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夜空さくら
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全身触手スーツを作った悪の科学者 徐々に浸食の章 津木景ミナミ①

■ 自らの作り出した生物兵器の暴走で死んだと思われていた悪の科学者は、自らの作った生物兵器に自分の人格や知識、記憶をすべて引き継いで生きていた! たまたま見つけた度の過ぎた薄幸の少女にして虐められっ子・鈴木ハナ子の体を覆い、乗っ取った。ハナ子の立場を乗っ取った悪の科学者は、再起するべく都合の悪い相手を徐々にその力を使って浸食していく。 

■ 短編『全身触手スーツ』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4599297)から派生した『悪の科学者、再起す』シリーズです。私の書く作品の中では随一の悪者が暗躍します。容赦のない責めにご期待くださいーw-フフフ……


■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは全体向けを主に書き、たまに支援者様向けの部分(外伝や視点違い)も書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。

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 元はといえば、入学式の日にトロ子が教室の隅で、辛気臭い顔で座っていたのを見かけたのが、全ての始まりだった。

 これから始まるキラキラ楽しい学校生活を想像していたアタシには、そのトロ子の辛気臭い顔は耐えられなかった。

 最初は、本当に純粋な好意で、普通に話しかけてあげたのだ。

 なのにトロ子はノロノロとした喋り方しか出来ず、アタシを苛立たせた。

 だから、トロ子を弄ることで、周りを笑わせてあげていたのに、トロ子は辛気臭いまま変わろうとせず、辛気臭いままだった。

 だから、アタシの行動はエスカレートしていった。トロ子は元々いじめられっ子だったこともあって誰も止めなかった。

 だから、アタシがトロ子を苛めようとして苛めたわけじゃなく、辛気臭い顔ばっかりしていたトロ子が悪い。

 だから、アタシは悪くなくてトロ子が悪い。

 だから、アタシは――


 トロ子の姿をした化け物に、虐げられることになったのだろうか。


 汚いトイレの床に這いつくばるのは、アタシじゃなく、トロ子だったはずだ。

 便器掃除を口でやらせたこともあったぐらいだし、トロ子なら何も感じなかったかもしれないけど、アタシにはこんな汚いところに顔をつけているなんて耐えられなかった。

 けれど、顔はあげられない。目の前の洗面台に悠然と腰掛けているトロ子の姿をした何かに頭を踏みつけられているからだ。

「津木景ミナミ、というのかい。随分とまあ、君には似合わない可愛らしい名前だねぇ」

 トロ子のノロノロした喋り方とは違う、軽快な喋り方で化け物はいう。

 それでもトロ子と声は同じだから、トロ子にバカにされているようで非常に腹が立った。

 でも顔はあげられない。化け物の力が明らかに異常に強かったし、今は治まっているけど、化け物の意思次第で死ぬほど痛い思いをさせられるからだ。

 一体何をどうされたのかはわからないけれど、あの痛みは耐えられるようなものじゃない。

 首筋あたりから体の中を針が伸びてくるみたいな、それはもうひどい痛みなのだから。

 大人しくしていることしか、今はできない。

(でも、こんなことをさせた報いは絶対に受けさせてやるんだから……!)

 ただ、こんな化け物のことは誰に通報すればいいのだろう。

 警察に言ったところで、相手にされないのがオチじゃないだろうか。

 特に化け物はトロ子の姿をしているのだから、友達同士の喧嘩とか悪ふざけとか思われるのがオチだ。

「そしてこの姿の名前は鈴木ハナ子と……こっちはこっちで、なんというか雑な名付けだな……愛情を注ごうって名前じゃないし、親にも虐げられている可能性はあるのか……面倒だなぁ」

 その言葉に、アタシはチャンスを感じた。

「だ、だったら、それのフリをするの、やめたらいいじゃ――ンギィッ!?」

 背筋に針金が通されたのかと思った。手足が痺れるほどの痛みが、背骨を中心に広がる。

 アタシは顔をくしゃくしゃに歪めて、歯を食いしばってその痛みを耐えなければならなかった。

「君の意見は聞いてないよ。それに……そもそも君の立場でそんなことを言っていいのかな? この子から離れる時は、別の体に移る時なのだけど?」

 次はお前だ、と言われたようなものだった。

 さっき見せられた本物のトロ子の様子が頭の中に浮かんできた。

 グチュグチュと異様な音を立てて蠢く触手の生えた皮に包まれていた、トロ子の死にそうな顔。

 アタシが何をしても慣れっ子だと言わんばかりに、辛気臭い顔で受け入れていたトロ子が、一度もアタシに向かって言った覚えのない「助けて」という言葉を言ったこと。

 トロ子の置かれている現状が、どれほど辛いものか推し量るには、十分すぎる事実だった。

 今もトロ子は目の前の化け物の中で、そうさせるだけの何かをされているのだろうか。

(それとも……トロ子は……もう……?)

 化け物に吸収されて骨すら残っていないのだろうか。

 考えれば考えるほど、アタシは怖くなってしまった。ガタガタと痛みが原因じゃなく、体が震える。

 気づいたら、アタシは股間から生暖かいものを垂れ流してしまっていた。

 体を伝って、土下座しているアタシの下に黄色い水溜りが広がっていく。

 アタシが漏らしたことに気づいたその化け物は、なんとも言い難い声で唸った。

「少し脅かしただけだろうに。頭の悪い奴は股間の弁も緩いのかい?」

 心底馬鹿にしたような化け物の言葉。

 トロ子の声で発されていることで、余計に惨めさが強調された。

 アタシは死にたいほどの屈辱を、歯を食いしばって耐える。

「心配しなくても、君よりはこっちの方が都合が良さそうだから、君の体を乗っ取りはしないさ。……もう少し全体的に肉付きは欲しいけど、僕の好みは君よりもこっちだし、君の貧相な体は、いまいち乗っ取る気になれないね」

 乗っ取る気がない、ということ自体は安堵すべきことなのに、それがトロこの体と比べてのことだと言われると、なんだか無性に腹が立つし、苛立ちが沸く。

 けれど藪蛇になっても困るから、アタシは黙ることしかできなかった。

「さて、そろそろいいかな」

 そう化け物が口にした瞬間、それまでにも感じていた背骨を貫いていくような痛みが、さらに恐ろしく強くなった。

 体の内側からひっくり返されるような、想像を絶する痛み。

「うぇっ……!」

 激痛のあまり、アタシは吐き気を催して、一秒も耐え切れず、口を大きく開いて嘔吐く。

 思いっきり吐くつもりだったのだけど、大きく開いた口からは何も出なかった。

「え、うぅ……っ!?」

 いくら吐こうと思っても、全然体が思う通りに動かない。

 まるで内臓を鷲掴みにされて、無理矢理反射を抑え込まれているかのよう。

 それでも感じる吐き気自体は変わらないから、全く解消することが出来ず、苦しさだけが増す。

(なに、これ……っ)

 思わずお腹に手をやろうとして、体が動かないことに気付いた。

 土下座の姿勢を強要されていたとはいえ、自分の意志で取った姿勢には違いなかった。

 それが、いまはいくら土下座の姿勢を崩そうとしても、指先がぷるぶると震えるだけで、全く動かせない。

 金縛りにあったみたいに、体が全く動かせなくなっていた。

 アタシがそのことに気付いたのを見てか、その理由を化け物が教えてくれた。

「ああ、やっと背骨に触手が完全に浸透したようだね。これで君の体を僕の思い通りに動かせるようになったよ」

 こんな風に。

 その化け物の言葉と共に、アタシの体はいきなりその場でひっくり返った。

 背中を地面につけ、両手両足を折りたたみ、手足を広げる。首を持ち上げて舌を突き出し、荒い呼吸を繰り返す。

 それは、犬の芸でたまに見かける、「降参」しているポーズだった。

 おしめを変えられる赤ん坊のような、死にかけのセミのような、屈辱的で情けない格好。

 少なくとも女の子に、人間にやらせていいポーズじゃない。

(こ、こんな、恥ずかしい格好……! いやぁ……!)

 恥ずかしさのあまり死んでしまいそうだ。

 ただでさえ取りたくないポーズなのに、ポーズを取らされている場所は先ほどアタシの漏らしたおしっこで濡れている。

 床に付けた背中に、尿がしみ込んでくるのを感じていた。気持ち悪い。

 そんなアタシの嫌がる顔を見るのが楽しいのか、化け物はとても満足そうに頷いていた。

「よし、完璧に浸食できたようだね。これで僕が動かそうとしている間は、君は体を自由に動かすことも出来ないってわけさ。ちなみに――」

 そういう化け物が自分の口を手で覆ってしまう。

 すると、いきなりアタシの口が勝手に動いて、声を発した。

「あー、あうぅあー。さすがにまだちょっと不安定だね」

 アタシの口が、アタシの意志とは全く違うことを喋る。

 多少拙い喋り方ではあったけれど、それはアタシが喋っていると思われるのに十分な発声だった。

「このように、完璧な支配が可能になったというわけさ」

 その言葉を最後に、アタシの口が自由に動かせるようになる。

 そして再び、トロ子の口で喋り始める。

「少しは自分の置かれた状況が理解できたかな?」

 そう言いながら、化け物はアタシが無防備に広げている――広げさせられている――股間を、一番大事な場所を、まるで足拭きマットのようにトロ子の足で踏み躙ってきた。

 そんな場所を誰かに踏まれるなんて、今までのアタシの人生ではありえなかったことだ。トロ子のを踏んだことはあったけれど。

 ぐりぐりと入念に股間を踏みにじられ、アタシはさらに強烈な屈辱感に打ち震える。

(く、くぅ……っ、覚えて、なさいよ……っ)

 相手はトロ子ではないのだけど、トロ子の姿をしたものに踏みにじられている屈辱は死んだ方がましというべきものだった。

 怒りと情けなさと訳の分からない感情で涙が浮かんでしまう。

 そんなアタシの恨みの籠った視線をどう感じたのか、化け物は不敵な笑みを浮かべた。

「まだ自分の立場をちゃんと理解はしていないようだね? なら、教えてあげようか」

 ぐりっ、と化け物が一際強くアタシの股間を踏みにじる――その瞬間、アタシはありえない感覚に――快感に全身を貫かれた。

 快感がアタシの踏み分された股間を中心に、全身に広がっていた。

 アタシはどちらかといえばサディストで、人を虐めることで悦びを得るタイプの人間だったはずだ。

 少なくとも股間を踏み潰された痛みで感じるほど、特殊な性癖をしていないはずだった。

 なのになぜ、アタシはいままでで一番の快感を覚えてしまっているのだろうか。

 アタシの疑問に答えて、化け物が説明する。

「感覚を自由に調整できるということは、感度をあげるのも、痛みや苦しみといった感覚を快感に変換することも可能ってことさ。いわゆる感度三千倍、とかも出来るだろうけれど……君の精神が崩壊しても困るからね。とりあえずやめておいてあげるよ」

 ただし、と化け物はアタシの股間をさらに力を込めて踏み躙る。

「加減しても十二分に気持ちよくなってしまうだろうけどね?」

 強く踏み躙られているというのに、アタシはそれを恐ろしいほど気持ちいい感覚として受け取ってしまっていた。

「ふぐっ! やめっ、てぇ……っ!」

 一踏みされるごとに強烈な快感が全身を駆け巡る。アタシはやられていることと感じている快感の落差に、気が狂いそうだった。

「ひうっ、あっ♡ んぁっ、はぁっ、っ!♡」

 アタシは自分の股間が、暑くなり、すでに漏らした尿とは全く別の類のものを滴らせていることを自覚していた。

 化け物が足でアタシのそこを踏みつける度に、ぐちゅぐちゅと激しく濡れた音が響く。

「い、いやっ♡ いっちゃ、うぅっ♡ こんっ、なぁっ♡ こと、でぇっ♡」

 踏みつけられることで絶頂なんてしたくない。

 そんなアタシの思いとは裏腹に、弄繰り回されたアタシの体は一気に絶頂まで到達し、激しく体が痙攣する。

 傍から見れば、股間を踏みつけられて気持ちよくなっているただの変態でしかなかった。

 最後に一瞬だけ足裏を浮かせた化け物は、思い切りアタシの体を押しつぶす勢いで踏みつけてきた。

「ひぎっ――、ああああああッッッ!♡♡♡」

 とんでもない強烈な絶頂に晒され、アタシは頭が沸騰しそうなほどの感覚に貫かれていた。

 あそこがさらに濡れ、ようやく気が済んだらしい化け物が足を離す際に、ぐちゅりと足裏にショーツが張り付くほどになっていた。

 アタシは絶頂の余韻に体を震わせ、悶絶していることしか出来ない。

 そんな哀れなアタシの様子を見て、化け物は実に満足そうだった。

「よしよし、随分と、汚らしい格好になったね。踏みつけられて発情する、変態女にしか見えないよ」

 トロ子の顔をした化け物が見下してきている。

 アタシはそれに言い返す余裕もなかった。

 体の自由があるとかないとか関係なく、指先を震わせるくらいしか出来ないくらいに消耗していた。

 アタシの体は壊れてしまった玩具のように、アタシの意に反して激しく痙攣し続ける。

「よし、立て」

 なのに、そう化け物が一声かけただけで、アタシの体は勝手に起き上がっていた。

 アタシの体は、もうすっかりアタシよりもその化け物のいうことを聞くようになっていたのだ。

 すっかりフラフラになってしまったアタシ。

 さすがに化け物の命令でも、限界を超えて動かせるわけではないようで、いまにも崩れ落ちそうなほど膝が笑っていた。

(ウゥ……気持ち悪い……)

 全身が尿やら愛液やら涎やらで汚れてしまっていた。身に着けている制服もすっかり汚れてしまい、見る影もない。

 普段のアタシなら絶対に耐えられない格好だった。

「しかし、さすがに汚いねぇ」

 やらせておいて――こうまでなるほどにやっておいて――化け物は無責任なことをいう。

(誰の、せいだと……っ)

 怒りの感情がふつふつと湧き上がってくる。

 これだけ酷いことをされても、アタシの中の反抗心は衰えるどころか燃え上っていた。

 自分でいうのもなんだけど、アタシは結構頭が悪いので、いつも理屈よりも感情が優先する。

 化け物に勝てないのは明らかなのに、反抗心だけは一丁前に持ち続けていた。

 体は浸食されても、心までは浸食されない。

 そんな格好いいことを考えていたわけでもなく、単に不快であるという感情でしか動けなかった。

 ただ、そんな反抗心も、化け物の前では何の意味も持たない。

 アタシの姿を見ていて顔を顰めた化け物は、続けてアタシを追い詰めるとんでもないことを言い出した。

「そんな服を着続けるのも嫌だろ? ――脱げ」

 ここは学校のトイレで、授業中とはいえ誰が着てもおかしくないのに。

 アタシの体は、化け物の命令に従い、汚れた服を脱ぎ始めるのだった。


つづく


Comments

よくある「いじめられっ子が何らかの理由で力を得ていじめっ子に復讐する」みたいな話じゃないのが(いめられっ子にとっては)なんとも救われない話ですなーw-ウム なおミナミはハナ子の受け答えが気に入らなかったから虐め始めた、と言っていますが、いじめられっ子であると気付いた時点でなんやかんや理由をつけて虐めていたと思われます。残念ながら遅かれ早かれ……ってことですな0w0 エロいことをするために触手を生物兵器として開発したような男なので、普通は無理なことでも実現させてしまいましたーw-;その才能を普通に活かせば……と思いますがエロいことをしようというのが原動力だったりするのでままならないものです0w0クワッ 誤字報告ありがとうございます!修正しておきました!

夜空さくら

ある意味逆襲と言うか倍返しみたいな状況なのに、結果としてはたまたま運悪くいじめられっ子に憑依した化物に利用されようとしているいじめっ子みたいな構図になっているのが今回のお話ですね。 簡単に言えばどっちも化物に利用されている。 それにしても人間とはつくづく愚かというか、相手が自分より下だとわかった途端に非情になるというか。道徳って大事なんだなと痛感させられますね。 エロ方面はさすが悪の科学者さまやで! 触手で背骨を貫通させて神経替わりにして体を支配するなんてヤバいですね! しかも感度も自在に操れるというエロ展開にもってこいの能力まで! まあ肝心のご本人は目的に合わないのであれば使うことはしなさそうですが… 最後に誤字報告をば、 「まだ自分の立場を理科状況をちゃんと理解はしていないようだね? なら、教えてあげおうか」 たぶん『まだ自分の立場をちゃんと理解はしていないようだね?』でしょうかね?

ミズチェチェ


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