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夜空さくら
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全身触手スーツを作った悪の科学者 成り代わりの章 中編

■ 悪の科学者である僕は、自分で作った『全身触手スーツ』を用いて、僕を捕まえようとする捜査員を屈服させ、性奴隷にするはずが、スーツの暴走によって心臓を貫かれ、あえなくその悪の華を散らした――わけがないだろうが! 悪の科学者はしつこいものなのだ。これは悪の科学者である僕が、再び起つまでの物語。

■ 約6年前に書いた『全身触手スーツ』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4599297)の続編というか、番外編のようなものです。以前の話を読んでいなくても楽しめますが、まだ前作を読んでいない方にはぜひ前作も読んでいただきたいですーw-ペコリ


■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは支援者様向けと、全体向けの交互に書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。

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 いきなり空から内側に触手の生えた人間の皮が降ってきて、自分に覆い被さってきたとして。

 パニックにならないでいられる人間が、この世にどれくらいいるだろうか。

 いたとしても相当レアな人間だろうし、倉庫裏でこそこそ一人で食事を摂っているような女子がそんな対応を取れるわけもなかった。

「きゃっ――んむぅっ!?」

 女子が反射的に悲鳴をあげようとしたので、僕はその口に素早く触手を差し込んで喉を塞ぐ。さらに食道の方へ向かって触手から分泌液を流し込んだ。

「〜〜〜〜っっ!?」

 女子が体を捩らせて暴れるのを、無理やり被さって押し留める。

 流し込んだ分泌液には人の体を麻痺させる効果がある。

 しばらく押し留めていると、徐々に女子の抵抗は小さくなっていった。

「ん……ぅ、う、うぅ……? あ……あぁ……」

 僕の皮を掴んで抵抗していた女子の手から力が抜け、だらりと体の側面に垂れ下がる。

 分泌液が体に回って、痺れて動けなくなったのだろう。

(よしよし……とりあえずこれくらいでいいか。まずは邪魔な服を脱がさないとな)

 僕はそう考え、彼女の体をゆっくり横たえさせながら一旦女子から離れる。

 仰向けに転がった女子は、口から涎を垂らして、小さく呻いていた。すでに毒は全身に周り、彼女の意思で体は動かせないはずだ。

 体の動きは麻痺させつつ、生命維持に必要な体の機能は妨げないという絶妙なバランスを維持するのは大変だったものだ。その苦労が報われた瞬間である。

 女子の体を眺めるついでに、覆い被さった際にぶちまけられてしまった女子の弁当の中身を浚う。食物として、エネルギーにするのだ。

 あまり料理が得意でないものが作ったのか、味はお世辞にも美味しくはなかったが、贅沢はいえない。エネルギーとしては十分なので我慢しよう。

 これからもっと美味しく頂けるものを得るのだから。

 早速女子の服を脱がしていくことにする。僕はその皮だけの体を彼女の足元から這い上がらせていった。

 痺れて動けない女子は、状況を掴めないなりに恐怖している様子だったが、そんなことは何の問題にもならない。

(どうせこの女子もちょっと触手で嬲れば同じだろうし)

 触手の実験に強制的に協力してもらった女たちは、皆そうだった。

 触手をけしかけた最初はいつもこの女子のように恐怖に慄き、泣き叫んで嫌がるのだが、触手に軽く数時間程度嬲られただけで、もっともっと、と股を開くようになる。

 所詮、生物的な衝動に勝てる女などいないというわけだ。浅ましいことである。

 それはまあともかくとして。

 僕はまずその女子の足の方から衣服を脱がしていく。

 靴を脱がし、靴下も脱がす。ハイソックスというのだったか、いかにも学生が身に着けていそうな、目立たない紺の靴下だった。

 特に蒸れるような時期ではなかったが、触手の感覚は特別鋭いので、女子の足の匂いはかなり強く感じた。さほど不快な匂いはない。多少汗臭いかな、という程度だ。

 次に制服のスカートを脱がしにかかる。皮と触手だけの状態の僕には中々手ごわい相手だったが、何とかジッパーを降ろし、抜き取ることに成功した。

 触手を使いこなせていることに、少し自分を褒めてやりたい気分になった。

 最後はショーツだが、これは脱がすのに何も難しいことはない。触手を引っ掛けてずり下げるだけであっさり少女の下半身は素っ裸になる。

(よし、ここまでは順調……先にここまで覆ってしまうか)

 足が自由だと何かの間違いで逃げられるかもしれない。

 そう思った僕は、まず少女の下半身を自分の体で覆うことにした。

 自分の皮を少女に被せていくイメージ。自分の体をタイツのようなものだと思って、少女の体に沿わせて行く。

 その女子の体格は元々の僕の体格よりよほど小さいものだったので、かなりぶかぶかの状態だったが、まずはぶかぶかの状態で構わない。

 足先、足の甲、くるぶし、ふくらはぎ、太腿……と、徐々に女子の体を僕の皮が覆っていく。

 若さゆえか、するすると滑らかですべすべの肌は触れていて気持ちがいい。

 もう少し肉付きが良ければもっとよかったのだが、少々細すぎる気がした。

 骨と皮だけ、とまでは言わないが、明らかに痩せ過ぎている。

(まあ、どうせ全部覆ってしまうのだから、どうでもいいことではあるけれど……)

 そう思いつつもさらに浸食を広げようと、股間の方に這い上がっていくと、さすがに女子が大きな抵抗をしようとした。

 びくびくっ、と体が震えて逃げようとしている。

(ふふふ、無駄なことを……逃れられると思うのかい?)

 僕は容赦なく彼女の下半身を覆いつくし、女子の股間にもぴったり張り付いた。

 元々の僕の体には当然男性器がついていたので、そこの分の皮が余ってしまうが、問題はない。

 僕はその部分の皮を裏返しながら、彼女の体の中へ――膣の中へと差し込んでいく。

「……んぅっ、ぐっ……っっ!?」

 僕の皮の内側、要するに彼女の膣壁と触れている方には、無数の触手が生えている。

 彼女がどんな感覚を得ているかは想像するしかないが、ムカデなどの節足動物が入り込んでくるようなものなのかもしれあない。

 いままでにない激しい痙攣をしていて、女子がどれほど嫌がっているかが容易に想像が出来る。

 だが抗うことは出来ないまま、とうとう僕のペニスの部分の皮が、彼女の膣内に完全に入り込んでしまった。

(奥まで入り込んだけど……処女じゃなかったのか)

 処女膜を破るような感覚はしなかったし、そんな様子もない。

 最近の女子の下半身事情など知る由もないが、いかにも真面目そうな女子はそういうことにも疎そうに見えたので、少し意外だった。

 別に処女を神聖視しているわけではないので、どうでもいいのだが、少し気になる。

 ともあれ、これで下半身はほぼ完全に覆うことが出来た。

 次は上半身に取り掛かる。

 制服の上をめくり上げるようにして、下着を露出させる。

 ショーツもそうだったが、彼女が身に着けている下着は極々普通のピンク色で、あまり飾りっ気のない地味なものだった。

 だがその大きさは中々見ないもので、これまで僕が捕らえてきた大人の女たちよりも大きい。これまでの女たちが小さかったのかもしれないが。

(ん……? このブラ、どうやったら脱がせるんだ?)

 普通のブラジャーなら外した経験もあったが、この女子が身に着けているブラはなぜか背中ではなく前方にホックが着いているものだったので、少し戸惑った。

(なんでまたこんな特殊な……いや、いまはそうでもないのか?)

 女子学生の下着事情など、僕が知るはずもない。

 とにかく無事外すことが出来たので、僕は気を取り直して女子の脱衣を続けようとして――その大きな乳房に圧倒された。

 どうやらブラジャーのサイズがあっていなかったようだ。抑え込んでいた時よりも一回りは大きく見える。

(ほほう……これは中々……いいじゃないか)

 別にそこに特別大きな拘りがあるわけではないけれど、やはり大きいと見栄えもいいしそれだけで圧倒されてしまう。

 しかし手足は折れそうなほど細いのに、ここははちきれんばかりに大きいとは。

 かなりアンバランスな気もする。

(栄養が全部胸に吸われているんじゃないか?)

 ありえないだろうことを考えつつ、僕は女子に万歳の体勢を取らせ、上半身の衣類も完全に脱がしてしまう。

 下半身は僕の皮に覆われているため、全裸ではないけれど、半裸を晒していることに羞恥を感じたのか、女子の頬が朱に染まる。

(普通に恥ずかしがっているような場合ではないと思うけどね)

 これから彼女は完全に僕によって覆われ、その立場を乗っ取られるのだから。

 僕は女子の上半身も、自分の皮で覆っていく。

 あばらのあたりを這わせて気付いたけれど、やはりこの女子はかなり痩せ過ぎなようだ。あばら骨が浮いているのがわかる。

 その割りに大きすぎる胸も、僕の皮は覆っていく。

(やはり、この胸に全部栄養を吸われてるんじゃないか……?)

 再度そんなことを思ってしまった。

 それにしても見た段階でわかってはいたが、その女子の乳房は非常に柔らかく、素晴らしい張りのあるものだった。

 乳輪も綺麗な桜色で、吸いつきたくなるほどにとても魅力的だ。

 皮で覆ってしまうのが少し勿体なく感じたほどだ。

 しかし、その乳房を皮で覆ってみて、その皮触りの良さに気付いてしまった。

(おお! これはいいなぁ……! 柔らかいし、すべすべしてて……うん。気持ちいい)

 脂肪の塊であるため、触れると少しひんやりしていて心地がいい。

 覆うだけでよかったのだけど、ついその皮触りを堪能したくなって、その乳房をよく揉みほぐした。

「……っ、んぅ……ぁっ……!」

 感覚が敏感なのか、僕の動きに伴って女子の口から喘ぎ声のような吐息が零れる。

(ふふ……ここの感触は実に気持ちいいな……ここだけでもこの女子を選んだのは当たりだったかもしれない)

 そうやってしばらく胸で遊んでいると、少女の乳首が反応し、ガチガチに硬くなっていた。

 触手が分泌する液体は非常に都合がいいもので、獲物と麻痺させて動けなくさせると共に、強制的に快楽を覚えさせることができる。

 いかな女といえども、この液体の前ではただの感じる肉体になるのだ。

(ふっふっふ。さあ、声も上げられない最高の絶頂を味合わせてあげよう!)

 僕は無数にある触手のうち、二つを使って少女の左右の乳首を吸い込んであげた。

 タコの吸盤が張り付くように、強い力で勃起した乳首を吸い出していく。

 経験豊富なわけでも、拷問に耐える訓練をしているわけでもないだろう少女に、その強烈な刺激は効きすぎるくらいに効いた。

「〜〜〜〜っっっ!!!」

 声も上げられないまま悶絶し、半ば以上僕の皮に覆われた体が激しく波打つ。

 能動的に体を動かす力は麻痺させているけれど、脊髄反射のようなもので勝手に体が動いているのだろう。中々に激しい感じようだ。

 あまりの衝撃に、少女は漏らしてしまっていた。

 僕の体が覆っているから、外に溢れることはなく、全て僕が吸収してしまう。

 生暖かい感覚を覚えた僕は、咄嗟に味覚と嗅覚の情報を切る。

 スカトロ趣味なら歓喜するのかもしれないが、あいにく僕にそこまでコアな趣味はない。

(愛液とか潮吹きとしてならまだしも、排泄物はちょっとなぁ……)

 ただの液体として処理する。生暖かい液体が体に染み込んでくるのがわかった。

 それと同時に、自分の体が興奮するのがわかる。排泄物とはいえ、その人物の匂いや特徴が凝縮された物であることに違いはない。

 触手で出来た体はなんでも食べられるが、その中でも人間の体が分泌する液体――涙、鼻水、唾液、汗、そして愛液や精液など――を好む。その嗜好に引っ張られて、精神が興奮しているのだ。

(ふふふ……全身覆ってしまえば、それらの体液を余すことなく吸収することができる……!)

 どれほどの高揚感を得られるのか。楽しみで仕方ない。

 僕は少女の胸を覆い、両腕にもその侵食を広げる。

 脇の下を通る際、そこに中途半端な長さの脇毛が生えていることに気づいた。

(未処理……かな? まあ学生ならそんなものか)

 女体であれば綺麗な体をしているというのはただの幻想だ。きちんと手入れや処理をしなければムダ毛は生える。脇の下などはその典型的な場所で、これまで僕が捕らえて実験してきた女たちも、最初は綺麗だったのに捕らえて数日もすると徐々にムダ毛などが生えてきていた物だ。

 この女子が怠慢で処理をしていないのか、まださほど濃くならないから放置していたのかはわからないが。

 下の毛もさほど濃い方ではなかったし、どちらかといえば後者だろうか。

(肌触り……いや、今の僕の場合は皮触りかな? それが悪いのは良くないな)

 内心そんなことを考えつつ、僕は試しも兼ねて分泌液の性質を変え、体毛を除去するように調整してみた。失敗したら皮まで溶けてしまいかねない危険な調整だったが、うまく体毛だけを溶かすことに成功したようだ。

 じわじわと女子の体毛が溶けていき、つるりとした脇の下になる。

(ついでだから全身脱毛やっておこうか)

 一度気になるととことん気になってしまうのは僕の悪い癖だ。

 全身ツルツルになるまでしっかり処理をする。股間の処理は一瞬迷ったが、皮触りを考えるのであればない方がいいのでそこも綺麗に処理しておいた。

 首から下から一切の体毛が消えてなくなった。

 満足した僕は、最後に残った少女の頭に、自分の頭部分の皮を被せる。

 マスクを被らせるように自分の頭の皮を少女の頭に被せていく。少女は特別小顔というわけではなかったけれど、成人男性の僕と比べればひとまわりくらい小さいのは当然だ。特に苦労することなく、あっさり被せることが出来た。

 内側に生えている触手を、少女の鼻や口、耳の穴などに差し込んで頭の皮を固定する。

(さて、と……それじゃあやるとしようか……!)

 準備は完了した。

 僕はワクワクする気持ちを抑えつつ、なるべく冷静であるように努めた。

 そして、全身の皮を収縮させ、少女の体にピッタリ張り付いていく。

「んぅ、んギュ、ウウッウウウゥっ!?」

 例えるならそれは、全身を真空パックされるような感覚だったかもしれない。

 僕の皮が張り付いて、少女の全身を余すところなく締め上げていく。

 全身覆いつくした肌を侵食していき、さらに締め付けをきつくする。

「んぎゅ、ぅ、うう……っ」

 断末魔の呻き声をあげる少女。そんな彼女の反応を楽しみながら、僕は自分の皮を収縮させて少女の体にぴったり張り付かせていく。

 全身タイツのように、彼女の体を細かい凹凸まで含めて浮かび上がらせていった。

 もはやどれほど足掻いたところで無駄だというのに、少女は本能的に暴れて逃れようとする。そんな彼女の抵抗を根こそぎ無効化するために、皮の内側に生やした触手から麻痺毒をさらに分泌する。

 やがて、少女は指先ひとつ満足に動かせなくなり、ただ生命の維持に必要な呼吸や鼓動だけをする肉袋へと化した。

(よし、次の段階に進むか)

 僕はただでさえ少女にぴっちり張り付いた自分の皮を、さらにぴっちりと、慎重に少女の肌へと重ね合わせていく。

 彼女の皮と一体化するほどに張り付いていき――その結果、僕の皮の外見が彼女の体のそれとまったく変わらないものへと変化していった。

 髪の毛は少女のものより短いままだが、ちょっと意識して自分の髪の毛を一端消去し、内側にある少女の髪を外に出すようにしてやれば、模倣は完璧だ。

 胸も膨らんだ形を維持する。もう少し慣れれば胸の大きさは自在に変えられるだろう。

 眼の再現は少し難しいが、瞼は僕のものと一体となって動くようになっている。眼球はまっすぐ前にしか向けられないが、あとは首と体の動きでどうとでも誤魔化せるだろう。

 少しうつろに見えるかもしれないが、少女は元々表情に乏しかったし、問題はない。

 口の中もしっかり覆っているが、歯だけは触手では再現ができないので、ここも少女の元々の歯を露出させておく。

 手足の先の爪も露出させ、外見はこれで完成。

 眉毛などに若干の差異はあるが、顔と髪と体は一致しているのだから、偽物であると気付くことができるものはそういないに違いない。

 見た目だけはほぼ完全に女子の姿を写し取れていた。

(……女の体というのは、少々違和感を覚えるけど……まあこれはこれで)

 元々男であった僕ではあるが、重要なのは優秀なこの頭脳だ。

 体の性別など大した問題ではなく、考えたことを研究実験できるかどうかがすべてだった。

 まずは体の状態を確かめてみるために、仰向けに寝転がっていた状態から、上半身を起き上がらせてみた。

(ん……やはり骨格があるとそれに準じた動きに自然になるな)

 いまのこの体は筋肉を使って動いているわけではない。全身を覆う皮そのものが筋肉の役割を果たして動いているわけだが、長年人間の体で生きてきた習性か、体を動かそうとすると自然と骨や関節があることを前提とした動きになった。

 視界も自然と普通の人間と同じように、顔の二つの目から見ているような視点になっていた。

 目の前に広げた掌を持ってくる。少女の手となった僕の手。細くて白く、いまにも折れてしまいそうな指だ。

 握って開いてをしばらく繰り返したのち、僕はあえて指を逆の方向に曲げようとしてみた。

 普通の人間であれば、多少沿った段階で動かなくなってしまうだろうけれど、この体はあくまで全身を覆った僕の皮が動かしている。皮に稼働可能範囲というものはないので、曲げようと思えば本来の向きとは逆側にも思う存分曲げることができる。

――ビキッ、ミシッ……

 少女の骨や関節が悲鳴をあげた。

「ンゥッ、ゥウゥゥッ!」

 いくら麻痺毒で痺れさせているとはいえ、関節の可動部が限界を超えて動くようになったわけではないし、痛覚も完全には消えていない。

 少女が悲鳴をあげるのも無理からぬことだった。

 文字通り薄皮一枚隔てた内側で、少女がひたすら声をあげて呻き、痙攣している。

 麻痺毒に侵された神経は快楽信号しか送れなくなるはずなのだが、さすがにまだ体の内側までは浸透していないようだ。このまま指をへし折れば、純粋な激痛を味わうことになるだろう。

 試しに動かしてみたかっただけで、別に少女を苦しめたかったわけではない。

 指を曲げる方向を通常の方向へと戻し、具合を確かめるために握って開いてを繰り返す。

「ふ、んんぅ……っ」

 そうすると今度は気持ちよさそうな声をあげた。

 普通に体を動かされるだけなら、少女は快楽を覚える体になっている。常に絶頂しているようなものだ。

 少女のあそこ、秘部は内側まで伸ばした僕のペニスの皮が塞いでいるから、愛液は零れない。

 ただ、直接膣癖を覆っている僕には、彼女が相当な分量の愛液を分泌しているのか、手に取るようにわかる。

(やはり若いからか、分泌量が多いな……)

 今の僕にとって、愛液は主食のようなものだ。一滴残らず吸収してしまう。

 ちょっと体を動かす程度でこんなに濡れてしまうのであれば、果たしてそのつもりで皮を動かしたら。

 この女子はどれほどの絶頂地獄の中に落ちることになるのだろうか。

 少々気の毒にも感じたが、同時にそれを早く試してみたいという気持ちにもなっていた。

 麻痺して何もできない状態のまま、ただただ快楽を与えられ続ける。

 相当の地獄であろう。

 まともな人間であれば、そう時間の経たないうちに心が壊れて狂ってしまうだろう。

(死なれては困るが、別に少女の人格は必要ないしな……まあ、こんなところで一人寂しく飯を食っていたのが運の尽きだったと思ってもらおうか)

 体が使えなくなった時のために、早めに次の移住先は見つけておくべきかもしれない。

 そんな乗っ取られた女子からしてみれば最低のことを考えつつ、僕はさらに体を動かすことに慣れるべく、立ち上がってみる。

 裸で野外に立っているというのは、解放感こそあるがさすがの僕でも少々恥ずかしい。

 傍から見れば女子学生が昼間から露出行為をしているように見えるのかもしれないが、自分がその女子学生そのものである僕にしてみれば大して面白くない。

(さっさと服を着てしまおう……ん?)

 僕が先ほど脱ぎ捨てさせた服を拾おうとしたとき、不意に近づいてくる音があることに気付いた。

 体を乗っ取っているとはいえ、皮一枚だけのことなので、感覚などはすべて触手の方から得ている。

 その鋭敏な感覚器は、どこからどんな物音が近づいてきているのか、明確に把握していた。

(人間の足音……重そうな体重……学生では、ない?)

 学校の敷地内なのに、学生以外の誰がここに来るというのだろうか。

 思わず僕はより詳しく聞いて判断しようと、聞き耳を立てて立ち尽くしてしまった。

 足音の主は倉庫の表側から近づいてきて――裏側に回り込んできた。

 そして、ひょっこりと顔を覗かせたのは、脂ぎってテカる顔をした中年の男だった。

 服装が青いツナギのような、汚れても構わなさそうな服であることから、教師ではなく用務員だとわかった。

 その男とバッチリ目が――実際には僕の感覚は触手のものだから合ったわけではないのだけど――合う。


 そして、その男はニヤリと実に下品な笑みを浮かべた。


つづく


Comments

悪の科学者にとっては、強いて少女に固執する必要もないので悩ましいところです。 研究所から物品を持ち出せていれば、色々出来るのでしょうけど、そういう意味では裸一貫以下の状態でしたからね……体だけでどこまで出来るかーw-; この後科学者がどういう行動を選ぶかで、少女の不幸レベルが更新されるか、それとも全く違う意味で不幸になるか、あるいは死や消滅といった終点に達するのかが決まります!(全部不幸やないかい)

夜空さくら

もしかしてこの少女、単なるいじめじゃなくて、誰彼構わずに性欲処理扱いされてるんじゃ(;゚Д゚) んでそんな不幸のどん底にいるような少女の身体を皮博士は乗っ取っちゃったと… 最後に現れた油ぎっしゅな男の目的とはいったい? 少女に擬態した博士はどう動くのか? イメージ的に悪と悪が互いに認知できずに絡み合う展開なんだろうけど、たぶん博士が科学技術と天才的頭脳を持ってあしらう展開も予想できる。けどもしかしたら目立たないためにワンチャンやられた振りをする可能性も… どっちにしても巻き込まれた女の子カワイソス。

ミズチェチェ


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