ペタペタペタと、裸足でビルが建ち並んだ “暗闇の街中” を歩く二人の男。
裸足はおろか服すらも着ていなく、素っ裸で辺りを注意深く見回しながら歩いていた。
「はぁ……はぁ……。 遠くの方まで来たっすけど、こっち側も何もないっすね」
長く伸びた髪をかきあげ前方を歩く男に話しかけたのは、少しやんちゃそうなまだ年若い青年。
校舎裏で『柏木 明日香』と会話をしたのを最後に、プツリと意識を失った、あの『藤田 速人』である。
「ふぅ……ふぅ……。 そ、そうだな、どこかに “ちゃんとした食糧” とかがあればと期待していたんだが、無人のビルが並んでいるだけで何もありはしないな」
言葉を返すのは、速人よりも一回り年上の男。 名は『古上』(こがみ)
速人は相手が大人ともあって、言葉の中に『す』を混ぜて喋っていた。
これは、彼なりの年上を敬った精一杯の敬語だ。
「はぁ……はぁ……。 あの古上さん、ちょっとだけ休まないっすか? 俺、もうヘトヘトで」
長い時間ビルが建ち並ぶ暗闇の街中を歩いていたのもあって、さすがに疲れたのかどっかりと道路のど真ん中に座り込んだ速人。
歩いた距離は短かったが、一つ一つ並ぶビルの中も探索していたから、体力的に限界がきていた。
「ああ、だけど後少しだけ先へ行ってみよう。 ここからはビルの中に入るのはやめて、ただ真っ直ぐに。 こちら側の先も、 “壁” があるのかどうかだけでも知っておきたい」
「うへぇ……了解っす……。 まあ、何も収穫がなく戻るのは悔しいっすからね」
そう言って「よっこらせ」と立ち上がった速人は、男の後に付いて歩く。
二人共裸のまま、街中を堂々と。
「……しかし、マジで何処なんすかねここは。 街だというのに電気もついてないし、それに、人が住んでいる気配もまったくしないし」
「俺も分からん。 昨日、目が覚めたら何故かこの街の道路の真ん中で寝ていたんだからな。 お前もそうなんだろ?」
「あ、はい……そうっす。 確か俺は昨日連れと一緒に学校にいたはずなんっすけど……。 ああ! マジ意味分かんねぇ」
会話の内容の通り、速人は何処だか分からない街中の道路の上で目を覚ましたのだった。
それは自分だけではなく、周りにも同じように寝ている者や、既に起き上がっている者達もいた。 しかも、全員素っ裸で……。
だからか、目を覚ました当初は意味が分からなくて困惑していた速人であったが、しかし、パニックには幸いにもならなかった。
何故ならここにいる誰も彼もが年上の大人達であったがゆえ。
また、何よりも自分の横に、 “仲の良い友達” がいたからだ。
なので速人は理解不明な現状に不安ではあったが、心細い気持ちはなく、普段と変わらぬ正常な思考が出来ていた。
最悪、困ったら頼りになりそうなたくさんの大人達が助けてくれると思って。
しかし、助けてもらおうとするだけで自分は何もしないなんて、それは速人のプライドが許さない。 何か自分にも手伝える事がないかと模索していた時、丁度街中を探索しに行くという話になったので、速人は一緒に同行しようと手を上げ、そして今に至るのであった。
~街中を真っ直ぐ歩き続けて十五分後~
二人は、街の端まで辿りついた。
「……駄目か。 やはり街の端に壁みたいなのがあるな」
コンコンと透明な壁を叩きながら呟く古上。
「うわマジっすね……。 いったいこの壁ってなんっすか。 透明なガラス? いや、触った感じ、プラスチックみたいな手触りっすけど」
古上の言葉を聞いて、同じように速人も透明な壁を触ったり、叩いたりをしている。
「プラスチックか、確かにそれに近い材質だな。 ……うーむ、 “壁の先は真っ黒” で何も見えやしない。 本当に訳が分からん」
「ええ、しかも空も同じでずっと夜みたいに暗いままっすよね。 太陽も昇ってこないっすし……俺、意味不明っすわ」
速人が言うように昨日この街で目覚めてから、空は暗いままであった。
寝て起きてもずっと夜。 しかも、夜だというのに星は一つも出ていなく、この街は闇に包まれている状態。
「本当におかしな街だ。 ほら、この地面から生えている草を触ってみろよ。 完全に似せて作られた物だぞこれ」
速人は言われたまま地面に生えている草を触る。
「……確かにそうっすね。 これって人工芝って奴みたいっすね」
「ああ、それに虫一匹いやしない。 何だか、この街自体が無機質で……生きていないような気さえしてくる」
「生きていない……古上さんが言っている事、何だか俺分かるっす。 人間が住む街を模写して作られた “模型” みたいな感じっすよね」
「……模型? ああそうだ、模型だ! 思えば今まで入ってきたビルも外側だけは立派だったが、中は椅子や机が一つもなく酷く殺風景な空間だった。 もっと言えばあきらかに十階以上ありそうなビルなのに、階段すらないビルもあった。 はは……そうか、お前の言葉で合点がいった。 本当に模型のようだ……この街は」
腕を組んでウンウンと一人頷いている古上。
だけど速人は自分で “模型” みたいだと言っておきながら、本気でそうは思っていなかった。
「だけど古上さん、実際、俺達が街と見間違うぐらい大きな模型なんてあるんすか? こんなの作っていたら必ず世間で騒がれますって。 ニュースで見た事も聞いた事もないっすし」
「あ……ああ、それもそうだな。 ……いやしかし、世間に隠して何処かの無人島などにこの街を作っていたのならばもしくは……。 いやいや、だったら何のために……? それに、どうやって俺達を運んだ?」
呟きながら周囲を歩き回る古上。
どうやら一人、考え事をして自分の世界に入ってしまったようだ。
「あの、古上さん。 ――古上さんッ!」
「んあ? ああ、すまん、なんだ?」
「いや、別に色々考えるのはいいっすけど、とりあえずそろそろ “拠点” に戻りません? 他の調査している “人達” も帰ってきている頃だと思いますし」
「……そうだな。 ここで考えてても何も分からんし、他の奴等の調査結果も知りたい。 よし! 一旦拠点へ戻るか」
二人はまた来た道を戻っていく。
人の気配がまるでない、静かすぎる街を歩いて。
………………
…………
……
~ 一方、速人が話していた拠点内では。
そこには、速人とは別行動をとっていた者達が、拠点であるビルの一階に集まり、それぞれの探索の結果を話し合っていた。 五人の男達が輪になり座って。
「……なるほど。 皆さんが調査に向かった先も、結局は壁があったと……」
「ああ、ったく、なんなんだあのクソったれな壁はよッ!」
一人が機嫌悪そうに床を殴った。
「はぁ……少しは落ち着いたらどうですか。 無暗にキレ散らかすなんて、まるで理性がありませんね。 子供もいるんですよ」
「あん? 関係ねぇよ!」
「あ……いえ、僕の事は別に……」
たしなめる四十代ぐらいの男と、返答を返す青年。 この青年は、速人と同じく真翌館高校に通う学生の『大友 健太』である。
健太も意識を失っている間に、この意味の分からない街の中にいたのであった。
「あーもう喧嘩しとる場合か! 今大事なのはここが何処で、この街からどうやってわしらが脱出できるか――だろうて」
「――チッ! ああ分かってるよ」
どこか険悪な雰囲気が流れたのを感じてか、最年長である白髪まじりの男が諭し、そして再度皆に向けて探索の話に戻す。
「それはそうと、わしら以外人っ子一人おらんかったな。 昨日も感じておったがこの街……あまりにも奇異すぎる」
「ええ、奇異な街だと私も感じております。 それはこの場にいる皆さんも同じですよね?」
全員が無言で頷く。
「それに問題はあの透明な壁です。 何となくですが、まるで私達を隔離するために作られたような……そんな気がしてなりませんか?」
「隔離するため……か。 なあ、思うんだが、理由は俺達が “犯罪者” だからじゃないか? ここは……俺達みたいな囚人を閉じ込めるために作られた街――だったりとか」
「なるほどのう……。 お前さんが言ってる事は分かるっちゃ分かるが、だが、この坊主はどうなんだ? 世間で言う、わしらと同じ犯罪者なのだろうか?」
「――へっ⁉ 僕ッ?」
そう言って四人の視線が一斉に健太に向く。
「おいクソガキ、お前はまだ高校生なんだろ? 犯罪を犯して少年院とかに入っていたりしていたのか?」
「――いっいえいえ! まさか! 僕も速人も普通の高校生で、犯罪なんかしていませんよ!」
「……そうですか。 ならここが囚人を閉じ込めるために作られたって線は消えますね。 この子が嘘を吐いていない限りは……ですが」
「いや、信じて下さいよ! 本当の事ですから! ねっ? ねっ?」
全員から攻められている感じがして、健太はあたふたしている。
引きつる笑顔。 そんな行動がまた変に怪しく見えてしまい、全員からジロリと睨まれてしまっていた。
(うう……ちょっと待ってよ。 何で僕が怪しまれてるの? 例え僕が犯罪を犯して少年院に入っていたとしても、現状、この街に閉じ込められているって事は変わらないのに。 何も解決なんてしないし、無駄な詮索じゃないか……。 ああ、早く戻ってきてよ速人!)
健太と速人以外、この場にいるのは何かしら犯罪を犯した者達。
その者達から睨まれて、まだ若い健太からすればそれはもう半泣きであった。
「はぁ~まあ、この子を問い詰めても何も話は進みませんよ。 もっと有意義な事を話し合いませんと」
「それもそうだな」
(た、たすかったぁ……)
たくさんの視線から解放されて、ほっと胸をなでおろす。
――そんな時、ビルの入口のドアが開いて、新たに二人の男が入ってきた。
「皆、調査を終えてもう帰ってきていたのか」
「ただいま戻ったっす!」
二人の男と言うのは、古上と速人であった。
「おお、帰ってきたか。 っで、そっちの調査では何か分かったのか?」
「ああ、それなんだが……」
古上は男達の輪に入り、速人との探索について話しだす。
代わりに健太は輪の中からそっと抜け出し、速人の隣へ移動した。
「ん? どうした健太。 俺達も会話に混ざって話そうぜ」
「ううん、やめとこう。 どうせ皆で話し合っても何も解決しないからさ。 それよりも喉が渇いたし、例の場所に行こうよ」
「あの場所かぁ……分かった。 古上さん、俺達喉が渇いたんでちょっと外へ行って来るっす」
「おう。 ――それで余りにこの街が生きている感じがしないから、街を似せて作られた模型なのではないかと……」
速人達に興味がないのか軽く手を上げて返事をし、会話の続きを再開する古上。
おそらくは速人達がまだ高校生であり、子供扱いをしているからであろう。
「……行こ、速人」
「ちょちょッ! 待ってくれよ」
健太の方も大人達に興味なさげに、ビルの外へスタスタと出ていく。
速人はそんな健太を慌てて追いかけて行った。
「おい、ちょっ健太! どうしたんだよ急に。 何か怒ってないか? 俺、健太を怒らせるような事をした?」
「あ、ごめん……。 別に速人に怒っている訳じゃないんだ。 ――ただ……」
「ただ? ん? 何かあるなら言ってくれよ」
「ううん、あの人達に頼っても時間の無駄だって気がしただけ」
「時間の無駄って……。 それでも今、俺達は協力して脱出方法を探さないと駄目だろ」
「まあ、そうなんだけどね。 でも、無意味だと思う……多分」
「無意味って……。 いったいそんなネガティブになってどうしたんだよ健太」
暗い表情をして街中をズンズン歩いて進んで行く健太。
「あッ! おい! 待ってくれって!」
いつもと違う雰囲気に、速人は心配しながらも後について行く。
――そうして五分ほど歩き、二人は喉を潤すための目的の場所に到着したのだった。
「――オェ! 相変わらず臭ぇなここは」
「……うん、ほんと臭い」
辿り着いた先には、薄く黄色く濁った悪臭に満ちた池がある。
この池の水は、ここにいる者達が唯一喉を潤し腹を満たせる飲み水だ。
量はかなり減っているが、別段、誰も気にはしていない。
――貴重な飲み水。
本来であれば長く生き残る為に、皆で節約して飲むのが普通なのだが……しかし、この池の水が無くなる事はないからだ。
なぜなら――。
透明な壁から伸びている大きな管から、新しい黄色い水が勢いよく流れ落ちてくるため。
時間は関係なく、まばらに。
「おお! ラッキー! 新鮮な水が流れてきたな健太。 古い水はあまり美味しくないから助かったぜ」
「あはは……そうだね」
我先にと大喜びで流れてきた黄色い水を掬い、速人はゴクゴクと飲み始める。
「ぷはぁーッ! うめぇ! ほら、健太も飲めよ。 相変わらずションベン臭いけど、新しい水だからマジでうめぇぞ!」
「……う、うん」
同じように池の水を両手で掬い、健太も飲みだす。
(生暖かい……。 匂いもアンモニア臭が酷い。 ……でも、味は果実のように甘くて美味しいんだよな。 何だか力も湧いてくるし)
池は所々泡立ち、白い湯気が立っている。
健太はこれが何であるかおおよそ見当はついていたが、それでも口の中に入れて飲んでいた。
我慢ができないのだ。
あまりに喉が渇き、飢えてしまっているので。
どうしても飲んでしまうのだ。
飲んだ事もない絶品な味を知ってしまったので。
それに、ここには飲み水なんてないから。 食べ物も。
「ハァー! 美味かったぁ! 古上さんさまさまだな。 俺、あの人が試しに飲んで飲める物だと教えてもらわなかったら、一生これを飲むなんてしなかったぜ」
「……うん。 でも、これはきっと――」
「またションベンだって言いたいのか? 確かに臭いはまんまそれだけどよ、しかしションベンならこんなに甘くて美味い訳ないだろ。 そうだろ?」
「そ、そうだけど。 でもさ、体に何か異変が起きて美味しいと感じているだけかもしれないし……。 速人だけには話したよね? 柏木さん達が僕達にした事を……」
健太は覚えていた。
小さく縮みゆく速人の姿を。 そして、自分の視界がグングンと下がり、三人の同級生達に笑みを浮かべて見下ろされている光景を。
「はぁ……昨日も言ったけど健太よ、あのな? 漫画みたいに体が小さくなるなんてありえないって。 後、何で柏木達が俺達を小さくするんだよ。 例え小さくされたとして、理由は? 意味なんてないだろ」
「そ、そんなの僕だって知らないよッ!」
「お、怒るなよ……。 きっと夢を見たんだって、な? それに、小さくされたらされたでラッキーじゃん! 女子のパンツ見放題だぜ? うははッ♪」
「は、速人……僕はギャグで言ってるんじゃなく真面目に――」
「そんな事よりも拠点に戻ろうぜ。 今日は結構歩いたせいで疲れたからよ。 腹が満腹になって眠くもなってきたし」
「――ちょッ! 速人ッ‼」
一人拠点の方向へ歩いていく速人。
その後ろ姿を、健太は立ったまま呆然と見つめていた。
(夢だって僕も思いたいよ……。 でも、僕にはどうしてもそうは思えないんだよ速人……)
「おーいッ! 何してるんだよ、早く帰るぞー」
「……あ、うん、今いくよ……」
立ち止まって待っている速人の元まで急いで駆け寄り、二人並んで歩き出す。
「しっかし、体が小さくなるかー。 もしそうなら俺、柏木のおっぱいに一度でもいいから挟まれてみたい!」
「……ったく、速人は本当にどうしようもないね」
「な、なんだよ、いいじゃねーか。 健太だって女子に優しくおっぱいの谷間に挟んでもらいたいだろー? ん~?」
「ああ、うざい! もういいからその話は終わり!」
池から遠のいてゆく二人。
未だ池にある管からは、勢いが弱まった水がチョロチョロと流れ落ちている、が、この水はじきに完全に止まるであろう。
――何故なら池を作るほどに流れ落ちてくるこの水は、 “人間の排尿” であるから。
「ん……ん……んっハァ~! ……うふふ♪ 白銀様の晩酌に付き合っていたせいでたくさん出たわ。 んふぅ♪」
少しガニ股になって、お椀の型をした透明なカップを股間にあてがっているスーツ姿の『渚 涼子』。
残尿が残っているのか、股間からはブシュッ! ブシュッ! と少量の尿をカップの中へ飛ばしていた。
涼子が今し方出した尿は、カップの底にある穴からホースを伝って流れ落ちていく。
ホースが繋がる先、速人や健太達がいる、丸い机の上に置かれた “ミニチュアの街” へと……。
「あらぁ? もうお腹一杯になったのかしら。 ふふ、せっかく私がオシッコを出してあげたというのに勿体ないわね」
自分のオシッコで作った池から、離れていく速人達を見てポツリと呟く。
涼子からは、街の中の様子がしっかりと見えていた。
街の中からでは特殊なプラケースで覆われており、一切 “外側” は暗くて見えないが、外側から見るこのケースは、無色透明であるため。
「ハァ……自分がどういう物になったのかまだ知らないのよね、この子達は。 知った時はどんな反応をするのかしら。 んぅ……そそられるわ❤」
何故か胸をはだけさせた涼子は、ケースに覆い被さって抱き付いた。 ……愛おしそうに。
「うわぁッ! な、何⁉ 地震?」
「い、一瞬すごい揺れたよな」
速人達は外側を見れなくて良かったかもしれない。
――何故なら二人の遥か頭上には、空一面を覆う巨大な渚涼子がベッタリと透明なケースに張り付いて、まるで二人を食べたそうにレロレロと舌を出してケースを舐め回しているから……。
「おしっこを出したばかりの私のオマンコを、舐めて掃除をしなさいと命令したらどう思うのかしら……。 ああ、きっと嫌がるわよね。 でも、私は嫌がるこの子達に無理やり舐めさせるの。 目一杯オマンコを広げ、この子達に見せつけてあげて……。 ふふ、続けてオナニーをしたりするのもいいかもしれないわ❤ ――ヒックッ!」
涼子は酒に酔った赤らんだ顔で、胸をグリグリと透明なケースに押し付ける。
それによって両胸にある乳首は圧し潰されたまま、ムクムクと肥大化していく。
「んぅ❤ ……でも、まだ駄目。 我慢しないと。 この中にいる自慰用性具達は、明日のメインなのだから……」
小さなビルの中に入っていく速人達を確認した涼子はケースからそっと離れる。
そして、乱れた衣服を直して太ももまで下ろしていたパンツを持ち上げていく。
――小さくされた男が乗せられているパンツを。
「ひぃぃあぁぁぁぁッッ‼」
上昇して近づいてくる涼子のマンコを目の前に、大きな悲鳴をあげる男。
この者は、現在性具となるために調教をされている小人である。
普段からこの中に入れられ、ずっと涼子のマンコを強制的にご奉仕をさせられている男だ。
クチュゥ……❤
完全に穿いてしまったパンツの股間辺りから、水気が含んだ音が鳴った。
これは、尿を出したまま拭いていないせいもでもあるが、最も大きな原因は速人達を思って溢れ出た愛液である。
「うぶぶ……くるし……ぶぼッ……」
男は穿かれた事によって、苦しくてパンツの中でバタバタと暴れている。
当の涼子の方は、憎らしくなるほど無表情。
この男を、自分の “下着の一部” としか見ていないから。
――同じ人間ではなく、性器に仕えさせる道具としか……。
「ふあぁ~。 ふぅ……もう遅い時間だわ。 餌も与えたしそろそろ帰りましょうか」
スカートをクイッと正し、涼子はミニチュアの街が置いてある個室から離れて行く。
酔っているせいで足取りはおぼつかない。 だがフラフラになりながらも、女性らしく大きく発達したお尻を振って歩いて出ていく。
後に残されたのは、ミニチュアの街だけ。
速人達が住んでいる街だけが、丸いテーブルの上にポツンと寂しくそこにあるのであった。