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夜空さくら
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軟体怪盗リィンツリーの受難 金属フレーム拘束②


■ 怪盗リィンツリー(本名:鈴木志保)はあくどい商売をして私服を肥やす資産家から、そのお宝や情報を盗みだすことで懲らしめる現代の義賊。持ち前の軟体の身体を活かし、誰にも捕まらずに盗み続けていた彼女だったが、ある時盗みに入った資産家・渡部亜希子に捕まってしまう。観念するリィンツリーだったが、亜希子は彼女にとって予想外の提案をしてくるのだった。

■ こんな拘束の仕方をしたら、普通の人はまあ痛くて苦しいだけで拷問にしかならないので、真似をするのはやめようね!0w0クワッ!←オイ


■ この作品には拘束・軟体・調教などの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは支援者様向けと、全体向けの交互に書いていく予定です。今回の作品は紛れもなくハッピーエンドになる予定ですので、ご安心いただける構成となっておりますーw-ペコリ

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 黒猫怪盗リィンツリーは、その呼び名の通り、実にしなやかで見事な姿をしていた。

 全身黒のラバースーツに身を包み、尻尾飾りを閃かせながらまるで本物の猫のように屋上を疾走する。

 その動きはとても普通の人間が追いきれるようなものではなかった。

 ある資産家がパルクールを得意とする特別捕獲班を揃えたこともあったが、彼女は屈強な男たちの追撃を悉く振り切ってみせた。

 特殊な装備も使っていたのだろうが、垂直に聳える10メートル近い壁を正しく猫のように駆け上がり、呆然と見上げる追撃班を揶揄うように笑って姿を眩ませたのだった。

 そんな怪盗の存在を知った当初の私は、何らかのパフォーマンスの一種だろうと考え、最初は存在を信じていなかった。

 そもそも現代の世に怪盗という存在自体が似付かわしくない。

 それもマスクで顔を隠していてもなお、恵まれた容姿をしていることがわかるほど整った顔立ちで、体のラインから明らかに若い女性ということもわかるのだからなおさらだった。

 何らかの組織が何らかの目的を持って、話題を集めることを目的として作り出された存在である、と思う方が自然だ。

 本物の怪盗であるとは信じていなかったが、その黒猫を思わせる可愛らしくも美しい姿を見た私は、怪盗としてではなくても彼女が欲しくなり、秘密裏に彼女のことを調べた。

 その結果わかったのは、どうやらリィンツリーは本物の怪盗だという信じられない事実だった。

 彼女の行った怪盗行為のすべては、やらせでもなんでもなく、実力で成したことだった。

 その頃には私は彼女に夢中になっていた。


 何が何でも、絶対に彼女が欲しい、と――そう考えたのだ。





 そして今。

 怪盗リィンツリーは私の手の内にいる。

 金属の枷とそれらを繋ぐ棒によって、両腕は背中側で一本の棒のように固定されている。両手の指もそれぞれ輪と棒の合わせ技で限界まで開いた状態で左右の指が固定されているため、腕の動きは完全に封じられている形だ。

 普通の人間がそんな体勢を取らされれば、肩が外れそうな激痛でとても冷静にはいられないだろう。だが彼女は苦しそうな表情こそ浮かべているものの、特に痛がっている様子は見せていない。

(動きからもわかっていたが……やはり相当な軟体体質のようだな)

 その事実はますます私を喜ばせてくれる。彼女にどういう拘束を施すかは大体決めてはいたものの、その準備が無駄にならずに済みそうだ。

 嬉々として拘束を進める私に対し、彼女は相変わらず警戒心を剥き出しにした目を向けていた。

 オッドアイの両目が細められ、私のことを睨んでいる。

 そんな彼女の姿は、懐かない飼い猫が飼い主を睨んできているようにも見え、私を余計に興奮させた。

(ああ、本当に可愛らしいな君は……♡)

 睨んでいるはずなのに、私が余計に笑顔になることが理解できないのか、彼女の表情は若干引きつっていた。

 ドン引きされてしまうとは正直心外である。

(ふふふ……本当に、最高の逸材だ。早く、もっと色んな姿を見てみたいものだな……)

 快感に蕩けている顔だとか。蕩けた声で甘えてくる姿を想像すると、想像だけで心臓を鷲掴みにされそうだ。

 しかし、焦ってはいけない。

 多少遠回りになっても、慎重に、一歩ずつ彼女の身と心を掴み取ってあげなくては。

(……でないと、また逃げられるからな)

 私はこれまでの経験を踏まえ、そう思った。

 自画自賛になるが、事実として私は極めて優秀である。

 文武両道、容姿端麗。周りからは完全無欠な存在であると言われているし、実際ほとんどの人間よりはあらゆる面で優秀である自負もある。でなければ会長職などとても務められないし、業績を伸ばし続けることなど出来ない。

 だが、そんな私には唯一にして最大の弱点があった。

 否、悪癖というべきか。


 それは『愛情が深すぎる』ということだった。


 私はこれまでの人生で、何頭も――そして何人も――ペットを飼ってきた。

 抑えているつもりなのだが、私が構い倒して愛し倒してしまうため、普通のペットはとにかく逃げ出すし、そういう関係になった子たちにも暇を請われてしまい、泣く泣く手放したことが数知れない。

 まあ、着物を着るのが趣味だという娘に、二億円する着物をプレゼントしたのはやり過ぎだった。避暑地に遊びに行きたいと零した子に専用の別荘地をメイド付きで用意したのもやり過ぎだったかもしれない。

 執事には「妥当な相場もわからないんですか?」とばっさり切り捨てられてしまったものだ。正直解せぬがそれで実際に逃げられてしまったのだから、何も言い返せない。

 幸い、私の『人を気に入る嗅覚』は確かなようで、重すぎる愛を受け止めきれないと身を引く善良な者ばかりで、私の愛情を利用して贅沢三昧してやろう、という者はいまのところいなかった。

 私としては愛を受け入れていてくれるのであれば、いくらでも贅沢三昧させてあげてもいいし、それも愛情表現のうちのだが、世の中ままならぬものである。

 人の気持ちは金では手に入れられないものだ。

 閑話休題。

 これまでの子たちは私から離れていくのを涙を呑んで見送ったが、この怪盗リィンツリーは絶対に逃がしたくない。

 一度でも逃げられてしまえば、もう二度と捕まってはくれないだろう。

 私が彼女を捕まえられたのは、一度限りの反則技を用いたからだ。

 次の機会はない。今回で確実に彼女の身も心も私のものにする。

 そのために、私は入念な準備をしてきたのだ。

 私は次の拘束具を彼女に装着していく。その拘束具とは、金属で出来たブラジャーのようなものだった。

 ただし、それには輪郭しか存在せず、普通の下着のように乳房を覆う役には立たないものだ。

 それを彼女の胸に装着し、彼女の二の腕に取り付けてある枷と連結した。

「ふむ……君の胸はなかなか気品のある形と大きさでいいな」

 金属のブラジャーによって縁どられ、少し縊りだされる形になった彼女の乳房は、少し大きくなったように見える。ラバースーツを着ているから、露出度は全く変わっていないのだが、強調されたことで、いままでよりも少し卑猥に見えた。

 そのことは彼女自身もわかったのか、少し顔を赤くして恥じらっている。

 そもそもぴっちり体に張り付くラバースーツ姿とて、かなり恥ずかしい格好だと思うのだが、あくまでラバースーツ単体でなら仕事着という認識なのかもしれない。

「……っ、悪趣味、ですね……っ、これ、拘束に関係ありますか?」

 せめてもの抵抗なのか、そう問いかけてくる。

 私はそんないじらしい彼女の抵抗に思わず笑みが零れた。

「ふふっ……さあて、どうだろうな? まあ、後のお楽しみとしておけ。補助的な立ち位置ではあるが、大いに拘束に関わってくるさ」

 言いながら位置を調整し、しっかりと固定する。

 するとそのブラジャーはリィンツリーの胸に若干食い込む程度に彼女の体を締め付けていた。

 特に痛みは生じていないはずだが、少しでも大きく息を吸い込んで胸を膨らませようものなら、余計にブラジャーは深く食い込む。

「……ぅっ、ふーっ……」

 深く呼吸できなくなった彼女は、息を細く長く吐いて肺を縮ませ、浅くゆっくり吸うことでブラジャーが食い込まないようにしていた。

 その代わりに、というべきか、腕の拘束によって軽く仰け反って突き出すような形になっていた腹部が呼吸に合わせて少し膨らんでいた。

 基本がスレンダーな体つきだから、お腹が膨らんだりへっこんだりする様はよくわかった。ぴっちり張り付いたラバースーツも相成って、すごく魅力的な曲線を描いている。

 なるべくまだ彼女の体には『そういう意図』で触れないようにしようと思っていたが、そのお腹の曲線の魅力には抗えなかった。

 掌で彼女のお腹を撫でさする。

「ひゃんっ!?」

 なるべく優しく驚かせないように触れたつもりだったが、さすがに無反応とはいられなかったようだ。

 可愛らしい悲鳴に、思わずほっこりしてしまう。本人は情けない悲鳴をあげてしまったと感じているのか、耳まで真っ赤にしていた。

 次に取り付けるのは、金属で出来たショーツのような器具だ。

「次はこれを身に着けてもらう。ああ、特にそういう類の玩具はまだ仕込んでいないから、安心するといい。別に貞操帯というわけでもないし」

 こういう金属で出来た下着を取り付けるときには、内側にバイブや張り子といった突起物や、股間に接する位置、特にクリトリスに当たる位置にローターなどを仕込むのが鉄板だが、今回はそういった仕組みのない、本当にシンプルに金属で出来たショーツというようなものだった。

 ちなみに元々の彼女の装備はラバースーツだけで、中に下着こそ履いているが、下着のラインがラバースーツの表面に出ないようなものしか身に着けていなかった。

 その股間に金属のショーツを被せ、固定する。黒いラバースーツの上から被せたとはいえ、元々サイズはギリギリだったので、かなり食い込んでいるように見えた。

「変な、感覚ですね……これ……」

 股の下に当たる部分にも幅があるので、彼女は足をしっかり閉じることが出来ない。閉じると足で股間部分を挟むことになってしまい、落ち着かないのだろう。

 以前似たような拘束具を身に着けていた子が言っていたから間違いない。

 その金属のショーツは、さっき取り付けた胸部のブラジャーといくつかの棒で連結させることができた。

 小さく弧を描いており、彼女が体を逸らすのに合わせて曲がっている。

「……ッ」

 無意識に体を捻ろうとしたのだろう。だが、上下の金属ブラジャーとショーツが繋がっているため、体を捻ることは出来ない。

 どんどん自由を奪っていく。すでに彼女の腕と胴体はほとんど動かなくなっていた。

「さて、次だ。この台の上にうつ伏せで寝てもらおうか」

「…………」

 渋々、といった様子で彼女が台の上に体を横たえる。

 金属のブラジャーと台がぶつかり合って軽い音を立てた。

 腕の拘束などの影響で、うつ伏せに体を横たえるといっても、彼女は自然と体を逸らし、顔は真正面を向くようになっていた。

 投げ出されたすらりとした足を掴むと、まずはそれぞれの足首付近に金属の枷を取り付ける。二の腕に取り付けたのと同じ、機械式のものだ。

 その枷を取り付けた上で、その足を彼女の頭側へと引っ張っていく。

「え、ちょ……っ、んっ……!」

 シャチホコの如く反り返った彼女の体。

 足首の枷を二の腕に巻き付いている枷と連結し、逆エビ反り固めと似た体勢に整えた。本来の逆エビ反り固めと違って、さらにコンパクトなまとまり方だ。

「……っ、く、ぅ……ぅ!」

 さすがの彼女も取る体勢としてはかなりきついのか、呻き声がかなり苦し気だった。

 そんな彼女の反応を楽しみつつ、今回の拘束最後の仕上げを行う。

 彼女の体を拘束している金属の枷。

 二の腕と足首の枷の連結された部分に、天井から垂らした太い鎖を接続し、そして――天井のウインチを使って、彼女の体を持ち上げる。

「ん、ぎっ!? く、ぅぁあ……っ!!」

 彼女の体の各部を固定している拘束具に分散するとはいえ、自重によって彼女は全身を締め付けられるような感触を得ているはずだった。

 普通の人間がされれば泣き叫んで数秒と保たないであろう、かなり厳しい状態だ。

 と、いうか実際試しにやってもらった軟体自慢のメイドは、体が持ち上がった瞬間喉が裂けんばかりの凄まじい悲鳴をあげて悶絶し、気絶したほどだ。了承の上でやったことではあったが、数週間の有休を与えて労ったものだ。

 それくらい厳しいものだったが、さすがはリィンツリーというべきか、呻き声はあげつつも、まだ必死に耐えていた。とはいえ、彼女でも苦しい姿勢には変わりなく、眦に涙が浮かんでいる。

 耐えている彼女の気概に敬意を表し、私はその涙は見ていないことにした。

「……うむ……美しい。私の目に狂いはなかった」

 普通の人間ならとても取れないであろう、凄まじい拘束体勢。

 それを施されてもなお、彼女の気高さは少しも薄れてはいなかった。

 額に汗を掻きながらも、彼女は気上に私を睨んでくる。

「目に、狂いは……っ、なくとも……、気は、狂って、ます、よ……っ!」

「気が狂っているとは失敬な。……まあ、否定はできないか」

 私は彼女の肩に手を添えると、ほんの小さな力で彼女の体を押した。

 一本の鎖で空中に吊るされている彼女の体が押されればどうなるか。

――ギィ……ギシ、ミシ……ミシッ……

 当然、回転する。

「~~~~ッ!!!」

 全身から軋む音が響き、彼女は体をびくんびくんと痙攣させた。

 それがまた全身を軋ませ、それがまた揺れを呼び――無限ループが発生していた。

 滴るほどに汗を掻いている彼女の体から、水滴が頬を伝い、顎から滴って、台の上へと落ちる。

 その台を撤去してしまうと、彼女の体は私の目線の高さでゆっくりと揺れていた。

 観賞用としては実に素晴らしい出来栄えである。本人はたまったものではないだろうが。

「よし、これで今回の拘束は終了だ。半日おいて、君が拘束を解いて床に降りて居られたら君の勝ち。降りれていなければ私の勝ち。なお、ギブアップはいつでも認めるものとする。その時は私を呼ぶがいい」

 そう告げると、私は部屋の端に用意させておいた椅子に座り、彼女の姿を眺めながら休憩に入る。

「途中でこちらから手を出すことはない。抜け出しかけたのを改めて拘束するなんて無粋な真似はしないから安心して脱出に勤しんでくれ」

 とても抜け出せる余地などない拘束を施したつもりだが、あるいは現代の怪盗である彼女であれば脱出することも出来るかもしれない。

 それならそれで、素晴らしいことだ。

 どちらに転んでも私は存分に楽しめる。

 私は空中に吊るされた彼女の姿を見守り、非常に満ち足りていた。


 無論、拘束され吊るされている側の彼女は――余裕など1ミリもない様子だったが。



つづく


Comments

愛が重すぎるので、渡部が好きになればなるほどうまくいかないという悪循環ですーw-; まあ愛ゆえに施す拘束がこれなんでね……0w0;そりゃ普通の人は逃げるよねっていう。 リィンツリーが人並外れているからこそ上手くいくのかもしれません。今後の展開に乞うご期待!0w0クワッ

夜空さくら

狂気を感じる愛情と拘束に凄いゾクゾクしました。 実際にこの拘束は命の危険が伴う危険な拘束ですね。 一つ間違えれば関節が外れて激痛で悶絶するだろうに、その状態でウィンチで天井から吊るすとか自重でいつ関節が外れてもおかしくない。 常人離れした軟体をもつリィンツリーでも余裕がないほどの極悪な拘束。 一体このあとどうなっちゃうのかな。

ミズチェチェ


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