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夜空さくら
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記者、ヒトイヌ公園に入場する 笛吹ちぐさside⑥

■ あらすじ:知る人ぞ知るヒトイヌ拘束が気軽に楽しめる有料公園『ヒトイヌ公園』。資産家による惜しみのない投資で成り立つその公園に、後ろ暗い裏があると睨んだ女記者・笛吹ちぐさ。後輩カメラマン・田中照正を連れて公園を訪れた彼女だったが、高額な一般入場料に手が出なかった。そこで彼女は自らヒトイヌとなり、照正をパートナーとして、公園内に侵入し、特ダネを掴もうとするのだが……。

■ 『ヒトイヌ公園』シリーズです。単体で読んでも、一応問題はないように書いています。なし崩しにヒトイヌになった彼女を待ち受ける、数々の試練をお楽しみください^w^ 笛吹ちぐさは無事特ダネを掴めるのか。それともヒトイヌ公園に飲み込まれてしまうのか! きっと今回もハッピーエンドですーw-ウム


■ 笛吹ちぐさsideは支援者様向けに公開、田中照正sideは全体向けに公開します。片方だけ読んでも楽しめるようになっています。

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 ヒトイヌ公園とは、ヒトイヌになって存分にペットプレイを楽しみたいという人たちが集う場所である。

 ある程度限られた室内空間であれば、他にも似たような施設はあるが、野外も含めた広大な敷地面積を有する施設はここしかなく、ゆえに全国から『そういう趣味』を持つ人たちが集まって来ている、とされている。

 だからここに来ている以上は『そういう関係』で『そういう趣味』の人間であるわけだ。

 一部の例外――私たちのように、潜入取材をしに来ている場合を除いて、だけど。

 私と田中は、当然そういう関係ではなく、そういう趣味の持ち主でもない。

 だからヒトイヌとして遊ぶ――それも性的なことを絡めて――なんてことをするような間柄ではない。

 ないのだけれど。

 若社長みたいな青年が、ニコニコしながら田中にその手に持つ『大人の玩具』を手渡す。見た目はマッサージ機のようなもので、かなり大きい道具だ。

 本来は肩こりなどを解すために使われる形状のマッサージ機だけど、それが『そういう目的』のために使われることもある、ということは私も知っている。

「見た目はごついけど、これは初心者用だから振動はかなり小さいんだよ。まずはこういうもので、その子の緊張を解して差し上げると良いんじゃないかな?」

「え、あ、その……っ」

 持たされた田中が狼狽している。

 そんな彼の背中を、ヤクザの組長にしかみえない強面の男性が掌で叩いた。

「ほれ、お前さんがそんな風に狼狽えていてどうする! 男ならしっかりリードするもんだ!」

「オヤジさん、それは今時時代錯誤でしょう。それにこの場合は男なら……ではなく、ご主人様なら、ですよ」

「おお、それもそうだな! すまんすまん!」

 がはは、と豪快に笑いながら田中の背中をバシバシ叩く強面の男性。

 線の細い田中はその勢いで吹き飛ばされてしまいそうで、ハラハラしてしまう。

 冷や汗が滲むのがわかる。

(まずいまずいまずい……! このままだと、疑われるかも……!)

 仮にこの公園の裏に、本当に後ろ暗いものがあったとして。

 それを暴こうと潜入した私たちをどうするだろう。最悪の想像が頭をよぎる。

 それこそ私はこのまま強制的にヒトイヌとして働かされるかもしれない。

 田中の方は海に沈められるか、山に埋められるかしてしまうのではないだろうか。

 なまじ、いま目の前にいる利用客の男性が、どう見てもその筋の男であることが、その悪い想像に妙なリアルティを齎していた。

 いまのところ、強面の男性はフレンドリーに接してくれているけれど、私たちが潜入してきた記者だと知ったらその態度を豹変させるかもしれない。

 そう考えると、疑われるような振る舞いは絶対に避けなければならなかった。

(私が、なんとか、しなきゃ……!)

 田中の先輩として。この取材に巻き込んだ責任もある。

 私は震える体を無理矢理動かして、田中の足下へと移動した。

「せ……ち、ちーちゃん?」

「ウゥ……ッ」

 私は田中の脚に軽く頭を擦りつけて、じゃれてる風を演出した後――その場で腰を落とし、ゆっくりと重心を後ろに倒して、仰向けにひっくり返った。

 手足を大きく開き、体の前面を開けっぴろげに晒す、いうなれば犬がたまに取る『降参』のようなポーズだ。

 犬がやるならともかく、人間である私がやるには、あまりにも恥ずかしいポーズだけど、背に腹は代えられない。

「ウゥ……っ」

 田中だけではなく、他の男性二人もいる前でやるには、あまりにも恥ずかしい格好で、羞恥のあまり涙が出そうだったが、なんとか堪えた。

「おお、その子は早く遊んで欲しいようだよ?」

「すばらしい! なんという忠犬か……! ほれ、お前さん、早く遊んでやらんか!」

「は、はいぃぃっ!」

 強面の男性に一喝され、慌てた様子で田中が私のすぐ傍に跪く。

 その際、彼が首から提げていた大事なカメラが地面に当たりそうになって、田中は慌ててそれを持ち上げていた。

 それを、若社長風の青年が預かる。

「記念だからね。撮ってあげるよ。こういう物の扱いには慣れているから、安心してくれ」

「ど、どうもありがとうございます……」

 田中はそう応えるしかない。

 その目が私の方を向いた。本当にいいのか、と視線で問いかけてきている。

(いいのか悪いのかでいえば、いいわけがないけれど……)

 この状況を乗り切るためには、仕方のないことだ。

 だから私は、そういう気持ちを込めて頷いた。

 田中はそれでも若干逡巡していたようだったけど、やがて覚悟を決めたようだった。

「……いくよ、ちーちゃん」

 田中が手に持ったそれを、『大人の玩具』のスイッチを入れる。

――ブブブ……

 青年が言っていた通り、想像していたよりずっとその振動は小さいものだった。

 携帯のバイブよりも振動していないんじゃないかというくらい、細かい振動。

 それを私の体にゆっくりと近づけてくる。

 ごくり、と喉が鳴った。顔を上げてなるべく当てられる瞬間を見ようとしたけれど、太い首輪が巻かれているからどうしても一定以上は顔を下に向けられない。

 視界の端からそれの先端が消え――程なくして、じんわりとした振動を伴ったそれが私の胸を押し潰してきた。

「ンゥ……ッ」

 田中が手に持っている道具が、私の乳房を押し潰しているのが、体の感覚でわかる。

 体が反射的に波打ちそうになるのを、なんとか堪えた。

 幸い田中はそれをすぐ離してくれたので、震動を感じていたのは、さほど長い時間ではなかった。

 少しほっとする。

 しかし、すぐにもう片方の乳房も押し潰されたので、私はすぐにまた体を固くする羽目になった。

「ン……っ!」

 そちらもすぐ離れていく。

 意外と大したことはないかも、と思った私の考えは、あまりにも早計すぎた。

 田中は続けて、今度は触れるか触れないか、絶妙な距離で震動を加えてくる。

「ン、ぅっ……っ!?」

 さっき一瞬とは言え強く刺激を加えられたことで、私の乳首は反応してしまっていた。

 ラバースーツ越しにもわかるくらい、固く尖ってしまっているはずだ。

 そこを田中は絶妙な距離を置いて、じわじわと刺激して来る。

 それがまた絶妙な刺激の調整で、私は意図せず体を反応させて跳ねさせてしまっていた。

「フ、ゥッ……! ンゥウッ……!」

 ビクビクと体を跳ねさせる私の反応を見てか、観客の二人が感心している。

「いきなり押しつけるのは急すぎるんじゃないかと思ったけれど……なるほど、確かに初心者であれば、最初に大きく刺激を与えるのは非常に有効だね」

「意外と責め手の才能あるんじゃねえか? お前さん」

 手放しで田中の手腕を褒める二人。

 田中はなんとも曖昧な笑顔でその二人の言葉をやり過ごしつつ、私の乳房を責め続けてくる。

(んぅ……っ! ちょ、ちょっとそこまで真面目にやらなくても……んひゃっ!)

 ちょっと遊ぶフリをしてくれればそれでよかったのに。ここまで的確に責めてくるとは思わなかった。

 田中はぐるりと円を描くように私の乳首を、正確には乳輪を刺激してくる。

「フゥ……ッ、フゥッ!」

 絶妙なタッチによる刺激は、思わず体を跳ねさせてしまうには十分なもので、私はひたすら体を跳ねさせては、田中の責めに反応するだけしかできなかった。

 その私の反応を楽しんでいるのか、田中の責めはさらに激しさを増していく。

 片方の乳首をじりじりと焦らしたかと思ったら、今度は逆の側に急に移動させ、新しい刺激を与えてくる。

 その交互の繰り返しが続き、激しく体をうねらせて悶えてしまった。

(も、もう……っ、だめぇ……!)

 激しい責めに耐えかねて、乳首にしか刺激をあたえられていないというのに、私は絶頂しそうになった。

 自らを慰めるオナニーの時でさえ、こんな簡単に絶頂したことはないというにのに。

 他の人の手で弄られるということや、他人の目があるということが、私を特別変な気分にさせているのかもしれない。

(い、イくぅ……っ)

 そっしてとうとう、私が絶頂してしまいそうになって、体を反らせたところで――田中はマッサージ機を急に遠ざけてしまった。

 もどかしい絶頂寸前の感覚が私を苛む。

(な、なんでぇ……っ?)

 なぜイかせてくれないのか。

 私は自然とそんな風に思わされていた。あとほんの少し刺激が続いてれば、きっっと私は絶頂していただろうに。

 そんな思いを込めて田中の方を見ると、田中は実に活き活きとした様子で、手を伸ばして頭を撫でててくる。

「ちーちゃん、まだだよ。まだ、いっちゃだめ」

 さらりと放たれた田中の言葉に、心臓がドキリと高鳴る。

 意外と役に入り込むタイプだったのか、田中はいま、完全に私のご主人様に成り切っていた。

 そんな田中の態度に、本来であれば怒るべきだったのだろうけど、この時の私はイかされる寸前まで追いつめられていて、まともに考える余裕がなかった。

(い、イかせてよぉ……っ)

「クゥン……!」

 切ない気持ちが、自然と口から唸り声として漏れていた。

 そんな私の懇願の声を、田中はあっさりと流してしまう。

「ダメだよ。だってほら……こっちがまだあるだろう?」

 そういう田中の手が、私のお腹を――下腹部を、撫でる。

 晒していた腹部に、田中の手の熱が伝わって来て、体が自然と跳ねた。

 その腹部に対する刺激を感じていると、田中はマッサージ機の先端を私の股間へとそっと当てる。

「ひゃぅっ!?」

 足を閉じかけたが、そうするとかえってマッサージ器の先端を足で挟み込んで固定するような形になってしまう。

「ンゥッ……!」

 その刺激に反応して足を開いてしまうと、足に着けられている拘束具の重量で自然と足を広げるようになってしまった。

 大きく体を開き、それを迎え入れているかのような姿勢だ。

 さっき見た、女の子のヒトイヌの股間が思い返される。

 ぴっちりとラバースーツが張り付いて、僅かな膨らみや形状が明らかになってしまていた、あの股間を。

 常連であろう彼女と違って、私の着ているラバースーツはレンタルのものだからあそこまでではないかもしれないけれど、似たような状態であることに違いはない。

(ひぅ……っ、や、やだぁ……ッ)

 見られたくない、という恥じらいの感情が湧いてくるのは、仕方のないことだっただろう。

 そんな私の様子を見てか、田中は私を安心させるように、優しい手つきでお腹を撫でてくる。

「大丈夫。僕に任せて……ほら、力を抜いて……」

 聞き馴染んだ、落ち着いた低い声が耳朶を打つ。

 こんなに田中はイケボだったのかと思うほど、彼の声は染み入るように私の頭に入って来た。

(そういえば……田中がこんな風に落ち着いていた時なんて……ほとんど見てないわね……)

 もちろん普段は仕事のやりとりで、先輩と後輩という関係だから、というのもあるのだろうけれど。

 いつも若干緊張している様子で、こんなにも落ち着いていた時はなかったかもしれない。

 先輩として、後輩にのびのびと振る舞わせてやれなかったのは、反省すべきことかもしれなかった。

 まさかこんなところで、普段のことを反省することになろうとは思ってもみなかった。

 お腹に当てられた掌から、暖かい体温が伝わってくる。

 田中はその手を下手に動かさなかったので、私はじわじわと伝わってくる温度をゆっくり感じることが出来た。

(ふぁ……っ、んぅ……っ)

 私の身体から力が抜けたのを確認した田中が、再びマッサージ機を持った手を動かす。

 私の視界では、胸の膨らみも邪魔して、股間部分で何がどう動いているのか全くわからない。

 胸の方はまだ下に視線を向ければ、多少は見ることが出来ていたけれど、股間に関しては全く見えなかった。


 その見えない場所から全身に向かって、波のように快感が広がっていく。


 びくびくっ、と体が勝手に跳ね、手足を突っ張って胴体が仰け反った。

「フグゥウウウウウッ――!」

 私はまっすぐ正面を、天井を見上げながら、その視界に火花がパチパチと飛ぶのを感じていた。

 それが絶頂しているがゆえの反応なのだと、私はかなり遅れて気付く。

 暫くしてようやく絶頂が落ち着き、私は力が入らない体で横たわっていた。

「フゥ……ッ、フゥ……ッ、フゥ……ッ」

 荒い鼻呼吸を何度も繰り返す。口枷のせいで、満足に呼吸が出来なくて、そもそもかなり苦しい。

 その状態で絶頂させられて、酸素が全く足りなくなってしまっていた。何度も呼吸しないといけない。

 そんな私の顔を、心配そうな顔をした田中が覗き込んでくる。

「だ、大丈夫ですか……? 先輩」

 こそこそと囁きかけてくる田中。

 私は一度絶頂したことによって、興奮が少し収まり、冷静になっていた。

 体を閉じ、あの野良のヒトイヌに教えてもらった要領で体を反転させて再び四つん這い状態に戻る。

(だ、大丈夫に見える……?)

 思いっきり責めて絶頂させて来た張本人が。

 そういう気持ちを込めてじろりと田中を睨む。田中は申し訳なさそうに眉を曲げていたけれど、普段ほど堪えていない様子だった。

 まあ、ヒトイヌ拘束を施された上、さっきまで田中の手で弄ばれていたわけだから、睨んでも全く怖く感じないのだろう。

 そんな田中の余裕のある様子が若干気に食わず、私は田中の脇腹に頭突きを食らわせた。

 苦笑している田中に、それを受け止められ――ふと、周りを見て、暖かい視線を向けられていることに気付いた。

 見れば、若社長風の青年と、強面の男性が、微笑ましいものを見る目でこちらを見ていた。

「いやぁ……いいものを見せてもらいましたねぇ」

「うむうむ。これぞ初々しいペットプレイというものだな。初心を思い出したぞ」

 それは、彼らの心からの視線と言葉だったのだろう。

 だけどそれを向けられる私達には溜まったものではなかった。

 さらに加えて、私たちの様子を見て感化されたのか、男性のヒトイヌと女の子のヒトイヌがじゃれ合い始めていた。

 主に女の子の方がじゃれている感じだけど、男性の方も呼吸を荒くして、興奮している様子が見える。

 居たたまれなくなった私は、田中の脇腹に再度頭突きをして、その場を離れようと促す。

「りょ、了解です!」

 田中も気恥ずかしい思いは同じだったのか、二人組への挨拶もそこそこに、私たちは逃げるようにしてその場を後にしたのだった。


つづく

Comments

返信が遅くなって申し訳ありません!ーw-; 田中くん覚醒の時!(笑) ただその後のことは特に考えていなかったので、割ときまずい状況です0w0ニヤリ ただでさえストレスが溜まりそうな記者の世界で、バリバリ第一線で働きまくっていた分、溜め込んでいたものも大きいでしょうからね~。 普段、気を張りつめている分、程よいガス抜きになれば最高なのだろうとは思いますが果たしてーw-フフフ……

夜空さくら

やはり田中君は天性の責め手でしたね。 一瞬本当にご主人様だと思えるほど見事な豹変ぶりに思わずさすが田中君と拍手したくなりましたw ちぐささんはこれハマっちゃうんじゃないかな? 仕事一筋っぽかったし、こんな風に性的に遊ぶのはオナニーくらいだったようですし、なにより田中君の意外な一面に乙女心?ヒトイヌ心?それとも先輩心かな?なんかいっぱい心動かされているみたいですからね~

ミズチェチェ


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