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記者、ヒトイヌへと堕ちる 笛吹ちぐさside おわり

■ あらすじ:知る人ぞ知るヒトイヌ拘束が気軽に楽しめる有料公園『ヒトイヌ公園』。資産家による惜しみのない投資で成り立つその公園に、後ろ暗い裏があると睨んだ女記者・笛吹ちぐさ。後輩カメラマン・田中照正を連れて公園を訪れた彼女だったが、高額な一般入場料に手が出なかった。そこで彼女は自らヒトイヌとなり、照正をパートナーとして、公園内に侵入し、特ダネを掴もうとするのだが……。

■ 『ヒトイヌ公園』シリーズです。単体で読んでも、一応問題はないように書いています。なし崩しにヒトイヌになった彼女を待ち受ける、数々の試練をお楽しみください^w^


■ 笛吹ちぐさsideは支援者様向けに公開、田中照正sideは全体向けに公開します。片方だけ読んでも楽しめるようになっています。

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 普段は頼りないとしか感じられない田中だったが、その実、秘めていたそれはかなり立派といって差支えのない大きさと太さをしていた。

 身も心もヒトイヌへと堕ちた私にとって、その肉棒は自分に大きな快楽を与えてくれるであろう最高の存在だ。

「ウゥ……!」

 それがいまから自分の体の中に入ってくる。

 与えてくれるであろう快感の強さを思うと、体の内側が締め付けられるような、切ない感覚が湧き上がって来た。

(はやく……っ、いれ、て……ぇ!)

 私のその強い思いが届いたのか、田中もすでに限界だったのか、ろくな前触れもなく、いきなり私の中に熱いそれが突き入れられた。

 決して挿入に対して慣れていない私の体の中を押し広げながら、田中のものが私の体の奥まで到達する。

「フグ、ウウウッ!!」

 私の体の中で田中のペニスに押しやられた愛液が、体の奥でぐちゃりと音を立てる。

「ふっ、うぁ……ッ、や……べぇ……!」

 田中が声を噛みしめながら唸る。

 私の中の締め付けは、かなりキツいはずだ。いままで散々我慢させられていた田中にとっては、かなり強烈な刺激になっていたはず。

 出さないように耐えるので精一杯、といったところだろうか。

「ふぅ……っ、ふぅ……っ、ふぅ……!」

 一呼吸をおいて波を耐えきったのか、田中が再び動き始める。

 田中の一番硬くて太いところが、私の体の奥を強く押す――かと思うと、今度は抜ける寸前まで引かれた。

 体の中で、それがどんな形をしているのか、嫌でもハッキリわかってしまう。

 亀頭部分の少し反り返った部分が、私の体の中を抉っていくのがわかる。

「ンクウウウッ!?」

 ゴリゴリ、と音がしているのかと錯覚するくらい、凄まじい感覚が全身を貫き、頭の中で火花が飛び散る。

(あっ……! か……ッ、ああ……ッ!)

 その衝撃が過ぎ去らないうちに、再度ペニスが奥まで突き入れられる。

 より強烈な快感が頭を揺らして、思考が真っ白に塗り潰された。

 もう何も考えられない。

 私は田中の動きに従ってひたすらに快感を貪る獣となり――やがて、体の奥で熱いものが弾ける感覚が、記憶も感情も精神も、全てを溶かしてしまった。

「ハフ……ッ、アッ……んぁッ……♡」

 何度絶頂を迎えていたのかわからない。

 ただ、気持ちいいという感覚だけが私の心の全てを支配していて、他のことは何も考えられなかった。

 絶頂の余韻が体を震わせ、力が入らなくなった私はその場に倒れる。

 下半身はまだ田中のものが中に入っていて、それが支えになっていたから、膝は立ったままだった。

 結果として、私はお尻を突き出すような体勢で、上半身を地面に横たえさせるという――なんとも無様な格好をさせられてしまうことになった。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 田中も息を切らしている。よほど激しいピストン運動をしたようで、がくがくと腰を震わせていた。

 やがて田中がゆっくりと後ろにさがっていき、私の膣から一回り小さくなったペニスが抜けていく。

「ハゥ……ッ、ぁっ♡」

 ずるずると抜けていくだけなのに、声を震わせて感じてしまう。

 絶頂後の余韻に私が浸っていると、急速に眠くなって意識が遠ざかっていた。

(だ、めだ……ねむ、い……っ)

 どうやら体力を完全に使い果たしてしまったようだった。

 意識が遠ざかっていくのを止められない。このまま寝てしまうのが一番気持ちのいいことだと体が訴えかけている。

 私はゆっくりと降りていく瞼を持ち上げることが出来なかった。徐々に視界が狭く暗くなっていく。

 ふと、その狭い視界の中に、野良のヒトイヌが映った。

 彼女は何やら興味深そうに、私が用を足した後の柱の匂いを嗅いでいる。

 とても犬らしい行動すぎて一瞬本物の犬がいるのかと勘違いしたくらいだ。

(ほんと……めちゃくちゃな公園だけど……そういうのも、必要なの、かしら……)

 ある意味存分にヒトイヌ公園を満喫してしまった私は、そんなことを考えながら意識を手放すのだった。



 それから。

 暫くして目を覚ました時、私はベッドの上に寝かされていた。

「お目覚めですか? 体に痛いところや違和感があるところはございませんか?」

 そう職員らしき人が呼びかけて来てくれた。

 その人に話を聞くと、どうやら私が寝ている間に入園時間が過ぎてしまったようだ。

 気絶して動けなくなった私は、施設側がこういう時のために用意しているストレッチャーに乗せられて、ここまで連れて来てもらったようだ。

 気を失っている間にヒトイヌ拘束は解かれており、ラバースーツも脱がされ、体の洗浄も全部済ませてくれていた。

 どうりで、妙に体がさっぱりしているわけだ。

「なお、田中様の許可を得て、膣内も洗浄致しました。妊娠の可能性はほぼないと思いますが、念のため避妊薬を服用しておいてください」

 ここでは大体の場合、膣内までラバーで覆ってしまうことが多いため、自然と避妊も行われるらしいが、今回私は何も仕込んでいなかった。

 中出しされてしまうのは想定していなかったのだから仕方ない。

(……まあ、田中を責めるのは酷よね)

 煽ったのは田中の方だけど、そこに至るようなことをさせたのは私だ。

 元々彼は私の潜入取材について来てもらっただけなのだから、彼に文句を言うのは筋が違うというものだろう。

(危険日でもないし……大丈夫よね、きっと)

 どれくらいしっかりとした処置をされたのかは気を失っていたからわからないけれど、ここまで最高峰の技術や設備を用意している公園がそう下手な処置をするとも思えない。

 私は相当久しぶりのような気がする自分で手足を動かして、久々に人間らしく服を――ラバースーツは着ていたけれど――着るのだった。

 普通の服の感触に少し違和感を覚えてしまい、我ながらかなり毒されているのだと苦笑いを浮かべるしかない。

「それではお疲れ様でした。またのご利用をお待ちしております」

 色々と手続きを終えて私は田中と合流し、ヒトイヌ公園を後にすることになった。

 カメラを大事に抱えている田中は、いつもの少し情けない田中に戻っていた。



 公園から離れ、駅に着き、電車に乗り込んだ。

 もう大丈夫だろうというところで、田中は土下座せんばかりの勢いで私に向けて頭を下げた。

「本当に、すみませんでした! 本来は僕が守らなければならないところだったのに……その僕が先輩を……」

 暴走して生で私とセックスをしてしまったことを、田中は相当後悔しているようだった。

(まぁ……田中からしたら、上司をレイプしたようなものだものね……)

 その落ち込みようも無理はないのかもしれない。

 ただ、私から言わせれば、田中がそんなことを気にする必要はなかった。

 何せ元々あの公園を取材しようと決めたのは私で、ヒトイヌになってまで取材をしようとしたのも私だ。

 田中はそれに付き合わされただけであり、本来であれば身勝手な上司に休日にまで駆り出された被害者である。

 だからセックスしてしまったこと自体は別にそこまで気にしていない。

 セックスを神聖視する宗教の信徒でもあるまいし。

 とはいえ、だ。

「別にそこは気にしてないわよ。……変態呼ばわりはさすがに心外だったけど」

「ほんとすみませんでした!」

「目立つから土下座はやめて」

 これほどへこへこしている田中が、私を変態呼ばわりして犯して来た男と同一人物とは俄に信じがたい。

 まあ、それをいうなら、ヒトイヌとして喘いでいた私といまの私もそうなのだろうけど――考えると自滅しそうだったので考えないようにする。

 公園内ではあれだけサディスティックな素養を見せた田中は、私が気にするなと言っても、なお気にしているようだ。

(……田中のいいところではあるのだけど)

 そんな人のいいことで今後記者として活動居続けることができるのか。

 彼はカメラマンの立場であるとはいえ、少々心配になってしまう。

(記者としては、ちょっと善良すぎるのよね……たまには、田中のような記者がいてもいいとは思うけれど)

 私もまだまだ道半ばである以上、最終的にどちらが記者として大成できるかはわからない。

 先輩として後輩に恥じない存在であり続けたいものだ。

 そんなことを考えつつも田中を宥めていたら、彼もようやく落ち着いたようだった。

「それにしても……はるばる遠征してきたのに、いいネタがつかめなくて残念でしたね……」

 田中はそういって残念そうな空気を出すが、私はそうは思っていなかった。

「そうでもないわよ。確かに、違法なことをしてヒトイヌを集めている決定的な確信は持てなかったけれど……やはりあの公園には何かあることは確実よ」

 私が自信を持ってそう告げると、田中は驚きに目を見開いた。

「ど、どういうことですか? 何を見たんです?」

「気付かなかった? 最後にあった、野良のヒトイ……子がいたでしょう?」

 私たちの話し声が聞こえる範囲に人はいなかったが、念のためヒトイヌという単語は避けて離す。

「い、いましたね……あの子がどうかしたんですか?」

「もうちょっとしっかり観察しなさいよ」

「すみません!」

 いつものやりとりがほっとする。

 私は続きを話して聞かせた。

「あの子、柱の臭いを嗅いでたのよ。まるで本物の犬がそうするかのように」

「それは……犬らしく見えるように演技していたのでは? 最初に会った子もそんな感じでしたよ?」

「そうね。最初に会った方の子はまだ演技っぽさがあったわ。性格もあるのでしょうけど、最初の子からは『初心者をからかってやろう』っていう悪戯心みたいなのが窺えたから」

 だが、最後に会った子の方は、そういう演技にしては妙だった。

(あのときの私が催していたのは、傍目から見ても明らかだったはず……)

「最後の子は、こっちの状況をまるで理解していないようだった」

 そう言うと、田中も感じるところがあったようだ。

「……言われてみれば、確かにそうですね。こっちが止めようとしても全然止まってくれませんでしたし。でもそれが何に繋がるんですか?」

 そこまではまだ察することができないようだ。

 私はやれやれと思いつつ、声を潜めて結論を田中に告げる。

「だからね――理性的な判断ができない人材を集めているか、薬やその他の方法で、人間としての思考を出来なくしている可能性があるってことよ」

 そこまで言えば、さすがに田中も公園が内包しているかもしれない問題の恐ろしさに気付いたようだ。

「それって……言うなれば、無理矢理連れてきた人にロボトミー手術を施して感情を消す、みたいな話ですよね……? 大問題じゃないですか!」

「だからそう言ってるでしょうが。あるいは、あの公園の敷地内には、理性を抑制し本能を刺激する仕組みがあるのかも……」

 私は続けて呟く。

「私たちが事に至ってしまったのも、そういう理性を失わせる怪電波のようなものが影響しているのかもしれないわね」

「な、なるほど……それなら僕が暴走してしまった理由にも……なります、ね……」

 そう呟きつつも、田中の視線は不自然に泳いでいた。

 たぶん、本人もそれはそういうわけではないことに気付いている。

 私もそうなのだから。

(雰囲気に呑まれた……っていうのは多少はあるけど)

 色々と余裕を失わされたことはあっても、最終的には自分の選択だったといえる。

 そこも含めて操られていたのだとしたら、もうどうしようもないから考えない。

「とにかく、少なくともあの子に関しては理性的な思考が出来ない、あるいは出来ない状態にされていたというのは間違いないわ」

「……告発するんですか? 一応、彼女の写真も撮ってはいますけど」

 結局カメラもデータも没収されなかった。一応職員によるチェックは入ったけれど、どの写真も問題なかったらしく、一枚も消されていない。

 疑惑として告発することは出来るだろう。

 だが、それは時期尚早であると判断した。

「いえ、さすがにまだ根拠も証拠も乏しすぎるわ。今のところ私たちの感覚的な話でしかないし、せめてあの子の素性を探れればいいのだけど……そう簡単にいけば苦労はしないでしょうね」

 何せ厳重にヒトイヌ拘束を施されている場合、顔も髪型も隠れてしまう。

 拘束方法次第で見えている髪だって、果たして本物かどうか。

 あえて別の髪型のウィッグをつけさせている可能性もあるし、あの姿から素性を辿ることは難しいだろう。

 それにもし本当にそんな非合法なことをやっているのだとしたら、声をあげるタイミングは十分に考えなければならない。

 握りつぶされてしまう可能性が大いにあるからだ。

「しばらくは取材資金を貯めながら、外部から探れる限り探っていくしかないわね」

「そうですね……ん? 先輩、資金って……え?」

 田中は戸惑いを見せる。

 私はあえて、堂々と言い切った。

「当たり前でしょう。ああいう子がどれくらいいるのか確かめないといけないし。今回のことで目星がついたのだから、あとは回数を重ねて見極めていくだけよ」

「え、ちょっと待ってください。まさか、先輩一人で行くつもりじゃないですよね!?」

「声が大きいわよ」

 勢い込んで迫ってくる田中の額に軽くチョップを食らわせる。「すみませんっ」と謝りつつも田中は引き下がらなかった。

「行くなら、僕も行きますからっ」

「当たり前でしょう。一度パートナーとして一緒に入園した以上、着いてきてもらわないと困るわ」

 別れたとか都合がつかなかったとかいくらでも言い訳は出来るだろうなと思いつつ、私はそう言った。

 そうすると、田中はあからさまに安堵した様子を見せる。

 そんなに私を一人にするのが不安だったのか、単に置いていかれたくなかったのか。

 いずれにせよ、自由に動けるパートナーがいるというのは、こちらとしても心強いことだ。

 私としても田中には着いてきてもらいたいのだから。

「任せてください! いつでもお供しますよ!」

「はいはい。頼りにしてるわよ」

 意気込む田中を受け流しながらも、私たちは再び公園を訪れることを決めたのだった。

 その後、電車に乗って移動を続けつつ、私はあることで悩んでいた。

 次にヒトイヌ公園を訪れる時は、出来る限り広範囲を探索したい。

 今度は最初からヒトイヌ運搬車も活用していくとしても、私自身が動かなければならない場合も生じるだろう。

 その際、今回のようにあっという間にバテていては、効率的な取材が出来ない。

(体を鍛えるのは必須として……ヒトイヌ拘束にも慣れておいた方が、当然いいわよね、うん)

 あくまで取材のためである。

 私はそう自分自身に言い訳をしつつ、密かにヒトイヌ拘束具がどれくらいかかるのか、調べていた。

 ヒトイヌ拘束具を身に付けるのは一人では出来ない。

 だから、田中に手伝ってもらう必要がある。


 「私をヒトイヌにして欲しい」と、いつ彼に切り出すべきか――しばらくの間、私は悩むのだった。



ヒトイヌ公園シリーズ 潜入取材編 笛吹ちぐさside おわり

Comments

どうにか次もヒトイヌになれるような理論武装に必死ですーw-フフフ…… 最後の子については、実は既存のヒトイヌ公園シリーズの「夢犬」で書いた制度?(仕組み?)がございまして……シリーズ初期に書いた作品で、なんかもうそんなことしなくても、ヒトイヌになりたいキャラがすでにたくさんいるので半ば形骸化している設定ですが拾ってみました^w^ 実際公園側からしたら公になるとまずい話ではありますので、ちぐさの勘は間違ってはいませんーw-ウム まあ、仮にそういう特ダネを掴んだとしてもなんだかんだ理由をつけて告発はしないんじゃないかなって……(笑) 毎回コメントありがとうございました!^w^ 励みにさせていただきました! 来年も良い作品を執筆出来るよう、頑張ってまいります!0w0クワッ!

夜空さくら

それらしい言い訳を口にしてるけど、完全に堕ちちゃってますね♪ それにしても最後の子か、確かにもろ犬の行動だったけどそれが完全になりきっているだけなのか、それともちぐささんが使った言い訳もとい予想に触れる闇の部分だったのか。 たぶんなりきってるというか自己暗示みたいな状態で自分は犬ってなってるだけのような気もするな~ 何にせよ完結?お疲れ様でした!来年も良いお年を!

ミズチェチェ


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