改変された世界の片隅で ~メイド・犬山チトセ編~ 第一章
Added 2018-11-09 15:35:49 +0000 UTC解放された私たちメイドは、まず服を着る前にやることがあります。
身体を洗うことです。ご主人様手ずから洗ってくださるときもありますが、大抵の場合は自分たちで洗うことになります。
ご主人様に洗っていただけるときは広い浴槽のあるお風呂場を用いますが、使用人だけの場合は透明な仕切りによって区切られた人一人分のシャワールームで手早く済ませます。
ざっと頭を洗い、身体を磨いて汗や垢を洗い落としました。
就寝時に閉じ込められる透明の人型は通気性がよいわけではないので、汗を大量にかいてしまうのです。
この洗う際、当然自分の身体に触れることになるのですが、あくまでも洗うことだけに集中します。自慰が出来る、などと考えてはいけません。時間も限られていますし、勝手な自慰は禁じられているためです。
もし我慢できずに自慰などしているのが見つかったら、大変厳しいおしかりを受けることになります。
お恥ずかしい話ですが、私も屋敷に来たばかりの頃に、そのおしかりを受けたことがありました。
大抵のメイドは、一度は我慢できずに仕事中に自慰を行ってしまい、躾けられるのが通過儀礼になっているのです。
また躾けられたくはありませんので、急ぎ洗うことだけを集中して済ませました。
汗や垢を落とした後、私たちはひとりひとり順番にお互いの髪や身体に香油を塗りつけていきます。強い匂いのするものではなく、どちらかというと手入れの意味合いが強いものです。
この辺は仕えるご主人様の好み次第ですね。私はどちらかといえば匂いの強いものが苦手なので、匂いの弱いものを好んでくださるご主人様でとても助かります。
皆でやっているので、すぐに私の番になりました。
複数の手が私の身体の隅々まで香油を塗っていきます。この時には全身をまさぐられるわけで、正直に言えばかなり気持ちいいです。皆にそのつもりはないとわかっているのですが、乳房にすり込ませるために揉むような動きをしたり、脇腹やお尻など弱い部分を撫で回されたり、秘部にも手が触れるとなったりすると、気持ちよくならないわけがないのです。
「んっ……ふぅっ……あ、んっ……」
感じてはいけないとわかってはいるのですが、声をあげてしまいます。
それだけこの行為が気持ちいいというのもあるのですが、私たちメイドは身体をしっかり開発されているので、感じざるを得ないのです。
そのことは皆わかっているので、声をあげても何も言わないのが暗黙のルールです。恥ずかしいことに違いはありませんが、その暗黙のルールのおかげで少し救われています。
やがて全員の身体のメンテナンスが終わると、次は更衣室に移動します。
これから私たちは与えられた制服――ラバーメイドスーツを着るのです。
二人一組になって、まずはアンダーラバースーツを身につけていきます。
さきほど身体に塗りつけた香油が潤滑油代わりになりますし、スーツには用意される段階で内側に潤滑油となるオイルがすり込まれているので、手伝いがあれば比較的スムーズに着ていくことができました。
まずは私がスーツに足を通していきます。
このラバースーツは足首から先がないので、ふくらはぎからぴっちりと覆うように皺を伸ばしながら履いていきます。
サイズはメイドごとにきっちり計って作られているため、ほどよい圧迫感と張りとを両立させることが出来ていました。
ラバースーツに両足を通し、手伝ってもらいながら腰までスーツを引き上げます。たるまないように引き延ばしながら履いたので、第二の皮膚が増えたような感覚です。
ちょっと身体を動かそうとすると、ラバー独特の感触でギュギュッ、と身体が締め付けられます。
ぴちぴちとしたお尻が強調され、少し恥ずかしく感じました。
次にラバースーツの袖に腕を通します。背中側にチャックがあるので、さなぎから羽化するのを逆再生でやるように、身体が徐々にラバーに覆われていきました。
腕の方も手首から先は無いタイプなので、比較的楽に着ることが出来ます。ねじれないようにだけ気をつけて、腕をしっかり覆っていきます。
このあたりはご主人様のこだわりにもよるのですが、職務上素手になる必要があるときもありますので、とても合理的だと思います。
両足と両腕がしっかり覆われたら、パートナーにお願いして背中のチャックを引き上げてもらいます。
「ひゃっ」
胸にラバーのひやっとした感覚が張り付いてきて、思わず身体を引いてしまいました。
「動かないでっ」
「ご、ごめんなさい」
手伝ってくれている彼女に怒られてしまいました。つい身体を動かしてしまったのは仕方ないとはいえ、いつものことですし、いい加減慣れなければなりませんね。
でもどうしても、あのラバーが身体の前面にぴたっと張り付いてくる感覚には慣れることができません。
胸の位置を調整しながら、首の後ろまでジッパーを引き上げてもらうと、私は手足の先と首から先を除いた身体をすべてラバースーツに覆われます。
ラバースーツはぴったりと私の身体に張り付き、第二の皮膚のように私の身体を覆ってくれていました。それだけではなく、理想的な体型になるように形を整えてくれているので、胸の形もまるでブラジャーをしているかのように自然な膨らみを作ってくれています。
これのおかげで、垂れる心配をしなくていいというのは楽なものです。
自分のアンダーラバースーツの装着が終わったので、今度は手伝ってくれた彼女が同じものを着るのを手伝います。
淡々と順調にラバースーツを身につけて行っていましたが、ジッパーを引き上げる段階で私の時とは違い、かなりキツい感じがし始めました。
(もしかして太って……? いえ、徹底した管理の中で、そんなことはないはず……もしかして……)
私は改めて彼女の胸を観察してみました。彼女は苦しそうに胸の位置を調整するのに手間取っているようでした。
「もしかして、また大きくなったんじゃないですか?」
「う……まさか、そんな……」
彼女は恥ずかしそうに俯きましたが、私は羨ましく感じました。決して小さな方では無いと思っている私ですが、この人のそれは明らかに巨乳を超えています。
ラバースーツで抑えてなお、たわわな果実という表現が的確なほど揺れるのですから。ほどよく押さえ込めてしまえる私と比べるべくもありません。
ちょっと嫉妬してしまいます。
「成長期、ですか。羨ましいです」
意地悪な気持ちになって言ってみると、彼女は顔を真っ赤にしていました。
「い、いや、そんなわけないから! わかってて言ってるでしょ!」
意地悪で言ったのがバレてしまいました。まあ、一部の例外を除き、就職しているということは十八歳を超えているということですからね。
「はいはい。どちらにしても今日は仕方ないので、無理矢理あげますよー」
ラバースーツの伸縮性を利用し、多少強引になりますが無理矢理ジッパーを引き上げていきます。かなり苦しくなるはずですが、今日は仕方ありません。報告をあげておけばサイズ調整されるでしょうし、一日の辛抱です。
「んっ、ぐぅっ……!」
無理矢理詰め込んだ感満載の、パッツンパッツンのラバースーツ姿の完成です。ちょっと敗北感を覚えてしまったのも仕方ないと思います。
ちょっと手間取ったために周りから遅れていました。急ぎましょう。
次に手に取ったのは、重厚な革のブーツです。ただし、その内側はラバーで覆われており、履いた時の感触は限りなくラバースーツのそれに近くなっています。
編み込み式の無骨なフォルムが魅力的でした。それを、まずは彼女に履かせてあげます。
「よし……行きますよ……!」
私は力を込めてブーツの編み込みを締めていきます。履くだけなら自分一人でも出来ますが、人に履かせてもらわないといけないのはこの強力な編み込みが原因です。
こうして膝下までぴったり締め付けながら締め付けることで、ズレを無くし、ブーツと足の一体感を高める必要があるのです。この締め込みが緩いと、ブーツの中で足がズレるなど、かえって苦しいことになるので、力を込めてひとつひとつ編み込みを加えていきます。
両足にブーツを履かせる頃には、私はうっすら汗を搔いていました。それくらい力が必要なのです。
交代した彼女にブーツを履かせてもらいます。編み込みが上にあがるにつれ、足が締め付けられて、文字通り身が引き締まる想いでした。
そうしてブーツを履いたら、次はいよいよメイド服本体を着ていきます。
「相変わらず、可愛いデザインのメイド服ですよね」
「家ごとに個性があっていいわよね……とにかく、急いで着なきゃ」
メイド服、といっても、もちろん普通のメイド服ではありません。
全体がラバーで出来た特別なメイド服です。ご主人様のこだわりで、スカートはロングスカートの丈になっていて、かなり重いので、これも二人がかりで身につけます。無理をすればひとりで着れないことはないのですが、綺麗に着るためにはふたりで協力した方が早いのです。
長いロングスカートに、肩口がふんわりと広がった袖のデザイン。メイドの形に近づいて来ました。
さらにその上からフリルの付いた白いエプロンを身につければ、見た目だけは完全にメイドです。
ラバー出てきた手袋をはめれば、素肌が露出しているのは首から上だけになりました。
その首に、私たちの番号が記された革の首輪を巻き付け、南京錠で固定してしまいます。
最後にメイドの象徴たるホワイトプリムを身につければ、メイドとしての身支度は完了です。
「よし、それじゃあ行きましょうか!」
ラバーに包まれた安心感を覚えつつ、私はメイドとしての仕事を始めます。
皆もほぼ同時に準備を終え、仕事に取りかかり始めました。
メイドの仕事は多岐に渡り、その得意分野によって主な仕事というのが決まっています。
例えばさっき解放されたメイドの中では、五番のメイドはお料理が得意なため、ほぼ毎日解放されて仕事を行っています。ピアノなどの楽器演奏が得意なメイドはそれを行ってご主人様を楽しませるのが役割ですし、解放されることが多いメイドは、それぞれ一芸に秀でている場合が多いです。
そういったメイドも多い中で、私はそういった特殊技能というべきものは持っていませんでした。強いていうなら真面目で丁寧な仕事を心がけてはいますが、特に他の人が変わることのできないものではありません。ゆえに、今日みたいに解放される日ばかりではありません。
その分精一杯、仕事に打ち込みます。
今日私が請け負った仕事は、館の清掃作業。ご主人様の自室や特別な役割を持つ部屋以外を除いた全体の掃除です。
丁寧に、かつ迅速に掃除を済ませていきます。掃除は好きな方ですし、毎日誰かしらがしっかり掃除しているので、苦労することも少ないです。
順番に手早く清掃を済ませて行って、『封入回廊』の掃除も行います。メイドたちが日々閉じ込められるものを掃除するわけですから、ここには掃除にも気合いが入ります。
解放されたメイドたちが入っていた透明な人型は開いたままになっており、掃除がしやすいようになっていました。
そのひとつひとつを丁寧に拭いていきます。
(うーん、本当に精巧に出来ていますよね……これ……)
透明な人型の中は、一人一人に合わせて作られているため、細かな凹凸の差がそのまま再現されています。型だけを見ても、どんな人がここに閉じ込められているのかはっきりわかるくらいです。
人型の正面には個々のメイドの肖像画がかけられているので、そのメイドがこの中にいつも閉じ込められているんだと考えると、なんだか身体の奥にむず痒いものを感じます。
もちろん、自分のものを掃除する時はその感覚が余計に強くなって、思わず内股になって擦り合わせてしまったくらいでした。これくらいなら、自慰には数えられませんが、ラバーに包まれた太もも同士が擦れ合い、なんとも言えない感触です。
「ふぅ……ごめんなさい。勝手に気持ちよくなっちゃって……ちゃんと掃除しますね」
私は聞こえていないのは承知の上で、そう呟いて掃除に戻りました。
この場で掃除をしているのは私ひとりですが、一人ではありません。
解放されるメイドは日によって違い、当然解放されないメイドもいます。この『封入回廊』には、解放されないメイドたちがそのままそこにいます。
透明な人型に閉じ込められたメイドたちの、その人型を綺麗に拭いていきます。直接触るわけではありませんが、透明な人型は非常に薄い素材なので、拭く際の刺激はダイレクトに伝わります。
私が綺麗にするために力を込めて拭いていると、透明な人型の中でメイドたちがぎゅっと目を瞑っているのが見えました。
自分もやられたことがあるから当然わかるのですが、身体を一ミリも動かせない状態で与えられる刺激はとても激しいものです。自分の指以外の刺激で、とても気持ちよくなっていることでしょう。
それがわかっていますので、私は胸やお尻など、性感帯になり得る場所は少しだけ念入りに拭くようにしています。かえってそれが辛い状態を生むことにもなりかねませんが、その辺は受取手次第なので気にせず丁寧に磨き上げました。
中には外から見ても明らかに自慰に没頭しているメイドもいましたが、気にしないようにして拭く作業に集中します。
それでも明らかに火照っている感じがして、拭く手を通じて少し熱すら感じました。
そんな風に自慰に没頭できる彼女たちが、少しだけ羨ましく思えてしまいます。
(いけないいけない……これ以上ここにいるとこっちまで影響されちゃいますね)
すべての掃除を終え、『封入回廊』から出て、次の掃除に向かおうとしたら、ちょうど廊下から出たところでご主人様が一人のメイドに――さっき私と一緒にメイド服に着替えていた人です――『寵愛』を与えているところでした。
そのメイド服越しにもわかる膨らみが目を引いたのでしょう。ご主人様は彼女に両腕を後ろに回した状態で立たせ、胸を張らせて膨らみをさらに強調した状態で、そのラバーメイド服に包まれた胸を背後からまさぐっていました。
「ふぁ……あんっ」
ご主人様の手で揉まれ、相当気持ちが良いのでしょう。彼女は身体を震わせ、思わずといった様子の喘ぎ声を出していました。頬が上気し、胸だけで感じていることは明らかです。
私は一瞬それに魅入られかけ、慌てて頭を下げて仕事に戻ります。ご主人様が誰と何をしていても、他のメイドはそれを気にしていてはいけません。受け持った仕事を行うだけです。
でも、その睦言の空気は漂ってきますし、メイドが感じている声をあげると、思わずこっちも快感を覚えてしまいます。
仕事に集中しようとしましたが、どうしても気になって耳を澄ましてしまいます。
そうするとメイドの喘ぎ声やご主人様がメイドの胸を揉む音が際立ち、なにやら水音の混じったゴムの擦れる音も聞こえてきます。それがまたとてもエッチな音に聞こえるのです。
私も影響を受けざるを得ず、掃除のために手を動かしつつも、つい両足を擦り合わせてしまいました。もちろんそれだけではとても十分な刺激とはいえず、もどかしさばかりが募ります。
それでもなんとか掃除に集中しようと苦心していると。
「ええと……七番。ちょっと」
ご主人様が苦笑交じりに声をかけてくださいました。肩が勝手に跳ね、恐る恐るご主人様を振り返ります。
優しげな、けれど少し呆れた顔をしていらっしゃいました。
「ずいぶんと、こっちが気になるみたいだね……仕方ないなぁ。こっちにおいで?」
どうやら、私にも『寵愛』をくださるようです。
羞恥と期待で、私のあそこがきゅっと反応してしまいました。
第二章につづく
Comments
いいところで切ってしまってすみませんーwー; 定期的に更新はありますので、続きを楽しみに待っていただけると嬉しいです^w^
夜空さくら
2018-11-12 15:04:48 +0000 UTCうぅ…いいところで終わってしまった…悶々としちゃいます。。。><
ken
2018-11-09 21:01:21 +0000 UTC