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夜空さくら
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流刑少女 壱の国 3

 中央管理塔の地下には、犯罪者を一時的に閉じ込めておく独房が存在する。  その独房は一時的な収容所であるため、さほど広くはなく、人が一人寝られる程度の狭さしかない。長期収容の場合は、別に収容所があるためだ。  そんな間に合わせの独房とは別に、中央管理塔にある『尋問室』はやけに広く作られていた。  本来、犯罪者からの聞き取りや取り調べなどの尋問に関しては、中央管理塔の上層部の仕事ではない。  それにも関わらず中央管理塔に立派な尋問室が用意されているのは、今回のような特別案件を想定してのことだった。様々な責め苦を与えるための道具が揃えられ、異様な様子だった。  尋問室に引き立てられてきた囚人は、異様な雰囲気を醸し出す尋問室に怯えている。  関所管理員の長官は、そんな彼女の様子を見て、場違いなほど朗らかに微笑んだ。 「ご安心ください。貴女は大国からの大切な預かり物ですからね……素直に我々に従っているのなら、そう酷いことはしませんよ」  言いながら、長官は彼女を責め立てるための準備を進めていた。  酷いことはしない、と言っても、預けられた理由がこの国の刑罰を与えさせるという名目なのだから、それなりの苦痛は与えられることになる。 「さて……まずは、と」  長官はひとつの鍵のようなものを取り出して来た。それは鍵の形をしていたが、挿し込む部分が平たくなっており、この国の技術力ではそれがどういう理屈の代物なのかわからない。わかるものが見れば電子キーだということがわかっただろう。  それを女囚人の手枷に触れさせると、鎖が外れて女囚人の両手が自由になった。各国の刑罰を与えるにあたって、手枷足枷がそのままでは不都合も多い。そのため、各国には囚人が身に付けている枷などを自由に扱うことの出来る鍵を渡されている。 「手を前に回しなさい」  長官が命令し、女性が素直に従う。前で揃えた状態でもう一度鍵を手枷に触れさせると、枷同士が再び鎖で連結された。 「両手を上に」  長官はそう女性に指示を出しつつ、その場に着いてきていた衛兵の一人に指示を出した。  それを受け、衛兵が壁に設置されていたハンドルを回すと、天井に吊り下げられていたフック付きの鎖が降りてくる。ほどよく降ろさせたところで、長官は降ろさせるのを止め、天井からぶら下がるフックに、女囚人の手かせの鎖を引っかける。  長官の身振りでの合図に従い、フック付きの鎖は天井の滑車によって巻き取られていき、女囚人の腕が天井に向けて引っ張られ、身体を伸ばさないと吊り下げられてしまう高さまであげられた。 「……ッ」  両腕を天に引かれ、身体を曲げることも出来なくなった彼女は、その見事なプロポーションを誇る肢体を晒すことしか出来ない。無遠慮に彼女の身体に視線が突き刺さり、ただでさえ恥ずかしい格好をしている自覚のある彼女の羞恥心を煽った。 「次、足を広げなさい」  別の鍵を持って来た長官は、その鍵を用いて囚人の足の枷を繋ぐ鎖を取り外す。  そして、床から飛び出した金具に左右の足枷をそれぞれ繋ぎ、肩幅以上に開いた足を閉じられないようにする。  こうして、囚人は「人」の形に磔られた。  これで前準備は終わりである。 「それでは、身体検査を始めましょうか」  そう言って長官がさらに別の鍵を取り出してくる。  ちなみに鍵を一度に取り出さないのは、万が一囚人が暴れた時に、すべての鍵を囚人に奪取されないためである。囚人には従順になる仕掛けが施されているとはいえ、逃走を試みる可能性はある。  そもそも、この国の技術力ではその仕掛けがどのようなものなのか把握できないため、彼らが出来る範囲で逃走や抵抗を警戒するのは当然のことだった。  それはさておき、取り出してきた鍵を囚人の首輪に触れさせると、それまでで最大の変化が起きる。  まるで手品のように、彼女の身体を覆っていたラバースーツが首輪に吸い込まれ、消えてしまったのだ。当然、そのスーツによって隠されていた全てがさらけ出されることになる。 「ンン――――ッ!!」  彼女が身に付けているのは手枷、足枷、首輪、口枷、そして乳首に通された鈴付きのピアス。それだけになっていた。  例え身体のラインがはっきり出てしまうようなラバースーツであっても、彼女にとっては身に纏っていた服だ。乳首やあそこをむき出しにされたとしても、身体の大部分は覆われたままだという感覚だったのだろう。  それが、一気に失われた。彼女の見事な肢体のすべてが曝け出されていた。  彼女はギリギリの高さで吊られているため、両腕を下げる事も出来ない。隠す術も無く、ただ男達の視線に全裸を晒すことしかできなかった。  いままでとは別次元の恥ずかしさが彼女を襲っているのだろう。その顔は瞬く間に朱に染まり、それは彼女の身体にも伝播していった。 「これは……なんとも艶めかしいものですのぅ」  ここまで着いてきていたこの国の上層部のひとり、将軍が感心して呟く。 「高級娼婦でもこれほどの女体を持つ者は中々いませんな」  別のいかにもインテリ風な中年男性も同意している。彼らは上層部の中でもそういった『遊び』に精通した者であり、その二人をしてそこまで言わしめる今回の囚人に感嘆の視線が集まった。  一方、その中でも長官は冷静だった。  その程度は見慣れていると言わんばかりの嫌味な平静さで、丹念に囚人の身体を調べている。怪我している箇所や痛んでいる箇所がないかを調べ、どの程度の責め苦までなら耐えられるのかを調べているのだ。 「ふむふむ。問題なさそうですが……ん? これは……」  ふと、ある場所で長官の目が止まる。その場所とは、女の蜜が滴る割れ目だった。  長官が軽く指先で触れると、糸が引くほどに女のその場所は濡れていた。そのことを元から認識していた女性だけではなく、みていた上層部たちもそのことを知る。 「おやおや、ずいぶんと激しく濡れているようですのぅ」 「よほど国民の前を牽き回されたのが気持ちよかったと見えますな」 「それはそれはずいぶんと好き物なことで」  嘲笑と蔑み。散々国民から向けられたものと同じであった。  だからといって女性の恥ずかしさが和らぐわけがなく、むしろ視線の距離が近づいて、歩くという気を紛らわす行動もできない状況のため、彼女の感じる羞恥は一際高まっていた。  女性もなんとか誤魔化そうとするものの、繋がれた鎖がそれを許さない。脚を閉じようとしても、虚しく鎖が鳴るだけである。その無意味な抵抗が余計に憐れで、重鎮たちを喜ばせる結果に終わった。  そんな女性のささやかな抵抗や上層部の反応を気にせず、長官は彼女の濡れた割れ目の奥へと指を挿し込んだ。その挿し入れた指先に、人体には有り得ない硬い感触が返ってくる。 「……おやおや。これはまたなんといいますか……」  長官がそのうちのひとつを指先で摘まみ、無理矢理引っ張り出す。愛液を滴らせながら丸いローターが取り出された。上層部がざわめく。  この国で遠隔式のローターというものは生産されておらず、輸入に頼るしかない貴重なものである。 「そんなものを銜え込んでおったのか」 「しかしそれは……」 「ええ。これは大国のものではありませんね。おそらく、関所管理員が彼女の気を紛らわせるために入れてあげたのでしょう」  長官はまるで見てきたかのように正確に言い当ててみせた。  だが、それは当然で、関所にローターを配置したのは彼自身の采配であったからだ。このときのために普段から準備させておいたのである。 「せっかくです。そのはしたない穴で飲み込んだものを、吐き出すところを見せてご覧なさい。自力で出せなければ加える刑罰を重くします」 「フグッ!? ウゥッ!!」  長官の指示に目を見開き、抗議するように女性が首を左右に振る。  肛門に入っているならともかく、膣内に入れられたものを意図的にひり出すなど、普通ならば不可能である。人間の膣というのはそんな便利に出来ているわけではないのだ。  逆に、挿し込まれたバイブを抜けないように締め付けることなら可能ではあるが。  そのことを長官もわかっていっているのだろう。楽しげな笑みが唇の端に浮かんでいる。 「なにせあの大国出身の方ですからねぇ……きっと私たちとは身体の構造も違うでしょうから」  怪我をしにくく、病気にもなりにくい丈夫な身体である、ということ以外の基本的な構造は同じであるということをわかって言っている。距離を置いて他の者にも見えやすいようにして、長官は腕組みをした。囚人の足掻きを見守る体勢だ。  長官の意図を悟った囚人は、懸命に押し込まれたものを吐き出す努力をし始めた。 「フ、ッ……フゥ……ッ」  可能な範囲で身体を揺すり、慣性の力を使ってローターが滑り落ちるように腰を振る。大きな乳房が上下に揺れ、汗と愛液が飛び散り、髪が振り乱れる。  見事な女体ゆえに、その無様な動きはより卑屈に見え、観察していた上層部の男達の笑いを誘った。その笑い声や視線が彼女をまた辱めるのだ。  腰を振り、なんとか埋め込まれたローターを放り出そうと足掻く彼女の内股に、愛液が滴って筋を作っていく。それは元々溜まっていた分もあるのだが、長官は見逃さなかった。  彼女の脚の付け根に手をやり、その滴った愛液を掬い上げるように指先で絡め取る。 「ふふ……こんなに濡らして。はしたないですねぇ。そんなに無様な姿を見られるのが気持ちいいですか?」 「ウゥ……」  言葉で煽る。羞恥を煽られて赤面した囚人は、顔を伏せた。 「ほらほら、もっと頑張ってください」  親指と人差し指を使って、長官は女性の急所のひとつ、乳首を捻り揚げた。突然の激痛に、鎖を鳴らして囚人が震える。口枷に阻まれ、不自由な言葉ながらも、悲鳴を上げた。  嗜虐的な笑みを浮かべた長官が、さらにもう片方の乳首もつまみ上げようとした時。 「――ずいぶん楽しそうだな、長官殿?」  重圧の強い、美しくも恐ろしい低音が響いた。  思わず、その場に集った者が一人残らず背筋を正す。  長官ですら、いつもの笑みを浮かべつつ、その頬に冷や汗が一筋流れる。 「こ、これは司令官。今日はこちらにいらっしゃるご予定ではなかったのでは?」  尋問室の入口に現れたのは、この国の司令官その人であった。  寒気がするような美人、という表現がされるほど麗しい女性だが、同時にその苛烈かつ容赦の無い采配には味方でさえ震え上がることがある。  この国において男女の差は役職につくことに際する障害にならない。だが、まだ三十路にも満たない彼女が、司令官という要職に就いているということは、彼女の人並み外れた能力を理解させるのに十分な事実であった。  その彼女は、自分より少し若いと思われる女囚人の痴態を前にしても、特に表情を変えることなく、ただ長官の問いに対して応えた。 「例の件の準備が一段落したのでな。来てみたのだ。……それで? 随分たのしそうじゃないか。長官殿。続けないのか?」  圧の籠もった言葉。長官は背中が嫌な汗で濡れるのを自覚した。  囚人に対して行っていたこと自体は、彼の仕事の範疇である。囚人の管理を任されている以上、それこそペニスを膣に突っ込んで性交を行ったところで問題にはならない。  この場合の問題は、司令官と長官がいわゆる恋人の関係にあることであり、有り体にいって司令官が長官の行為に嫉妬しているということにあった。  仕事は仕事、と割り切っているところはあっても、人の感情とはままならぬものである。  長官は冷や汗を流しながら、一番自身に被害の来ない回避方法を選んだ。 「いえ、それがですね……関所管理員が彼女にローターをプレゼントしたようでして。それを膣内から吐き出させようとしていたところだったんですよ」  囚人に八つ当たりの矛先を向けることで。  司令官の視線が、囚人の下腹部に向かう。 「ほう……」  司令官は囚人に近付くと、その下腹部に掌を這わせた。感触でそこにローターが入っていることを確かめる。  囚人はといえば、不穏な空気に身を竦ませていたものの、自分と同じくらいの女性に自分の痴態を見られ、腹部を弄られるという新たな羞恥に耐えなければならなくなった。 「なるほど、確かにローターのような感触があるな」 「でしょう? これからの責めをするに当たって、まずはそれを取り出さないと――」  長官が早口でそのことを述べた次の瞬間。  司令官が女性の腹部這わせていた掌を、瞬間的に女性の身体にめり込ませた。  武術の経験があるものなら、それが武術の一種で、ゼロ距離から内臓に衝撃を与える技であることに気づいただろう。司令官は武術の達人であり、その程度の体術はお手のものであった。 「ぐゲッ!?」  女があげる悲鳴とは思えない潰れた声を上げ、囚人の女性の身体がくの字型に折れ曲がる。鎖に繋がれているがゆえに吹き飛びこそしなかったが、もしそうでなければ尋問室の壁に向かって吹き飛んでいたかもしれないほど、凄まじい一撃だった。  当然、そんなものを喰らった囚人は溜まったものではない。身体の内側がかき回されるように衝撃が伝播し、鎖に引っ張られた枷によって手足が痛み、そして、子宮そのものが揺るがされたような激痛に悶え苦しむ。  その衝撃によって押し出されたのか、彼女の秘部からローターが数個転がり落ちた。相当荒っぽい方法ではあったが、ローターをひり出すという目的は達成されたのだ。  司令官は悶え苦しむ囚人を無視し、転がったローターを無造作に拾い上げて、長官の手に渡した。 「これでローターは出たな。次は何をする?」 「あ、はい。そうですね……あっ、いえ、まだもしかするとローターが残ってるかも……」  そう長官がいうと、司令官は囚人の膣に指先を揃えた手を無造作に突っ込んだ。いくら女性の細い腕とはいえ、フィストファックというのはそう簡単にできるものではない。 「ヒギィッ!!」  先ほどの一撃でぐったりしていた囚人が、新たに生じた激痛に飛び起きる。そんなことはもちろん気にせず、司令官は挿し込んだ指をさらに強引に奥へと押し込んだ。  身体を割り裂かんというような強引な挿入による激痛に、反射的に囚人の身体が暴れるが、司令官はそんなことは全く問題にせず、彼女の体内を弄り続ける。  見目麗しい女性が、同様に美しい女性を虐めて責めるという、見ようによっては眼福物の光景であったが、そのあまりに激しい嬲りように、さしもの上層部の者たちも囚人に同情してしまう。  なにせ、単なる八つ当たりに過ぎないのだから。 「ほっほ。司令官殿もまだまだ青いのぅ」  余裕なのは彼女の師匠という立場であり、同等の実力を持った老将軍くらいである。  司令官が八つ当たりする原因そのものである長官は、そんな将軍の暢気な言葉に苦笑いを浮かべるしかない。  今夜は司令官を十分愛してあげなければ、と決意する。  そうしなければ後が怖いということもあったが。  散々囚人を嬲った後、司令官は腕を引き抜いた。女性の愛液によって濡れた手を振りながら、指先に摘まんだローターを長官に投げ渡す。 「それで最後のようだ」 「ありがとうございます。……少し休ませないといけなさそうですね」  そう呟く長官の視線の先では、囚人の女性が鎖に吊られてぐったりしていた。膣もぽっかりと穴を覗かせている。  強引なフィストファックで千切れていないのが逆に奇跡ということもできた。とはいえ相当な体力と気力を消耗したであろうことは確実で、それゆえに長官は彼女を休ませようという判断に至ったのだ。  しかし、無情にもそれを司令官が否定する。 「必要ない。大国の連中はこの程度でくたばるほど柔ではない。第一、もし命に関わるような状態になったら、警告音が鳴るのだろう?」  そのことを指摘され、長官は司令官の博識ぶりに舌を巻いた。  大国から送られてくる囚人が身に付けている枷の内、首輪だけは絶対に外れないようにされている。  これはなぜかというと、首輪には囚人の状態をチェックする機能があり、囚人の生命が危機に晒されると、警告音が鳴るようになっているためだった。  逆にいえば、それが鳴るまでは存分に責め立てていいということであり、刑罰を与える指標にもなっている。  特別案件の数自体が少なく、そのことを知っているのは国の中でも限られた者だけだ。司令官の立場なら知ることは出来るだろうが、そんなことまで抑えているというのは若くして司令官の立場に就いている彼女の優秀さを表していた。  長官はごまかしが利かないということを知り、囚人には申し訳ないと思ったものの、限界ギリギリまで責め立てることを決めた。 「そうですね……初めが肝心だと言いますし、彼女にはこのまま次の責め苦を味わっていただくことにしましょう」  自分たちに刃向かおうという気が、一片たりとも残らないように。  長官は囚人に対する次の責め苦の準備を始めた。 つづく (次回:2018年7月7日 22:00頃更新予定)


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