モブ×ビッチ齋藤前提志摩×ビッチ齋藤※【↑100/6,100文字】
キスというものは好きな人とするものだと思っていた時期が俺にもあった。 「……ッ、は、ぅ、ん……ッ」 「っ、齋藤君……ッ」 キスだけでいいから相手をしてほしい、などと顔も知らない三年の先輩に泣きつかれ...
2021-04-24 11:56:05 +0000 UTC View Post
キスというものは好きな人とするものだと思っていた時期が俺にもあった。 「……ッ、は、ぅ、ん……ッ」 「っ、齋藤君……ッ」 キスだけでいいから相手をしてほしい、などと顔も知らない三年の先輩に泣きつかれ...
2021-04-24 11:56:05 +0000 UTC View Post誰しも苦手なものの一つや二つくらいある。それは俺も同じだった。 高いところ、怖い大人、不良……あと派手な女子も苦手だ。それでもそれらは生きていく上でのものだと思っていた。死ねば怖いものなどなくなる...
2021-04-20 15:37:22 +0000 UTC View Post男たるもの、溜まったら抜く。それは生理的なものなので何ら恥じることではないと分かっていても、転校して岩片と同じ部屋になってからは明らかに一人で自慰をする暇がなくなってしまった。 とは言え性欲がない...
2021-04-10 14:58:41 +0000 UTC View Post「亮太、お前あそこの店辞めたって本当か?」 いきなり方人さんに「飯食いに行こうぜ」と呼び出されたと思いきや、会って開口早々触れられたくない話題を持ち出される。 なぜこの人は飯が不味くなる話題ばかりを...
2021-04-01 13:57:45 +0000 UTC View Post
それはある夜のことだった。 「齋藤君、俺とゲームしようよ」 目の前の青髪の男はそう、椅子の背もたれを肘置き代わりにしながら楽しげに笑う。 「……ゲーム?」 「そう。俺がお題を出すから、君はただそれを...
2021-03-19 12:49:19 +0000 UTC View Post
眠ってはいけない。 目を覚ませ、瞼を開け。何度繰り返しても意識と肉体が解離したように思い通りにならない。 どれほどの時間気を失っていたのか。 腹の奥、焼けるような熱と違和感。しまった、と思ったと...
2021-03-15 15:07:06 +0000 UTC View Post「ハジメ、お前怪我してんのか?」 自室の扉を開き、「ただいま」を言うよりも先に俺の方を見た岩片が言葉を投げ掛けてくる方が早かった。 何かを言われる前にさっさと寝ようと思ったが、タイミングが悪かった。...
2021-03-10 13:46:59 +0000 UTC View Post
だから嫌だった。巻き込みたくなかった。 この男の性格など嫌というほどわかっていたからこそ、余計。 「……スレイヴ殿、言ったはずだ。自分は、貴殿のためならなんでもすると」 夜も明けていない薄暗い部屋...
2021-02-27 11:36:52 +0000 UTC View Post「おや尾張さん、貴方が生徒会室に来るなんて珍しいですね」 「まあな、ちょっと用事があって」 「用事ですか?」 「政岡いるか?あいつに用があるんだよ」 生徒会室前。 単刀直入に告げれば、扉の前の能義は少...
2021-02-27 08:34:12 +0000 UTC View Post「俺が思うに、君は疲れてるんだと思うよ。人は疲れてると失敗しやすくなって、そのせいで自信がなくなっていく。自分のせいで、自分が駄目だから。……そうやって自分の首を締めていくんだ。君はたまたま疲れてただ...
2021-02-18 13:28:26 +0000 UTC View Postまずい場面に居合わせてしまったかもしれない。 昼下がりの校門前。 少し用事があって通りかかり、知人の姿を見かけて声をかけようとすればその向かい側には見知らぬ他校の女子生徒。知人――十勝直秀の様子か...
2021-01-28 13:37:55 +0000 UTC View Post
何もかもが煩わしかった。 学校上げての行事も、交友関係も、全部全部煩わしかった。人と関わるのも嫌だった。しょうもないやつらにする愛想笑いなんて以ての外だ。 いつからだろうか、こんなふうに思うように...
2021-01-24 17:16:53 +0000 UTC View Post泥のように眠るとはまさにこのことだろう。 気付けば朝、鳥の囀りとともに目を覚ます。昨夜どうやって部屋まで戻ってきたのかすら覚えてない。確か授業が終わって、帰ろうとしたとき……。 とそこまで思い出そ...
2021-01-16 08:16:16 +0000 UTC View Post凶、小吉、吉、大凶。 「なにこれ、大吉全然出ないし」 「……そもそも、おみくじって何度もひくものじゃないと思うんだけど……。吉でよかったんじゃ……」 「だって吉なのに内容ムカつくし」 「……」 そうい...
2021-01-01 14:50:25 +0000 UTC View Postなんでこんなことになったのだろうか。 「ユウキ君、終わったぁ?」 「……ま、まだです……」 「どんだけ時間かかってんだよ、一問十秒で終わらせて次行け次」 また無茶苦茶なこと言い出した……。 背後、す...
2020-12-28 11:47:02 +0000 UTC View Post「ああ、いい感じですよ五味君。あ、……待って。もっと右側にお願いします」 「お……お前な、人遣いが荒いんだよ」 デッキ3、二等客室前通路。 誰かいないだろうかと思い、探索していると通路の先からなにや...
2020-12-18 15:20:25 +0000 UTC View Post
「おい佳那汰、佳那汰!いつまで寝てるんだ!」 それはとある休日のことだった。 心地良い眠りを妨げるほどのクソでかい声に鼓膜ごと揺さぶられる。昨夜飲み過ぎたようだ、二日酔いの頭にはきつい。 「う゛……...
2020-11-22 16:57:48 +0000 UTC View Postまただ、何度目だ。二度とこいつに抱かれるものかと思ってるのに何度目だ、自分で自分が情けなくなってくる。 一人勝手に満足してやがるキモオタクソ眼鏡が中に出したものの感触がただ生々しくて嫌だった。「早...
2020-11-07 13:17:49 +0000 UTC View Post糸のように力が抜け落ちた体は重い。 いつもの事後のような爽快感も気怠さもなにもない。気絶したように眠るハジメを見下ろす。気付けば外は白ばんでいた。 やり過ぎた、と思った。 これほど強い感情を覚え...
2020-10-24 14:39:59 +0000 UTC View Post例えば、たまたま上がる時間が一緒だった。んで、俺もあいつも腹が減ってた。時間が時間だけどせっかくだしっていう理由で飲み屋に行ったのが日付が変わる前くらいだ。 それから、それから……記憶がない。 「...
2020-10-17 14:02:23 +0000 UTC View Post
小さい頃からずっと側にいた。 大きな村でもない、住民もそれほど多くないので村全体が大家族みたいなものだったのだ。 そんな村で同じ年に生まれた俺達は最早兄弟のように育てられた。 周りは大人ばかりで、...
2020-09-17 12:39:50 +0000 UTC View Postここ最近阿賀松の機嫌がいい。 殴られるようなことがないだけまだマシなのだろうが、機嫌が良い奴はいつどこでその機嫌が悪くなるのか分からないだけに余計恐ろしかった。 それに、そんなときに限って阿賀松は...
2020-09-12 13:56:59 +0000 UTC View Postいつものように朝目を覚まし、ぐーすか眠ってる岩片の布団を直して顔を洗おうと洗面所へ向かったとき。 「な……っ、にゃ、んだこれ……ッ!!」 鏡の中、普段ならないはずのものが己の側頭部から生えていた。...
2020-09-05 10:10:05 +0000 UTC View Post
元シリーズ一覧【齋藤先生の受難の日々】 https://t589423.fanbox.cc/tags/%E6%95%99%E5%B8%AB%E3%83%91%E3%83%AD 夢の教師生活にも大分慣れた頃。 学生の自分が憧れていたものと現実の自分が大分掛け離れていることに気付いたと...
2020-08-07 13:55:37 +0000 UTC View Post「嫌なら大人しく自分の部屋の小せえ風呂入ればいいだろ」 「いや俺はいいけどお前こそ嫌だろ?無理して入らなくていいんじゃないか?」 「俺は嫌だと言っていないが?」 「……ぐ」 ああ言えばこういう。 だから...
2020-08-02 11:30:55 +0000 UTC View Post別に可愛い可愛いされたいわけじゃないし、寧ろ暑苦しい野郎相手にそんなことされても全くミリほども嬉しくない。けれどだ。 「邪魔だ、退け」 ここまで邪険にされるのもそれはそれで癪だった。 「邪魔って……...
2020-07-20 10:24:32 +0000 UTC View Post会長と一緒にいればいるほど会長のことが分からなくなる。 優しくて、俺のことを助けてくれる会長。 真面目で他人に厳しい会長。 ……そして、俺の知らない会長がいる。 たまに見せる知らない芳川会長の顔...
2020-07-13 19:44:14 +0000 UTC View Post
魔界に来て変わったことといえば勿論周りの環境もだが、それ以上に自分自身が変わったとつくづく思い知らされた。 具体的に何が、と言われれば答えるのには憚れるのだが……一番の変化といえばやはり……まあ、...
2020-06-30 17:24:01 +0000 UTC View Post
栫井との恋人とも呼べないような関係は暫く続いた。 急にいなくなったと思えば、ある日突然帰ってくる。暫くいると思えばいつの間にかにいなくなる。 栫井にとって俺は都合のいい宿代わりなのかもしれない。そ...
2020-06-26 08:09:14 +0000 UTC View Post
「フハハ、原田!朝から辛気臭い面だな!梅雨時期だからといって貴様までそんな顔をしてるとせっかくの除湿機も無意味だ!少しは笑ってみせろ、原田!接客の基本中の基本だぞ!」 「店長……声でかい……うぐ」 「な...
2020-06-14 15:20:53 +0000 UTC View Post