。
ぼくはどうやら7年前にDeviantartのアカウントを作ったがほとんど動かしていない。しかし今さらながらDeviantartの(くそみてぇな)コミッションサービスを利用してみたので仕様やらノウハウを共有したいと思う。(公式のヘルプはここ https://www.deviantartsupport.com/en/article/how-do-i-create-a-commission )
たぶん7年前には無かったのだが、いつの間にかDeviantartにはコミッションを受け付けるサービスが出来ていた。これは自分のショップのページにある。
ちなみにDeviantartは課金しないと名前を変更できないので新規にアカウントをつくろうという人はよく考えてね。
コミッションをオープンするには、画像を用意してタイトルと値段をつけて、説明を添える。簡単ね。――いや、簡単じゃない。全然簡単じゃない。Skebを経験してると「なんだこの不親切設計は!」となる。Skebはすごいよ。
Deviantartのコミッションサービスは実際のところ何をしてくれるかというと、お金をいったん預かってくれるというそれだけだ。依頼者(買い手)が買ってくれると、こちら(売り手)には「この人依頼を受けますか?」というような通知がくる。
「誰のどういうポーズを描いてくれという依頼が来ています」なんて通知はない。「この人の依頼を受けますか」という不親切な通知がくるだけ。それを受けると(Accepteすると)通知(ベルのマーク)にCorrespondence Messageというのが届く。これはおそらくグループで意思決定するための多数決のシステムを流用してるのだと思うが、ここでディスカッションできるようになっている。
このCorrespondence MessageのページでYesに投票すると、即お金がプールされ(Pendingされ)、一週間後には引き出せるようになる(Paypalなどに資金を移動することがでる)。それだけ。
つまりどういう絵を描けばいいか、いつまでに描けばいいか、リテイクは出来るのか、どういう形式でどういう手段で納品すればいいのか(ぼくは自分のGoogle Driveにアップロードした)。そういった込み入った内容は買い手と売り手が勝手に連絡をとって詰めていく。Skebやpixivリクエストみたいにプラットホームが絵を投稿する場を用意してくれたり、いつまでに描きなさいと催促してくれたりがない。deviantartは何もしてくれない。進捗にかかわらず一週間後にお金が引き出せるようになるってだけ。一週間以内なら向こうがキャンセルできるのかもしれない(買い手になったことがないのでそこらへんはわからない)。一週間ですぐお金が使えるようになるので、その後にトラブルになった時にどうしたらいいのかもよくわからない。不親切なものである。
にもかかわらず、Deviantartは手数料として2割もっていきやがる。そんなことある? ぼくは70ドル(10,500円)で出品しているのだが、手数料で14ドル(2,100円)も持っていかれた。そんなことある? これならeメールとかDeviantartのDMとかエックスのDMで直接依頼を受けてPaypalで支払ってもらった方がお互い幸せだと思う。ということで、ぼくはDeviantartのjournal(ブログ機能)のほうでもDAに中抜きされない直接リクエストスキームをご用意させていただいています(この記事の下の方で紹介している)。
ちなみにこの手数料2割というのは、課金するとゼロになる。課金、すなわちDeviantart core会員になるには、グレードが3段階あるが、一番安いので月8ドル。毎月確実に依頼があるなら課金した方がお得だね。
さて、Deviantartに入ったお金をどうすればいいのかだが、ぼくはPaypalのアカウントを用意してPaypalに移した。このあたりの手続きはDeviantartの自分のアイコンから出てくるプルダウンメニューのErningsで行う。そこの Payment Options に Withdraw to PayPal というのがある。
ちなみにPaypal以外では
ポイントに変換
BitPayに送金
Stripeに送金
が選べる。ポイントはDeviantart PointというDA内通貨のことでポイントにしてしまうと円やドルに替えることは出来なくなるのでおすすめしない。このポイントは課金していると毎月もらえるらしい。BitPayやStripeというサービスは知らない。PaypalのアカウントをDAに登録するには、Paypalに登録している名前(漢字でOK)とE-mailを入力するだけ。しかしPaypalの信用度(?)が低いとはじかれる。これは、Paypalに登録したクレジットカードを確認するとクリアできた(https://www.paypal.com/jp/cshelp/article/paypal%E3%81%A7%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%92%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%82%92%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82-help159)。銀行口座の確認(自動振替設定?)でも通るかもしれない。
とまあ、Deviantartのコミッションはこんなものだが、紹介しておいてなんだが、クソサービスである。自分で直接コミッション受けても労力は大して変わらないしその方が手数料もかからない。買い手はDeviantartを使った方が安心というのはあるのかもしれないが。
そんなわけだからPayPalはメールやDMで直接コミッションを受けるときにも使えるので作っておくといいね。ぼくがDAのJournal(ブログ)から誘導している直接リクエストスキームでもPayPal支払いを指定している。
こんな感じ
https://www.deviantart.com/akiyamakurohitsuji/journal/Kurohitsuji-COMMISSION-PROCESS-1030987724
ただ、PayPalは匿名でお金をやり取りするためのサービスではないし、そういう設計にもなっていない。「くろひつじ」というペンネームで活動していても本名でしか登録できないし、個人アカウントだとお金を支払ってもらったときに本名バレしてしまう(この点はDAのコミッションサービスを挟めば問題なくなる)。
というわけだから、ぼくはPaypalをビジネスアカウントで運用している。ペンネームが使えるし、ラテン文字にできる(ただ請求書の出し方によっては住所バレしそうな気もしている。どうなんだろう)。PayPalのビジネスアカウントは個人アカウントと同様に無料だけどUIが少し複雑。ちなみにPayPal.meという気軽にPaypalアカウントに投げ銭出来るサービスもあり、これを使う手はあるかもしれないが買い手が嫌がりそうである(相手のアカウントが不明なままここに振り込んでねというのは詐欺と見分けづらいでしょ)。
そしてDeviantartと並ぶ英語圏のイラスト投稿サイトにArtStationというのものある。こちらはDAとちがってコミッションサービスはない。しかしショップはあるので、ショップでコミッションを販売することは可能な気がする。ほら、DAの提供するコミッション特化のサービスがあまりにクソなので「これだったらショップで販売するのと変わらないじゃないか」という気になってくるってもんだよ。ぼくはやってないけど。
先にも述べたようにぼくはDAではJournal(DAのブログサービス)に直接リクエストする場合のコミッションガイドラインを貼っていてそれとなくそちらに誘導している。ArtStationではどうかというと、なんとASではブログサービス(ASのBlogs)が課金者向けなので無課金勢はガイドラインが貼れない。課金勢にはBlogsにコミッションガイドラインを貼っている人がいるが、無課金勢のぼくは仕方なくPixiv fanboxに英語のガイドラインを作って、ASにイラストを投稿するたびに「リクエスト依頼はこちらへ」ってな具合に誘導している(こんな感じ https://blacksheep.fanbox.cc/posts/7605127)。スマートなやり方じゃないなぁとはおもうが、しかしガイドライン作っておくとエックスとかXfolioとかmastodonだろうが「リクエスト受け付けてますか?」みたいに聞かれたときにポンと出せていいかもしれない。(DAのJournalをASに貼ってもいいんだけど……ライバルサイトに誘導するのもどうかという気持ちが)
そして最後にFiverrというサイトに登録したが、これは日本語圏のサービスでいうところのココナラだな。歌い手とか動画編集だとか3Dデザイナーだとかいろんなジャンルのクリエイターが集まっていて、自分が何ができるのか設定していかなきゃいけないし、サイト内にイラストのポートフォリオを作れないというか……、なんといえばいいんだろう。「この絵柄いいじゃん」っていう見つけられ方が無いような気がする。英語圏のイラスト業界の商習慣とか用語とか知ってないと自分を上手にアピールできない気がするんだなぁ。いいサイトを見つけたらまた報告しようと思います。