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『皮』を奪われた少女が、その残りも奪われていく話

優しい女の子が可哀そうなのっぺらぼうに皮を着せて人間にしてあげる話です。という感じのダークな入れ替わりです。こういう感じの地の文は書いててめちゃくちゃ楽しいですね。

『皮』を奪われた少女が、その残りも奪われていく話

「おはよっ、菜穂!」


ホームルーム前の教室。登校してきた生徒たちがちらほらと見え始める中、席についていた少女に向けて同級生が声を掛ける。しかし、菜穂と呼ばれたその少女は気づいていないのか、どこか興味深そうに教室内をきょろきょろと見回していた。

そんな彼女の様子にしびれを切らしたのか、同級生は彼女の肩にポンと手を置く。菜穂もようやく同級生の存在に気づいたのか驚きでビクッと身体を震わせた。


「うおっ!?」

「なーほ、おはようってば。ボケっとしてどうしたの?また夜更かしでもしてた?」

「あ、えと、もしかしてお……あ、あたしに話しかけてる?」

「? そうに決まってんじゃん。うちのクラスの『ナホ』はあんただけだし」

「……ふふっ、そうだよね。あたしが菜穂なんだよね」


菜穂は何故か嬉しくてたまらないと言った様子で、自分自身の名前を呟く。そんな彼女の態度を不思議に思いつつも、同級生の少女は隣の席についた。


「そうだ。さっきインスタ見てたら回ってきたんだけどさ、見てよこれ。ヤバくない?」

「どうしたの……えっ!?これって……」


差し出されたスマホに映っていたのは、1枚の写真だった。近所にある交番の前で、誰かが警察官から逃げている場面が捉えられている。近場でそんなことが起きていたことにも驚いたが、逃げている人物の顔を見て更に驚愕する。

帽子を被っているその人物の"顔"には、何もなかった。目も、鼻も、口も何もない。表面はつるんとしていて起伏すら見られない、まるでのっぺらぼうのような見た目をしていたのだ。


「ね?ね?これだけだったら合成とかかなーって感じだけど、ほら見て。実際に見たって人が何人もいるし、写真もいっぱい上がってるんだよね。ほら、動画とかも」


画面をスライドさせていくと、彼女が言ったように"のっぺらぼう"が撮影された写真が何枚も出てくる。走って逃げていく最中に脱げてしまったのか途中から帽子を被っていなかったが、そこに頭髪はなく、顔と同じようにつるりとした肌をしているだけだった。


「これってさ、絶対ドッキリかなんかの撮影だよね?う~、こんな近くでやってたんならあたしも生で見たかったなぁ」

「ふふっ、うん、そうだね」


同級生はよほど悔しかったのか、頬杖を突きながら唇を尖らせる。一方の菜穂は画面に映る"のっぺらぼう"を見つめながら、ニヤついた笑みを浮かべて自分の顔を撫でていた。




***




学校が終わり、菜穂は自宅へと戻っていた。共働きをしている両親は夜まで出払っているため、家の中には誰もいないはず。しかし、自室のドアを開けると、姿見に向かって立ち尽くしている人影があった。

背丈は丁度、菜穂と同じくらいだろうか。ベージュのセーターにロングスカートと、女性らしい洋服を身に纏っている。しかしその身体の上には髪もなく、鏡に映る顔にも何もない。学校で話題になっていた"のっぺらぼう"が、何故か菜穂の部屋に入り込んでいたのだ。

こちらに気づいていないのだろうか、"のっぺらぼう"は何かを確かめるように顔を触っては、落胆したように頭を抱えている。しかし、菜穂はそれを見ても動揺することはない。むしろ愉快そうに笑いながら"のっぺらぼう"に話しかける。


「ただいま、菜穂ちゃん♪鏡なんて見てどうしたんだ?ひひっ、何もない顔なんて見る意味なんかねえだろうよ」

「っ…………!」


菜穂の声に気づいたのか、"のっぺらぼう"は振り向くと何かを訴えかけるような仕草をする。しかし、どうやら声が出せないようで、喉を触ったかと思えば諦めたように肩を落とす。


「はははっ、だから何言ってるか分かんねえっての。いやあ、不便だろうなあ?喋れねえわ飯は食えねえわ……おまけに、人前に出れば化け物扱いされるしなぁ?」

「!?」


菜穂はニタニタと笑いながら、スマホの画面を差し出す。それは朝方現れた"のっぺらぼう"についてまとめられたネットの記事で、どうやらちょっとした騒ぎになっているようだった。


「ここを抜け出して交番に行ったんだろ?へへっ、馬鹿だよなあ。まさか『身体を取られちゃいました』とでも言うつもりだったのか?……いや、そもそも言う口も無いんだったな、ははははっ!」

「……………………」


"のっぺらぼう"はその記事を読んだかと思えば、意気消沈としてがっくりとうなだれる。相手の様子を見て菜穂は面白くて仕方がないと言った様子で笑っていたが、そんな彼女に対して"のっぺらぼう"は懐から紙切れを取り出す。事前に用意していたらしいそれには『元に戻してください』とだけ書かれていた。


「へえ、今日は昨日みたいに逃げようとしないんだな。まあ外に出ても化け物扱いされるだけだし当然っちゃ当然か。 さて、どうするかねぇ。俺としてはこの身体を手に入れた時点で、お前のことなんか知ったこっちゃないんだけどな?」


菜穂はわざとらしく肩をすくめ、大げさに悩む素振りを見せる。


「そうだ、いっそ誰かに売り飛ばしちまうか!ネットで調べた感じ、目撃情報にまで懸賞金がかけられてるみたいだしな。実物を引き渡しちまえば良い小遣いになるだろうよ」

「!!?」


ポンと手を叩くと、菜穂はその可愛らしい顔に悪辣な笑みを浮かべながら、じっと"のっぺらぼう"を見つめる。その言葉を聞いて余程焦ったのか、"のっぺらぼう"はバッとその場にしゃがみ込んだかと思うと、頭を下げて土下座をし始めた。

その様子を見て「ひひっ」と下品な笑い声を漏らしたかと思うと、菜穂はしゃがみ込んで"のっぺらぼう"の頭を撫でる。


「ははははっ、冗談だっての!ま、俺も鬼じゃねえからな。菜穂ちゃんがそこまでお願いするんなら人間に戻してやるよ」

「…………!」


"のっぺらぼう"はその言葉を聞いて身体を起こすと、感謝するように何度も何度も頭を下げる。顔がないため表情は全く分からないが、心なしかとても嬉しそうに見えた。

菜穂は"のっぺらぼう"に背を向けると、部屋の隅に置かれているリュックサックをガサゴソと漁りだす。やがて、肌色のぐにゃっとした物体を取り出したかと思うと、それを"のっぺらぼう"の前にどさっと投げ捨てた。


「……?」

「ほらよ。これを着れば少なくとも"人間には"戻れるぜ。……ま、俺のお古の皮だから、戻れると言っても中年のおっさんになっちまうんだけどな?くくっ……あはははっ!」

「…………!?」


"のっぺらぼう"は目の前の物体を手に取って広げると、わなわなと震え始める。

それは、全身タイツのようなものだった。肌色で、全体がしわでくしゃくしゃになっていて分かりづらいが手足があり、おまけに頭部までしっかりとついている。一見何かの着ぐるみのようにも見えるが、それは異様なほどリアルだった。中年男性を模しているのだろうか、ぶにっとした脂肪がついた肌はびっしりと毛で覆われていて、よく見ると股間にはグロテスクな男性器までぶら下がっている始末だ。

"のっぺらぼう"はその皮から手を離し、何かを訴えかけるようにして菜穂に顔を向ける。


「あぁ?どうした、もしかしてこの身体に戻せって言ってんのか?」

「……!」


菜穂が自分自身を指差すと、"のっぺらぼう"はコクコクと激しく首を縦に振った。それを見て、菜穂はニタァと意地の悪い笑みを浮かべると、"のっぺらぼう"に向かって語りかける。


「嫌に決まってんだろ、バーカ♪せっかく手に入れた美少女ボディを手放すわけねえだろ? この可愛い顔も、声も、エロくて気持ちのいい身体も……ひひっ、もう全部俺のモンなんだよ♡」


菜穂は見せつけるように自らの顔を、全身を撫でまわしつつ、いやらしく笑いながらそう言い放つ。

あまりに自惚れたような物言いだが、彼女の言葉通り、菜穂はその自己評価に違わない整った容姿をしていた。どこか優しそうな印象を受ける、透き通るようなつぶらな瞳。ふるふると柔らかそうな桜色の唇に、清楚さが感じられる艶やかなロングの黒髪。また、彼女自身が「エロい」と評したようにその胸は高校生とは思えないほど大きく、制服越しにも分かるほどの存在感を放っていた。


「つーわけで、分かったらさっさとその皮を着て元の俺として、きたねえ中年のおっさんとして生きていくんだな♡」

「…………!!」


普段は友人に「男子に見られるのが恥ずかしい」と話していた、コンプレックスでもあった胸を嬉しそうに揉みしだきながら、煽るような語調でそう告げる。"のっぺらぼう"は両手で顔を覆い、何かを否定するように首を横に振っていたが、菜穂はお構いなしといった様子で言葉を続けた。


「嫌ならいいんだぜ?聞いた話じゃ、そのままだと食事も排泄もしなくていいんだとよ。便利で羨ましいぜ、へへっ♪顔のない化け物として、人が来ないような山奥かどっかでひっそりと暮らすってのも悪くないんじゃねえか?ま、俺なら死んでも嫌だけどな」

「……………………」


"のっぺらぼう"は動きをピタっと止めたかと思うと、絶望したようにがっくりとうなだれる。そのまま床に落ちた中年男の皮に呆然と顔を向けていたのだが、やがてそれを掴み、震える足で立ち上がる。その皮の背中部分には、ぱっくりと切れ込みがあった。恐らく、そこから身体を入れていくのだろう。"のっぺらぼう"はその切れ込みを確認するかのようにじっと顔を向けている。


「お?なんだ、結局着るんだな。まあそれが賢明だろうよ。その皮、きっと菜穂ちゃんにも似合うと思うぜ?へへへっ♪」

「……!」


その言葉が癇に障ったのか、"のっぺらぼう"は睨むようにして菜穂に顔を向けたが、彼女はどこ吹く風といった様子で相変わらずニタニタと笑うだけだった。やがて諦めるように肩を落としたかと思うと、持っていた皮を床に置き、皮を着るためかおもむろに服を脱ぎ始める。

"のっぺらぼう"は裸になったが、その姿も顔同様に異様な装いをしていた。頭部と同じように、ムダ毛を含めて一切の体毛が生えていないつるりとした肌。ブラジャーを着けていたのだが、それを外してもその下には女性らしい乳房は存在せず、乳首すらない平らな胸があるだけだ。股間を見てもそこには何もなく、かといって女性器のような割れ目があるわけでもない。年齢も、性別すらも分からない、マネキンような奇妙な身体だった。


「…………っ!」


"のっぺらぼう"は躊躇うように身を震わせて、手に持った皮をじっと見つめていたが、やがて決心したように両手をぎゅっと強く握る。そしてついに、自らの両足を皮の中へと挿し込んでいった。

足の次は腰、胴体、両腕、頭と……恐る恐るといった様子ながらもだぶついた皮を着こんでいく。ようやく全身が皮の中へと収まったのだが……身体に対して皮が大きすぎたせいか全身に纏った皮はしわくちゃで、手足や頭の余った部分がだらんと垂れ下がっている。あまりにも不気味なその姿はお世辞にも"人間"とは言えないようなものだった。


「よしよし、ちゃんと着れたみたいだな。俺の時は縮むだけだったが……さて、一体どうなるのかねえ」


菜穂は皮を着こんだ"のっぺらぼう"の姿を満足そうに眺めると、背中部分の切れ込みを手に取り、その穴が塞がるように皮の切れ目をぎゅうっとくっつける。すると不思議なことに、まるでそこに切れ込みなどなかったかのようにぴっちりと閉じていく。

と、同時に、"のっぺらぼう"は皮の中でひどく狼狽していた。全身にまとわりつく、不快感すら覚える感触をした肌色の物体。その内側から、どろっとした生温かい粘液のようなものが染み出してきたのだ。皮とその中にある身体の隙間を埋めるかのように溢れ出るそれはやがて全身に纏わりつき、滴りながら皮の中へと溜まっていく。


「~~~~っ!!?」


混乱する"のっぺらぼう"をよそに、皮の外ではある変化が起きていた。サイズが合ってないせいでしわくちゃに萎んでいた、中年男の皮。その足の先端からむくむくと大きくなっていき、少しずつ本来の姿を取り戻し始めていた。脂肪でパンパンに膨れている足先が、縮れた毛で覆われている太い脚が、その付け根から生えている浅黒い男性器が。少しずつ、しかし確実に"元の形"に戻っていく。

そんな中、皮に閉じ込められている"のっぺらぼう"の混乱は更に加速していく。既に粘液に浸かりきってしまった下半身、その感覚がさっきまでとは明らかに違っている。暖房の風が肌を撫ぜる感触、足についている脂肪の重み、そして股間から何かがぶら下がっているという今までに感じたことのない不快感。皮の中にある身体で感じられるはずもないそれらの感覚が、何故か鮮明に感じられてしまう。

そう、染み出した粘液によって"のっぺらぼう"の身体と皮は同化し、その五感まで共有し始めていたのだ。


「はははっ!こんなんなっちまうのか、おもしれえ!こんだけ体格が違うってのに、不思議なもんだよなぁ。……お、そろそろ終わりそうな感じか?」


皮と同化していく感覚に耐えられなかったのか、"のっぺらぼう"はいつの間にか床にうずくまっていたが、それでも着実に変化は進んでいた。

縮んでいたお腹がぶくぶくと膨れ上がり、でっぷりとした脂肪で覆われた三段腹が形作られていく。華奢だった身体との差を埋めるように肩幅が広がっていき、そこから伸びている、ずんぐりとした浅黒い腕がむくむくと膨らんでいく。やがて"のっぺらぼう"は腕が動かせるようになったことに気づいたのか床に手をついて身体を起こすが、その時には既にほとんどの変化が終わっていた。最後に残った箇所、頭部がぶくっと膨れてぐにゃぐにゃと形が整えられたかと思うと、そこには完全に皮に馴染んだ"のっぺらぼう"が……いや、"のっぺらぼう"だった全裸の中年男の姿があった。"彼"は下卑た性格が見て取れるような目つきをした細い目をゆっくりと開けながら苦しそうに咳き込んでいる。


「げほっ、げほっ!……うぅ……しゃ、しゃべ……れる…………ひっ!?こ、この声……。あ、あ…………い゛やああぁぁぁぁぁ!!」


中年男は自分から発せられた低く野太い声に驚いたように喉に手をあて、そうして視界に入ったずんぐりとして脂肪に覆われている手指を確認すると、今度は頭髪が薄くなった頭を抱えて泣き喚き始めた。「いや、いや」と首を横に振りながら子供のように泣きじゃくり、そんな彼の様子を見ていた菜穂は心底愉快そうな笑い声をあげる。


「あっははははは!おいおい菜穂ちゃん、どうして泣いてんだ?ようやく化け物から人間に戻れたってんだからさ、もっと喜べよ」

「うぅ……ぐすっ。だ、だって、こんなのあんまりです!こんなおじさんの身体になるなんて……」

「自分から着たってのに随分な物言いじゃねえか。……それに、"こんなおじさんの身体"なんて悪く言っちゃいけねえなあ?これから菜穂ちゃんはそのきたねえデブのおっさんの身体を一生使うことになるんだから、ちゃんと大事にしねえと……ぷっ、あはははははっ!」

「うぅ……いや、いやぁぁ……!」


菜穂はひとしきり笑うとひぃひぃと言いながら呼吸を整え、涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにしている中年男を見つめる。


「おーおー、涙と鼻水でぐっちゃぐっちゃで、我ながらきたねえ顔だなぁ。そんなにその身体は嫌か?」

「ぐすっ……い、嫌に決まってるじゃないですか!お願いだから、あたしの身体を返してください!」

「だーから、嫌だっつってんだろ?……まあ、身体は返せねえけど、こんな良いモンをくれたんだしな。その礼くらいはしてやるよ♡」


そう言いながら、菜穂はプチプチと制服のボタンを外し始める。上品なデザインのブラウスの下には白い下着が見え、その下にははみ出しそうなほど大きな胸が窮屈そうに収まっている。やがてブラジャーも外してしまうと、豊満な乳房がたぷんっと揺れながら解放された。

中年男はまるで見とれるように、だらしなく口を開けながらその様子をボーっと見つめていたのだが、やがてハッと正気に戻ると抗議の声を上げる。


「ちょ、ちょっと!いきなり何してるんですか!?」

「あぁ?何って……へへっ、かわいそうなおじさんのために、あたし、長谷川菜穂のおっぱいを見せてあげようかと思いまして♡大きいでしょ、あたしのおっぱい♡クラスの中でも一番のデカパイなんですよぉ?ほーら、ぶるんぶるんっ♡」


菜穂はわざとらしく両手を使って巨乳を持ち上げると、それを見せつけるように揺らしながら甘い声をあげる。


「はぁっ、はぁっ……。あ、あたしの真似をして変なことしないで!早く服を着てください!」

「ひひっ、胸をガン見して興奮してる割には偉そうなこと言うじゃねえか♡本当はこのデカ乳をオカズにシコりたいんだろ?素直になっちまえよ」

「そ、そんなわけありません……!」

「へえ、それならガチガチに勃起させてる股間のそれはどう説明つけるつもりなんだ?」

「えっ……い、いやぁっ!!?何これっ!?なんでこんなに大きく……!?」


中年男は慌てて下腹部に目を向けると、そこには先程までの倍以上のサイズにまで膨張したペニスが存在していた。赤黒くグロテスクな肉棒はビクビクと脈打ち、その先端からは透明な汁が滴っている。


「男はエロい気分になると簡単にそうなるんだよ♡つまり……菜穂ちゃんは元の自分のおっぱいを見て興奮しちまったってわけだ、随分と変態だったんだなぁ?」

「ち、違います!これは、身体が勝手にこうなってしまって……」


取り繕うように両手で股間を隠すも、もはや何かを誤魔化せるような状態ではなかった。彼の顔は興奮のせいか真っ赤に紅潮し、荒くなった息づかいに合わせてでっぷりと膨れた腹が上下している。そしてその視線は目の前の美少女、菜穂の乳房に釘付けになっていて……どう見てもその姿は、女子高生の裸体を前にして興奮を抑えきれずにいる中年の男にしか見えなかった。


「あっはははは!元は女子高生だったってのにこんなんになっちまうんだからおもしれえよな。 ま、種明かしをするとだな、身体に染みついた癖だの習性だのは皮に残っちまうんだと。つまり今の菜穂ちゃんは元の俺と同じ、でけえおっぱいに目がないスケベオヤジになっちまってるってわけだ♪身体だけじゃなく中身までな」

「そんな…………」


中年男はその言葉を否定したかったが何も言い返せない。菜穂の言う通り、目の前にある大きな乳房から目が離せなかったのだ。

理性は必死に目の前の少女から視線を逸らそうとしているが、身体から湧き上がる強い欲求がそれを許してくれない。むしろ、目の前にある巨乳にむしゃぶりつきたい、揉みしだきたいという強烈な衝動を抑えることで精一杯なくらいだった。


「ま、そんな悲観すんなよ。この美少女ボディに比べたらそりゃ見劣りするだろうが、その身体もそう悪いもんじゃないぜ?」

「きゃっ!?」


突然、菜穂は中年男をベッドの上に押し倒した。そそり勃った肉棒の前で膝立ちになると、顔を赤らめながらも困惑している様子の男を見下ろしながらニヤリと笑みを浮かべ、見せつけるように自らの大きな胸を持ち上げる。


「はぁっ……はぁっ……!い、一体何を……」

「身体をくれた礼をするって言ったろ?男の身体の気持ちよさ……今から菜穂ちゃんにも教えてやるよ♡」

「はう゛うぅぅぅっ!!?♡♡♡♡」


そう言いながら、彼女はゆっくりとその柔らかそうな谷間に肉棒を挟み込んだ。柔らかい感触に包まれた瞬間、男は痺れるような快感に襲われる。


「ひひっ、我慢汁でぬるっぬるじゃねえか!どうですかぁ、お・じ・さん♡あたしのパイズリ、すっごく気持ちがいいでしょ?……なんてな♡」

「あぐっ♡♡あっ……な、何してるんですか!?……はぁ゛んっ♡♡♡♡や、やめて……ん゛あぁっ♡♡♡♡へ、変になっちゃうぅっ♡♡♡♡」


菜穂は両手でぎゅっと胸を締め付けると、そのまま激しく上下に動かし始めた。ずちっ♡ぐちゅっ、ぬぷっ♡と、乳房が動くたびに淫らな水音が部屋に響き、それに混じって中年男も野太い喘ぎ声を上げ続ける。


「おーおー、随分と気持ちよさそうじゃねえか♡こんなデカパイの女、ましてや女子高生相手にパイズリなんてされたことなんて無かったからなぁ。へへっ、羨ましいぜ、菜穂ちゃん♡」

「あ゛んっ♡♡ん゛はぁぁっ♡♡♡♡だ、だめっ……♡♡だめなのに……こんなの我慢できるわけないよぉっ♡♡♡♡あぁ゛っ♡♡もっと、もっとぉっ♡♡♡♡」


生娘であるはずの菜穂は、まるで男性器のどこをどうすれば気持ちよくなるのか知り尽くしているような動きで中年男の肉棒を扱きあげていく。初めは中年男も菜穂から逃げようとしていたのだが、その意志はパイズリによってもたらされる快感によって塗りつぶされてしまう。ついには情けない声で悶絶しながら腰をヘコつかせ、ただただ与えられる快楽に酔いしれていた。


「はははっ、すっかりただの変態オヤジになっちまったじゃねえか♡このままイかせてやってもいいが……ふう。その前にちょっとばかし、相談したいことがあるんだよな」

「はっ……♡はっ……♡な、なんでやめちゃうんですか!?は、はやく……早く続きをしてください、お願いですから!!」


あと少しというところでパイズリを止めてしまった菜穂に、中年男は物足りなさそうな表情を浮かべ、涙目になりながら懇願する。恥も外聞もなく、欲望のままに哀願するその姿を見た菜穂は「予想通り」と言わんばかりにほくそ笑んでいた。


「まあ聞けって。今日は菜穂ちゃんとして高校に行ってたんだけどな、まあ大変だったんだよ。なんせ、クラスメイトの顔も名前も全く分からないんだからな。もちろん中身が変わっちまってるなんてバレるわけねえけど、明らかに様子がおかしいって思われちまってるんだわ」

「そ、それが一体何の関係があるんですか!?いいから早く……」

「ひひっ、だから落ち着けっての♪こっからが相談なんだが……なあ、俺に菜穂ちゃんのことを教えてくんねえか?」

「……へ?」

「友達の名前とか、家族との関係とか、趣味とか、昔何をしてたかとか、そういうことを全部教えて欲しいんだよ。そうすりゃ、誰にも疑われることなく菜穂ちゃんになりすませるだろ?」


菜穂は相変わらずニタニタとした笑みをその顔に浮かべながら、呆然と口を開ける中年男にそう言い放つ。そのあまりにも突拍子もない提案に中年男はしばらく何も答えることができなかったが、股間への刺激が中断されたことによって少しずつ冷静さを取り戻し始めていた頭は思考を再開し、ようやく菜穂がしようとしていることを理解する。彼女はかつて自分のものだった人生を、あろうことかその情報を元は本人だった相手から聞き出すことによって完全に乗っ取ろうとしているのだ。


「お、教えるわけないじゃないですか、ふざけないでください!」

「もちろんタダってわけじゃないぜ?協力してくれるんなら……これからもこのエロい身体で相手してやるよ♡」

「えっ…………」

「ただし、断っちまえばそれもナシだ。今やってるパイズリの続きは一生おあずけで、お前とは二度と会わねえ。どうするよ?ま、教えてもらわなくてもある程度は誤魔化せるだろうし、俺としちゃあどっちだっていいんだけどなあ?」

「そんな…………ち、違うっ!あたしはそんなことしてほしくなんて……で、でも……っ!」


菜穂の言葉を聞いた男は激しい葛藤に襲われていた。自分が持っている『菜穂』についての情報を教えることは、目の前にある菜穂がその身体の人間として生きていくことを認め、本物たらしめてしまう行為に他ならない。到底受け入れられるはずもないのだが、それでも天秤は少しずつ傾いていく。『自分』を諦めることによる対価、男性として、魅惑的な身体を持った女性に相手をしてもらうことによる快楽の方へと、少しずつ。

中年男はこれまで何度も自慰や、風俗での性交を繰り返していたのだが、今その中にいる精神は男性としての自慰はおろか、女性としての快感を一度も体験したことが無かった。そんな折に体験させられたのは、中年男の身体が何度も夢見てきた理想のカラダを相手にする快楽の味。彼の中にある精神は、もはや限界寸前だった。


「うぅぅ……!」

「たく、うじうじとうざってえなあ……。それじゃあこんなのはどうだ?ほらよっ♡」

「あ、あぁぁぁ……っ!?♡♡」


しびれを切らした菜穂は男の手を掴むと、むぎゅっ♡とその大きな胸に押し付ける。柔らかくも弾力のある肉の感触が手全体に広がり、思わず情けない声を上げてしまった中年男の耳にはもう、菜穂の甘い囁きしか聞こえなくなっていた。


「ひひっ♡俺に協力するって約束するだけで、このデカ乳を思う存分好きにできるんだぜ?こんな風に……あんっ♡揉んだっていいし、パイズリも……なんならこのエロい乳首を吸ったっていい。今の菜穂ちゃんならその魅力が嫌ってほど分かるんじゃねえか?」

「あ、あたしは……う、うぅぅぅぅ……!!」


掴まれていた手が離され、中年男はそのまま仰向けに倒れ込む。その手には、柔らかい胸の感触の残滓がありありと残っている。股間には一切触れられていないというのに男性器は先程以上の大きさに膨れ上がり――プツン、と。彼の中で何かが切れるような音がした。


「……かりました。きょ、協力、するので……早く……」

「あぁ、どうした?声が小さくて聞こえねえなあ♪」


菜穂は愉快で仕方がないといった声色で、わざとらしくそう言い放つ。中年男の返答は分かりきっていたが、それをはっきりと言わせることでより大きな屈辱を与えようとしていたのだ。しかし、もはや彼の頭にそんなことを気にする余裕はなかった。ただ目先の快楽を貪るために、なりふり構わず目の前の少女に懇願する。


「きょ、協力します!あなたがあたしとして……菜穂として生きていくことに協力しますから、だからはやくっ!早くそのおっぱいで、あたしのおちんちんを気持ちよくしてくださいっっ!!」

「あっはははは!"あたしのおちんちん"ね、よく分かってんじゃねえか♡そんならお望み通り、"俺の"デカパイで思う存分楽しませてやるよ……っと!」


そう言うと同時に菜穂は腰を落とし、再びそのたわわな乳房を使ってペニスを挟み込んだ。「お゛ぉ゛っ♡♡」という醜い嬌声をあげた彼の顔にはもはや我慢の色は無く、ただひたすらに快楽を享受することだけを考えているようなだらしのない笑みを浮かべていた。


「んあ゛ぁっ♡♡♡あっ♡♡あ゛んっ♡♡♡♡ぱいずりっ、最高にきもちいいですっ♡♡♡♡♡♡あへぇ゛っ♡♡♡♡」

「ひひっ♡だから言ったろ?男の身体も悪いもんじゃないってよ♡」

「はいぃぃっ♡♡あ゛うっ♡♡おちんちんをおっぱいで擦られてるだけなのに……♡♡こんな、こんなに気持ちいいなんて……っ♡♡♡♡ひう゛ぅぅっ♡♡♡♡」


これまでの人生で一度も味わったことのない快感に男は酔いしれ、すっかり理性を失っていた。蕩け切った頭の中には気持ちよくなりたいという思いしか無く、もはや彼は目の前にいる少女が自分の身体を奪ったことなどどうでも良くなっていた。

そんな哀れな中年男の姿を見て愉悦の感情に浸りつつ、菜穂はよりいっそう胸の動きを激しくしていく。与えられる快感はさらに強くなっていき、とうとう彼は限界を迎えようとしていた。


「あ゛ぁぁぁっ♡♡♡♡も、もうダメっ♡♡な、なんか出ちゃうっ…………ん゛お゛お゛ぉぉぉっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」


野太い雄たけびと共に男の肉棒からは勢いよく精液が噴き出し、菜穂の綺麗な身体を汚していく。彼にとって初めての射精の快感は、その中に存在する心に消えることのない痕を残していった。

射精を終えた後も男はしばらく余韻に打ち震えていたが、やがて糸が切れたようにぐったりと脱力する。そんな彼を満足げに見下ろしながら、菜穂は口を開いた。


「ひひっ、随分とたくさん出してくれたじゃねえか♡それじゃあ約束通り、今後は俺に協力してもらうぜ。これからもよろしくな、菜穂ちゃん……いや、おっさん♪はははははっ!」


菜穂は頬にへばりついた精液を乱暴に拭いつつ、その可愛らしい声を使って心底愉快そうに高笑いする。中年男は快感の余韻でビクビクと身体を震わせながら、そんな彼女の姿をぼんやりと眺め続けていた。




***




月日が経ち、とあるアパートの一室で菜穂と中年男は向き合っていた。テーブルの上には菜穂が通っていた中学の卒業アルバムが広げられていて、中年男はそれを指差しながら何かを菜穂に教えている。


「――と、そんな感じですかね。今伝えた子たち以外の同級生とはあまり関わりが無かったので、もし何か話しかけられても適当に話を合わせていれば大丈夫だと思います」

「そっか、ありがとね!ほんと、おじさんはあたしのことを何でも知ってて助かるなぁ~」


菜穂は頬杖をつき、ニヤついた笑みを浮かべながら中年男を見つめる。一方の中年男は、どこか複雑そうな表情でもじもじとしていた。


「それにしても困っちゃうよねえ、いきなり中学の同窓会に誘われるなんて。ま、あたし好みの可愛い"お友達"がたくさんいるみたいでよかったけど♡」

「あ、あのっ……!」


突然、男が声を上げる。その声は少し上ずっていて、菜穂は「またか」と言わんばかり小さくため息を吐く。


「何?また『あたしの友達に手を出さないで~』とでも言うつもり?何度も言うけどみんなはもうおじさんの友達じゃ……」

「えっ?あっ……いえ、そ、そうじゃなくてですね……。そんなことよりも、その……早くえっちしませんか?」

「……はぁ?」

「だ、だって……もう用事は済んだじゃないですか。必要なことは教えましたし……そ、それよりもう限界なんです!だから早く……!」


中年男の語気は次第に強くなり、興奮しているのか若干息も荒いでいる。股間はズボン越しにも分かるほど盛り上がっていて、まるで獣のようにギラついた目線を菜穂に向けていた。

その様子を見た菜穂はしばらくポカンと口を開けて呆然としていたが、やがて「くっくっ」と小刻みに肩を揺らして笑い始めた。


「な……何がおかしいんですか!?こっちは今日のためにずっとオナ禁してきたんです……!はやく……はやくヤらせてくださいよぉっ!!」

「あはははっ!ごめんごめん!もうすっかり変わっちゃったんだなあって思ってさ」


菜穂はそう言うと立ち上がり、ゆっくりと男のそばに歩み寄る。


「それじゃあ一緒に楽しもっか♡ちゃんとあたしのことも気持ちよくさせてよね、お・じ・さん♡」


少女は妖艶な声で甘く囁き、興奮した男はそれを合図にして彼女の小さな身体を強引に押し倒す。歪な関係を持った男女は今日も身体を重ね合わせ、快楽に溺れていくのだった。

Comments

泣く泣くおじさんの皮を着る女の子は絶対にかわいいと思ったので頑張ってお膳立てをしました! 楽しんで読んで頂けたようで何よりです😀

メス牡蠣

自分からおじさんの皮を着るよう仕向けるのがエゲツなくて良いですねぇ……。おちんちんに支配されて元自分になりすます手伝いを承諾してしまう元女の子、可愛すぎます……!

飛龍


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