ヒトトラ披露会 後編
Added 2022-01-15 14:39:59 +0000 UTC■ ヒトトラ披露会の後編です。
■ 来年はヒトウサギネタになりますかねーw-ウム この調子で毎年彼女には恥ずかしい目にあってもらいましょうか(笑)
■ 久々の『藤原宮子の羞恥なおしごと』シリーズ(https://www.pixiv.net/novel/series/1089343)の続編となります!
■ 全体公開で、前・中・後編で展開する予定です。今年も早速彼女は羞恥な目に遭います。まあ、いつものことですねーw-ウム
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わたしがフロアに到着した時――確かに視線が集中してくるのが、肌でわかった。
「フゥ……フゥ……フゥ……」
口枷を噛みしめる顎に自然と力が入ってしまう。
羞恥心が刺激されて顔を上げられず、地面に視線を落としてしまった
そうすると自然と下に垂れて落ちていく涎が見える。
(うぅ……視線が……)
ちりちりした感じの視線は、視線としては刺々しいような不快なものじゃなく、どちらかといえば柔らかいものではあったけれど、興味関心や欲情といった強い熱が感じられて、羞恥心をより強く刺激してくる。
「さあ、行きましょう。宮子ちゃん」
ママさんがわたしの首に巻いた縄を引いて歩き出す。
わたしは遅れないようにその後ろについていくのが精一杯だった。
体中に視線を感じる。
こればかりはどうにも慣れない。
もう何度もヒトネコとしていまの姿に似た状態を晒してきたけれど、相変わらずすごく恥ずかしい。
特に多く視線を向けられているのは、顔、胸、お尻の三箇所だ。
その他の手足や背中、お腹なんかにも視線を感じない訳ではないけれど、三箇所に比べると視線の数と強さは少ない。
わたしの場合は、やはり胸に対する視線が一番多いだろうか。
(美里なら、お尻とか、そっちに視線が向けられるのかな……)
そんなことを現実逃避気味に考えてしまう。そちらに目を向けられたいわけではないけれど、胸に向けられるよりはまだマシかな、とも思う。
一歩手足を前に進める度に、揺れているのが自分でもわかるのだから、視線を吸い寄せてしまうのも無理はない。
無理はないと思うけれど、それ恥ずかしく感じなくなくなるのかといえば、全くそんな事はなかった。
ラバースーツを着ているとはいえ、そのラバースーツは限りなくフィットしていて自分の体に合わさっているので、裸とそこまで違いはない。
揺れる度にそのことを意識してしまい、自分の乳首がしっかり反応して固くなってしまっていることに気付いていた。
仕方ないことだとはわかっている。
乳首と言う物は刺激を咥えれば当然固くなるもので、このラバースーツはそこまで分厚いものではないから、ダイレクトに近い感触で空気の動きなどが伝わってしまうからだ。
ムクムクと大きくなったそれは、余計にわたしの意識を集中させ、結果、また余計に感じてしまうようになる、とそんなサイクルを発生させてしまっていた。
「フゥ……ッ、フゥ……ッ、フゥ……ッ」
息が自然と荒くなる。性的に興奮しているわけではないけれど、胸の先端から感じる快感はわたしを確かに刺激して来ていた。
手足を動かす事だけに集中して、なんとかやり過ごそうとしているわたしに、ママさんが屈んで頭頂部の虎耳にその口を寄せて来る。
「宮子ちゃんの乳首、固くなってるのがよくわかるわよ♡」
「ンッ、グルゥゥッ……!」
耳元で甘く囁かれ、私は背筋にゾクゾクとした感覚が走った。
自分の体の感覚で十分わかっていたこととはいえ、改めて口にして指摘されるとより強くそのことを実感してしまう。
それは当然、ママさんの狙い通りのはずだ。
意地悪なママさんを睨み付けてやろうと、わたしは顔を上げてママさんの方を向く。
ママさんはあらあら、と軽い調子で私の威嚇を受け流してしまっていた。
後からママさんに聞いた話、そのときの私は涙目になっていて、怒った顔をしても全く怖くなかったらしい。
むしろ必死に虚勢を張り威嚇してくる野生動物のようで、とても興奮したのだとか。
さらにちなみに、そのときの私の様子はフロアにいたほぼ全員に見られていたし、撮影に回っていたスタッフの手によってしっかり写真に収められていた。
後に『涙目で一生懸命威嚇するヒトトラ』などというタイトルをつけられ、販売までされてしまったというのだから、わたしをどこまで辱しめれば気が済むのか、一度真剣にママさんと話し合いをした方がいいのかもしれない。
まあ、結局は丸め込まれてしまうのが目に見えてしまっているのは、悲しい現実だけれど。
ともあれ、イベントはまだ始まったばかりだった。
ズリズリと手足を引きずりつつ、わたしはひたすらテーブルを回って挨拶回りのようなことをさせられた。
その中にはわたしと美里を特別気に入っていて、何かと声をかけてくれることの多い天景院さんもいた。
「ミヤ、あけましておめでとう。ヒトトラ衣装、とっっっっっっても似合ってるわよ♡ 今年もよろしくね♡」
『とっても』に尋常ならざる気持ちが籠っていたのは気のせいではないだろう。
この人はわたしが恥ずかしい思いをすればするほど喜ぶというか、恥じらっている姿を見て喜ぶというか。
ある意味、とても趣味が悪い人なのだ。
「グルゥ……」
この人は日本でも屈指の女性資産家で、もの凄く多忙な人だと思うのだけど、新年早々こんな店に来ていていいのだろうか。
ちょっと心配になったけれど、来ている以上はそこを気にするのは野暮というものなのだろう。
わたしが天景院さんの席に用意された少し開けたスペースに行くと、早速芸をさせられることになった。
「芸って、何を見せてくれるのかしら? 火の輪くぐりとか?」
少しおかしそうに天景院さんがそう口にする。
絶対にないのがわかってて言ってるなこの人。
(それにそれって、どちらかといえばライオンじゃ……?)
わたしが頭の中でそんな風に思っている間に、ママさんはもちろん違いますよ、とこともなげに応じている。
「今日は触れられないのが残念ねぇ……」
天景院さんはそう呟く。
この人とはわたしと美里を飼っていた時に散々触れ合ったことがあるから、いまさら接触禁止というのもおかしな感じだ。
(……別に積極的に触れられたいわけじゃないけれど)
撫でる力や込められた気持ちが心地いいから、結構受け入れてしまっているのは、内緒にしている。
店としては、今日はあくまでイベントの一環として接してもらうしかないわけだし、無理に彼女に触れてもらいに行きはしなかった。
そんな天景院さんに、ママさんはいい笑顔を浮かべながら、何やら妙な道具を手渡していた。
「天景院様には御贔屓にしていただいていますから……特別ですよ♡」
(あれ……? 普通の芸、じゃないの?)
先ほどまで回っていたテーブルでは、ママさんを相手として、おすわりだのお手だの、その場で三回回ってガウだの、犬にさせるみたいな芸を披露したものだ。
今回もてっきりそうだと思っていたのに、なぜかママさんは天景院さんに道具を手渡していた。
その道具とは――三十センチくらいの、一本鞭だった。持ち手があって、細い棒が伸び、その先端が平たい正方形になっているタイプだ。
虎相手にするにはちょっと短いような気がするけれど、ヒトトラ相手ならそれくらいの鞭でもいいのかもしれない。
まさか、それで猛獣を相手にするように引っ叩くというのだろうか。
さすがに痛いのは嫌だった。反射的に青褪めるわたしの前で、天景院さんも困っていた。
「私はミヤを虐めたいわけじゃ……あら?」
ふと、天景院さんが何かに気付いたようだった。
持ち手のところに何かがあることに気付いたようだ。
天景院さんが何かをすると、その動きに従って鞭の先端の、四角い部分がブブブ、と唸る。
どうやら鞭のように見せかけ、それはバイブやローターの類の道具のようだった。
ならいいか、と言わんばかりに笑顔になった天景院さんが、わたしの傍に膝を突く。わたしは思わず後退ってしまった。
「うふふ♡ 今日のミヤは悪いトラちゃんなのよね。ほら、鞭で叩かれたくなかったら、ひっくり返ってお腹を見せて御覧なさい♡」
切り替えが早いというかなんというか。
叩く気なんてないだろうに、天景院さんはノリノリで調教師のような物言いをする。
天景院さんが鞭で叩く気はないとわかってはいるけれど、わたしは素直にその要求に従い、仰向けに寝転がった。
「グルっ……ぐ、グルぅっ!?」
何気なく寝転がったつもりだったけれど、思ったより手足の枷の重みが影響した。
わたしはひっくり返った状態で、手足が持ち上げられず、カエルみたいに体を開いてしまう。
辛うじて膝や肘で体を隠そうとすることは出来たけれど、それがかえって艶めかしい動きになってしまった。
「ぐぅ……ッ、ぐるぅっ……ッ」
虎のような唸り声をあげつつ、わたしはひっくり返った状態のまま藻掻く。
そんなわたしの足掻きは、かえって天景院さんを喜ばせてしまったようだった。
「いいわぁ……ミヤ。可愛い……♡ 大人しくて素直なトラちゃんには、ご褒美をあげないとね?」
そう言って天景院さんが手に持った鞭型ローターをわたしの胸に押し付けてくる。
「ギャウッ」
びくん、と体が跳ねた。ただでさえ敏感になっていた乳首にその刺激は強すぎる。
思わず肘で押しのけようとしたわたしの動きを読んでいたのか、天景院さんはさっとかわして、もう片方の乳首も刺激してきた。
「ンギャゥ……ッ、ウゥッ……!」
ビリビリとする刺激が体を貫く。
恥ずかしくて顔を手で覆いたかったけれど、重い枷がそれを許してくれなかった。
わたしが出来るのはせいぜい横を向いて、真正面を向かないようにすることくらいだ。
悶えるわたしの姿をどう感じたのか、天景院さんはますます楽しそうに顔をほころばせる。
楽しませるという目的は十分に達成できているようだ。
「ふふふっ、さあ、まだまだ行くわよ♡」
次に天景院さんが狙いを定めて来たところは、無防備に晒されたわたしの股間だった。
ぴっちりとスーツが張り付き、恥丘の膨らみが強調されているそこに、ローター部分が押し付けられる。
強烈な刺激がわたしの股間からわたしの背筋を貫く。
「ウグるぅっ……ッ!」
びくんびくんと腰が跳ね、気持ち良さのあまり視界が一瞬真っ白に染まった。
口呼吸が制限されているので、鼻で必死に呼吸するしかないわたしは、口枷を噛みしめながら唸る。
口の端からひと際多く涎が溢れているのがわかる。
強く目を瞑り、快感に耐えようとしたけれど、ただローターで刺激されているだけなのに、その快感は非常に強くわたしを追い詰めてくる。
身体がすっかりそういうモードに入ってしまっているようだ。相手が天景院さんだから、というのもあるのかもしれない。
「ふ、ぅウッ、ンぅウッ……!」
身体が勝手に跳ね、ビクビクと腰が動いてしまう。
そんなわたしの姿を見て、天景院さんはとても恍惚とした、嗜虐心溢れる笑みを浮かべていた。
とても優しい人ではあるのだけど、やはりこの人も基本的にはそういう嗜好なのだろう。
楽し気にわたしを追い詰めていく。
どうやっても天景院さんの使う鞭型のローターから逃れられないわたしは、散々絶頂させられたのだった。
そんな風に、ヒトトラとして披露されたわたしは、いつも以上に稼がせてはもらえたのだけど。
披露会の翌日は全身余すことなく筋肉痛で、全く動けなかった。
重い枷を引きずり、人の前で恥ずかしい芸をさせられ、時に性的に弄られて絶頂させられ――力尽きない方がおかしい。
そんな私の姿を尻目に、大盛況だったことが嬉しいらしいママさんは、「来年は兎年ね……」などと意味深に呟いていたそうだ。
来年はどんな格好でどんな辱しめを受けてしまうのか。
わたしはいまから、戦々恐々としていなければならなかった。
ほんの少しだけ、どんなことをされるのか、期待する気持ちも――なくはなかったけれど。
ヒトトラ披露会 おわり