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夜空さくら
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記者、ヒトイヌ公園に入場する 笛吹ちぐさside⑧

■ あらすじ:知る人ぞ知るヒトイヌ拘束が気軽に楽しめる有料公園『ヒトイヌ公園』。資産家による惜しみのない投資で成り立つその公園に、後ろ暗い裏があると睨んだ女記者・笛吹ちぐさ。後輩カメラマン・田中照正を連れて公園を訪れた彼女だったが、高額な一般入場料に手が出なかった。そこで彼女は自らヒトイヌとなり、照正をパートナーとして、公園内に侵入し、特ダネを掴もうとするのだが……。

■ 『ヒトイヌ公園』シリーズです。単体で読んでも、一応問題はないように書いています。なし崩しにヒトイヌになった彼女を待ち受ける、数々の試練をお楽しみください^w^ 笛吹ちぐさは無事特ダネを掴めるのか。それともヒトイヌ公園に飲み込まれてしまうのか! きっと今回もハッピーエンドですーw-ウム


■ 笛吹ちぐさsideは支援者様向けに公開、田中照正sideは全体向けに公開します。片方だけ読んでも楽しめるようになっています。

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 あかりとちゃこは、元々同じ学校のクラスメイトだったそうだ。

 というか、明言はしなかったが現在進行形だという感じがした。

 クラスメイトと呼び合う可能性のある年代を考えると、年齢的に大丈夫なのか心配になる。

 さすがに問題のある年齢ではないだろうけれど。

(……同意はあっても、そういう問題がある場合もあるわね)

 不法行為にも色々ある。

 強制的でなくとも、問題ある行為はあるのだ。

 まあそれは他に問題が見られなかった時の予備案として考えておこう。

「わたしは、半分騙されて此処に連れて来られたんです」

 そうちゃこが口にした時は、私は思わず田中と顔を見合わせてしまった。

 まさかこんなところで、本人の口から堂々と強制的に入園させられたという話が聞けるとは。

 一瞬私は浮足立ったけど、残念ながらちゃこのいう「騙されて」というパターンは、求めていたパターンではないようだった。

 彼女を騙した相手というのが、施設側ではなく、彼女の隣にいまも座っているあかりだったからだ。

「だから、あれは強引だったかなぁ、って今では反省してるってばぁ……」

「後になって反省されてもね……あの時は、本当に戸惑ったのよ?」

 二人の話をさらに聞いていくと、どうやらどうしてもヒトイヌになりたかったあかりが、ご主人様役をちゃこにやってもらおうとした、ということらしい。

 どこに行くか、何をするか、何も言わずにあかりはちゃこをこの公園に連れて来た。

 そういう意味での、『騙した』ということらしい。

「んん……っ、こういうことを聞いていいのか、マナー的にわからないけれど……あかりちゃんがヒトイヌになりたいなって思ったのは、どうして?」

 田中はあかりに向けてそう尋ねる。

 一応、田中も様々なインタビューの現場に行っている経験がある。

 こういう時にどんな風に尋ねればいいのか、わかっているのだ。

 あくまで相手の印象を悪くしないようにしながら、相手自身に話すように促す。最低限の基本は出来ているので、私は黙って回答を待った。問題があったからといって私が質問できるわけではないから、田中を信じるしかにないのだけど。

 田中はその質問に対し、腕を組んで考え込む。

「どうして……かぁ。……どうしてかなぁ?」

 小首を傾げて隣のちゃこに向けて尋ねるあかり。

 聞かれたちゃこは素っ気ない態度だ。

「わたしが知るわけないでしょ?」

「えぇ~。ちゃこ、冷たいぃ……っ」

 しかし、あかりがうるうるとした瞳で――まさに子犬のような――見つめると、その視線には弱いのか、溜息を吐きながら答えていた。

「推測だけど、あかりは人懐っこくて甘えん坊なわりに、普段は格好つけたがるところがあるから。人としての振る舞いから解放されて、存分に人に甘えられる犬の振る舞いが性に合うんでしょう」

「あ、うん! そうかも! さすがはちゃこ! あたしよりあたしのことをわかってくれてるなぁ」

 そう言って何度も頷くあかり。嬉しそうにちゃこの体に頭を擦りつけ、甘えている。

 ちゃこは再度溜息を吐いて呆れながらも、あかりの振る舞いを受け入れているのか、擦りつけられた頭を優しく撫でてあげていた。

(……ヒトイヌじゃなくても、十分甘えているようにも見えるけど……それはまあ、いいわ)

 私は田中に体を軽くぶつけ、目配せをする。

 この二人に関しては本当に純粋にヒトイヌ公園を楽しんでいるようだ。

 これ以上話していても、私たちが望むような情報を聞くことはできないだろう。

 入園時間は限られている。ここで情報を得られないなら、次の場所に行かなければならない。

 田中は私の行動の意味をちゃんと理解し、頷いた。

「貴重な話が聞けて良かったよ。二人とも、ありがとう」

 街頭インタビューなどで使う、会話を切り上げる時のトーンだ。

 察しのいい人なら会話を切り上げようとしていることをすぐに理解してくれるのだが、目の前の二人も察してくれた。

「それでは、わたしたちはこれで」

「次ヒトイヌ同士の時に合ったら遊ぼうね、ちーちゃん♡」

 あかりはそう言って、笑顔で手を振ってくれる。

 潜入取材で入園していて、もう二度とここに来るつもりのない私はなんと応じていいのかわからず、曖昧な笑顔を浮かべることしか出来なかった。

 そんな私の様子を見たあかりが、むむむ、と唸った。

(何かまずいことをしてしまったかしら……?)

 無意識に望んでヒトイヌになっている者らしくない行為をしてしまったのだろうか。

 冷汗が背中に滲むのがわかる。

「ちーちゃん、もしかして……」

(まさか、潜入取材で仕方なく来ていることがバレた……!?)

 そう思ってしまったものの、あかりが口にしたのは全然違うことだった。

「もしかして、感情表現のやり方を知らないのかな?」

「感情表現の……やり方?」

 田中がそう尋ねる。ただそこはあまり掘り下げて欲しくない部分だった。

 あかりは田中に向けてこくりと頷く。

「はい。ヒトイヌ状態の時って、マスクがあって表情があまり見えないでしょう? 出来るジェスチャーにも限度があるじゃないですか」

 確かにそれはそうだ。首を傾げたり、頷いたり、そういうことは出来ても、表情が伝わるかと言えばそうではない。

 特に私がいま頭に被っている全頭マスクは、目元以外ほぼ全てを覆ってしまうタイプであり、表情もほぼ見えなくなってしまう。

「だから、ヒトイヌ状態であるときは、『尻尾』を振って感情表現するのがマナーなんです!」

 あかりは嬉々としてそういった。隣でちゃこが少し呆れたような顔をしているような気がしたけれど、結局彼女は何も言わなかった。

「尻尾……?」

 田中がちらりと私のお尻を見る。

 お尻に視線を感じた私は、思わずそこに力を込めてしまい――尻尾飾りがぴくりと動いた。

「ンゥッ……!」

 しまった。なるべく意識しないようにしていたのに。

 私が恥ずかしさやらなにやらで悶えていると、田中は「あっ」と今更気付いたように口を手で抑えた。

 そう、この尻尾飾りはアナルプラグと連動していて、肛門の締め付けに応じて動くようになっているのだ。

 そのことは装着する際に説明されていたというのに、田中はすっかり忘れてしまっていたらしい。

 しどろもどろになりながらも、頷いている。

「そ、そういえばそうだった、ね……」

「尻尾を思った通りに動かそうとするのって、結構コツがいるんですよ。教えてあげますね!」

 ニコニコとした笑顔で、あかりが私の目の前にしゃがみ込む。

 必要ない、と応えたかったけれど、私の口は塞がれているので言えなかった。

 あかりが私の頭を撫でながら、矢継ぎ早に指示を出してくる。

「ちーちゃん、まずは思いっきり、ぎゅっと締め付けてみて! 息むのと同じ勢いで! ぐっ、と!」

「ンゥッ!」

 言われるがままに行動してしまう自分の従順さが憎い。

 私はあかりに言われた通り、思い切り肛門に強く力を入れてしまった。

 すると尻尾飾りがピンとまっすぐ立ち、まるで本物の犬が驚いた時に尻尾を逆立てているような状態になった。

「オッケー! それが驚いた時とか、警戒を示すときの動かし方ね。近づきたくない相手が近づいてきた時とかにすると相手に警戒感が伝わるからおすすめだよ。野良の子たちならそれだけで離れていってくれるから、ヒトイヌと戯れたくないって時に使うといいね」

 嬉々として説明をするあかり。普段はヒトイヌとしてこの公園に来ているみたいだから、先輩としての責任感が発揮されているのかもしれない。

 彼女が私の背中をポンポン、と叩いて脱力を促してきた。お尻から力を抜くと、立ち上がっていた尻尾飾りが再びだらりと垂れ下がる。

 尻尾飾りが動くと、多かれ少なかれ、肛門にその感覚が伝わって来てしまう。

 私は肛門に異様な感触を覚え、背筋を震わせた。

「次は、最初はゆっくりと、そして最後には思い切りぎゅっと締め付けてみて!」

 間を置かずにあかりが指示を出してくる。

 反射的に従ってしまうのは、仕方のないことだった。

「ンォッ……ンンッ」

 言われた通りに、まずはゆっくり力を込めていく。

 すると尻尾飾りは左右にゆっくりと揺れ始め――その動きがどんどん大きくなっていった。

 そうなると、尻尾飾りが繋がっているアナルプラグに対する刺激も大きくなるわけで。

 私はアナルプラグで肛門を拡張されているような感覚を覚えてしまった。

「フグッッ、ンウゥッ!?」

 その動きによって、意識しなくても強く肛門を締め付けてしまう。

 すると、左右に揺れる尻尾飾りの動きはさらに激しさを増した。

 お尻に尻尾飾りがぶつかっている。

「いいよいいよ! それが『すごく嬉しい』とか『すごく楽しい』のサインね!」

 そうあかりは嬉々として話してくれるけど、私はそれどころじゃなかった。

 尻尾飾りの激しさはどんどん増していて、それはその分自分の肛門が左右に振られているのと同じことだったからだ。

「ンく、ウウウッ……!!」

(と、止めてぇ……ッ!)

 あまりの激しい刺激に、私は頭がくらくらしてしまう。

 締め付けるのをやめればいいのかもしれないけれど、とてもそんな冷静にはなれない。

 このままじゃ、力尽きるまで尻尾飾りが止まらない――そう思った私の胸に、あかりが手を伸ばしていた。

 そして、正確に乳首を指先で摘まんで、雷に打たれたような刺激を私に与えてくる。

「ンギュウウウッ!?♡」

 快感が頭を貫いたようだった。

 あまりのことにビクン、と体全体が震え――ガクガクと両手足が震える。

 そっちの衝撃が強すぎて、肛門の方からは自然と力が抜け、尻尾飾りの動きも落ち着いた。

「制御出来てないなって思ったら、一端こうして別の場所に刺激を与えてあげるといいですよ」

 あかりは朗らかな笑みを浮かべながら、田中にそうアドバイスしていた。

「あ、ああ……わかった」

 田中は唖然としながら、そう応えざるを得なかったようだ。

 得意げなあかりの頭頂部に、ちゃこが手刀を振り下ろす。もちろん勢いはそんなにつけていなかったけれど、あかりの頭が数センチ沈む程度には、力が込められていた。

「いったぁ! な、なにするのよ、ちゃこぉ……」

「効果的なのはわかるけど、初対面のヒトイヌ相手にやりすぎ。あとでお仕置きね」

「いやぁんっ、ちゃこの意地悪ぅ」

 そんな風に言いつつも、案外あかりの方も嫌がっているようには見えなかった。

 お仕置き、というのがどういうものかはわからないけれど、なんとなく普通の意味とは違う気がする。

「それじゃあ最後! ちーちゃん、普通にトイレに行くときみたいに、肛門から出来る限り力を抜いてみて? あ、漏れたりしないから安心してね」

 そう言われた私は、素直にそれを実行しようとして、人の前で排泄する時のような感覚になってしまい、さすがに羞恥を感じずにはいられなかった。

(と、いうか……っ、そっちを緩めると、あっちも緩んじゃいそう……っ)

「あ、お漏らししないように気を付けてね。力を抜くのはあくまで肛門だけだから」

 こともなげにあかりはいうが、かなり難しい。

 それでもなんとか言われた通りに肛門から力を抜いていくと――尻尾飾りがくるりと丸まって、私の股の間に挟まるような状態になった。

「えらいえらい! よくできました! それが『怖い』とか『気が進まない』ときにするアピールね! さっきも言ったけど、うっかり前まで緩めてしまわないように注意しなきゃだから、ちょっと難易度高いけれど……この三つのやり方さえ覚えてれば、大体の状況に対応できるよ!」

 あくまであかりとしては善意百パーセントのアドバイスなのだろう。

「あ、ありがとうね、あかりちゃん」

「いえいえ! 同じヒトイヌ愛好家同士、仲良くしたいですから!」

 そんな風に最後まで人懐っこい様子だったあかりは、ちゃこと連れ立って去っていった。

 これからちゃこのいう『お仕置き』をされに行くのだろうか。気心の知れた様子の二人は、賑やかに話しながら歩いていく。

 私と田中はそんな彼女たちを見送った後、どちらともなく目を合わせた。

「なんというか、凄く元気な子たちでしたね。色々聞けて良かったですけれど……」

「ウゥ……」

 確かに貴重な話ではあったと思う。その代わりにだいぶ恥ずかしい目にも合わせられたが。

 私は無事に切り抜けられたことに安堵し――ふと大変な事態が起きつつあることに気付いた。

 そこに対して意識を向けてしまったからだろうか。

 二人を前にして、張りつめていた気が緩んだからだろうか。


 私は――激しくトイレに行きたくなってしまっていた。


つづく

Comments

朱に交われば赤くなるとはよくいったものですーw-; 自分の他にもたくさん似たようなヒトイヌがいるという環境は、ヒトイヌ初心者をヒトイヌに慣れさせるには非常に都合がいいですからね。ヒトイヌ公園のある種の功罪とったところでしょうか0w0フフフ…… ラバースーツの構造的には、ちゃんとおまたの部分が開くように出来ているのでそれが想定されているわけですが、ちぐさは失念していたようですーw-ウム 人としての尊厳を順調に失いつつあるちぐさの今後にご期待ください!0w0クワッ

夜空さくら

これちぐささん公園出る頃にはヒトイヌの癖が抜けなくなりそうw 羞恥はあっても、ヒトイヌとしての行動に戸惑いとか躊躇が無くなってきてるもんw さてヒトイヌ状態でのおトイレ、それ即ちマーキングタイムでしょうかね?それともおっちゃんこスタイルで出来るのかな? 次回はオシッコ回かな~

ミズチェチェ


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