SamSuka
夜空さくら
夜空さくら

fanbox


全身触手スーツを作った悪の科学者 徐々に浸食の章 津木景ミナミ②

■ 自らの作り出した生物兵器の暴走で死んだと思われていた悪の科学者は、自らの作った生物兵器に自分の人格や知識、記憶をすべて引き継いで生きていた! たまたま見つけた度の過ぎた薄幸の少女にして虐められっ子・鈴木ハナ子の体を覆い、乗っ取った。ハナ子の立場を乗っ取った悪の科学者は、再起するべく都合の悪い相手を徐々にその力を使って浸食していく。 

■ 短編『全身触手スーツ』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4599297)から派生した『悪の科学者、再起す』シリーズです。私の書く作品の中では随一の悪者が暗躍します。容赦のない責めにご期待くださいーw-フフフ……


■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは全体向けを主に書き、たまに支援者様向けの部分(外伝や視点違い)も書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 学校のトイレの中で服を脱げ、と。

 トロ子の姿をした化け物に命令されたアタシの体は、アタシの意思をまるで無視して、制服を脱ぎ始めた。

「やっ、やだぁっ! いやぁっ!!」

 アタシは必死に自分の体を止めようとするけれど、その抵抗は指先のブルブルとした震えにしかならなかった。

 それでも、ボタンを外す手を乱す程度にはなる。

 脱衣に手間取って――手間取らせてというべきか――いるアタシの様子を見た化け物は、少し顔を歪める。

「抵抗しても無駄だってわかってるのに、なぜまだ足掻こうとするのかな」

 これだから頭の悪い奴は、と言わんばかりに溜息を吐く。

 アタシはその勝手な物言いに憤慨しつつ、抵抗を続ける。

「こんっ、な、ところでっ……! 人が、来たら、どうするのよ……っ」

 授業中とはいえ、誰かが来る可能性はゼロじゃない。

 トロ子の前で脱いでいる姿を見られるなんて冗談じゃない。

(全裸に剥くのは、アタシの方のはずなのにぃ……っ)

 真冬の便所掃除のとき、トロ子の服を這いで全裸にして掃除させたことだってある。

 あの時と比べれば気温はまだましだけど、トイレの中で裸にされるという屈辱はとても耐えられるものじゃない。

 アタシが何とか抗っていると、不意に化け物が近づいて来て、いきなりアタシの股間を爪先で蹴り上げた。

 ごりゅっ、と恥骨が押し上げられる嫌な感触が全身を貫く。

「ふごぉっ!?」

 蹴り上げられた衝撃が全身を駆け巡り、アタシは潰れた悲鳴をあげてしまった。

 頭がビリビリと痺れて、思考が真っ白になり、何も考えられない。

 抵抗することすら忘れてしまっている間に、アタシの体は勝手に動いて、制服を脱ぎ去ってしまった。

「よしよし、それでいいんだよ。まったく、さっさとしてほしいものだね」

 時間は有限なのだから、と実に身勝手なことをいってアタシを化け物は急かす。

 相手はトロ子の姿をしていても、トロ子自身ではない――それがわかっていてなお、トロ子の姿をしたその化け物に好き勝手扱われるのは、なんとも我慢ならないことだった。

(……っ、本当なら……っ、アタシが、そっちのはずなのにぃ……っ)

 アタシがトロ子を虐めていたはずなのに、なんでアタシが虐められているのか。

 化け物の介入があることは理解していても、やはりその見た目の屈辱は拭い去れない。

 そうこうしているうちに、アタシの体は制服を脱ぎ、靴やソックスも脱いで、下着以外裸になってしまっていた。

 そんなアタシの下着姿を見た化け物は、なんとも腹の立つ顔でひとつ唸る。

「ふぅん……まあ、今後の成長に期待……というところかな? 最近の若者はこの体のように発育がいいと聞くけれど……君はそうでもないみたいだね」

 人が一番気にしていることを、化け物は容赦なく指摘して来た。

「くぅ……っ! べ、別にアタシは、貧乳じゃない、わ……っ、その、トロ子が無駄にデカいだけよ……っ」

 基本的に満たされているアタシの、唯一といっていい真剣な悩みは――規格外なトロ子はともかく――周りに比べて、スタイルがかなり控え目、ということだった。

 断じて貧乳というわけじゃないけれど、明らかにボリュームが不足している。

 そのことを、こともあろうにトロ子の姿をした者に指摘されるなんて。

 体が自由に動かせたなら、ナイフでその無駄にデカい乳房を千切り取ってやりたいくらいだった。

 屈辱と憤激のあまり、頭の血管が切れそうになる。普段のトロ子が口にしていたなら、絶対に顔が変形するまで殴っていたと思う。

 それくらいアタシにとって化け物の指摘は我慢ならないことだったのだけど、化け物にとっては別にどうでもいいことだったのか、あっさり話を次に進める。

 お手軽に自尊心を傷つけられた今のアタシは、本当に惨めな存在だった。

「さて、それはどうでもいいけど、さっさと下着も脱ぎなよ。それが一番汚れてるんだし」

 漏らした股間に触れていた下着は、確かに一番汚れていた。

 尿や愛液によって湿ったそれが張り付いてきている感触は正直確かに気持ちが悪かったので、脱げばその感覚からは開放されるのだろう。

 だけど、とても素直に脱げるわけもない。

「やだっ、いやっ、やだぁっ」

 勝手に動く体がショーツに指をかけようとするのを、アタシは必死になって止めていた。

 そんなアタシの抵抗を、化け物は相変わらずやれやれ、という表情で眺めていた。

 ボタンと違って、指をかけて下げればいいだけの動きで済んでしまう。

 アタシの体は、アタシの決死の抵抗にも関わらず、下着をずり下げ、ブラジャーを押し上げるようにして脱いでしまった。

 本当の全裸で、トイレに立たされている。

 全身から感じる空気の感触に、アタシは頭が狂いそうだった。

 トロ子を全裸に剥いたことは、トイレ掃除のとき以外にもいくらでもあったが、アタシがトイレでこんな情けない格好をさせられるなんて。

 今朝登校してきた時には想像すらしていなかった。

「う、うぅ……っ、もう、いやぁ……!」

 トロ子は全裸にされても大した反応も見せず、何もかも諦めたような様子であったことが多かった。

 さすがに女子に飢えた男子運動部の更衣室に裸で放り込もうとした際には本気で嫌がっていたけれど、ほとんどの時は大きな反応を見せなかった。

 これほどの屈辱と羞恥を感じる行為をさせられていながら、大して堪えていないようだったトロ子は、やっぱりおかしい。

 そんなことを考えていたら、アタシはいきなり体に水をぶっかけられて、文字通り飛び上がった。

 体は動かせなかったから、あくまでアタシの気持ち的には、という感じだけど。

「ひゃあっ! つめっ、つめたっ」

「騒がないでもらえるかな。せっかく洗ってやってるんだから。ほら、壁に手をついて腰をこっちに付き出すんだよ」

 まるで家畜か何かを洗う時のように、無造作にホースで水をかけられる。

 自分がトロ子にやることはあっても、自分がやられる立場になるなんて。

 アタシは色んな感情がぐちゃぐちゃになって気が狂いそうだった。

 言われるがままに突き出した下半身に、ホースの水が当たり、垂れた尿や愛液、汗を洗い流していく。

 かなり乱暴に洗い流されたものの、少しすっきりした。

「タオル……はないから、これでいいかな」

 トイレに用意されていた雑巾――まだ替えたばかりなのか、綺麗ではあったけれど――で、アタシは垂れている水滴を拭わされた。

 当然体を拭くことを想定していないその布地は結構固く、肌が削れていくような鋭い感触が走る。

 肌が荒れてしまったらどうしてくれるのだろうか。

 もちろん化け物がそんなことを考慮してくれるわけもなく、結局アタシはその雑巾で股間まで拭くことになってしまった。

 すっかり疲弊したアタシに、化け物はアタシが着ていた服を軽く洗うように指示を出す。

「せっかく脱がせたのに、そっちから匂いがしたら意味ないからね。さて、と」

 軽く絞って水が滴らない程度になったアタシの制服や下着を、化け物はアタシに抱えさせる。

 そして、とんでもないことを言い出した。

「それじゃあ、行こうか」

「ど、どこにっ!? こんな格好で!?」

「当たり前だろう? なんだ、このままトイレに居続けたかったのかい? ……まあ、別に僕はそうさせても構わないんだけど」

 もしこのまま放置されたら、どうなるか。

 アタシは最悪の想像が頭によぎる。 

 化け物のことだ。アタシが化け物のことについて話そうとすれば、体を自由に動かせなくするだろう。

 さっき不完全とはいえ、アタシの体で声を出したことも考えると、アタシの振りをして、変態行為をするかもしれない。

 そうなったら、化け物のことなんて知らない周りにはどう映るだろう。

 アタシの気が触れたとしか思えないはずだった。

 そうなったら、アタシのいままで気付いてきた人生は全部台無しだ。

 気の狂った変態女として、あるいはトロ子以上に虐められるかもしれないし、まともな生活は送れないことだけは確実だった。

 いまは多少なりとも自分の意思で体を動かせているけど、化け物が本気になったら一生操られて奇行をし続けて生きなければならなくなるかもしれない。

 それは絶対に嫌だった。

「せ、せめてなにかっ、これでもいいから、着させて……っ」

 濡れている服でも、何も着ていないよりは遥かにマシだった。最低限、取り繕いたい。

 そんなアタシのささやかな願いは、聞き入れてもらえなかった。

「却下。さっさといくよ」

 そう言いながらトイレの外へと歩いていく化け物。

 アタシは一瞬躊躇したけれど、そのあとについていかざるを得なかった。

 授業中だから、廊下はとても静かだ。人っ子一人いない廊下は、普段の学校とは別世界の静けさがある。

 こんな状況でもなければ、非日常の空気に少しワクワクしていたかもしれない。

 けれど、いまのアタシの格好だと、何かの拍子に誰かが通りかかっただけで人生が終わってしまう。

 その緊張感で心臓がドクドクと跳ね回り、破裂してしまいそうなほどだった。

 どこにいくかは気になったけど、下手に喋ってその話し声を聞かれるのもまずい。

 さすがの化け物も堂々と教室の前を通ることはせず、なるべく人目につかないような場所を歩いていた。 

 そのことにアタシは思わずほっとしてしまったけれど、あるいはこの段階で人に見つかって大騒ぎになっていた方が、結果的にアタシは助かっていたのかもしれない。

 幸か不幸か、誰にも会うことも見つかることもなく、化け物の目的の場所にアタシたちは辿り着いてしまった。

 化け物が特にノックすることもなく、その部屋の扉を開き、我が物顔で中に入っていく。

 アタシの体も、その場所がどこなのかアタシが認識する前にその部屋に入っていってしまう。

 そこは、非常に汚らしい部屋だった。学校なのに妙に生活感があるというか、染み付いた嫌な臭いが部屋全体から漂っている。

 そしてその部屋の奥にいたのは――学生の間で評判最悪の、用務員の男だった。

 トロ子を昼休みの度に犯していたようで、昼休みの後にトロ子を虐めようと思うと、まず洗うところから入らなければならなかった。

 見た目だけじゃなく言動も気持ち悪く、何か辞めさせる不祥事を起こさせられないか、友達と真剣に議論したこともあった。生理的に無理な存在だった。

 そんな用務員の男は、相変わらず不摂生に脂ぎった顔で、何やらごそごそと作業をしている。

 アタシたちが入ってきたことに気付き、不機嫌そうにこちらを振り返る。

「ん? ノックもなしに、だ……れぇえあああっ!?」

 横柄な態度を出しかけていたその男は、アタシたちを――正確にはトロ子を見た瞬間、その顔を青褪めさせて椅子からひっくり返った。

 ひっくり返ったその男は、慌てて体勢を立て直し、化け物の足元に這いよると、「にちゃあ」と音がしそうな、気持ちの悪い、媚を売る顔でこれ見よがしな揉み手をし始める。

「へ、へへへ。どうも旦那。言われた通り、この部屋の合鍵をご用意させていただきやした」

 差し出された合鍵を、化け物は当然のように受け取る。

 用務員の男が化け物のことを「旦那」と呼んだことといい、どうやらこの男もグル――いや、化け物に脅迫されているようだ。

「うん、これで僕が拠点として使える空間を確保できるというわけだ……しかし汚いね。僕も整理整頓はそんなに特異な方じゃないけど、せめて不快じゃない程度に改善しておいてくれないか?」

「すぐにっ! 今日中には不要なものを全部外に出しておきやす!」

 誰に言われても改善しようとしなかったらしい男が、化け物相手は即座にそう答えた。

 やはり化け物は何らかの方法で男に言うことを聞かせているようだ。

 にへらにへらと笑って化け物のご機嫌を伺っていた男だけど、ようやくアタシの存在に気付いたのか、視線がこちらを向き、眼を剥いて驚いた。

 粘つくような視線を向けられて、アタシは改めて羞恥心を感じる。

 化け物の視線はどこか実験動物を見るような、無機質な意図を感じる視線だったけど、この男の視線はあまりにも性的にすぎる。

 心の底から嫌悪感が湧き上がり、両腕を使って出来る限り体を隠す。

「だ、旦那……? その、裸の女子は……?」

「君も少しは知ってるんじゃないか? この体の女子をよく虐めていたらしい女子だよ。まあ案の定虐めて来ようとしたから、返り討ちにしたところさ」

 どう考えても過剰防衛だし、化け物にここまでのことをされる理由なんてないと思うのだけど、それを言ったらより酷いことをされるような気がして、何も言えなかった。

 ただ、賢く黙っていても――酷いことをされることに、何も変わりはなかったのだけど。

「僕に協力したら、他の女子も抱かせてやると言っただろ? まあまずは『これ』で楽しむといい」

 用務員の男にアタシを抱かせる、と。

 化け物はそう宣言した。男がそれを聞き、アタシの方を見て――にちゃりと笑う。

 身の毛がよだつ、という言葉を体感出来てしまった。

「ぜっ、絶対にい――んぅっ!?」

「君に拒否権はないし、叫ぶのも禁止する」

 化け物がそう宣言するだけで、アタシの体は叫べなくなった。

 ならば、と誰に見つかってもいいから部屋から飛び出そうとして――入口に近づいた瞬間まるでその空間に電気が流れているように体が弾かれた。

「ひぐぅうっ!?」

「この部屋から出るのも禁止した。部屋の外に近づけば感電するみたいな痛みが流れるから、近づかない方がいいね。近づけないだろうけど」

 どんどん逃げ道が塞がれていく。

 用務員の男が、立ち尽くすアタシにのしのしと近づいてくる。

「ははっ、生意気な奴だと思っていたんだよなぁ。怯えてる方がいい顔するじゃねえか」

(こ、来ないで――ッ!)

 無我夢中で近くにあった箒を掴み、それを振り回す。

 けれどそれが男に当たる瞬間、手から力が抜けて軽く当てることしかできなかった。

 当然、分厚い肉の壁を持つ男にその程度の衝撃は全く通らない。

「そいつに危害を加えるのも禁止。抗おうとしても力が入らないようにしたよ。まあ、普通に体格差で抑え込めるとは思うけど……その方が集中できるだろう?」

「最高ですぜ旦那! 一生ついていきやす!」

「調子がいいねえ……まあいいけどさ。旦那呼びはなんだか妙な感じがするなぁ……何かこの状態の新しい呼び名でも考えるか……」

 ぶつぶついう化け物は、男の行為にあまり興味がないのか、部屋に無造作に置かれていたパソコンを弄って何かをし始めた。

 男の手が、アタシの腕を掴んだ。その瞬間、アタシはありえない快感が生じて、腰砕けになってしまう。

「んぅぅっ……!?」

 急に反応が変わったので男も驚いたのか、手を離した。

「だ、旦那? これは……?」

「ん? ああ、男に触れられたら感じるように神経を弄ってみた。自動化の実験だよ。君もその方が犯しやすいだろうし、気にしなくていいよ」

 こともなげにアタシの体を弄繰り回す化け物。アタシは本当に化け物の手から逃れられないのだと、絶望的な気持ちになった。

 用務員の男はそんなアタシの前で、その粗末なズボンを脱ぎ始める。

「そういうことなら……存分に楽しませてもらいますぜ!」

 現れた男のペニスは、異様な形をしていた。

 アタシは経験がさほど多くはないけれど、数人との経験くらいはある。

 中には外国人のようなガタイの良さで、そこの大きさも立派な相手もいたけれど、用務員の男のそれは明らかにそれよりも大きかった。

 体格だけ見れば明らかにそんな立派なものを持っているようには見えないのに。

 その謎は男自身がその男性器に若干引いていることから、すぐに解けた。

「しかし旦那……立派にしてくださったのは嬉しいんですが……さすがにこれは大きすぎじゃないですかね……」

 どうやら男のそれも化け物がアタシの体を弄ったように、改造したものらしい。

「普段はいつも通りの大きさになるだろう?」

「まあ、そうなんすけど……ほら、うっかりムラムラも出来ないっていうか」

「それは僕に言われてもねぇ……」

「ま、せっかくですし、いまはこのデカい奴で楽しませてもらいやす!」

 アタシの腕より少し細いくらいの男のものが、アタシに向けられる。

 それによって貫かれた時の衝撃の想像をすると、絶望感に頭がくらくらした。死すらも覚悟するレベルだ。

 あるいは死ねた方が楽かもしれない。

 だけど、そんな絶望的な状況で、正しく絶望するアタシの心と違って。

 化け物に改造されたアタシの狂わされた体は。


 太腿にいくつもの筋を作るほど――大量の愛液を分泌しているのだった。


つづく


Comments

今回の話はハナ子以外悪人しか出て来てませんからね……ーw-; 我ながら珍しい話だなと思います。 触手という存在を万能に使いすぎかもですが、エロければいいよねってことで!0w0クワッ

夜空さくら

なんというか人間の悪意の博覧会みたいな展開になってきましたね。 それにしてもこの悪の科学者ヤバすぎですね~ 触手さえ使えれば魔法と同じ領域でヤバいことが出来てしまえるんですもの。 津木景さんご愁傷様です(-人-)ナムナム

ミズチェチェ


More Creators